※本作品はFANBOXに投稿した【HCカフェ ~人間椅子~】のサイドストーリーとなります。 本編の方を読んでいただいた事を前提で書いてありますので、説明が省かれている部分がありますのでご了承ください。 ・・・ 私の名前は【佐倉 愛海(さくら あいみ)】。 ごく普通の大学生。 見た目にも派手な方じゃないし、学校でも目立つ方ではない。 本当に、これと言った特徴もない、普通の大学生なのだ。 そんな私ではあるが、誰にも言えない秘密を持っている。 その秘密…それは、私のアルバイト先にある。 そして、私は今日もそのアルバイト先に来て、今からアルバイトの準備を始める所だ。 (さてと…今日もやるか…) 心の準備をして、アルバイトのための着替えに入った。 個室になっている更衣室に入り、ここに来るまでに着ていた洋服を脱ぐ。 アルバイト先の制服に着替える?? いや…制服という表現は違うだろう。 確かに決められた衣装ではあるが、制服というカテゴリーではない。 私は下着まで脱ぎ捨て、生まれたままの姿となった。 そして、ロッカーに用意されている【全身タイツ】に手を掛けた。 そう…私が今から着るのは全身タイツ。 全身タイツが、アルバイト先の制服であるはずもない。 これは、【インナー】。 これから私が着用する衣装のためのインナーになるのだ。 そして、私はその全身タイツに体を埋めていく。 この全身タイツ、薄手で伸縮性はかなりあるのだが、水分を一切通さないという高機能な素材。 水分を通さないため、汗をどれだけ掻いたとしても、外に出ていくことはない。 なんなら、試した事は無いが、おしっこをしても、その水分を外には出さないらしい。 伸縮性が高いため、着用するのが楽で、時間もかからない。 頭まで包み込み、後は背中のファスナーを閉めるだけとなる。 タイツの伸縮性が高いため、それ程、極端に体が柔らかいという訳でもない私でも、自分でファスナーが閉められる。 【ジーーーーーーー】 ファスナーを閉め上げ、私の肌が露出するのは、頭部に丸くくり抜かれた顔の部分のみとなった。 次に着込んだ全身タイツの自らの陰部付近へと手を伸ばす。 陰部付近には、一つのファスナーが取り付けられている。 そして、そのファスナーのつまみを手にし、自らそのファスナーを開ける。 【ジーーーーー】 全身タイツの下には、何も着ていない。 つまり、そのファスナーを開ければ、自らの陰部が露呈されるのだ。 そして、私は用意されていたローションを手にし、自らの陰部へと塗り込む。 (…んっ…) 自分でローションを塗っているのに、つい変な声が出てしまいそうになる。 それを我慢しながら、ローションを塗る。 そして、次に手にしたのは、ディルド。 男性性器を模したディルド、もちろんバイブとなっており、振動し女の子に快感をもたらすものだ。 そう…これを自らの手で、自らの陰部へと挿入するのだ。 決して、今から自慰行為をする訳ではない。 これは、アルバイトのための、正しい準備なのだ。 そして、私はそのディルドを自らの陰部へと挿し込む。 「んぅっ…」 何度もやっている事だが、やはり、これを挿し込む瞬間、声が漏れ出てしまう。 グッと押し込み、その道具を完全に私の陰部へと挿し込みきる。 お腹の中に、その道具が入っているという存在感がかなりのものだ。 【ジーーーーー】 そして、私は全身タイツの陰部のファスナーを閉め、そのディルドを私の中に封印した。 このタイツが伸縮性があるため、一度挿入したディルドは、タイツを脱がない限り外には出ないようになっている。 これで、とりあえずの下準備は整った。 (さ…さて…行こうかな…。えっと…今日の私の席は…っと…あった…【どんぐりペンギン】は3番の席か…) 仕事場へ向かう前に、自らの場所がどこかが表示されている画面を見て確認する。 この【どんぐりペンギン】というのが、私のこの仕事場でのニックネームである。 下準備が整った私は、更衣室を出て、仕事場へと向かった。 