※本作品はPixivに投稿した【ヒロピンクラブ】のサイドストーリーとなります。 本編の方を読んでいただいた事を前提で書いてありますので、説明が省かれている部分がありますのでご了承ください。 尚、文章が長くなってしまい文字数制限を超えてしまったため、前編・後編に分割しております。 ・・・ 私の名前は【柳原 希枝(やなぎはら きえ)】。 スーツアクトレスの仕事をしている。 と言っても、テレビに映るような仕事ではなく、アルバイトをしながら、いわゆる【キャラクターショー】の仕事をしているのだ。 キャラクターショーでは、戦隊のヒロインや、アニメものの魔法少女系などを担当している。 そして、私はキャラクターショーの衣装を着る際、中に着るインナーは、長袖、ロングタイツというスタイルを崩さない。 夏場、どんなに暑い現場であっても、そのスタイルを崩さない。 いや…崩せないのだ。 ショーが終わり、汗だくになり着替える際も、そのインナーをテント内や、控室内で脱ぐことは無い。 仮に、室内が女の子ばかりの状況であっても、そのインナーをその場で脱ぐことはしない。 いや…脱ぐことが出来ないのだ。 スタイルを崩せない、脱ぐことが出来ない理由…。 それは、私の秘密の仕事のせいである。 ・・・ 「おはようございます!!」 私は夜だというのにも関わらず、おはようという挨拶で、職場へと入って行った。 「おはよ、希枝」 私に挨拶を返してくれたのは、キャラクターショーの事務所の先輩でもある【佐々木(ささき)さん】だ。 佐々木さんは、キャラクターショーの事務所の先輩であり、【この職場】の同僚でもある。 普段ショーではレッドなどにも入るベテランの先輩。 「えっと…今日のシナリオはCですか」 私は広めの控室に表示された、掲示を確認した。 (え…っと…それで…今日の衣装は…戦隊のピンクか…) その掲示には、今日のシナリオと私が着るヒロインが表示されている。 その日によって、ヒロインは変わり、同じシナリオでもキャラが変わったりする。 「それじゃ、早速、殺陣の合わせだけしておくか??」 「はいっ!!」 佐々木さんにそう言われ、私はその控室で、殺陣の確認をした。 シナリオによって殺陣も決まっている。 時々、変更をする事もあるが、おおよそは変わらない。 佐々木さんは悪役で私がヒロイン。 衣装が変わる事で、見た目は変わるが、中身のアクターと殺陣は同じなので話は早い。 殺陣の合わせは、程なく終了。 「ふぅ…よし。大体問題ないな」 「今日も、よろしくお願いします!!」 私は佐々木さんに向かって、ペコリと頭を下げた。 「で、希枝。今日も当てて大丈夫なんだな??」 「はいっ!!お客さんが、それを期待しているので、噓くさくしたくないんです!いつも通り、思いっきり来てください!!」 「分かったよ。希枝がそう言うなら」 ここは、【ヒロピンクラブ】という変わった趣向のお店。 お酒を飲むクラブというカテゴリーの店だが、そこでは、そこに集まるお客さんが望む【ショー】が開催される。 それが、【ヒロピンショー】。 ヒロインがピンチになるショー。 そして、そのピンチになるヒロインというのが私。 そのヒロインを傷めつけるのが、悪役である佐々木さんという事だ。 つまり、この店に来るお客さんは、ヒロインがボロボロにされる事を望んでいる。 そして、この店の客席とステージは接していて、目の前になるため、普段のキャラクターショーのように寸止めなどしていては、嘘くさくなってしまい、ここに来るお客の期待を裏切ってしまう。 なので、私は自ら、佐々木さんに攻撃を直当てして欲しいとお願いしている。 さらに言えば、掴んで投げる時なども、思い切りやってくれるよう言っている。 それでも佐々木さんは、毎回、私に確認はしてくれる。 その辺りが、佐々木さんの優しいと感じる所。 更に言えば、私が思い切りやって欲しいという意志を向ければ、それにしっかり答えてくれる所も、プロ意識を感じる。 