※本作品はpixivで公開した、【お嬢様の怪獣遊戯】のサイドストーリーとなります。本編をお読みいただいた事を前提にしておりますので、詳細等が省略されております。 本編を一読頂いたあと、お楽しみ頂けると幸いです。 ・・・ 「それじゃ、行きますわよ、【トモカ】【マリ】」 そう私たちに声を掛けたのは【沙織(さおり)】お嬢様だ。 「はい…」 私たちは沙織お嬢様の元で働くメイド。 トモカは私と同期のメイドで、年も同じ。 私たちは、沙織お嬢様のいう事には、絶対に従わなくてはならない…それが掟。 その私たちは今、何をするためにここに連れて来られたのかは分からないが、先程、大勢のいる場所で、全裸にされ、その後、陰部や胸に謎の道具を装着され、全身タイツを着せられていた。 その状況に陥っていたのは私達だけではなかった。 私達と同じように、そこに集まった7人の令嬢の傍には、私達と同じ処置をされた女の子がいたのだった。 気になる点は、沙織お嬢様以外の令嬢の傍には、全身タイツを着せられた女の子は一人しかいなかったのだが、何故か、私達だけが二人だったという点だ。 とにかく、常識で考えても、この状況は、普通ではない事は感じられる。 つまり、この後、何か良からぬ事が起きるであろう事だけは想像できた。 そして、私たちは沙織お嬢様と、付き添いのメイド数人に連れられ、ある部屋へと歩き出した。 大広間で7人の令嬢とそれに従う全身タイツに身を包まれた女の子達が集まっていたが、これから向かう先は、各令嬢ごとの部屋となっているようだ。 私たちは沙織お嬢様専用の扉の前に辿り着いた。 「入りますわよ」 【ガチャ】 その扉が開かれ、私たちはその扉の中へと入って行った。 「え!?こ…これは…なんですか!?」 部屋の中に入ると、私達の目に、私達の理解を超えるものが飛び込んで来た。 部屋の中央、そこには怪物のようなものが寝転んでいたのである。 その怪物は足が四本あり、馬や牛のような下半身、しかし、前足の上には龍のような体が伸びている。 そして、その龍のような上半身の首元から後ろに、大きな羽根が生えているのだ。 とにかく、その物体がなんなのか、全く理解が追い付かない。 すると沙織お嬢様が口を開いた。 「これは着ぐるみですわ」 「き…着ぐるみ!?」 聞いた事のある物ではあるが、着ぐるみというと、ウサギやクマなどの可愛い風船などを配っている物を想像してしまう。 しかし、今、私達の目の前にあるのは、それとは全く異質のものであった。 「この怪獣の着ぐるみを、トモカとマリに着てもらいますわ」 「こ…これを…私たちが…?」 「ええ…この怪獣は四本の足があるので、前側に一人、後ろ側に一人、つまり、二人で着る仕様の着ぐるみなのですわ」 その説明を聞き、私とトモカは目を見合わせてしまった。 (こ…この怪獣を…私とトモカで…着る…??) 淡々と説明をする沙織お嬢様だが、その説明が、あまりにも突拍子が無く、現実味が沸いてこない。 そのあっけにとられた様を見透かしたか、お嬢様が言葉を続ける。 「二人には、この怪獣の着ぐるみの中身になってもらうと言っているのですわ。まあ…拒否権はありませんし、とにかく着て頂戴」 「わ…分かりました…」 何故、私たちが陰部などに道具を取り付けられ、全身タイツを着せられ、この着ぐるみを着なければならないか…そんな事は分からない。 しかし、沙織お嬢様がいうことは絶対…私たちは従う他ない。 「で…トモカとマリ、どちらが前側で、どちらが後ろ側にはいるのかしら??まあ…後ろ側の方が、体勢は大変かもしれませんわね」 改めて、そこに転がる怪獣の着ぐるみに目線を向ける。 恐らく、前側の人間は、前足に自らの足を入れ、直立した状態になる。 そして、後ろ側の人間は、怪獣の後ろ足に、自らの足を入れ、前屈みの状態で、上半身を着ぐるみの中に収めるのだろう。 そう考えると、確かに後ろ側の方が、体勢がきつい事は間違いない。 私はトモカのほうに視線を向けた。 すると、あまりの理解を超えた話しに、トモカは困惑の表情を浮かべていた。 (うん…トモカにきつい事をさせる訳にはいかない…よし…) 「沙織お嬢様、私が後ろ側に入ります」 私はトモカの意見も聞くこともなく、自らがきついと思われる側を志願した。 「え!?マ…マリ…」 私の申し出に、トモカが言葉を詰まらせた。 「いいのよ、トモカがきつい方をやる事はないわ。私がやるから大丈夫」 「マ…マリ…」 すこしおどおどした様子で私を見るトモカ。 「分かりましたわ、それでは前側をトモカ、後ろ側がマリという事で、準備をしてくれるかしら?」 「仰せのままに」 沙織お嬢様がそう言うと、おつきのメイド達が早速準備に取り掛かった。 「それではマリ、先に着てもらうので、こちらに」 メイド達に促され、私は怪獣の着ぐるみのもとへと移動した。 メイド達の手により、寝転がっていた着ぐるみが起き上がらされる。 すると、怪獣の首筋から、後ろ足のお尻の部分までが、ファスナーが開かれ、ぱっくりと口を開いていた。 そして、着ぐるみの横に踏み台のようなものが用意され、そこに昇るように指示された。 指示通りにその踏み台に昇る。 「私たちの体を支えにしていいので、そのまま怪獣の後ろ足に、足をいれてくれるかしら?」 「はい…」 (よ…よいっしょ…っと…) 踏み台から、足を延ばし、怪獣の足に目掛けて自らの足を挿し込んでいく。 補助してくれるメイドの体を支えにし、転がり落ちないようにゆっくりと足を入れ込んでいく。 