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ザ・ドッグトレーナー #74『ソフィア差出END:A』(⇔73)

#74 『ッっひゃ!? ぅひっっっっ!!!』  ルルシア嬢の左手がソフィアの足先を上から押さえつけ、逆手に構えた右手が同時に足裏の中心をカサッコソッと引っ掻いていく。その刺激にソフィアは不意を突かれ驚く様な声を上げて身体を小刻みに震わせ始める。 『ぃくぅぅぅぅぐぅぅぅぅ!! ルル……シア……様っっ! っはっっっうぅぅぅぅ!!』  上から押さえつけられ足の動きを完全に封じられてしまったソフィアは、ルルシア嬢の意地悪な足裏くすぐりに思わず吹き出しそうになってしまうが……その漏れ出そうになる息をギリギリの所で喉元に押し留め、どうにか我慢する体を崩さずに済ませた。 『ふむ……やっぱりソフィアちゃんって素の耐性は高いみたいね……。不意を突いてくすぐってみても我慢出来ちゃうみたいだし……』  ルルシア嬢はソフィアの反応を確認しながらそのように零す。一方のソフィアの方は、強まっていく刺激に頭を横に振って必死に抗う姿勢を見せ続ける。 『でも、そんな我慢強いソフィアちゃんも……こ~んな事されたら、すぐにヨワヨワになっちゃうのよねぇ~?』  笑おうとしないソフィアに対してニンマリ笑みを浮かべなおしたルルシア嬢は、くすぐっていた手を一旦離して天に掲げ指をパチンと鳴らせて見せる。すると、上半身を固定して映していた天井カメラが突然アームを伸ばして移動を開始し、ソフィアの胸へ接近するように距離を詰め始めた。  あなたの見ているモニターもその動きに合わせて画角が胸へと近寄る様子が見られ、そのカメラの動きが再び止まる頃にはワキや腹は撮影範囲外になってしまい、それはソフィアの胸だけをアップで映すだけのカメラへと成り果ててしまった。  カメラの動きを目の前で見せられていたソフィアは、改めて自分が“胸を露出する格好を強いられている”事を思い出し、しかもそれをあなたに見られていると意識すると途端に羞恥の感情が芽生え始めてしまう。  その羞恥の感情は彼女の顔を真っ赤に火照らせ、緊張していた顔の表情筋をも柔らかく解してしまう。 『あっっ……うっ! ふっっくっっくくくくくくく……』  羞恥の感情に気を取られると、途端にルルシア嬢のくすぐりが我慢ならない刺激に生まれ変わってしまう。ソフィアはその刺激に笑うまいと必死に口を閉じようと抵抗するが……ルルシア嬢はここぞとばかりに先程よりもくすぐりに強い刺激を加え、ソフィアを無理やり笑わそうと工夫を凝らし始める。  五本の指の爪先でジョリジョリっと音を立てる程の引っ掻きを足裏の肌に与え始めた。その刺激は軽く撫でられるよりもハッキリとした掻痒感をソフィアに与え…… 『ぷっっはっ!!!!! イヒャ~~~ッッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、いぁははははははははははははははははははははははははははははははは!! っひぃぃ~~~っっ!!』  再びソフィアらしからぬ無様な爆笑を誘引し、彼女に抵抗の余地を残さず笑いを強要し始めた。 『コ~チョコチョコチョコチョコチョ~~♥ こちょこちょこちょ~♥ コチョコチョ~~!』 『くぁっはっはははははははははははははははははははははは、いひ~~っひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ。や、や、やめ……ぇへへへへへへへへへへへへへへへへ!! こんなのズルいぃぃひひひひひひひひひひひひひ、卑怯ですぅふふふふふふふふふふふ、くぁははははははははははははははははははははははは!!』 『卑怯? 何を言っているのよぉ……くすぐりに卑怯もズルいもないわよ? どんな手を使ってでも笑いを引き出せれば攻め手の勝ち♥ あなたもそんな風にご主人様から教わったでしょう?』 『だぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、くひひひひひひひひひひひひひひひひひ、でもっほほほほほほほほほ、胸は関係ないぃぃひひひひひひひひひひひひひ!! くすぐりとは何の関係もぉほほほほほほほほほほほほ、ぅえへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ひぃひぃ!!』 『関係ない事なんてないわ♥ 羞恥の感情を掻き立てる事もくすぐりを際立たせるための立派な戦法ですもの♪ 現に……ソフィアちゃんはそれで笑っちゃったでしょ?』 『でもぉほほほほほほほほ、こんなのくすぐりだけの責めじゃないぃっひひひひひいっひひひひひひひひひひひひひひひひ!!』 『最終的に笑わせる事に繋がるのであれば……その工程は全てくすぐり責めの一部よ。