攻撃が直当て…。 私のインナーが、長袖とロングスパッツという理由はここにあるのだ。 このヒロピンクラブでショーを終えると、私の体は打ち身や打痕などで痣だらけになる。 裸を見られれば、何か虐待や暴力を受けていると思われかねない。 それ故、キャラクターショーの時も、他のメンバーに体を見せないようにしているし、普段の服装も、必ず長袖、下はパンツか、黒いストッキングが必須なのだ。 もちろん、佐々木さんにも体は見られないようにしている。 佐々木さんなら、虐待などではない事は分かってもらえるが、その痣を見せる事で、攻撃の手を抜かれる事を危惧しての事。 実際、直当てと言っても、怪人の手はウレタンで覆われた手になっているので、生の拳や、戦隊の皮手袋の打撃程の固さは無い。 とはいえ、ボクシンググローブで殴られているような感じなので、体中に痣は残る。 しかし、手は抜けない。 そこを楽しみに見に来てくれているお客さんがいるのだから…。 (さて…着替えよっかな…) ここまで来るのは普段着だったので、まずはインナーに着替える。 佐々木さんに見られる訳にはいかないので、控室にある女子トイレで着替えとなる。 そして、私は女子トイレに入り、着替えを始めた。 来ていた洋服を脱ぎ、下着姿となる。 トップスは、インナー用に用意したラインの出にくいスポブラに変える。 そして、ショーツのほう…。 履いていたショーツを脱ぎ去り、私はあるものを手にした。 それは、超薄型のナプキンである。 かなり小型だが、吸水力はかなりある。 ネットで見つけた、そこら辺には売っていない代物だ。 しかも、私の体側に貼り付ける仕様となっている。 これであれば、貼っていたとしても、戦隊のスーツに浮き出る事はない。 更にいうと、これを張る事で、私のワレメが浮き出る事も無くなるのだ。 しかし、使用目的はそこではないのだが…。 そして、私はそれを自らの股間に張り付けた。 これを貼るために、私の陰部の毛はしっかりと処理され、ツルツルにしてある。 そしてその上から、ロングスパッツを履いて行く。 上半身も、長袖のコンプレッションウェアのようなものを着る。 これで、私のインナーは準備完了である。 インナーに着替えた私は、トイレを出て、更衣室へと戻る。 戦隊ヒロインの衣装はパーツが少ないので、着るのは簡単だ。 まずは白い面下を被り、次はスーツ。 (よい…っしょ…っと…) このスーツは私専用にサイズ調整されているため、着る時からピッタリというかパツパツなのだ。 そのスーツに身を包み込み、背中のファスナーだけを開いた状態にする。 「すいません、佐々木さんお願いします」 「おうよ」 【ジーーーーーー】 佐々木さんに背中を向けお願いすると、佐々木さんが背中のファスナーを閉めてくれた。 もう後は、自分で全て出来る物ばかり。 スカートにベルト、ブーツ、手袋、そしてマスクとなる。 手袋とマスクを残すのみという所まで自分で着ていると、その間に佐々木さんも怪人の衣装を着込んでいた。 「それじゃ、希枝。ファスナーよろしく」 「はいっ」 【ジーーーーーー】 佐々木さんの衣装の背中のファスナーを閉める。 ヒロピンクラブの怪人の衣装は、手袋が体と別になっていないので、佐々木さんは衣装を着てしまうと、私のファスナーを閉めるなどの細かい作業は出来なくなる。 それ故、私の方が先に今の状態になって、怪人のドレッシングの手伝いをしなければならないのだ。 そして、怪人の着替えが終わり、私もマスクを被る。 【カポッ】 前後に二つに割れたマスクで自らの頭を包み込み、サイドの内側にあるピンでマスクを固定した。 そして最後に手袋。 これで、戦隊ピンクの完成である。 私は控室にある姿見に目線を移し、そこに映った自らの姿を確認した。 (よし…私はヒロイン…) そう、この衣装に完全に包まれた時点で、【柳原 希枝】という存在は無くなる。 