見た目の足の太さの割りに、中のスペースにあまり余裕はなく、足を入れるのに少し労力を要した。 (よいしょ…よいしょ…ん…えい…よいっしょ…) 狭い着ぐるみの中へと両足を挿し込んでいった。 (ん…これで…奥まで入ったかな…) もちろん着ぐるみを着る事など、初めての経験。 入っていった足が、これでしっかり入ったのかどうかの判断もいまいちだ。 しかし、これ以上、奥にもはいらなそうだし、足首の部分が曲がっていて、そこがフィットしているので、恐らく最後まで入ったのだろうと予測できた。 「奥まで入ったかしら??」 「はい…恐らく」 「それじゃあ、上半身を倒しながら、着ぐるみの途中にある穴に両手を挿し込んで」 「…はい…」 そして私は、言われた通り、上半身を着ぐるみのほうへと倒し始めた。 (あ…あの穴かな…) 着ぐるみ前半分と後ろ半分が繋がる付近の両脇に穴がある事が見て取れた。 見た感じ、その穴の大きさからして、腕が通りそうなくらいの穴だ。 私は上半身を着ぐるみの中に収めながら、その穴に両腕を通していく。 その穴の先はチューブのようになっており、両手が包み込まれるように入って行った。 そして、それと同時に体を完全に前に倒し、体をくの字に曲げながら両足で立っているような状態となった。 両手は前半分の着ぐるみの方へと伸びており、どうやら、前半分の着ぐるみの側面に収容されているようだ。 つまり、私は体をくの字に曲げながら頭の上方に両手を万歳のように伸ばしている形となった。 (う…た…確かに…この体勢はきついかも…) 両手が前半分の着ぐるみの内部へと収納されているため、そこが支えになり、自らが体を支えなくても、前に倒れる事は無い。 単純に、腰をずっと曲げていなければならない体勢がきついのだ。 【ジーーーー】 すると、補助のメイドが私のお尻付近にあったファスナーを背中辺りまで閉めて行った。 まだ頭の上はしまっていないものの、ここまで閉まると、体を包み込む着ぐるみが、全身を締め付けてくる。 見た目にはかなり胴が太い感じがしたが、中はやはり足と同様に、かなり狭い。 つまり、それだけ、着ぐるみが分厚く出来ているということだろう。 そして、この時点で、私は自力でこの着ぐるみから出る事は出来なくなった。 「さて、次はトモカよ。私たちを支えにして構わないから、怪獣の前足に、足からはいって行きなさい」 「…は…はい…」 そう言ったトモカが怪獣の前足部分に足を入れ込み始めた。 私の両手にトモカの足が当たった感触があった。 私の両手は前半分の怪獣の体の中、つまり、頭の上で輪を作りながらトモカがその輪を通っていくのを待っている状況なのだ。 そして、暫くして、トモカの動きが止まった。 恐らく、足が一番奥まで入ったのだろう。 (ん…!?) その瞬間、私の頭部に何かの感触を感じた。 押し付ける程ではないが、軽く当たっているだけで、伝わるこの柔らかさ。 体の向きや、今の私の状態を考えると、その頭部に当たる付近に何があるか想像が出来た。 (こ…これ…トモカのお尻が…頭に当たってるよ…ね…??) どうやら怪獣の後ろ半身の付け根が、トモカのお尻ふきんに繋がっているらしく、私は両腕でトモカに抱き着きながら、トモカのお尻に頭の上を当てている状態になったようだ。 するとトモカが上半身を着ぐるみの中に収めようとする。 上半身を着ようとすると、自然と下半身もモゾモゾと動く。 (ん…この感触…) 私の全身タイツに包まれた頭部と、トモカの全身タイツに包まれたお尻が擦れ合う。 強く押し当てている訳ではないが、グリグリとトモカのお尻に頭を当てているような状態だ。 その擦れ合う感触…。 頭の上なので感触は分かりにくいが、全身タイツのスベスベ感がある程度感じられる。 そして、そのスベスベ感の先には、トモカのお尻の柔らかさが伝わってくる。 どちらかと言うと、私が押し当てているのではなく、トモカが動くことにより、私の頭にお尻を押し当てて来ているのだ。 (ト…トモカの…お尻…柔らかい…) 頭の先でも感じられる、この心地よい感触。 その感触に、少し私はうっとりとしてしまう。 「腕も入ったわね。それじゃあ、背中のファスナーを閉めるわよ」 どうやら、トモカも怪獣の中に収まり切ったようだ。 補助のメイドがトモカの背中部分のファスナーを閉め始めた。 【ジーーーーー】 そこを閉められる事で、私の周りにあった光りが消えていった。 「よし、これで完成よ」 どうやらトモカの背中も完全に閉めきられ、私とトモカは、二人でこの怪獣の中に閉じ込められたのだった。 (ん…あれは…) 完全に閉めきられた事で、上部からの光りが遮断されたが、私の顔の下に唯一、光りが入ってくる場所があった。 それは顔の正面、顔から20~30cm下の所に、斜幕のような部分があり、そこから薄っすらと光りが入ってくる。 恐らく、メッシュのようになっていて、そこが私が唯一外界と繋がている場所であり、私の呼吸口になるということだろう。 すると、小さな声ではあるが、着ぐるみ内にトモカの声が聞こえてきた。 「マリ…マリ…聞こえる??」 怪獣の上半身の中にあるトモカの頭、そして、私の頭のあるこの空間は、余裕がある程広くはないが、おなじ空間内にあるため、トモカの小声が着ぐるみの中に籠って聞こえてきた。 「聞こえるよ、トモカ」 私も、あまり外には聞こえない程度の声で、トモカの声に呼応した。 「マリ、大丈夫??きつくない??」 「大丈夫だよ。とにかく、なんとか二人で頑張ろ」 「うん、分かった。