それからも初月は摩耶にスパーを何度も挑み打ちのめされることの繰り返しだったが、少しずつ摩耶の余裕もなくなっていることも感じていた。 そして遂に、鎮守府内の艦娘対抗競技会で、摩耶と初月のボクシングの試合が組まれることになった。 「良いわね!良いわねぇ!鎮守府内での試合なんてぇ!私もやりたいなー!」 この日のレフェリーを務める足柄が羨ましそうに試合開始前のリングで愚痴る。 「落ち着け。今日のお前はレフェリーだ。しっかりと役目は果たせ」 そんな足柄を宥めるのはこの日のメインジャッジを務める那智だ。 「それは任せてよ!緊張感のある締まった試合にして上げるわ。」 足柄は自信満々に笑みを浮かべる。 足柄のボクシングに関する実力は、確かに間違いはない。 「では頼んだぞ。摩耶と初月にとっては、真剣勝負だからな。」 「もちろん!じゃあ、そろそろリングに上がってもらうわ。」 「シャオラァ!」 赤コーナーから姉の2人を携えてリング入りをする摩耶は気合い十分にグローブを打ち鳴らしながらリング入りをする。 「摩耶ちゃん、初月ちゃんのファイトスタイルはあなたが一番わかってるだろうから、基本的に任せるわ。ただ、困った時には何でも言うのよ?高雄と私がちゃんとアドバイスしてあげるから。」 チーフセコンドの愛宕が、摩耶の顔にワセリンを塗りながら笑顔で声をかける。 「サンキューな、姉貴!」 https://togetter.com/li/1474994
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