そこにいるのは、このヒロピンクラブで、この後ピンチに陥るヒロインなのだ。 毎回のように、こ姿見に映ったヒロインを見て、私はスイッチを入れていくのであった。 そして、ヒロピンショーの本番を迎えるのだった。 ステージ袖で、待機する私と怪人。 すると、店内スタッフのアナウンスが入った。 「ご来店いただいている皆さま、お待たせいたしました。本日のヒロピンショー…始まります!!」 (よし…今日も…始まる……ゴクッ……) そして私は怪人に無言で拳を突き出すと、それに答える様に怪人がグータッチをしてくれた。 ステージと店内の照明が落ち、真っ暗になる。 危機的状況を醸し出すBGMが流れ始める。 「ククク…こんなものか…お前の力は…」 その声と共に、ステージに照明が当てられ明るくなった。 (よしっ!!行こう!!) 私はステージに飛び出る様に出て行った。 そして、それを追うように怪人がステージに現れた。 「く…あなたなんて、私一人で充分よ!!」 「お前一人で…??フン…笑わしてくれるな…」 声当ては、声優業をしている人が当ててくれるので、そのセリフにあった演技をする。 「本当の事よ。じゃあやってみる??」 「いいだろう…遊んでやろう…」 「いくわよ…ハッ!!」 そして、私は怪人に向かって攻撃を仕掛けた。 「ハッ!!ヤァッ!!タァッ!!」 蹴り技にパンチ、段取り通りの殺陣を繰り広げる。 「ヒュン!!ガシッ!!バッ!!」 しかしその攻撃も、怪人に軽くあしらわれてしまう。 あしらわれると言っても合わせた通りの殺陣。 何度も繰り返してる殺陣、さらには相手も同じ佐々木さん。 呼吸がピッタリと合う。 「まだまだ!!タァッ!!ハッ!!ヤァァァ!!」 そして、攻撃はまだまだ続く。 私の攻撃が怒涛のように怪人に仕掛けられ、全ての攻撃がいなされていく。 その後、そこそこの長い尺で、私は攻撃を繰り返し続ける。 そして、その決まった殺陣のが一段落する。 (はぁっ…はぁっ…はぁっ…) 一気に攻撃を仕掛け、怒涛のように動き続けた。 尺が長いため、衣装を着ていなくても、息が上がってしまう程の攻撃。 それをマスクを被ってやっているのだから、呼吸が乱れないはずも無い。 私は、真剣に大きく肩で息をしていた。 すると怪人の声が入った。 「どうした??息が上がっているぞ」 「う…うるさい…。まだまだ、始まったばかり…なんだから…」 セリフでは強がっているが、実際にはかなり息が上がった状態。 そんな中、セリフに合わせて芝居もする。 「そろそろ…こちらも手を出すか…」 「そうこなくっちゃ…ねっ!!ハァッ!!」 セリフ終わりで、怪人に飛び掛かり、パンチを繰り出した。 【ガシッ!】 「うっ!!」 その繰り出したパンチが、怪人に寄って受け止められ、掴まれてしまう。 …そう…ここまでが、合わせてある殺陣。 この手を掴まれる所までが、段取り通りの部分なのだ。 つまり、ここから先はアドリブとなる。 「ホラよ…」 【バシッ!!】 「うぅっ!!」 (ぐぅっ!!) 私を掴んでいる方の手ではない、もう片方の怪人の手が、私のお腹を殴打した。 体がくの字に曲がる。 その攻撃は、佐々木さんに言ってある通り、実際に私のお腹に当たっているのだ。 もちろん、スーツアクトレスとして、攻撃に対するリアクションの演技は大げさに やっている。 しかし、その攻撃が直に当たっているため、体がくの字に曲がってしまうのは、演技半分、実際の痛みが半分なのだ。 【バシッ!!バシッ!!ドンッ!!】 (うっ!!うっ!!んああぁぁっ!!!) くの字に曲がった体勢のお腹に二発、追加の攻撃を加えられ、前のめりになった所を背中に一撃、攻撃を加えられた。 「うあぁぁっ!!」 そして、その背中に与えられた攻撃の勢いで、怪人の足元に崩れ落ちてしまった。 (う…ぅ…い…痛い…) すると直ぐに怪人が次の動きを見せた。 「脆弱…脆弱なり…」 【ガシッ】 「うっ!!」 (んうぅっ!!) 