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終わったな。拳をおろしたカイチがぼそと呟く。
怒涛の連打に打ちのめされ、キャンバスに崩れたアラトからはもう闘志を感じない。カイチは悠々と鼻を鳴らし、アラトへと迫っていく。
「勝負あったなぁ、アラト」
「がぁ……ぁぁ……」
アラトは引き伸びた声を漏らすばかり。さしものアラトもここまではっきりと追い詰められれば、戦意も崩れ立ち上がることができないのだろう。
「オラ、立てよ。可愛がってやっから」
「カ、イチ…………っ!」
アラトの肩に腕を回し、無理やりに立たせる。笑みを浮かべたカイチが戦利品を愉しもうと互いのパンツを下ろす、と、そり立った二人の性器が露になった。
「……あん?」
目の前には、自分を甚振った相手の性器……。アラトは最後のあがきか、カイチのパンツに指をひっかけておろし、ひくつくカイチの性器を掴んだ。
カイチはそれを止めない、むしろ、アラトの最後の抵抗がどれほどのものか、愉しむ余裕さえ見せていた。
「ほぉ? アラト……まだ俺には向かう気力が残ってたのか?」
「はぁ……はぁ……! 勝手に、勝った気でいるんじゃねぇ……っ!」
カイチのすぐにアラトの性器を掴む。息遣いから二人に残されている体力の差は歴然であり、アラトにとっては無謀すぎる悪あがきだった。
カイチもそこまで読んでおり、むしろアラトが必死になって扱いてくるのを受け入れて楽しむ顔さえ見せている。
「まだ、諦めて、ねぇぞ……っ! てめぇをイかせりゃ、ワンチャン、あんだよ……っ!」
「つまりはあれか? ボコボコに痛めつけられて、まともに手も動かせねぇのに、俺と扱き合いで勝負する気か?」
先に射精させれば……、余韻で怯ませれば、勝ち誇ったその顔をボコボコにできるかもしれない。ボコボコに甚振られた末に残されたわずかな希望だったが、アラトは図らずも喘ぎをこぼす。
容赦なく、とどめを刺すように扱き始めるカイチに対し、アラトの動きは緩慢でおぼつかない。カイチの余裕はほとんど消えなかった。
「俺に大人しくイかされて終わっとくほうがいいんじゃねぇのか? それとも恥の上塗りがしてぇのか?
オラ、悪いことは言わねぇ、俺のを放せや」
「放、さねぇ……! お前を、先に……っ!」
「……ふぅ」
互いの性器を扱きつつ、激闘の末に汗の滲んだ肌を寄せ合う。同期との試合の結果のはずが、勢いは対等ではなく、勝者が敗者に悠々と胸を貸すような恰好となっている。
「仕方ねぇ。お前のプライドを徹底的にへし折ってやるか。オラ、最後の勝負だ」
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「がぁぁ、ぁぁ……っ!」
ビクッ! ビクッ!
「防戦一方じゃねぇか。あぁ?」
「ぐぁ……んぁぁあああっ!」
ヌチュ、クリュ!
粘着質な音を躊躇わずにアラトを攻め、威圧的に低く唸る。いくら持ちこたえて反撃しようとしても、カイチの口からは喘ぎがほとんどこぼれない。
アラトはもはや自力で立つことすらも難しく、ツタのようにカイチにしがみつき、涙をためて震えながらも、かろうじて反撃を続けていた。
「ただイきてぇんだろ? 俺をイかせる気なんてさらさらなかったくせによぉ?」
「はぁーっ! はぁーっ! ぁぁっ! んぁぁっ!!」
ビクッ! ビクッ!
「今のテメェは、ただ盛りの付いた雌犬だな。口だけは達者なもんだ。けど、抱く対象としては悪くねぇかもな」
好き放題言われても、カイチに逆らわんとする怒りや闘争心はむなしく結果に出ない。むしろ、同級の甘い声色での罵倒は性器への刺激に少しずつ上乗せされていく。
アラトの性器が、大きく震え始める。先走りはあふれ出て、反撃の余裕が消し飛んでしまったアラトはカイチの性器を責める手を止めてしまった。
もうイくな。アラトには自立できる芯は残っておらず、もはや腰の砕けたか弱い後輩も同然だった。
カイチは確信を得て、にじみ出てきたアラトの甘えを切って捨てるように扱くスピードを早める。
「ぁぁ……んぁぁぁああああああああっ!!」
ビクッ! ビクッ!
「はぁ……はぁ……、おっし、ぶっ放せ、オラァッ!!」
「ぐ、おぉ……っ!」
ヌチュ! クリュ!! グリュッ!!!
「がああああああああぁぁぁぁあああっ!!!」
ビュプッ、ビュルルルルルッ!!
いくらアラトが崩れた顔で呻いても容赦せず。
ひたすら上下に、目に留まらぬ速度にまで達したカイチの責めで、ついに真っ赤に充血した性器から白濁が噴き出した。
「ふぅ、勝負あったな、アラト」
「ぁ、……がぁぁ……ぁぁ……」
アラトは腰を突き出し、白濁を放出しきった後、がくと全身を震わせて倒れようとする。
カイチはさせじとアラトを己にもたれかからせ、アラトを開放せず、中途半端に刺激された己の性器に、再びアラトの手をやった。
「オラ、アラト。せめて勝者のを気持ちよくさせてくれよ」
「がぁ……ぁぁぁ……」
屈辱的な敗北感、そして圧倒的な射精感で意識がまばらになっているアラトは、あてがわれた怒張を再び握り、ゆっくりとこすりはじめる。
今度は闘争心などなく、敗北に歪んだ顔で勝者の性器を世話するライバルの姿に、カイチは優越の笑みを浮かべる。
「んぐっ……」
ビュプッ、ビュルルルルルッ!!
自分が性玩具扱いされたことに、アラトがどこまで自覚してか。自分が倒した男の無念そうな顔に性欲を煽られて、次いでカイチが射精する。
「疑いようもなく、俺の圧勝だぜ。
オラ、お前の顔面にぶっかけてやるよ。どっちが勝ったかわかりやすいだろ?」
「がぁ、ぁぁぁ……カ、イチ……、ク、ソ……っ!!」
アラトの手を利用して噴き上がったカイチの白濁は、勢い強くアラトの顔にまで跳ねた。頬に垂れた熱い感触は、まぎれもなく、自分がライバルに敗北した証明となる。
敗北感に苛まれるアラトはようやく解放され、いまだに熱気の揺蕩うキャンバスへと沈んだ。
(あぁ……、くそ……イっちまった……、負け、ちまった……!)
全身に力が入らない中、ぼやける意識で、最後に見たライバルのしてやったりの笑みを思い出す。
(はぁ……はぁ……、こんな……屈辱、あり、えねぇ……っ!! 絶対……リベンジ、してやんぞ……カイチぃ……っ!!)
このまま、負けっぱなしでいられるものか……。ライバルへの逆襲にアラトは火をつけつつも、意識を失った。
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