yukibouです( *´艸`) BATTLELOYAL編のイラストノベル作成に関連して、イラストノベル以外の場面もpixivfanbox上で展開できたらと思います♪
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壁も床も、衝撃を吸収するマットに囲まれた通路を渡る。
腕力や盛りのついた青少年たちが暴れてもケガしない、壊れない、完全に肉弾戦に特化した迷宮と化している体育館。参加者たちはそこに放たれ、出合頭に、もしくは待ち伏せて同じ参加者と戦い、勝利の証拠であるリストバンドを奪う。
そして……、沢山のぶつかり合いが生じ始めている同時刻、外部からの参加者にして、紛争学園の生徒に変わらぬ年頃の学生である森 ナオユキ(もり なおゆき)も、ついに出会うべくして戦う相手と衝突していた。
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次に出会った敵と無差別に戦う、もしくは、相手を選んで戦うか避けるかを選ぶ。避ける方法も単純な逃走か、相談か、脅迫か、懇願か……、自分と相手の実力を考慮し、うまく立ち回らなければポイントが稼げない。リストバンドや禁じ手などにまつわること以外にルールはほとんどなく、個々の判断が重きを置くこのイベントは、まさにバトルロイヤルだった。
そんな中、肘を掴んで軽く体を伸ばしながら、ナオユキは進む。バトルロイヤルに対するナオユキのスタンスは腕試しの割合が大きかったから、出会った相手にはこちらから積極的に挑んでいく魂胆だった。
壁を曲がる、と同時に……、早くも相手が視線に飛び込んできた。
「っ。…………、お前……」
「よぉ、無駄話は……」
二人は同時に驚いたが、どうせ戦うのだと、ナオユキが不遜に笑う。
互いの体格はほぼ同じ。相手は目を丸くしたのち……、ふと思い出したようなそぶりで、ナオユキの顔に指をさした。
「……もしかしてお前、着替えの時に隣にいた、眼鏡のガリ勉君かぁ?」
「……あ?」
無遠慮な青年の言葉に、ナオユキの顔がみるみる引きつる。隣……覚えがあるようなないような。
ナオユキの怒りを感じ取った青年……、強気でどこか悪辣さを隠さないような顔つきをした紛争学園の下級年、鳩羽 ダツヤ(はとば だつや)は、腰に手を当て笑みを浮かべる。
「はは……はははっ! やっぱそうか! えらく弱そうなやつが参加してるって思ってたけど、一瞬わからなかったわ~。なに、外しても目ぇみえんの? お勉強やりすぎのお目目で喧嘩なんかできんのか?」
「………………」
……ビキ、ビキビキ…………。
さも、不良が優等生をからかって笑う構図だった。同じような年だからこそ顕著であり……。普段から戦う相手をあざ笑う悪癖を隠さないダツヤは、今もまた眼鏡をはずしたナオユキの顔を見て腹を抱えて嘲笑する。
……そして。散々に言われた悪口、そして慣れない屈辱感に、ナオユキは額に筋を立て、静かに怒りを燃やしていく。
「……はっ、眼鏡ぐらい珍しくねぇよなぁ? 軍立はバカぞろいだっていいてぇのか?」
「……あ? ……あーお前、もしかして軍立じゃねぇのかよ。なんだ、そのガタイは見せ筋か」
ダツヤは近づくと、突き出されたナオユキの胸筋をぺちと軽く叩く。あからさまな挑発だったが、ナオユキは眉間に筋を立て、拳を震わせるだけにとどまった。
「脱ぐ前は塾の帰りかと思ってたけどなぁ。まぁ、ガリ勉なんざ相手にならねぇわ。マジで殴られても泣くなよ?」
「……テメェ、マジで死にてぇらしいな……、いいぜ、望み通りにしてやるよ」
「ふはっ、お前俺とやる気なの? お暴力が怖くねぇのかよ、イモいお坊ちゃま君?」
「……俺もバカ相手に絡まれることは少なくねぇが、ここまで言われたのも久しぶりだぜ……」
ナオユキは言うと、ダツヤも闘争の気配を感じ取り、互いに拳を身構える。
「はっ、ガリ勉が。本物の喧嘩にどこまでついてこれるか、俺が見てやるよ」
「紛争学園の脳筋ぶりはもう堪能したわ。……後は、うぜぇのを半殺しにするだけだ」
……これ以上の言葉は必要ない。一刻も早くその顔面を血祭りにあげるべく。ナオユキはマットを蹴った。
yukibou
2021-11-21 08:53:14 +0000 UTClucky
2021-11-20 17:34:33 +0000 UTCyukibou
2019-09-06 02:34:56 +0000 UTC三弦
2019-09-06 01:24:10 +0000 UTCyukibou
2019-09-01 11:08:52 +0000 UTCnensei
2019-09-01 08:08:33 +0000 UTC