怪人が私の首根っこ掴み上げ、無理矢理立たされる。 怪人の手はウレタンに覆われ細かい作業は出来ないものの、私の首を掴み上げる事くらいは容易な事。 その鷲掴みにする手にも、しっかりとした力を感じ、少し首を締められるように引っ張り上げられる。 (ぅ…く…苦しい…) すると怪人がその手を大きくスイングさせ、私の体を揺らした。 「フンッ!!」 「きゃぁぁぁぁぁ!!!」 そして、大きく揺らした反対側へと私の体を投げ捨てたのだった。 投げられた勢いで私の体はバランスを崩しながら、吹っ飛んで行く。 もちろん投げられた演技も自ら演出しているが、主には本当に投げられた勢い。 【ドカッ!!】 (んぐぅっ!!!) そして吹っ飛んで行った先の壁に、思い切り背中を打ち付けた。 【ドサッ】 そして、壁に体を打ち付けた反動で、そのまま軽く跳ね返ったように、床へと崩れ落ちた。 (ゲホッ!!ゲホッ!!ゲホッ!!) 思い切り背中を打ち付けたせいで、本当に呼吸が詰まってしまい、咳き込んでしまう。 「ゲホッ…ゲホッ…」 その私の様子を見た、声当ての声優さんが咳き込む声を入れた。 しかし、これは演技ではない。 本当に背中を殴打し、本当に咳き込んでいるのだった。 (うぅ…い…息が…息が…うぅ…出来ない…) 息が詰まり、床を見ながら、何とか呼吸を整えようとしていると、怪人が私の方へと距離を詰めて来た。 (あ…た…立ち上がら…ないと…) 呼吸がまだ戻っていないが、迎撃をするために何とか膝を着き状態を起こそうとした。 その体を起こそうとした瞬間である。 【ガシッ】 「うぅっ…」 再び首を掴み上げられ、無理矢理立たされて、壁に押し付けられた。 (うぅっ!!く…くる…苦しい!!) 呼吸が乱れている所で、この首を閉めるような圧迫。 さらに呼吸がままならなくなり、必死にその手を振りほどこうとする。 しかし、怪人の力は強く、私の力ではその手を振りほどくことが困難であった。 「フンッ!!」 【バシッ!!】 (んあぁっ!!) 壁に押し付けられたまま、お腹に打撃を与えられる。 その攻撃は先程と違い、後ろに衝撃を逃すことが出来ない。 思い切り、私のお腹に衝撃として伝わってくるのだ。 【バシッ!!】 (あぅぅっ!!痛いっ!!) 【バシッ!!】 (痛いぃぃぃっ!!) お腹への攻撃が繰り返され、私に逃げ場のない痛みを与えてくる。 そして、その攻撃が止むと同時に、怪人は私をステージの中方へと放り投げた。 「きゃぁぁぁ!!」 (あぁぁぁぁぁぁ!!) 私はゴロゴロと転がりながら、ステージの中央へと吹っ飛んで行った。 この転がっている最中も肘や膝を打ち、痛みは与えらえる。 するとまたすぐに私を追って距離を詰めた怪人。 その怪人が私を上から見下ろした。 【ゾクッ…】 私を見下ろす怪人の姿。 狩りの対象の弱々しい獲物を見下ろすような、その冷たい視線。 その光景に、背筋がゾクッとしてまう。 (あぁ…私…やられる…) すると、怪人は私に対して、ボソッと一言放った。 「弱い…弱すぎるな…」 そう言いながら怪人は、横たわった私の二の腕を踏みつけた。 【グリッ】 「んあぁぁぁぁぁ!!」 (あぅぅぅぅぅぅ!!!痛いっ!!痛いいぃぃぃっ!!) 二の腕を踏みつけられ、本当の痛みに絶句する。 そして、その踏みつけた足を手で掴み、振りほどこうとするが、その足を外す力は、私にはなかった。 「うぁぁぁぁぁぁ!!」 (うぅぅぅぅ!!痛いっ!!痛いよぉぉぉぉ!!…ぁ…でも…んぅぅ…) 体重を掛けてグリグリと二の腕を踏みつける怪人。 その痛みにのたうち回りながら、抵抗を見せる私。 こんな…腕を誰かに踏みつけられるなど、普段の生活では絶対に無い事。 こんな痛みを味わう事などない。 キャラクターショーの時だって、こんなに痛みを伴う演技は無い。 そう…普段では味わう事は出来ないのだ…この痛み…。 キャラクターショーという非日常の世界でも味わう事のない…この痛みを…。 (うぅぅ!!痛いっ!!痛いっ!!でも…んっ…でも…もっと…もっと踏んで!!私をぉぉぉぉ!!) この痛みを望んでしまっている…。 この痛みを欲してしまっている。 この痛みに快感を覚えてしまっている。 そう…私はマゾなのだ…。 すると怪人は私の腕から、その足を外した。 (…!?…) すると次の瞬間だった。 【ドスッ!!】 横たわった私の腹に、怪人の蹴りが浴びせられた。 (んうぅぅぅぅぅぅっ!!) 私の腹にめり込んだその怪人の足。 その足が私の腹に、重たい痛みをもたらす。 その痛みで、体が再びくの字に折れ曲がる。 (んうぅぅぅぅ!!) お腹にダメージを受け、私はお腹を抑えながら、ゴロゴロと床の上で転がりまわった。 怪人の猛追は終わらない。 転がりまわる私を、再び掴み上げる。 (んうぅぅぅっ!!) 掴み上げる手は私の首を締め、強制的に起き上がらせる。 そして、お客に見せつけるかの如く、お客の傍まで連れていかれ、その場に叩きつけられるように、投げ落とされた。 【ドサッ!!】 (あぅぅぅっ!!) ボロ雑巾のように、床へと叩きつけられる私。 ボロボロにされ、客の目前へとその姿を晒せる。 力なく倒れ込む私。 (ん…ぁ…あぁ……) このボロボロに打ちのめされる感覚…。 体の様々な所に痛みを与えられ、本当にボロボロにされる…。 一方的に、攻められ倒し、なんの価値もないゴミのように扱われる様…。 自らがそうされる事に、また悦を感じてしまう。 嬲られる演技…。 いや…演技の域を越えている。 本当に嬲られ、ボロボロになっていく様は、事実、起きている事。 そして、嬲られれば嬲られる程、私の心は高揚し、快感を得ていくのだ。 そして、そこからなんとかヨロヨロと起き上がろうとする私を直ぐに捕まえ、怪人は殴打を繰り返して行った。 【バシッ!!ドフッ!!ドンッ!!】 「うぅっ!!んあっ!!んはぁっ!!」 (んぅっ!!あぁぁん!!あぅぅぅぅっ!!) 殴られ、放り投げられ、踏みつけられ、私はボロボロにされて行った。 殴られる度、放り投げられる度、踏みつけられる度、私の快感は増していく。 与えられる痛み…その痛みは快感に変わる。 痛い事に変わりは無い…しかし、それは私にとって【痛さ】ではなく【快感】。 その痛みにより、次第に私の陰部は、愛液を溢れさせていくのだ。 そう…陰部に貼った超薄型ナプキン。 これは、その溢れ出そうとする愛液を吸収するために貼られたもの。 決して、トイレに行けないから貼る訳ではない。 ワレメが衣装から浮かないために貼る訳でもない。 溢れ出す愛液が、衣装のスーツに染みを作らないために貼られたものなのだ。 誰も思わないだろう…。 そこで繰り広げられているピンチに陥ったヒロインが、実はショーの最中、攻撃を直当てで受けながら、陰部に愛液を溢れさせているなど…。 (んあぁっ!!あぅっ!!あっ!!そんなぁっ!!んんうぅっ!!) やがて、ショーの時間の終わりを迎える。 その頃には、私の快感も最高潮に達している。 もう、ちょっとしたきっかけで絶頂を迎えてしまいそうなほど、高揚している。 なんとか立ち上がろうとするが、足に力が入らない。 演技もあるが、実際には、本当に度重なる快感から、足腰の力が抜けているのだった。 すると、ピンクの声当てが入った。 「…ぅ…ぜ…ぜったいに…ま…負けない…ん…だから…」 セリフをしっかり喋る演技をする余裕は無い。 本当にかろうじて立ち上がる程度の私。 「フン…弱すぎる…。そして…しつこい…。これで終わりにしてやろう」 怪人はそう言いながら、大きな剣を取り出した。 この後の展開はもちろん知っている。 これから訪れる攻撃がどんなものかも分かっている。 (ん…ぁ…あぁ…来る…来る…ようやく…来る…) やられた演技をしながら、訪れる攻撃を待ち侘びてしまっている。 「これで、終わりだぁぁぁぁ!!」 (あぁぁぁぁぁぁ!!来たぁぁぁぁぁぁぁぁ!!) 