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リンリーはマシュネスにキノコにされてしまった!

山奥の薄暗くじめじめとしたコンクリート廃墟。 そこに今の主が帰って来た。 隅っこの暗がりに集まっている菌ににこやかに手を振りながら歩いているのは、化けキノコの妖怪マシュネス。 その顔は薄暗そうな見た目とは反するような笑顔を浮かべている。 当然だ。今日は最高のコレクションが手に入ったのだから。 赤さびた鉄の扉の前にマシュネスはやってくる。 そして、扉を開けて中に入った。 部屋の中には、これまた赤さびた鉄棚が壁の四隅に置かれている。 それらの上には、何かが植えられた鉢植えが並んでいた。 「くふっ、これこれ…♪」 大人びていながらも無邪気な声をマシュネスは出す。 マシュネスは、棚の上の鉢植え群から一つを取り出した。 「---っーーーーー」 それは、あまりにも異質な女体を模した姿をしたキノコだった。 女体を模したキノコだなんて、そのキノコ自身が聞いたら羞恥心で悲鳴をあげてしまうだろう。 なぜなら、そのキノコもまた。普段は元気に野山を駆け回る妖怪の女性のひとりなのだから。 名前はリンリー。玄関チャイムの妖怪という、奇妙な生まれを持った妖怪だ。 鈴をつけた鹿の擬人化のような見た目の彼女だが、その特徴もすべてキノコに変わり果てている。今はただのキノコでしかなかった。 「くふっ、ふふ…。最高。何度変えても最高よ、リンリー。何度も変えて、ここに飾っても。そのたびに興奮しちゃう。ふふ、くふふ…」 人間らしさが欠けているのか、マシュネスは単語を羅列したような聞き取りずらい言葉を口に出す。 マシュネスは、どうやら興奮しているようだった。 目の前のリンリー=ベルは、マシュネスの観察では、数ある妖怪たちをキノコに変えた中でも特に淫らなキノコになってくれる。キノコとしてのベストスタイルをしているのだった。 思わず、マシュネスはぺろりとリンリーキノコの傘の表面を一舐めした。 「---っ!!!~~~!!!!」 瞬間。ぼふんっと胞子が噴出した。 キノコに変わり果てた彼女にとって、それは絶頂にも等しいだろう。 マシュネスはその胞子に包まれながら、文字通り肌でその胞子を味わい美味しいと呟く。 この胞子もまた、人をキノコに変える呪いの粉として扱える。マシュネスは今後さらにほかの妖怪をキノコに変え、キノコ姿のコレクションを増やせるだろう。 しばらく堪能して、マシュネスは霧吹きをリンリーキノコに吹きかけつつ棚に戻した。 今日からまた一週間。リンリーを妖怪ではなくキノコとしておいておける。そう思うとマシュネスは嬉しくて仕方がなかった。 「また一週間、よろしくね、リンリー。あはは、はは」 静かな笑顔でマシュネスは笑いかけると、キノコの並ぶその部屋を出た。 暗い廊下に出て、マシュネスは天井を見上げつつ思う。 あと何回キノコに変えれば、自分自身からキノコにしてって言ってくるようになるかな。 そんな日が来たら最高にうれしいのになぁ。 マシュネスは、口角を吊り上げつつ、リンリーがそうなる事に期待した。

リンリーはマシュネスにキノコにされてしまった! リンリーはマシュネスにキノコにされてしまった!

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