何かよく分からないけど、マリと一緒なら、頑張れる気がする」 そうして、訳も分からないまま、私とトモカは怪獣の着ぐるみに閉じ込められたのだった。 (うん…。何で、こんな着ぐるみを着せられたのか分からないけど…、トモカと一緒なら、なんとか頑張れるよ…きっと…) そして、準備の出来た私たちは、沙織お嬢様と補助のメイド達に連れられ、移動を始めるのだた。 それにしても、私の視界はほぼゼロに等しい。 見えるのは、斜幕を通して薄っすらと見える、床のみ。 周りの状況を見る事は出来ない。 恐らく周りの見えているトモカの行動に、私は合わせるしかない。 「トモカ…私、全然何も見えないから、トモカが進んだら、それに合わせて動くから、トモカ主導でよろしくね」 「うん、分かった」 そして、トモカが足を進ませるのを、抱きついた両腕に感じると、それに合わせて私も足を動かして行った。 やはり、その進み方では、あまり早く進む事は出来ない。 ゆっくりではあるが、なんとか沙織お嬢様の進む方向へ付いて行くのだった。 (ん…あ…これ…) 歩くたびに、陰部に装着された道具が揺れ、微弱な刺激が与えられる。 その刺激が、私達にその道具たちが装着されているという実感を沸かす。 そして、その刺激は微弱なれど、確実に私達に快感を与えてくるのだった。 「良し、到着ですわ」 (はぁ…はぁ…はぁ…く…苦しい…) 前屈みで固定された状態で、前へと進んでいく。 どのくらい進んだかは分からないが、多少の移動だけでも、かなりの体力が削られ、呼吸が荒くなる。 そして、体を包み込む分厚い着ぐるみ。 ここまでの時間、着ているだけで、中の温度は上昇し、かなりの汗が噴き出して、自分の全身タイツが濡れ始めているのが分かる。 すると、小さな声でトモカの声が聞こえてきた。 「マリ…ゴメン…。私…かなり汗かいちゃってるよ…。汗臭かったらゴメンね…」 自らのお尻付近に、私の頭がある事が分かっているトモカにとっては、気になる所ではあるだろう。 「大丈夫、トモカ。私だってメチャメチャ汗かいてるから、お互い様だよ」 「う…うん…」 私の体は後ろ半身に包まれているから、トモカとは離れているが、トモカにはそう言って納得させるしかなかった。 どうやら、予定の場所へと到着したのだろうが、私の視界には何も映らない。 ただ、先程までいた、着替え部屋に比べて、人間のざわつきを感じられた。 「…トモカ…周りには何があるの…??」 「あ…あのね…。何匹か…私たちのような怪獣の着ぐるみがいるの…。その横にはお嬢様達もいるわ…」 (私たちと同じ…怪獣??) 「ちなみに、私達みたいな四足歩行の怪獣はいる??」 「ううん、いないよ。両手を地面につけて、這いつくばっているような怪獣いるけど、多分、中身は一人だと思う。他は、二本足で立った怪獣ばかり…かな…」 (私達だけ…!?んっ…そういう事…) 確かに、先程、全裸にされた部屋にいた女の子達は、各令嬢に一人ずつだった。 私とトモカだけ、二人。 つまり、他の怪獣の着ぐるみには、一人しか入っていないのだ。 (な…なんで…私達だけ…二人で…着ぐるみに…) 「あっ…最後に麗奈お嬢さまの怪獣が入って来た。7体…多分これで、全員だと思う…」 何故、私たちは怪獣の着ぐるみを着せられ、ここに集められたのか…? 全身タイツの下に仕込まれた道具たちはなんの意味があるのだろうか…? あまりにも、現実離れした状況に、困惑しか生まれて来ない。 (…何が…始まるんだろ…??) すると、聞きなれない声が聞こえてきた。 「さあ、お集りの皆さま!これから、お嬢様達による【怪獣バトル】が始まります!!」 (か…怪獣…バトル!?) 視界のない私にとって、それが誰の発した言葉かは分からない。 しかし、あからさまにマイクを通して喋られた、アナウンスのような声だった。 (怪獣…って…私達のことだよね…??バトル??バトルって事は…何かしろで戦う…って事??) そう言葉の意味を解釈したが、いまいちビジョンがはっきりしてこない。 すると、疑問に包まれた私達に説明するかの如く、先程のアナウンスのような声が続いた。 「ルールの説明をします。お嬢様達は7名、総当たりのバトルとなり、勝ち星が一番多かったお嬢様の勝利となります。バトルフィールドは2面あり、同時に二試合が行われます。勝敗を決めるのは至って簡単、相手の体力ゲージをゼロにすれば勝利です。中央のメインモニターを見てください」 そうは言われても、私の視界は薄っすら見える床のみ、そのモニターとやらは確認出来ない。 「そこに怪獣の体力ゲージが表示されますので、それがゼロになったら負けです。ダメージを与えるには、思いっきり攻撃をしないと、ダメージ判定にはなりません。軽く当たった程度では、相手の体力ゲージは減りませんので気を付けてください。」 (え!?思いっきり攻撃…!?軽く【当たった】程度…って事は…。私達…着ぐるみの怪獣たちで攻撃し合うって事…??うそ…そんな…) バトルといえど、何かゲーム的なものかと想像していた。 まさか、本当に肉弾戦で戦うなど、思いもしなかった。 「あと、攻撃を与えたり、攻撃を受けたりしていると、アタックゲージというのが溜まって行きます。そのゲージが満タンになると、スペシャル効果として、相手の動きを鈍らせる【インピードアタック】が使えます。お嬢様達がボタンを押せば、その攻撃は発動出来ます」 何がなんだか理解が追い付ていかないが、説明はどんどんと進んでいった。 「そして、体力ゲージがゼロになると、敗北した怪獣はこうなります」 アナウンスの声がそう言った瞬間だった。 【ビリビリビリビリ!!】 