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紛争学園 ~先輩後輩タイマンマッチ~ 1(+EngVer)

 今回はカナメと、その先輩であり幼馴染、タクジの勝負の話となってます!



・登場キャラクター


「菱川 カナメ」

紛争学園 下級年キャラ紹介「菱川 カナメ」

紛争学園 下級年キャラ紹介トップ 菱川 カナメ(ヒシカワ カナメ) ● 在籍    下級年C ● 生年月日  6月14日 ● 身長    165cm ● 体重    57㎏ ● 血液型   A型 ● 家族    母、父 ● 素行    問題なし ● 勝率    普通 ● 趣味    ギャング映画鑑賞、友達作り ● 好きなもの フ...


「郷原 タクジ」

紛争学園 上級年キャラ紹介「郷原 タクジ」

 紛争学園 上級年キャラ紹介トップ  郷原 タクジ(ゴウハラ タクジ) ● 在籍    上級年B ● 生年月日  10月20日 ● 身長    188cm ● 体重    89㎏ ● 血液型   B型 ● 家族    なし ● 素行    難あり ● 勝率    良好 ● 趣味    昼寝、ギャング映画鑑賞 ● 好きなもの ゲー...




 ドゴォォォォォオオオッ!


「ひぐっ……!」


 長い脚から繰り出された蹴りが、サンドバックを大きくゆらす。その威圧的な衝撃に、近くのカナメは思わず身をすくめる。



「カナメ……、お前、いつから俺に口答えできる立場になったんだ? あ?」


「ぐぅ……っ!!」


 郷原 タクジ。


 神原軍立学園の上級年で、カナメの幼馴染でもある、大柄で強面の青年。今は珍しくタクジの方から誘いをかけての、後輩カナメとのスパーリングの最中だった。

 そんなタクジの苛立ちの原因はわかりやすく。「カナメが自分の意に従わなかった」、ただそれだけだった。


 ……幼少期、カナメはいつでも自分の後をついてきた存在であり……、そのとことこと歩く「チビ」が自分に逆らうという異常事態が、タクジには信じがたく、是が非でも受け入れがたい出来事だった。



「逆らうならぶっ殺すぞ。黙って俺の言うとおりにしてろ」


「昔と同じじゃない、つったのはタクジくんだろ!? それにっ、俺がどんな髪型使用が勝ってだろ!」


 カナメも意地になって言い返し、タクジはさらに額を寄せて威圧する。


 汗で艶めく肉体美を晒し、背丈もあって大柄なタクジに寄られてカナメも少し委縮するが、及び腰になりつつありながらも眉をひそめて睨み返す。



 タクジの不機嫌の理由は、カナメが男らしく「坊主頭」にしたいと言い出して聞かないことだった。


 昔から男らしい不良への憧れが強いことはタクジにもわかっていたが、タクジにはどうしてもそれを看過できず。最初静かに反対していたが、カナメも意地になり、言い合いが発展し、……ついにタクジがキレてしまった。



「お前が逆らうのが気にくわねぇんだよ! あのちび助が……一体どこまで偉くなった、つーんだ?」


 壁にまで追いやられたカナメだが、タクジには毅然として言い返す。気心の知れた間柄であるゆえに、圧倒的な力の差を理解しつつも徹底抗戦を貫いた。


「謝らねぇならぶっ殺す……、カナメぇ……!!」


(や、やっぱ……タクジくん……こわくて……かっけぇ……! ……いやいや)


 そして。逞しい肉体を呼吸とともにすこし上下させ、低い声で唸り迫るタクジに少し目を輝かせつつも……、カナメは逃れることも説得できないことも理解し、拳を握りこんだ。



「オラ、オラァッ!!」


「はっ、かゆいな、コラ」


 タクジは全く余裕を崩さなかった。反撃せず、腕を後ろにカナメに殴りたいようにさせている。


 カナメとの拳を交えての喧嘩は過去に何度かあったが、最初のあたりタクジはほとんど手を出さない。カナメが疲れ果て、無力を理解した後に甚振って泣かす。ほとんどの喧嘩では相手に興味を持たず瞬殺することをいとわないタクジにとって、数少ない、じっくり時間をかけて嗜虐心を堪能できる相手がカナメでもあった。



「おい、どうした。俺に喧嘩売って、こんなもんか、あ?」


「はぁ……はぁ……!」


 バキッ……! グボッ……!


「どうせお前は半殺し決定だ、びびってねぇで、男見せたらどうだ?」


 それに加えて、今は喧嘩中。カナメの生意気さをどうしても許せないタクジは、眉間にしわを寄せ、けだるそうにカナメの攻撃を受け続ける。



「オラ、もうしばらく、お前の好きに打たせてやるよ……、最後の晩餐だと思えや」


「ぐっ……!」


 指をくいとふり、休んでないでかかって来いと煽る。



「はぁ……はぁ……、オラ、オラァッ!!」


 ドガッ! バキッ! グボッ!


「はっ!」


 カナメはその隆起した腹筋を何度も殴りつけるも、岩のような感触を打ち砕けるイメージはできず。それでも、何とかこのままタクジを倒しきることを狙う他なかった。


 攻撃のターンがタク兄に回れば、即、殺される……。


 ……相手が悪すぎる。それがあまりに無謀な挑戦だとしても。カナメにはもう引っ込みがつかなかった。








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