3番の席に向かう最中に、他の仕事仲間と顔を合わせる。 「あっ!おはよ、愛海」 「おはよう!【未衣奈(みいな)ちゃん】」 私に挨拶してきたのは、未衣菜ちゃん。 彼女も同じ職場のスタッフで、ニックネームは【しっかりウサギ】。 もちろん、今の恰好は私と同じ全身タイツのみの状態。 ちなみに未衣奈ちゃんは、私より遥かにスタイルがよく、羨ましい限りだ。 全身タイツを着る事で、そのスタイルの良さが際立ち、よりその凄さが分かる。 まあ…この職場で、スタイルがいいのは、あまり関係ないが、いち女の子としての羨ましさである。 ともあれ、かなり仲がよく、プライベートでも付き合いがある。 「あれ?今日、愛海、3番だっけ??」 「そうだよ。未衣奈ちゃん、2番の席でしょ?お隣、お隣」 「そっか、じゃあ、今日も最後までがんばりますかぁ!」 「うん」 そうして、私と未衣奈ちゃんは各々が担当する席へと向って行った。 【ガチャ】 各々が担当する席は個室になっており、個室に対して一人だけで仕事をする。 それ程広くない部屋の中央に、私が座る椅子がある。 その椅子に座る前に、私は下準備であるフェイスマスクを着用した。 フェイスマスクからはホースが伸びており、そのマスクをすると、口からの呼吸はそのホースを通してという形になる。 しかしながら、鼻の部分は開いているので、それ程苦しいという訳でもない。 そして、私は、準備を終えて自らが座る椅子へと腰を降ろした。 (よいしょ…っと…) その椅子は背中からお尻、そして足の方まで座部があり、とても不思議な柔らかさの素材で出来ている。 そして、肘掛けもあるので、その上に手を乗せ、位置を調整する。 この位置調整を間違えると、後で大変な目に合う。 おおよその位置調整が終わると、部屋の扉が開いた。 【ガチャ】 「愛海ちゃん、準備オッケー??」 そう言って、部屋に入って来た女性は、この店のスタッフのお姉さん。 「はい、大丈夫です。お願いします」 それを聞いたスタッフのお姉さんが、私に被せるガワを取り出した。 そのガワ…それを被せる事で、私は完全な仕事着になるのだ。 私の仕事…それは、【人間椅子】。 そのガワを被せられ、私は椅子の中身となるのだ。 ここは【HCカフェ(Human Chair Cafe)】。 人間が中身の椅子に座って寛ぐことの出来る、ネットカフェのようなお店。 私の仕事は、その店の【椅子】なのだ。 するとお姉さんが、その大きなガワを私に被せて行った。 かなり重いものではあるが、お姉さんも慣れたもので、手際よく私に被せていく。 両足を一つに纏める様に包み込み、私の前側から、すっぽりと私を覆って行く。 肘掛けに乗せた私の手も肘掛けごと包み込み、私の手が肘掛けとなる。 体が覆われていくのと同時に、頭も包み込まれ、私の視界はほぼゼロと言う状態になる。 まだ、頭部の後ろが開いているので、光りは入ってきているが、景色はまるで見えない。 そして、お姉さんが後ろ回り込むと、体が圧迫される感触が訪れる。 私を完全に椅子の中に閉じ込めるために、後ろ側で引っ張り、閉めるためである。 ギュッ、ギュッと閉められる感覚あったが、すぐにそれも終わった。 【ジーーーー】 最後のファスナーガ閉められるのと同時に、私の周りから光りが消えて行った。 椅子のヘッドレスト部分に私の頭部は閉じ込められ、完全に外から隔離されたのだ。 口から伸びるホースが首の後ろの方に伸ばされていて、そこから外の空気を取り込むことが出来る。 今、私が外界と繋がっているのは、そのホースだけなのだ。 「すぅぅ…ふぅぅ…すぅぅ…ふぅぅ…」 出来るだけ呼吸音がしないように、静かに呼吸をする。 人間椅子となった私に出来る事は、この呼吸だけなのだ。 椅子のガワが被せられ、後方でしっかりと閉じられると、足や手、頭部ですら、ほとんど動かす事は出来ない。 多少、体をモゾモゾと動かす事は出来ても、体勢を変えるという程の動きは出来ない。 