「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「きゃあぁぁぁぁぁ!!」 全身に今まで感じた事のない、激しい痛みが、一瞬、体中を駆け巡った。 その唐突かつ、とんでもない痛みに、悲鳴が漏れてしまい、更にはその痛みで、一瞬体が硬直したように伸びきった。 【ドサッ】 一瞬硬直した体だが、一気に力が入らなくなり、そのまま床へと崩れ落ちる。 必死に耐えようとしたが、同時にトモカも崩れ落ちたため、それにつられるように、二人で崩れ落ちた。 (な…何…今の…痛みは!!) 全身に与えられた、恐ろしい程の痛み。 経験した事のない痛みだったが、一瞬で弾け飛ぶような壮絶な痛み。 (ま…まさか…今の…電気…) まともに感電したことはないが、例えるなら全身に電気を走らされたとう表現が一番正しく感じる。 とにかく、その痛みは、一度味わうと恐怖を覚える程の痛みだ。 私が抱きかかえている、トモカの体が、痙攣のような、震えのような小刻みな動きをしている。 恐らく、私もトモカも同時に今の痛みが与えられたのだろう。 「今、全部の怪獣に、敗北した時の効果を適用しました。つまり、負けるとこうなるという事です。よく覚えておきましょう」 (今の痛みを全員に与えたという事…??) 私からは見えていないが、他の怪獣の着ぐるみに包まれた女の子達も、今、あの痛みを受け怯んでいるという事。 (で…勝負に負けたら…あの痛みがまた…) そう考えていると、先程の痛みが、頭の中にフィードバックしてきた。 (いや…あんな痛いの…無理だよ…もうくらいたくないよ…) たった一度で、心を折られる程の痛さ。 あれをくらいたくなければ、勝負に勝つしかないと、知らしめられたようだ。 「バトルに時間制限はありません。どちらかが負けるまで続きます。さあ、バトルの説明は以上となります。何かご質問はございますか??」 一人の令嬢から質問があったが、それは私達に逃げ場は無いと教えるための質問だった。 「無いようなので、それではバトルを始めたいと思います。!!!」 そして、そのアナウンスの言葉と共に、ファンファーレが鳴り響き、怪獣バトルが開始された。 すると沙織お嬢様が私達に聞こえるように言った。 「あなた達の怪獣の名前は【マーモンガ】ですわ。さあ頑張ってくださいな」 すると、トモカが私に喋りかけて来た。 「あのね、マリ。私の手は怪獣の羽根の所に入ってるの。だから、羽根で叩けば攻撃は出来ると思う」 「うん…分かった。私は何も見えないし、攻撃も出来ないから、攻撃はトモカに任せるね。私はとにかく、トモカの動きに合わせて動くから」 「うん」 怪獣同士が戦い、攻撃をし合い、敗北をすればあの痛みが与えられる事は分かった。 しかし、腑に落ちない点が一つあった。 私たちは二人で一つの着ぐるみに包まれている。 どう考えても、お互いが恐ろしくシンクロでもしない限り、素早く動くことは出来ない。 更には、前半身のトモカは手の入った羽根で、相手を叩く事は出来るかもしれないが、視界の無い私には、攻撃は難しい。 攻撃を避ける事も出来ない、狙いを定めて攻撃をする事も出来ない。 どう考えても、二足歩行の怪獣達に対して、遅れをとる事は明白なのだ。 なのに何故、沙織お嬢様はこんな怪獣にしたのか? すると、近くにいた補助のメイドが沙織お嬢様に質問をした。 「沙織お嬢様、マーモンガでは、機敏に動くことも出来ず、他の怪獣達に比べて不利なのではございませんか??」 そのメイドの質問は正に、私が抱いている内容の質問だ。 すると、沙織お嬢様がその問いに答えた。 「ええ…もちろん。動きに関しては不利でしょうね…」 「では、何故、子の怪獣に??」 「ふふっ…それはね…。一番、派手だからですわ」 (な!?何!?…は…派手…だから…??) その沙織お嬢様の言葉に、耳を疑った。 「あぁ…そう言う事ですか。さすが沙織お嬢様、確かに周りの注目度は、一番集めております」 「でしょ…。見た目に、一番目立っているのは、間違いなく私のマーモンガですわ」 (う…うそ…でしょ…。一番目立ちたいから…この怪獣に…) なんと沙織お嬢様は、ただ目立ちたいだけで、この怪獣にしたといいうのだ。 動きが不利な事も承知のうえで、ただ目立つ事を優先した。 実際に戦い、敗者の痛みを与えられるのは私達だというのに、勝負に不利になろうとも、目立てばいいというのだ。 (そ…そんな…酷い…) しかし、どんなに酷い理由であれ、沙織お嬢様の意向に、私たちは背くことは出来ない。 沙織お嬢様がそうと言うならば、それに従う他ないのだった。 つまり、私たちは、怪獣の【存在】として、目立てばいいのであって、【敗北】はしょうがないという事。 私は着ぐるみの中、聞こえてくるその声に身震いを感じた。 しかし、いくら敗北はしょうがないとはいえ、あの痛みをくらいたくないのは事実。 私達だって、むざむざと負ける訳にもいかないのだ。 「トモカ…とにかく頑張ろう…。なんとか勝とう…」 「うん…分かった…」 そして、私たちは、自らの戦闘の順番を迎えるのだった。 「フィールドBの対戦カードは、沙織お嬢様のマーモンガVS【華蓮(かれん)お嬢様】の【ルサフィトン】!!!」 ついに、私たちの怪獣の名前がコールされ、私達の戦いの番が来た。 「マリ、進むよ」 「うん」 私はトモカの進み具合に合わせて、足を動かして付いて行く。 視界がほぼゼロの私にとって、想像でしかないが、恐らく、戦いのフィールド中央へ 向かっているのだろう。 