それが痛みであれ痒みであれ羞恥の感情であれ……結果的に笑わせるきっかけになるのであれば積極的に使っていくべきなの♥ 特に……ソフィアちゃんみたいに笑いを無理やり我慢してしまう頑固者にはこういうアプローチも必要なのよ♪』 『っあはははははははははははははははははははははははは、そこやめてぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 土踏まずはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは弱いぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ!!』 『あら……土踏まずをモジョモジョ触られるのが苦手なの? それじゃあ……反対の足にもしてあげるわね? ほ~ら、モジョモジョモジョ~~♥』 『おがぁっっはっっ!? ィギャ~~~ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、それくすぐったいですってぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!』  肩幅に開かれた状態で足を拘束されているソフィアは、素早く左右の足を交互にくすぐるルルシア嬢の責めに上手く対応が出来ない。  普段は足裏の責めなど無表情でやり過ごす事が出来る程我慢強い彼女である筈なのに、コンプレックスである胸を意識させられるという……くすぐりとは一見関係なさそうな責めを少し受けただけで心が乱され嬢の思い通りに笑わされ追い込まれてしまっている。  こんな筈ではなかった……っと、ソフィアは心の中で悔しがっている事だろう。  自分はくすぐりに強い人間だと自覚していた節もあっただろう。  だから、ルルシア嬢に仕置きを受けると言っても愛想笑い程度を零していればいつの間にか一日など経っているモノだろうと……そう考えていたに違いない。  しかし、蓋を開けてみればソフィアはしっかり笑わされている。  恐らく今……心の底から“足裏がくすぐったい”と自覚している頃合いであろう。  今までに味わった事のない、コンプレックスからガードを崩されるという新鮮な責めに……ソフィア自身も戸惑っているに違いない。  しかし、この……新鮮だと感じる責めを受ける事は彼女にとっては大事な事だ。  マニュアルを常に丸暗記して100%のパフォーマンスを発揮させる事が出来る生真面目な彼女にとって、ルルシア嬢の行う変則的な責めは想定以上に新鮮な責めとして映っている事だろう。  彼女はその責めを“卑怯だ”とか“くすぐりで笑ったのではない”と言い訳するが、くすぐり責めの本質は何もくすぐりの技だけで測れるものではない。  最終的に、笑わせる事が出来て尚且つその笑いを持続させられれば手段など別に拘らなくても良いのだ。  ソフィアの真面目な頭は……しばしば“こうでなくてはならない”という思考に塞がれ身動きが取れなくなることがある。  くすぐりというのは“くすぐったいと感じる箇所を刺激して笑わせる行為”という既成概念が知識の基礎部分に根付いている為、それ以外の責めを受け入れられなくなっていた。  それは彼女の美学の様なものであり、大事にしてきた事でもある為あなたもエリナも中々そこに踏み込むなどという事は出来ていなかったが……ルルシア嬢は違う。  彼女は自分の欲望のために手を尽くすタイプの人間である為、ソフィアの様に美学を重んじる事も真面目に責め立てるなどという事もしない。  奴隷をいかに自分好みに笑わせられるか……それを突き詰めるのがルルシア=ライラック嬢の本質である。  だから、ソフィアにとっては新鮮であり学びの機会であるとも言える。  ストレートばかり投げるソフィアに変化球というものもあるのだと……身をもって分からせてくれる貴重な機会であるとあなたは信じている。  願わくば今回の体験を経て、少しでも柔軟な考えを持てるようになってくれれば出した甲斐があったというものなのだが…… 『だぁ~っははははははははははははははははははははははははは、やははははははははははははははははははははははは、ルルシア様ぁははははははははは、苦しいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、苦しいれすぅぅふふふふふふふふふふふふふ!! 一旦止めてぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!』 『あぁ! ま~た私の事名前で呼んだぁ! ソフィアちゃんってばそういう所も頑固よね? 今日だけって言ってるにも関わらず隙あらばご主人様って呼ぼうとしない……これもアレでしょ? ソフィアちゃんの礼節がどうたらとかいう考え方ってやつなんでしょ?』 『ハァハァハァハァ……ち、違いま……ハァハァ、今のは……そこまで頭が回らなくって……ゲホゲホ! 