もう、私は完全に拘束されたといっても過言ではないのだ。 そして、自らこの人間椅子から出る事は出来ない。 誰かが後ろを開けて解放してくれない限り、私はこの中に閉じ込められているしかないのだ。 【ゾクッ…】 その事を実感し、考えるたびに、体中に妙な興奮が走る。 そう…私にはもう…自らの意思で出来る事は無いのだ…。 「準備完了よ。今日もよろしくね」 そう言って、私を人間椅子に閉じ込めたスタッフのお姉さんは部屋を出て行った。 もうこの部屋にはスタッフもいない。 動くことも出来ない。 私はただ、人間椅子の中で、お客を待つしかないのだ。 暫くすると、人間椅子の中に熱気を帯び始める。 腕や足、そして頭部を覆っている部分は、そこそこ厚めのウレタンのようなものに覆われているため、一気に熱が籠る。 体を覆っている部分、胸から太腿にかけては、私の体の前面部分は薄く作られているが、私の体の側面には分厚い、椅子の座部があり、そのウレタン部分に熱が籠る。 人間椅子にお客が座った際に、中身の私の胸や太腿は感じる事は出来るが、座り心地を悪くしないよう、座部を横に広げているのだ。 そこに私の体温が蓄積し、人間椅子内部の熱気を上げる。 顔に汗が流れ落ち始めるのが分かる。 お客が来る前から、中身の私はかなりの熱気に包まれているのだった。 視界はゼロだが、音は多少聞こえてくる。 お客が部屋に入って来た音、お客の喋り声、それらが私が状況を把握するための唯一の情報。 【ガチャ】 扉が開く音が聞こえた。 (あ…お客さんが来た…) どうやら、私の部屋にお客が入って来たようだ。 (んっ…) すると、次の瞬間、太腿の上に強い圧迫感が訪れた。 どうやら、お客が私の上に腰を降ろしたらしい。 そして、次に、私の体の前面の全体が圧迫される感覚が訪れた。 (んう…) お客が、私に全身で寄りかかって座ったらしい。 私が座っている椅子の基礎に、荷重を分散させる機能がついているため、押しつぶされてしまうという程の力は加わらないが、やはり、人一人の体重が私にもたれ掛かるので、それなりの圧迫感が加えられる。 (んぅ…く…苦しい…) お客の背中で、胸が圧迫され、多少呼吸がしにくくなる。 すると、私の上に乗ったお客がモゾモゾと動き始めた。 (んぅ…重い…く…苦しい…) お客がモゾモゾとすると、様々な負荷が私の体全体に加わり、私を圧迫する。 しかし、私は拘束され身動きを取る事は出来ない。 お客の圧迫を、体全体で受け止めるしかないのだ。 完全に拘束され動けない。 その上から、お客が私に一方的に圧迫感をもたらしてくる。 ただでさえ呼吸がままならい所、さらに胸部の圧迫により呼吸を阻害される。 そして、時間と共に私を包み込んでいく暑さ。 人間ではなく、ただの椅子として扱われる。 この一方的に与えられる苦難。 (あぁ…苦しい…んぁ…き…気持ち…いい…) そう、私はこの状況に興奮してしまっているのだ。 この与えられた苦難…。 この苦難を与えられる事を私は望んでいる。 この閉塞感も、拘束感も、圧迫感も包み込む暑さも、全て私が望んでいる事なのだ。 それらを一方的に与えられる事を望んでいるのだ。 それ故、私は人間椅子の中身となる。 自ら望んで、この仕事をしているのだ。 ここに来るお客は、椅子の中に女の子が閉じ込められている事に興奮を感じるという、中々特別な性癖な人が多い。 その中でも、様々な人がいて、ただひたすら人間椅子に座り続けるお客。 思い切りギシギシと体を揺らし続けるお客。 ガッツリと胸を揉んでくるお客。 皆、中に女の子が入っていると分かった上で、それぞれの楽しみ方を持っている。 そのどの楽しみ方も、私にとっては快感でしかない。 全身を思い切り圧迫される事も、無抵抗な状態で胸を揉まれる事も、全てが快感なのだ。 私が、他人に、【されるがまま】という所が私をくすぐる。 それを望んで、この椅子の中に閉じ込められているのだから、この仕事をしている事は誰にも明かす事は出来ない。 