怪人がその大きな剣を私に目掛けて振り降ろした。 【ズシャーン!!】 【パパパパパーン!!】 「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 (んあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!) その怪人の剣の切っ先が、まるで鞭ように私の体を叩いた。 鞭ではないが、その切っ先が体をピシッと弾く痛み…。 それは、軽く弾く程度のものではない。 私の体に後を残すほどの衝撃を与える痛み。 その痛みにより、私は絶頂へと誘われるのだった…。 (んぁっ…ぁっ…ぁ…………) 立ったまま、お客の見守るその中で、絶頂を迎えた私。 全身の力が抜けていくのが感じられた。 力だけではない…頭の中の思考すらもどこかへ行ってしまうようだった。 【ドサッ】 ステージ中央、客席よりに力なく倒れ込む。 止めの一撃により、【ピンク】は倒されてしまったのだ。 そう…【ピンク】は倒された。 しかし、中身の人間は、倒されたのではなく、絶頂を迎え崩れ落ちたに他ならないのだった。 「フハハハ…弱い…弱すぎる…。これが世界を守る奴らという訳か…。それでは、他の連中も狩りにいくとするか…」 そして、怪人はステージ上から去って行った。 私はその場に倒れ込み、ステージ上に放置される。 そして、本日のショーは終わりを迎えた。 「皆さま、お楽しみになられましたでしょうか?本日のヒロピンショーは終了となります。お時間が来るまで、ごゆっくりお楽しみください」 店舗スタッフの言葉と共に、客席側の照明も元に戻り、明るくなる。 ショーが終わり、お客さんは再びお酒を飲み、寛ぎ始める。 しかし、ステージ上に取り残された私は、そのままなのである。 完全に敗北したヒロイン。 力なく、もう動くことすら出来ない様子にお客には映っているだろう。 しかし、実際には、絶頂を迎え虚脱した女の子が、そこにへばっているのだ。 責められ続けた事への満足感に包まれながら、そこに横たわっている。 私は、その満足感に包まれながら、乱れた呼吸を整え、ただひたすら閉店まで、お客の見世物として、そこに横たわり続ける。 もしかしたら、愛液がナプキンに収まらず、溢れ出して、陰部のスーツの色を変色させているかもしれない。 それをも、無防備に見せている状態。 しかし、今の私にとって、そんな事は、もうどうでもいいくらいの満足感に包まれているのだった。 (ぁ…ぁ…今日も…最高…だった…) お客が全て帰り、閉店の時間を迎えた。 「希枝ちゃん、お疲れ~~。もう大丈夫だよ」 店舗スタッフの人が私に声を掛けてくれた。 (ん…あ…お…終わり…か…) 横たわっていた体を起き上がらせ、私は再びステージ袖へと戻っていく。 控室に戻ると、もう佐々木さんの姿は無い。 私がショーが終わり、かなりの時間、あそこに放置されているので、先に着替えて帰ってしまうのだ。 「今日も、中々よかったわよ。希枝ちゃん」 店舗スタッフの女性の人が、控室まで、私の着替えを手伝いに来てくれる。 「ありがとうございます。そう言って頂けると、とっても嬉しいです」 「それじゃ、下げるね」 【ジーーーーーー】 そう言って、背中のファスナーを降ろしてくれた。 「あっ、あとは自分で出来ますので。ありがとうございました」 「オッケー。じゃあ、ゆっくり支度して帰ってね♪」 「はい」 そして、私は、衣装を脱ぎ、再び【柳原 希枝】へと戻っていく。 ヒロインでもなんでもない、普通の女の子に。 ただ一つ、普通の女の子ではない事…。 それは、今日も多数つけた、体中の痣。 こんな跡を体に刻んだ、普通の女の子はいない。 しかし、その跡は、私が快感を感じた証。 今日も、満足感に満ちた、その証なのだ。 その証を体に刻み、今日も帰途につくのだった。 そして、今日もヒロピンクラブの一日が終わって行った。