ベテランの重量級プロボディビルダー(182cm)が少年(162cm)ビルダーのタイガに大会で惨敗した後、結果を出せなかった焦りと年下に敗北した屈辱のあまりタイガに絡んでいったお話です。
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「へへ、そんなもんかぁ? オッサン!」
「はぁーっ! はぁーっ! クソガキぃ……っ!!」
ボディビルダーの男、ヨシは我慢ならない怒りとともに、後悔で胸を詰まらせていた。
年齢もギリギリ、才能豊かで若い選手がいくらでもなだれ込んでくる中、この大会は自分にとっても大きなものだった。
……なぜ、こんな子供に敗北したのか。いや、自分でもその見事な肉体はまばゆいほどだった。とはいえ、こんな子供が生まれる前よりトレーニングに励んできた自分の肉体が、まさか……。
怒りのあまり、些細なことを指摘し怒鳴りつけると、少年は軍立の中等部の学生だと屈託のない笑みで答えた。どうりで頭が悪そうだと吐き捨ててやったら、少年の仲間たちが一様にぎろりと自分を睨む。
少年は、「喧嘩なら買うぜ?」と、これまた濁りのない笑みでこちらをじっと見つめてきた。
……自分を貶めたこの憎らしい肉体を破壊しつくす絶好のチャンス。この鬱憤を晴らす好機であり、俺は怒り任せに甚振りつくすつもりだった……。お互いにバルク後とはいえこれほどの体格差だ、こんなガキ一人どうにでもなると。
そのはずだった。
「うらぁっ!!」
グボオオオォォォッ!!
「ごぁぁぁぁっ!!」
「へへっ、柔いぜ! バルクが足りねぇんじゃねぇの? だから俺にも負けるんだよ!」
「この、ガキぃ……絶対に……ぶっ殺す……っ!」
喧嘩慣れはしていない、とはいえ、いざ殴り掛かれば大抵のものを破壊できるという自負が自分にはあった。怪力は肉体の仕上がりのわかりやすい証明だ。
だが、現実は、ヨシの鍛え上げた腹筋がいともたやすく破壊されている。ヨシの目の前にいたかと思った少年、タイガがいつの間にか肉薄しており、その腹部に拳をめり込ませている。
(何、十年……この大会に俺が……、人生かけてきたと……! それが……、この俺の、体が……、ぽっとでの、ガキにぃぃ……っ!!)
「……うおおおおおおっ!!」
バキィッ!
相棒とも形容すべき己が肉体の窮地を認められず、ヨシは腹に力を込めてはじき返し……、反撃に、タイガの腹を殴り返す。
タイガはそれを避けることもせず、好戦的な笑みを強めて腹を突き出し、それを受け止める。
「……ふっ、そんなもんか?」
「そん、な……ぁぁ……っ!?」
「へっ!!」
タイガの腹筋に全く拳が通らなかった。帰ってくるのは、自分以上の肉体の質感。ヨシは愕然とし、腰を抜かしてしまう。
タイガの背後でニヤつき、ときにヤジを飛ばしてくる連中も、ヨシのそれ以上の戦意を砕いた。
……勝てない。この子供……この男には、絶対に。
「あ、ぁぁあ……ぁぁ……っ!!」
「へへっ」
タイガはゆっくり迫ると、腰を砕いてへたれこんでしまったヨシを無理やりに起こし、正面からその肉体に抱き着いた。
先ほどまでビルダーとして評価を受けていた二人の肉体にはカットを鮮明にするオイルがまだ残っており、その分だけ密着が強くなる。
「はははっ! 俺のかちぃっ! やっぱ俺最強♪ プロのビルダーつってもこんなオッサン大したことねー」
ビキッ、ベキバキゴキッ!!
ヨシの絶叫が響き渡った。
肉体の迫力通りの、大木をもへし折らんばかりの強力なベアハッグ。これまでトレーニングでかなりの負荷に耐えてきたはずのヨシの肉体は早くも悲鳴を上げ始める。
「おい、可哀そうだろww、そのオッサン、さっきプロだ何だとかイきってたじゃん」
「オッサンの泣き顔とかどうでもいいわ。おい、早く回そうぜー?」
「うわ、すっげ顔。お前相変わらずえぐいな~、タイガ」
「おい! これに懲りたら二度とえらそーな態度すんなよな!」
「がぁぁ……ぁぁ……ぁぁ……」
タイガはさも、子供がゲームを挑むかのような気楽さでベアハッグを続ける。力が込められる腕に欠陥がいくつも浮かび、ヨシの背筋を圧搾してめり込んでいく。
「聞いてんのかよ!? 無視してっとまたボコるぜ~?」
ベキバキゴキッ!!