椅子の中に閉じ込められている限り、顔バレはしないので、誰にも知られずにいられるのも、この仕事のメリットだ。 そして、今日も拘束されたまま全身を圧迫される。 (ん…く…苦しい…んぁ…お…重い…ぁ…うぅん…ん…) そう…こうして椅子として扱われているだけで、私の陰部はグショ濡れになっていくのだ。 そして、お客がただ座る事に一段落、満足すると、ほとんどの人がする行為がある。 暫くして、それが訪れた。 【ブゥゥゥゥゥゥン…】 「んぅっ…………ん…………ん…………」 (んあっ…き…来た……) 椅子に閉じ込められる前に仕込んだ、私の秘所の中に入っている道具が振動を始めたのだ。 その与えられた振動に刺激され、思わず嬌声が漏れてしまう。 実際、頭部は分厚いヘッドレスト部に覆われているため、私の声がどのくらい外に漏れているかは分からない。 しかし、外からの音が聞こえるのだから、こちらからの声も外に聞こえているだろう。 椅子の中身として、言葉を発する事は禁じられているが、嬌声を漏らす事は禁じられていない。 お客の操作によって与えられる、この刺激。 ただでさえ、閉じ込められているだけで、陰部を濡らしている私は、こんな刺激を与えられて声を我慢できる状態ではないのだ。 なるべく出さないように我慢しているが、つい漏れてしまう。 そして、その刺激が私の体と心を浸食し始めると、つい体の方も反応してしまう。 「…ん……ん……ぅ……ん……」 ただでさえ、椅子の着ぐるみに拘束され、身動きが出来ない所に、お客が上から圧迫している。 ほとんど身動きが出来ないのだが、やはり、悶える動きは少し表に伝わる。 微妙な悶え方…。 本当はもっと悶えたいのだが、今の私にはそれは許さていない。 私がその刺激に反応しているというのが、お客に伝わる程度だろう。 (んあぁ…こんな…うぅん…た…耐えられない…んぁっ…あんっ…いいぃっ…) 拘束され、椅子の中に閉じ込められ、さらに圧迫されながら、陰部に与えらえる刺激。 あっという間に、私の火照りを最高潮へと持っていく。 (あっ…んうぅっ…あぁ…く…苦しい…んぅ…いいっ…あうぅ…) 悶えたくても、それも出来ない。 快感は、全て私の中に蓄積していく。 (あぁん…やばい…んぅっ…気持ち…気持ち良すぎるぅっ…) そして、段々と絶頂へと近づいていく私の心と体。 すると今日のお客は、その振動のスイッチを切った。 (んぅっ!!…えっ…) 階段を昇りかけた足が、途中で止まる。 このまま行けば絶頂へと辿り着くと思われたが、それが途中で止められたのだ。 「すぅっ…ふぅぅっ…すぅっ…ふぅぅっ…」 高められた体。 呼吸が荒くなり、大きく体で息をする。 しかし、その大きな呼吸をするための胸は、お客の体重により圧迫され、満足な呼吸が出来ない。 責められている最中は気が付かないが、それを止められると、一気に呼吸が苦しい事に気が付く。 (苦しい…苦しい…苦しい…苦しい…) 可能な限りで出来る呼吸をし、なんとか空気を体内に取り込む。 高揚させられ、心臓の鼓動が早くなっている。 呼吸を整えながら、心臓の鼓動も落ち着かせる。 責められる事に快感を覚えていたとしても、呼吸が苦しい事には変わりは無い。 「すぅっ…ふぅぅっ…すぅっ…ふぅぅっ…」 (苦しい…苦しい…苦しい…苦しい…) しかし、今の私にできる事は、ただ呼吸をする…それしかない。 人間椅子に閉じ込められた快感を持続させながら、私は呼吸を落ち着かせていった。 そして、なんとか呼吸は落ち着きを取り戻した。 しかし、心臓の鼓動を落ち着かせ、呼吸が穏やかになったとしても、体の火照りは収まらない。 その私の様子を感じ取ったのか、お客は再び、バイブのスイッチを入れた。 【ブゥゥゥゥゥゥン…】 「んっ!!……ん……ん……」 (んあぁぁっ!!また来たぁぁぁ!!) 再び訪れる快感に私は、ビクンと体を反応させ、嬌声を漏らしてしまうのだった。 そして、何度か繰り返されるその行為。 絶頂に至る前に、止められる道具。 (んあぁぁぁっ!!あぅぅぅ…そんな…そんなぁぁっ!!) (またぁぁぁっ!!いやぁぁぁっ!!んうぅぅっ!!) 私は身動きが取れないまま、微妙な悶え方で反応を続けた。 そして、その快感は、無慈悲にも絶頂を迎えさせてもらえずに、溜まりに溜まっていくのだった。 (んあぁぁっ!!もう…もう…ムリィィ!!イかせてぇぇぇ!!) 今日のお客は、そんな中身の私を知り尽くしたかのような、責め方してくる。 そして、その快感に必死に耐えている時だった。 耳を疑うようなお客の声が聞こえて来た。 「どう??感じちゃってるの?…愛海ちゃん…」 「んっ!?……」 (えっ!?) その言葉に体がビクッと反応してしまった。 今、私の上に乗っかっているお客が口にした名前…。 それは、間違いなく私の名前だ。 (えっ!?嘘…今…私の名前を…そ…そんな…そんなはずは…) 与えられている快感が全て吹っ飛んでいく。 この人間椅子の中身が私だという事が、バレるはずは無い。 知っているのは、同じキャストの女の子と店舗スタッフのみ。 皆、情報の漏洩には信頼のおける人達ばかり。 もちろん、私は家の人にも言っていないくらいだ。 しかし、このお客は、この席の中身に向かって、【愛海ちゃん】と言ったのだ。 つまり、私が人間椅子の中身をやっているという事だけでなく、この席のニックネーム【どんぐりペンギン】が私だという事まで知っているという事になる。 そんな人間がいるとは思えない。 何かの聞き間違いではないかと思ってしまう。 しかし、そのお客はそんな私の予想を覆す言葉を発した。 「俺だよ俺、【加賀美(かがみ)】だよ。まさか愛海ちゃんが椅子の中身とはね…」 (え!?し…真也…くん!?) 【加賀美 真也(かがみ しんや)】くんとは、同じ大学の学生であり、ゼミも同じ。 その真也くんが、はっきりと【私が椅子の中身】だと言った。 (ま…間違いない…ば…ばれて…る…) そこで私の名前を言ったのは、私を知っている人。 だとすれば、適当に言ったなどで当たる確率ではない。 つまり、真也くんは、私がどんぐりペンギンだという事を知っている。 頭の中が混乱し、動揺が私を埋めつくす。 すると、真也くんが言葉を掛けて来た。 「まあ…時間まで楽しもうか…」 【ブウウゥゥゥン…】 その言葉が聞こえたかと思うと、途端に私に仕込まれた道具の強度が増した。 「んぅっ…ん…ん…んぅ……」 (んあぁっ!!あぅっ!!さっきより…んうぅぅぅぅ!!) これまでよりも激しく振動する道具。 その与えられる快感に体が激しく悶えようとする。 すると、真也くんが全身を私に乗っけて来た。 体に加わる圧迫感もかなりのものとなる。 (んぁぁぁぁ!!あぅぅぅぅぅ!!そんなっ!!あんっ!バ…バレてるのにぃぃぃぃ!!) 中身が私だとバレているので、なんとか快感を感じているのを隠そうとするが、とても抑えきれない。 椅子の中で快感を感じてしまっている…。 そこにいるのは知っている人…そして私を知っている人。 そんな人にそれがバレてしまっているのだ。 恐ろしい程の羞恥心に包まれる。 しかし、今の私は人間椅子の中身。 どんな状況に陥ろうと、そこから逃げ出す事は出来ない。 (んあぁぁっ!いやぁぁぁっ!!はずっ…恥ずかしいぃぃぃ!!んぁぁぁぁ!!) 恥ずかしくも、隠す事の出来ない快感への反応。 中身がバレているという危機的状況が、私の心を追い込み、快感を更なるものへと膨らませる。 私に快感を与えている人は、しっている人。 私の上に乗っかって、私を圧迫しているのは、知っている人。 今までに感じた事のない感覚が私を包み込んでいく。 そして、その後は無言で、私の上に乗り続ける真也くん。 いつもよりも、大きな快感は、私の体と心を一気に高ぶらせていく。 その快感が強まれば強まる程、体温は上昇して行き、着ぐるみ内の温度を上げていく。 完全に拘束され、悶える事も許されない体。 陰部へと与えらえる道具の刺激。 全身を包み込む、恐ろしい程の暑さ。 