単純に言い間違えただけで……ハァハァハァ……』 『言い訳は無用よ♥ そんなに言いたくないんだったら……言えるようになるまで徹底的に調教してあげるんだから♪ 覚悟なさい?』 『ひっ!? ルルシア……様? また……上半身の方に??』 『フフフ♥ あれだけ言ってまだ私の事を名前で呼ぶのね? 良いわ……その頑固さに免じて、私も休憩無しでソフィアちゃんに付き合ってあげる♥』 『きゅ、休憩無し!? ま、ま、待て下さいルルシ……ご、ご主人……様!』 『もう遅いわ♥ ほ~ら、今度は……その勃起した乳首に吸い付きながらワキをコチョコチョしてあげる♪』 『ぼ、勃起っ!? ち、違っっ! 私そんな……固くなどなっては……』 『ソフィアちゃんが認めなくてもこのカメラは貴女のそれをずっと映し続けているのよ? 後で帰ってからあなたのマスターに聞いてみたら良いわ♥ 自分の乳首が……本当に勃起していたかどうか……』 『ッっ!? や、やめ……て……。は、恥ずかしい!!』 『ウフフ……。今日はそのセリフ……何回言う事になるかしらね?』 『ひっっ!! や、やっっ!! やめて……ルルシア様……もう……やめ……』 『さぁ、顔を真っ赤にして笑うと良いわ……恥ずかしさとくすぐったさに頭の中をグチャグチャにされながら……ね♥』 『ひっ! ひゃっっ……め……て……。ひゃめでぇぇぇぇぇっっ!!!』  ルルシア嬢はソフィアを文字通り1日かけてじっくりと笑いと羞恥をその身体に染み渡らせ、自分好みの責め苦を彼女に味合わせる事となった。  体力には多少の自信が有ると言っていたソフィアも……責めの後半には精も根も尽きたかのようにぐったりとした様子で力のない笑いを零すまでになっていた。  ルルシア嬢への呼びかけも最初こそ名前呼びを続ける事もあったが、いよいよ体力も気力も底を尽き苦しさの限界に達したと自覚した時には、嬢に促されるまま“ご主人様”呼びが定着していった。  かつて、ソフィアがここまで追い詰められた姿を見る事は今までになかった。  あなたが訓練として責めを教える場面であっても、今の彼女の様に目から光が消えるような表情にはならなかった。  後半彼女は何度も“ご主人様”と“許してください”を連呼していた。それ以外の言葉を忘れてしまったかのように……その言葉だけを呟き続けていた。  後日……罰を終え帰還してきたソフィアは多少の憔悴した表情を向けてはきたが、あの時の様な絶望しきった表情は浮かべなかった。  きっと彼女は知ったに違いない。  くすぐられ……意思とは無関係に笑わされ……望まない苦しみを延々と与えられる恐怖を。  そして、くすぐりという行為は……単純な技だけで笑わせるだけでなく、様々なアプローチの方法が有るという事を……。  帰ってきたソフィアは早速、エリナをプレイルームに呼び出して自分が学んだことをあれやこれやと試し始めた。  流石に自分とタイプの違うエリナに羞恥責めは効かないと理解はしていたようだが……それも含めて彼女なりに“くすぐり”というプレイの幅を広げる実験をその後何度も繰り返した。  それに付き合わされたエリナはたまったものではないとあなたに嘆くが、彼女もまたソフィアに変化が見られたことを嬉しくも思っている。  結果的に、ソフィアを罰の為に向かわせたのは正解だった……と、あなたはしみじみ思う。  ソフィアが、今まで手の届く範囲でしか得られなかった常識とは違う見識を今回広げられたとあなたは自負している。  この経験は必ずソフィアの調教者としての成長に良い影響を与えてくれるだろう。今まで自分の考えだけで完結させていた彼女の思考のプロセスが、今回の事で多少の柔軟さと可能性を探れる広さを持ったと確信できる。  良い経験をさせて貰った……と、あなたはルルシア嬢に感謝のメッセージを返信しようとするが……  ふと、今回の罰によって“思いがけない副産物”が与えられたという事を思い出し、あなたは苦々しい笑みを浮かべてしまう。  それは些細な事であるのだが……これも、今までのソフィアからは聞いた事もないセリフであったため……あなたの方がそれを聞いて戸惑ってしまう程だ。 ――コンコン。  その時、噂をすればなんとやらでソフィアがモニタールームの扉をノックする。そして、扉越しに例の副産物を正す事無く声掛けを行ってくる。 「“ご主人様ぁ?”……夕食の準備が整いましたので食堂の方へいらしてください……」  ご主人様……。この呼び方に……悪い気はしないが、マスターと呼ばれ続けていたあなたにとっては違和感以外の何ものでもない。  この副産物をどう扱ったらいいものなのか……  あなたはルルシア嬢に冗談半分の抗議文をお礼のメッセージに付け足して送信のボタンを押すのだった。 ~~ザ・ドッグトレーナー『ソフィア差出ルートA』 END~~


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