暫く進んだところで、トモカの足が止まった。 (は…始まる…) トモカの動きの無さから、相手と対峙し、スタートの合図を待っているという感覚が伝わる。 「第二カード、バトルスタ~~~ト!!」 そして、アナウンスの声と共に、バトルが開始された。 バトルが開始すると、トモカが右や左に体の体勢を変える感覚が伝わる。 恐らく、向かってくる相手を正面に捉えるべく、体勢を変えているのだろう。 【ドンッ!】 すると、大きな衝撃が伝わってきた。 するとその瞬間に、トモカの体が激しく動く。 こちらに向かって相手が攻撃を仕掛けてきたのだろう。 すると、トモカの体が激しく揺れ動く。 恐らく、向かって来た相手に羽根で連打していると思われる。 動きの悪い私達にとっては、基本はカウンター攻撃となる。 相手がこちらの攻撃に範囲に入ったら、攻撃をしかけるしかない。 暫く、トモカが動き回っていたが、一旦その動きを止めた。 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!」 トモカの激しい呼吸音が私の耳に聞こえてきた。 それはそうだろう、こんな動きにくく、分厚い着ぐるみを必死に動かして、相手に攻撃しているのだ。 息が上がるのは当然の事。 「トモカ!大丈夫??」 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!だ…大丈夫!!また、来るよ!!」 すると再び相手のルサフィトンが攻撃を仕掛けてきたようだ。 【ドンッ】 また大きな衝撃が…そして、それに続いて、トモカが激しく動き、戦いが始まる。 「あぅっ!!」 トモカの悲鳴のような声が聞こえてきた。 「大丈夫!?」 「か…顔を…やられた…」 トモカの頭は怪獣の首の途中にある。 その部分に関しては、直ぐに覗きの斜幕となっているため、比較的造りは薄い。 どうやら、その部分を相手の攻撃が直撃したのだろう。 (トモカ…ゴメン…。攻撃も任せっぱなしで…相手の攻撃も…) ただ怪獣の後ろ半身として、トモカにくっついているだけの私に、罪悪感が込み上げてくる。 しかし、何も見えない私…相手の位置も分からない…何も出来ないのだ…。 体を包み込む暑さはトモカも私も同じ、そして、この呼吸のしにくさもそれ程変わらないだろう。 とっている姿勢が、私のほうが遥かにきつい姿勢…しかしそれだけだ。 体勢はきつくても、それに耐えるだけで、他に出来る事は無い。 必死に体を動かし、攻撃を繰り返し、相手の攻撃を受けているのもトモカ…。 私に出来る事は、トモカの妨げにならないよう、なんとか動きにくらいついていくだけ。 こうして、動きまわっているのだから、陰部に仕込まれた道具が揺れ、性的刺激が伝わってきているのは確かである。 しかし、その刺激に、頭を回す余裕がないほど、戦いに必死だった。 そして、そんな攻撃が繰り返されている時だった。 「よし!ゲージが溜まりましたわ!!チャンスですわ!!インピードアタック!!」 耳に仕込まれたイヤホンから、相手の華蓮お嬢様の声が聞こえてきた。 (インピードアタック!?) 確かに先程、アナウンスの声で、そんな効果の説明があった気がした。 しかし、その時は、それ程気にもしていなかったので、しっかり頭に入っていなかった。 そして、その次の瞬間であった。 「んうぅぅぅぅぅぅ!!」 「んあぁぁぁぁぁぁ!!」 あまりの衝撃に、私とトモカは二人同時に声を漏らしてしまった。 私達に装着されていた、道具たちが一斉にその動きを始めたのである。 (んあぁぁぁぁぁぁ!!なにぃぃぃぃぃぃ!!これぇぇぇぇぇぇ!!) その襲い来る刺激に、体がビクンビクンと跳ね上がるように動く。 陰部の中に挿入された道具が膣内で暴れ始める。 そして、それと共に、クリトリスに装着されたものが、クリトリスを吸い始める。 胸に張られたパッドのようなものが、胸を揉みしだくような電気を走らせ、乳首に装着された道具が乳首を弄り倒すように動き始めたのだった。 (あぅぅぅぅぅ!!こんなのっ!!こんなのっ!!耐えられないぃぃぃぃ!!) その一斉に訪れた、私を破壊しかねない刺激の波。 それにより、とても足に力が入らなくなり、膝がガクガクと震える。 胸への刺激に耐えようと、体を捩らせようとするが、怪獣の前半分に接続された私の体に、それをする自由も無い。 むしろ、ビクビクと跳ね上がる下半身のほうが、大きく反応する。 すると、私の両手が支えられているトモカの体のほうも、ビクンビクンと反応しているのが分かった。 つまり、今、私とトモカは同時にこの恐ろしい刺激を与えられてるという事になる。 (いやぁぁぁぁぁぁ!!!むりぃぃぃぃぃ!!とめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!) 着ぐるみの中で、トモカも暴れる様に体をくねらせる。 すると、トモカのお尻が押し付ける様に私の頭部へと当たってくる。 今までにないその激しい当たり方から、トモカもかなりの刺激を与えられている事が感じられた。 (んあぁぁぁぁぁ!!トモカぁぁぁぁぁぁ!!ムリィィィィィ!!これェェェ!!) 上からも下からも与えられる、恐ろしい程の刺激が、私たちの体中の力を奪って行く。 あまりの刺激に耐えられず、トモカの膝が床に落ちた。 そして、今まで耐えてきた私も、頭の方がトモカと共に下がってしまい、つられて膝を落としてしまう。 しかし、それはトモカの膝が折れたからではない。 私もすでに限界が訪れていた…そのきっかけがトモカにあるにすぎない。 (んあぁぁぁぁぁ!!ムリィィィィィィ!!もうっ!!立って!立ってられないよぉぉぉぉ!!) そしてその訪れる快感の波に耐えられなくなったトモカが、その体を床へと倒れ込ませていった。 それとシンクロするように、私の体も横に倒れていく。 襲い来る快感、それはもう何も考える事が出来なくなるくらいの快感。 膣内、クリトリス、胸とあらゆる所から襲い来る、その刺激で、私の頭の中は一色に染まり始めていた。 (もうっ!!もうっ!!ダメェェェェェェェ!!頭がっ!!おかしくっ!!なるぅぅぅぅぅぅ!!!) そして、もうその襲い来る刺激が、快感なのか何なのか分からなくなり、限界を迎えようとしていた時だった。 「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 トモカの体が着ぐるみの中で、大きく跳ね上がり、外にも聞こえるだろうという程の声を上げた。 そして、その瞬間、私たちの体を襲っていた刺激がピタリと止んだ。 (んぅっ!!と…とま…止まった…) 「んあっ…ぁっ…んっ…」 道具の動きは止まったが、トモカは、声にならない声を上げながら、未だビクンビクンと体を小さく跳ねさせている。 (ト…トモカ…イったの…ね…) マーモンガの着ぐるみは床に横たえたまま、前半身はビクビクと痙攣するように動きを見せる。 【バシッ】 そこに止めを刺すかの如く、ルサフィトンが攻撃を加えた。 「ルサフィトン!!WIN!!」 そのアナウンスが聞こえた瞬間だった。 【ビリビリビリ!!】 「いあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 敗者への一撃が、私たちの体へと浴びせられた。 その一撃に、体が仰け反るように硬直する。 そして、恐ろしい程の痛みが、全身を襲うのであった。 あまりの痛みに、私は悲鳴を上げてしまったが、トモカは悲鳴を上げる事無く、ただただ体を壮絶に大きくビクッと反応させ、無言のまま固まり続けるのだった。 痛みは私と同じように与えられているだろう。 しかし、絶頂を迎えてしまったトモカには、その悲鳴を上げる余力もない様子だった。 (痛い…痛い…痛いよぉぉぉぉぉ!!!) 床に寝ころがるマーモンガ。 襲い続けた、全身への耐えがたい快感、そして、最後に加えられた電気ショックのせいで、私もトモカも体を起こす気力さえも尽きていた。 与えられた痛みによる恐怖で体が小刻みに震える。 そんな私とは違い、トモカの震えは小刻みに痙攣しているような震え…。 絶頂を迎え、そこに与えられた電気により意識がとんでいるのかもしれない。 体は、絶頂を迎えた後の痙攣のような動きを見せていた。 私たちは敗北した。 すると、外から声が聞こえ、体が強制的に起き上がらせられた。 「いくわよ。フィールドから出ないと」 その声は、恐らく補助のメイド達。 (…う…う…ぅ…た…立てない…) 力の入らない私達は、引きずられるようにバトルフィールドから出されていくのだった。 【ドサッ】 暫く引きずられ、床に転がされた。 「少しの間、休憩になるから、体力を回復しておきなさい」 外から補助のメイドの言葉が聞こえた。 まだ一試合目が終わったばかり、確かに、体力を回復しないと、次の試合ももたない状況だ。 (うぅ…こんな…) たった一試合…たった一試合で、これだけの状況に陥ってしまう事へ、恐怖すら浮かび上がってくる。 しかし、私たちはこの状況から逃げる事は出来ない。 どれだけ、酷い状況だろうが、次の事を考えなければならないのだ。 私はそこに寝転がったまま、動かずに体力の回復に努める事にした。 しかし、動かないといっても、私の全身は分厚い着ぐるみに覆われている。 ただそこに横になっているだけでも、着ぐるみ内の温度は上昇し、その暑さは私を苦しめる。 「…トモカ…トモカ…大丈夫…??」 「・・・」 トモカに声を掛けるが、返事が無い。 未だ絶頂の世界から戻って来ていないのだろうか…。 (…ぁ…!?) そして、身動きをとらず、じっとしていると、気付いてしまった事があった。 バトル中から今までは、いろいろと必死すぎて気が付かなかったが、今、私の周りを、【雌の香り】が充満しているのだった。 もちろん、私も陰部や胸を責められ、愛液が流れ出ているだろう。 しかし、今、ここに香っているのは、間違いなくトモカの雌の匂いだ。 私の頭部は、トモカのお尻のすぐ後ろにある。 絶頂を迎えてしまったトモカの陰部からは多量の愛液が漏れ出しているのだろう。 その距離は僅か数十cm、その匂いが私に伝わらない訳は無い。 (んぅ…トモカの…トモカの匂いが…ぁっ…んっ…) トモカの雌の匂いが私を包み込んでいく。 着ぐるみの中の暑さがそれを助長させているのか、閉鎖された空間に閉じこめられているから、より感じられるのか…。 【トクン…】 その瞬間、私の胸の中で、何かの音が響き渡った。 (トモカ…こんなに感じちゃって…るの…) (トモカ…こんな着ぐるみの中で、イかされちゃった…の…) (あぁ…トモカ…可愛い…) そんな事を考えながら、私は、自らの頭のてっぺんを、トモカのお尻に押し当てる。 もう少し頭が前に進められるなら、顔をトモカのお尻に埋めてしまいたい…そう思ってしまう。 しかし、着ぐるみにより固定されているため、内部の距離は変わらない。 私の頭のてっぺん…うまくやればおでこくらいが、そのお尻に触れる事の出来る限界だ。 (あぁ…トモカ…こんな…こんなに匂わせて…。