制限された呼吸。 身バレしている事への羞恥心。 そして、知っている人間が私の上に乗っかって、圧迫し、私を椅子として扱っている。 その全てが私を刺激し、私を絶頂へと向かわせていく。 (んあぁぁぁぁ!!いやぁぁぁ!!こんなのっ!!こんなのっ!!ムリィィィィィィィィ!!んぅっ!!) そして、私は軽く絶頂を迎えてしまった。 多少は漏れてしまったかもしれないが、声は気合でなんとか抑えた。 しかし、体は大きくビクンと反応してしまった。 (んうぅぅぅぅぅっ!!) しかし、人間椅子の中で、私が絶頂を迎えたとしても、そんな事は、外で椅子の上に座る真也くんには関係のない事。 絶頂を迎えても尚、道具による責めは続けられた。 (んあぁぁぁぁ!!イったあとぉぉぉ!!ムリィィィィィィ!!んあぁぁぁぁっ!!) そして時間が来るまで、その責めは続けられた。 (んぁっ…) すると、時間が来たのか、急に陰部の道具の動きが止まった。 そして、それと共に、私を圧迫していた重さが消えて行った。 陰部へと与えられ続けた快感。 それが止まり、頭の中を支配していたものが消え去る。 その瞬間、自らを取り巻く現実が押し寄せる。 「ふぅぅっ!!ふぅぅぅっ!!ふぅぅぅっ!!」 (苦しいっ!!苦しいっ!!苦しいっ!!空気!!空気!!空気!!) 度重なる快感により、乱れ切った呼吸。 先程までは快感が頭の中を支配していたが、一気に苦しさを実感する。 口から伸びるホースでは足りないくらい、体が空気を欲している。 私は全力で胸を動かし、可能な限りの空気を取り込んだ。 未だかつて、こんなに苦しくなるほど、呼吸が乱れた事は無い。 窒息してしまうのではないかと感じるくらいの苦しさに見舞われた。 「ふぅぅっ!!ふぅぅぅっ!!ふぅぅぅっ!!」 (息がっ!!息がっ!!苦しい!!苦しいぃっ!!) 私が人間椅子の中で、必死に呼吸をしている最中、お客である真也くんは去って行った。 あまりの苦しさに、真也くんが去って行くことに、頭を回す余裕もなかったのだ。 そして、暫くして、その呼吸も落ち着きを見せ始めた。 呼吸は落ち着いたものの、極端に火照り切った体。 そして、その体が熱しきった着ぐるみ内の暑さは収まらない。 体の熱、そして、着ぐるみ内の熱が私の頭を朦朧とさせていた。 拘束され全く動けない私は、頭を朦朧とさせながら、先程の事を頭に過らせる。 (し…真也…くん…に…ばれ…た…) 知人に、人間椅子の中身をやっている事がバレ、更には、その知人に椅子として責められながら絶頂を迎えてしまった。 何か、恥ずかしさと、どうしていいか分からない困惑に包まれていった。 しかし、今の私にはどうする事も出来ない。 何故なら、私は人間椅子の中身…。 全身を拘束され、椅子の着ぐるみの中に閉じ込められているのだから。 誰かに出してもらうまで、私はこのまま中にいるしかない。 どんな心境になろうと、どんな状態になったとしても、ここで椅子の中身としてあり続ける しかない。 自ら望んで椅子の中身となっているのだから。 (んぅっ…) 暫くして、再び私の全身が圧迫され始めた。 どうやら次のお客が来たらしい。 体の火照りは抜けない。 着ぐるみの内部の温度も下がろうとしない。 そして、全身は再びお客の体重によって圧迫される。 再び、椅子として扱われ始めるのだった。 どんなに、心が困惑していようと、私の体と本能は、この責めに快楽を感じてしまう。 そう…私はこの責めを求めている。 真也くんにバレたとしても、やめる事は出来ない。 そう…私は欲してしまう…この快楽を。 人間椅子になる事を…。 (んうぅぅぅぅぅぅぅ!!あっ!!いいっ!!たまらないっ!!もっとぉっ!!もっとぉぉぉぉぉぉぉ!!) そして、後日、私は真也くんと話をして、最高のパートナーを得る事となるのだった。 ---------------------------END------------------------------------------