前回はこちら

前回はこちら ● 「はぁ……はぁ……! っらぁっ!!」 ……ドゴォォォォォオオオッ! 「ぶっ……ぁぁ……」 よろけあい、時に互いの肉体をつかんで支えにする。喧嘩の終幕で、もう双方とも、満足に拳を握る力も残ってはいない。 セイタのアッパーがはじけ、アラトの顎が跳ね上がる。それが、最後の打撃となる 当初に比...
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「はぁ~……」
勝負がひとまず決着した後、アラトは浮かない顔で嘆息を吐いていた。
アラトが、結局カイチに負けたのだと、そう自覚したのは、互いに満身創痍になっても勝負を続け、挙げ句徹底的な凌辱により決したタイマンから、少しした後……。
(舎弟、つっても……どんな顔して、あのセイタに接すりゃいいんだ……)
入学初日から、似たような気質を感じて猛烈に互いを意識していたアラト。だが、学園生活も少し経ち、セイタの性分をつかめていた手前、それほど悪い奴ではないのではないかと思い始めていた。何度も喧嘩になっていたのも、後半は互いに意地になっていたところも大きい。
自分の中のもやもやに解決策を見いだせないまま、アラトは今日の筋トレを終え、シャワー室に向かう。
「「あ」」
裸になって歩くアラトは、ふと、隣に……セイタを見つけた。
第一声はあっけないもので、思えばあれから口をきいていなかった。そしてセイタのほうも、ほとんどアラトと同じような顔をしている。
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「…………」
無言のままシャワーを浴びるアラト。
隣にはセイタがいる。もはや顔に火がともるような悔しさはなく、ひたすら気まずかったが、こちらから何を話せばいいのかわからない。
「…………。なぁ、セイタ」
ついに緊張に負け、少しでも何か話そうとアラトが口を開いた、その時。
ふと、隣のシャワーの音が途切れる。
「アラト」
「っなっ!」
シャワーを切り上げ、いつものオールバックの髪を下ろしたセイタが、アラトのブースに入ってきた。少し気の抜けた笑みだったのは、作り笑いなのかもしれない。
セイタも少し緊張した様子だったが、嘆息をはき、アラトの肩に腕を回す。
「……舎弟、つったよな。あの話はなしにしといてやるよ」
「なっ!?」
唐突だった。アラトは真剣勝負の結果を軽んじられたようで、拳を握って大口を開く。
「な、なめんじゃねぇぞ、セイタ! 俺はっ!」
「俺はここに来る前、神原の同期の中で最強だと思ってた。けど違った」
「…………?」
「お前のこと、見下すより、ガチで殴りあったほうが、この先お互い強くなれる。つーか、この先神原のヤンキーとして生き延びられねぇ」
湯の残りを髪の先や頬に滴らせたセイタが、真剣な目でアラトに言う。
アラトとのタイマンの日々を通じて、自分の限界を覗いた。そんな衝撃はセイタにもあり、ただライバルを倒したと喜んでもいられない。
「だから、妙なこと勘ぐんじゃねぇよ、情けかけたわけでも同情したわけでもねぇ……」
「……けっ」
まだ納得できない部分もある。だがそれ以上に、セイタと友人としての付き合いが続けられることに、アラトは内心で安堵を覚えていた。
●
「狭ぇんだよ!」
それはそれとして……、窮屈なシャワーブースに、筋肉隆々の青年が二人詰め込まれた。アラトは不服そうに漏らしたが、セイタは気にした様子もなく。
そして……、こちらが本題とばかりに、湯気の奥の、アラトの引き締まった背に組み付いた。
「んぁっ!!?」
「なぁ、アラト……?」
「……ぐっ、セイタ……!」
セイタは己の性器をアラトの背後に摩り付け、そしてアラトの性器を握りこむ。不敵に笑うセイタの魂胆は、一瞬でアラトにも伝わった。
「ダチになったから、つって、あんま油断してんなよ?
いったろ? 俺は情けをかけたつもりはねぇ……」
「っ……ぁぁ…………っ!」
ビクッ! ビクッ!
セイタは低い声色で背後からささやくと、アラトの性器をしごき始める。
油断しきっていたそれを、皮ごと上下し、アラトの性器は見る見るうちに膨張し、勃起していく……。
「俺とお前は、神原の頭狙う敵には変わりねぇんだからよ?」
「ふーっ! ふーっ!
こんな、もん……効かねぇ……よ……!」
アラトは何とかセイタを引きはがそうとするも、そうしているうちに右腕を取られ、後ろに固められてしまう。
そして、拘束されながらも責めは続く。裏の筋からなぞるように、だんだん激しく刺激されて、アラトの太い喘ぎも大きくなっていった。
「チャンスがあったら、こうやってわからせてやんねーとなぁ?