こっちが…盛り上がっちゃう…よ…) 私を包み込むトモカの香り。 それは意図して匂わせているものではない。 強制的に着ぐるみに入れられ、私の頭をお尻の後ろに置かれ、そして、更に強制的に絶頂を迎えさせられた。 トモカは強制的にこの匂いを出させられ、私に嗅がれているのだ。 そんなトモカに、私の心がどんどんと盛り上がっていく。 壮絶な暑さにより、少し思考があやふやになっているのも合わさり、その高ぶりを助長する。 次第に、先程まで責められていた私の陰部が、別の意味で高ぶらされ、愛液を漏らし始める。 (んあ…さ…触りたい…よ…) 陰部がモヤモヤとし始め、そこに触れたいと感じる。 しかし、私の両手は着ぐるみの前半身に固定されていて自由は無い。 この悶々とした感覚に答える事は出来ないのだ。 (ぁ…んっ…ぁ…) ひたすら足をモジモジとくねらせながら、その陰部のモヤモヤを散らそうとする。 今の私に出来る事は、それくらいなのだ。 (ぁ…ト…トモカ…ダメ…こんなに…匂わせちゃ…んぁ…変な…変な気持ちに…) 次のバトルまでに体力を回復しなければならない。 しかし、休むためのこの状況は、私にとっては休まる状況ではないのだ。 トモカの匂いのおかげで、どんどんと高まる私の興奮。 「んふぅ…んふぅ…んふぅ…」 (ダメだ…私…トモカに…トモカに…) そして、自ら認識してしまう。 (私…トモカに…トモカに…興奮してる…) そう…私も同じだが、強制的に着ぐるみの中に閉じ込められ、その苦境の中、快感を感じさせられているトモカに、私は興奮してしまっている。 トモカが責められ、快感に包まれている事に、私の心は踊っているのだ。 今まで考えたことも無かった感情と性癖が、私の中にはっきりと芽生えている。 猛烈な暑さにより、思考が朦朧としているから…だからこそ、この本音が現れたのか…。 その理由は分からない。 しかし、今の私が、そこにいるトモカに欲情している事は間違いない事実である。 それ故、休憩どころか、逆に呼吸が荒くなってしまっているほどの興奮が訪れていた。 そして、休憩と呼ばれるその時間の間、私はトモカに興奮し続けたまま、次のバトルを迎えるのだった。 「さあ、次のバトルよ。起きなさいマーモンガ」 補助のメイドから、そう声を掛けられ、私たちは強制的に起き上がらせられた。 「トモカ…大丈夫…??」 私は再び、トモカに声を掛けた。 すると、弱々しい声色だが、トモカの声が聞こえてきた。 「…うん…。大丈夫…だいぶ回復したよ…。マリは大丈夫??」 「だ…大丈夫だよ…」 「よし…じゃあ…また…頑張ろう…」 「うん」 言葉では大丈夫と言った。 しかし、実際には、とても大丈夫といえる状態ではなかった。 体力的な問題ではない…心の問題だ。 トモカの匂いと、着ぐるみを着せられ苦しめられるトモカに欲情しきってしまっている私の心。 この状態で、最後まで精神的にもつのだろうかと思える程の状態だ。 しかし、どんな状況であれ、沙織お嬢様の命令は絶対。 私は、この状況のまま、再び、マーモンガの後ろ半身として、バトルをするしかないのだった。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 呼吸が落ち着かない。 これは、着ぐるみに包まれている暑さもあるのだが、高揚しきっている心からくるものでもあった。 そして、再び怪獣バトルが始まった。 「あぅっ!!」 着ぐるみの内部にトモカの悲鳴が響き渡る。 恐らく相手の怪獣に攻撃され、トモカが痛みを感じたという事だろう。 (あぁ…トモカ…) 相手の怪獣に攻撃され、痛みを感じても尚、必死に攻撃を続けるトモカ。 攻撃を仕掛けるために、その腕を振れば振る程、自らの体温を上げ、苦しくなるのは分かっているのに、健気に攻撃を続ける。 私と同じように分厚い怪獣の着ぐるみに身を包んでいるのだから、同じように、恐ろしい程の暑さに見舞われているのは当たり前。 更に、動き続ける事により、更に自らの体温をあげ、トモカはより一層苦しんでいるのだ。 (あぁ…トモカ…苦しいよね…でも…頑張っちゃうんだね…トモカ…) その苦しめられながらも、必死に動くトモカを至近距離で感じ続けている。 そんなトモカがたまらなく可愛く感じ、愛おしく感じる。 (トモカ…トモカ…トモカ…) 私の頭の中がトモカでいっぱいになって行く。 そして、ついに、その気持ちの高ぶりが、抑えきれなくなった。 (トモカぁぁぁぁ!!) 私はあまりの気持ちの高ぶりに、今まで、トモカの動きに合わせて足を動かしていただけだったのに、そのトモカの入った前半身の着ぐるみに支えられていた腕に、ギュッと力を入れてしまった。 支えるためだけに入れ込んでいた腕…。 その腕を、まるでトモカをギュッと抱きしめるかのように、内側に力を込めた。 するとその瞬間であった。 (え!?) 今まで届かなかった、トモカの体が、数cmではあるが、私のほうへ寄ってきたのである。 前半身の着ぐるみ入れ込んでいた腕。 それは体勢を支えるためだけに入れていたので気が付かなかったが、どうやら、多少は内側に動かすことが出来たのだ。 (んあっ!!) トモカの体が私の頭の方へ寄ってきた。 そして、今までてっぺんだけ触れていた自らの頭を少し起こした。 【ムニュ…】 すると、頭を起こした私の顔に、トモカのお尻が届いたのだった。 私が腕に力を入れたことで、前半身の中のトモカの体が、少しだけ後ろに移動し、私の顔が届く所まで近づいたのだった。 結果、私の顔がトモカのお尻へとうずまっていった。 (あぁぁ…トモカ…トモカ…トモカの…お尻が…あぁぁ…) 汗でビショビショに濡れたタイツに包まれたトモカのお尻が、私の顔を覆いつくす。 その汗で濡れた感もまた、トモカが暑さに苦しみ、懸命に動いている証。 まったく嫌悪感は感じない…むしろ、それすらも私を高揚させる。 そして、濡れたタイツの下にある柔らかいお尻。 その柔らかさが、私の顔全体に感じられた。 (んあっ!!あぁぁ…気持ちいい…気持ちいいよ…トモカ…柔らかいよ…) 顔を上げ、トモカのお尻に顔を包まれた事で、ほぼ呼吸が出来ない状態になる。 しかし、そんな呼吸の苦しさよりも、その柔らかなトモカのお尻に顔を埋められる事のほうが、天秤に乗らないくらいのたまらなさなのだ。 (あぁっ!!トモカ!!トモカ!!トモカ!!) 私はそのトモカのお尻を堪能する。 次第に、私の体も、恐ろしい程の高揚を迎え、陰部は既に愛液でグショグショに濡れていた。 動くたびに、トモカのお尻が私の顔を嬲るかのようにグリグリと押し付けられる。 そのあまりの気持ちよさに、私は高ぶりすぎて、足に力が入りにくくなり始めた。 ガクガクと震える膝。 次第にトモカの動きに、しっかりとついていけなくなり始めた。 そして、ついに迎える時を迎えてしまった。 「インピードアタック!!」 相手の令嬢のその声がこだました。 インピードアタック…その言葉で、先程の試合の時の事が頭を過った。 それを使われた瞬間、恐ろしいほどの快感を与えられ、私たちは立っていられない程の状態となったのだ。 既に、トモカのお尻により、頂点に達しようとしていた私の心と体。 そこに【あの】攻撃が加えられる。 もう想像の域を超えたものがそこにある…。 そして、その猛威は私たちの体へと訪れたのだった。 「んうぅぅぅぅぅぅ!!」 「んあぁぁぁぁぁぁ!!」 胸、乳首、陰部、そして、クリトリスに一斉に刺激を与えらえる、この攻撃。 一気に私たちの体は頂点へと向かって行く。 しかし、その攻撃が仕掛けられる前から、絶頂寸前の私。 その攻撃が私を絶頂に導くのは、いとも簡単な事だったのだ。 「んあぁぁぁぁぁぁ!!」 (あぁぁぁ!!こんなのぉぉぉ!!いまはぁぁぁ!!むりぃぃぃぃぃ!!だめぇぇぇぇ!!イクッ!!イっちゃうぅぅぅぅぅ!!) もう最高点まで高ぶっていた私の心と体は、初撃にして、絶頂を迎えさせられた。 (んあぁぁぁぁぁぁ!!あ゛っ!!んんんんっ!!) 体が大きくビクンと跳ね上がり、マーモンガの後ろ半身が飛び上がった。 火照り切った体、今までどれだけ悶々としようが、触る事も出来なかった陰部。 そこに待ちに待ったように与えられた、恐ろしい程の快感。 私は一瞬にして絶頂を迎え、その快感に頭が真っ白になりかけた。 しかし、私が絶頂を迎えた所で、仕掛けられたインピードアタックは終わりを迎えない。 絶頂を迎えた私の体を追撃するように、全力の刺激を与えて来るのだった。 「んあああっ!!!いいやぁぁぁぁ!!あぁぁぁぁぁ!!」 (ムリィィィィ!!イった!イったばっか!!イったばっかはムリィィィィ!!) その恐ろしい程の刺激は、手を抜くことなく、私を責め続ける。 足がガクガクと大きく見た事も無い速さで震える。 (止めてェェェェ!!いやあぁぁぁぁ!!ムリっ!!こんなのぉぉ!!耐えられないぃぃぃぃぃ!!) 絶頂を迎え、さらに敏感になっている体を、その刺激は休むことなく襲い続ける。 その刺激は、とても耐えられるレベルではなく、私の頭を完全に侵食してくのだった。 (やだやだやだ!!おかしくっ!!頭が!変になるぅぅぅぅ!!壊れるっ!!壊れちゃうゥゥゥゥゥゥ!!!) 次第に全く足に力が入らなくなり、床へと崩れ落ちる。 それと同時に前半身であるトモカも床へと崩れ落ちた。 床に倒れ込みながら、体をのたうち回らせる。 しかし、私の腕はマーモンガの前半身にくっついていて、そこは離れる事は無い。 その接続部から後ろの着ぐるみがのたうち回っているだ。 その刺激が与えられている間も、私はしっかりと、トモカのお尻に顔を埋めていた。 顔を覆いつくす、トモカの柔らかなお尻。 そして、壮絶な快感を胸や陰部に与えて来る道具。 それらにより、私は、逃げる事の出来ない何かに捉えられ、その中に溶け込んでいくのだった。 (壊れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………) インピードアタックにより、トモカも壮絶な快感に襲われているだろう。 しかし、私のそれは、肉体的な快感と精神的な快感が合わさり、きっとトモカよりも大きな快感を感じている。 私は、マーモンガという怪獣の後ろ半身に身を包まれたまま、その快感に意識を奪われていくのだった。 傍から見れば、怪獣の後ろ半身に包まれ、あまりの暑さに意識を持っていかれたとみえるかもしれない。 確かに、私を包み込む壮絶な暑さは、それだけの脅威を持っているし、実際に私の体と心を蝕んでいる。 しかし、私に止めを刺したのは、紛れもなくトモカ…トモカのお尻であり…トモカの存在…。 そして、私はその後もトモカと共に、マーモンガであり続けるのだった。 戦いに負け、電気で意識を現実に戻される。 そして、休憩中も、トモカに高ぶらされ続ける。 バトルが始まり、壮絶な快感に襲われる。 その繰り返しが私を襲い続けるのだった。 (んぁ…ぁ…も…もう…ムリ…し…死んじゃう…死んじゃう…ぁ…ぁ…ぁ…) -----------------------END--------------------------