「んがぁぁぁあああああっ!」
こんな子供に……、されど、もはやプライドなど二の次だった。
命の危機すら感じたヨシは、怒って絡んでいった時とは一転し、首を振り乱してタイガに懇願し始める。
「がぁ、ぁぁぁ……っ! すんま、せん……! 俺の、負け、です……っ!!」
「「ぎゃっははははははははっ!!!」」
ヨシが涙ながらにタイガに命乞いを始める。その瞬間、タイガの取り巻きたちがそのみじめさをあざ笑う。だが、この結果をタイガを含めた学生側はとっくに見越していたようだった。
「くっはは! マジで!? 情けねぇなんてレベルじゃねー。自分から絡んできたくせによぉっ!!」
「う、ぅぅ……」
「ぐははははっ!! オラァッ!! どうだ、オッサン!? 俺のパワーはよっ!?」
タイガが得意げに笑う。首から上だけは、はしゃいで回る子供の顔に違いなかった。
ふと、タイガの仲間の一人が、何かを思いついたように悪い笑みを浮かべる。
「おい、脱がしちまえっ!」
「おい、タイガぁ、お前も脱ぐだろ?」
「おー」
ふとして、ベアハッグにかかったままのヨシのパンツをはぎ取り始める。次いで、特にためらいもなくタイガのパンツも脱がされる。
この時世、しかも軍立に身を寄せていれば、幼さを残していても暴力の味はおろか、性的に相手を喰らいつくす味も覚えている。
全裸になってもタイガは明るい笑みで容赦せず、ベアハッグは続けられた。
「ふーっ! ふーっ! ……あーやべぇ。気持ちいい……。腰止まんねぇ……」
裸になったことで、ヨシとタイガは性器をも密着させる格好になる。むしろ仲間のアシストでタイガの期待通りになっており、タイガは精通間もなく覚えた快楽をむさぼるよう、ヨシの肉体に己のいきり勃った性器を擦りつけていく。
ズリュ、クリュ、ヌチュ!
「へへ、おっさん弱-けど、下半身だけは役に立つよな!」
「あ、ぁぁ……んがぁ……」
こんな子供に力で負けた上に、もはや使い捨ての性玩具と化している。ボディビルダーとしてのプライドだけが支えだったヨシの心は限界を過ぎていたが、なおも懇願を続けるしかなかった。
「マジで、もう……ゆ……許じで、ぐださい……! 俺が、悪がっだ、です……っ!!」
「おい。俺らにも早くやらせろよー」
「無駄無駄、あいつの「必殺技」極まってるし。あいつとオッサンの両方がイくまで終わんねーよ」
「俺らに喧嘩売ったのが運の尽きだったなwwオッサン」
「がぁぁ……ぁぁぁ……っ!!」
ビクッ! ビクッ!
腰の動きは止まらない、技も解けない。……とんでもない相手に喧嘩を売ってしまったと、もはやヨシには後悔しかなく。
「へへっ!俺のほうが喧嘩もボディビルも、男として格上だったって認めろ!」
「あ、ぁぁ……がぁぁ…………、認、める……、認め、まず……あぁぁ……っ!!」
ビキッ! ベキバキゴキッ!!
そんなヨシの精神に、とどめを刺す。タイガはしっかりと、ヨシのすべてを破壊しつくすすべを理解していた。
「はぁ……はぁ……、もう、出るぜ……オッサンも、限界だろ……?」
ボディビルダーとしてのキャリアに、とどめを刺す。より強いものが弱いものを潰す。タイガは若くして、その野生じみた節理に焦がれていた。
「へへ、いい勝負だったよなぁ……、一緒にイこうぜ……っ!」
ビクッ! ビクッ!
ビュクッ、ビュルルルルルルルルルッ!!
ビクッ! ビクッ!
「あ、……がぁぁぁ……んあぁ、ぁぁぁぁ…………っ!!」
「うっし! 久々に「タイガーハグ」仕掛けられて満足したぜぇっ!!」
「タイガーハグ」。軍立でも愛用するタイガの必殺技。自分を「熊」よりも強いと自負するがゆえに名付けた愛用の技だ。
互いが絶頂すると同時に、一気に相手の肉体を破壊しつくす。この技を受けたボディビルダーはこの男で三人目……、過去、同じようにタイガに絡んだ年上のボディビルダーが二人、プライドと肉体を壊して引退している。
人懐っこそうな笑みを浮かべていても……、虎のように狂暴な本性を隠し持っている。タイガは自分をけなした大人に対し、全く容赦をすることはなかった。
ゆえに、タイガはこの技を誇る自分こそが最強だと疑っていなかった。射精によって男としての尊厳を失い、そこにとどめを刺す。少年ながらに闘争に飢え、それに勝つための手法を深く理解していた。
「おいっ、お待たせ! まわしていいぞっ!」
ようやくタイガから解放されたヨシは、泡を吹いて失神していた。だが、まだ許されたわけではない。
射精した自分の性器を少しかゆそうにいじりながら、タイガは己の力で狩った獲物を自慢し……次は仲間に分け与える。
「ようやくかよ。ま、このオッサンエロく仕上がってるみたいだし、いいか♪」
「つーか、完璧に失神しちまってんじゃん。マジで弱ぇのな、オッサン」
「それな、一応ボディビルダーだし、もう少し遊べると思ったけど」
「オッサンプロらしいけど、来年はもう無理かもなぁ、ぎゃはははっ!!」
だらしなく白濁を垂らしたまま、力なくしおれたヨシを囲った少年たちの残虐な笑い声が響く。次に次にと少年たちの性器を受け入れては、その精を体内にとどめていく。
凌辱される屈辱だけではない。身体でもって理解させられた、圧倒的な素質の差、格の違い。それは、それまでの努力などどうでもよくなってしまうほどの、自信の喪失に繋がってしまった。
完璧な敗北は、肉体に深く深くしみ込んで。ヨシは二度と、ボディビルの大会の門をくぐることはなかった。
yukibou
2021-06-16 10:24:47 +0000 UTC具志川葛巳Kuzumin
2021-06-16 10:19:14 +0000 UTC