どっちが強ぇかってことをよぉ」
「はぁ……はぁ……! 上等だ、やれるもんなら、やってみろよ……!」
アラトはあくまで強気に受けて立ったが、横に見えるセイタの顔……、喧嘩で殴りあった端正な顔つき、……今は髪を垂らして自分を組み敷いてくる新鮮なそれが、さらにアラトを刺激した。
徹底抗戦、とはいえ、絶頂までは時間の問題だった。
(クッソ……、前のタイマンで、コイツに犯されすぎて……触られただけで、勃起しちまった……)
「へっ、俺の手の感触、もう体が覚えちまってるようだな?」
ズリュ、グリュッ!
「テメェ、わかって……わざと……!」
もうすでに何度も犯しあった仲だ。そして不幸にも、自分を倒して犯した男の熱、手の感触は、忘れたくても忘れることなど叶わない。
そして、自分に迫ってくるセイタの顔。……よく見れば、やはりかっこいい面をしている……。さらにカラダが感じ入ってしまう中でアラトが悶える中、セイタは唸り、さらにアラトを責め立てていく。
「安心しろよ、利害は一致してんだ……、俺はテメェを無様にイかせられて、テメェはちゃんと処理できんだろ?」
「クソ、セイタぁ……っ!」
ヌチュ、クリュ、ズチュ!
アラトの動きを背後から封じ、容赦なく扱き続ける。力の差を見せつけるような状況もまた、悔しがるアラトの興奮を加速させた。
「はぁ……はぁ……!」
「オラオラァ……!」
「んん……ぁぁぁ……あぁ……っ!」
ビクッ! ビクッ!
「そろそろ限界かよ? 耐えたじゃねぇか、誉めてやるよ」
セイタは自身も頬を紅潮させつつ、鍛えた胸や腹筋を自分の中でくねらせ乱れるアラトに欲情しながら……、とどめにかかる。
「……おらよ、とりま、さっさとイっちまえや……!」
「んあっ! があああぁぁぁっ!!」
ビュプ……ッ、ビュルルルルルッ!!
「がっ……ぁぁぁ……ぁx……」
「っと」
大量で、盛大な射精だった。その反動でアラトの腰が砕け、気が抜けていく。セイタはすかさずそれを背後から受け止めた。
「がははははっ!
いいイきっぷりじゃねぇか、あぁ?」
「はぁ……はぁ……! セイタ、テメェ……っ!」
射精したばかりのアラトの性器をゆっくり扱きつつ、セイタは勝ち誇ったように言う。アラトは射精の余韻に呻きつつ、悔しそうに横目でセイタを睨む。
「アラト……、これからも、いつ俺に襲われてもおかしくないと思えや。別に、俺だけじゃねぇだろ? この学園で、ライバルを潰したがってんのはよ」
「はぁ……はぁ……!」
「俺とお前はダチでも、いつかは上下のケリつけなきゃなんねぇ、「宿敵」なんだからよ……」
セイタは手の白濁をシャワーで流すと、アラトをゆっくりと立たせ、ブースを後にする。すれ違うほかの生徒には何でもないような顔をしながら、シャワー室を後にする……。
(はっ、ちょっとかわいいと思ったけどな……。やっぱねぇわ、俺より「強くなる」かもしれない奴はな。
大人しくしてんなら、可愛がってやんのによ)
散々殴りあった相手を性的に意識していたのは、セイタも同様だった。カラダを交わし、相手のよがる様に下半身が反応して……、あのまま犯そうとも思ったが、やめておいた。
アラトとは強さを競うライバルのままでいたい。少なくとも、ここを卒業するまでは……。
顔も悪くないし、カラダも呻きもエロい。セイタは少し思うところがあったが、やはり首を横に振る。……一度でもライバルと認めた男が、自分に屈し、自分の性器に犯されることを望むような……そんな続ける姿を見続けるなど、やはり今は辛かった。
セイタにとって、アラトは神原で初めてのタイマンの相手で、ダチだった。アラトも似たようなものだろう。
いつか。将来、神原の頂点をかけて戦うときに、どちらが屈しても切なくならないように。
二人の争いはひとまず決着した……。
完
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● 「紛争学園 ~まずはタイマンから……~」(https://yukibou.fanbox.cc/posts/4045287)シリーズのイラストのみをまとめました!セリフなしverは記事の下部にあります! ※An English version exists at the bottom. ● ●EngVer
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2022-10-01 09:40:47 +0000 UTCjin
2022-10-01 07:12:11 +0000 UTC