かっこいい木嶋くんの話
Added 2019-05-03 06:32:46 +0000 UTC木嶋大翔(ハルト)少年にとって、かっこいいという言葉はかつてから割となじみのある言葉だった。 目鼻立ちの整った顔立ちに加え、勝ち気な性格は生来のもので、幼稚園で丸めた新聞紙を手に駆け回っていたころから友人達やそのお母さんからもそういってよく持て囃されていたものである。 木嶋少年自身も、かっこいいという言葉をまるで自分のためにあるとまでは言わないまでもそれが自分に相応しい表現であるという認識は遥か幼少の頃から胸に持っていた。 かっこいい変身ベルトで変身するヒーローや、彼らが搭乗するロボットのことをかっこいい、と心から思うようなそんな年の頃から。 どんなものをかっこいいと思うかは人それぞれだが、その傾向は年代を通して経験を経て変わっていくものだ。 変身ヒーローをかっこいいと憧れる時代を終えれば今度はその対象は新型のスポーツカーや、いつも公園で一緒に遊んでくれる謎のお兄さんに移ったり、クラスのスポーツの得意な同級生に憧れたかと思えば、今度は雑誌のグラビアを飾るような青年アイドルに「かっこいい」を見出すこともあるだろう。 日々の晩酌ですっかり膨らんだお腹を抱えて毎日汗を流して働くお父さんの、そんな姿をかっこいいと思うのはまだまだ先の事だろうか。 そういったかっこいいの価値観の移り変わりの事を人は成長と呼ぶのかもしれない。 木嶋少年もそんな成長の過程を順調に辿っている男子だった。 彼はいつでも、かっこいい自分でありたいと思って彼なりのかっこいい像に則って生きてきた。 ちゃんばらやスポーツで活躍して、大人や友人や、女の子にきゃーきゃー言われるのはキモチイイから。 持ち前の運動神経でなんとかなる事以外でも、彼は努力を欠かさなかった。 苦手な算数だって、親にすら見せないところで一生懸命努力して、人に自慢できる点数を維持し続けた。 だって、テストでいい点を取る事はかっこいいけれど、一生懸命頑張って取った100点よりも、何もしてないのに自然にとれる100点の方が、かっこいい。 どんな時も、彼は当時の自身が思うかっこいいをモットーにして生きてきた。 小学生の終わりくらいまではそれで順調すぎるくらい順調に回っていた。 転機のきっかけは一通のはがきだった。 今やどんな男子も避けて通ることは出来ない、搾精センターでの検査のお知らせ。 指定された日時に、近隣の搾精センターに一人で向かった。 彼の年齢だとお母さんやお父さんに連れられて来る男児もいたが、彼は断固として一人で臨んだ。 理由は簡単。 かっこよくないから。そして、単に恥ずかしかったからだ。 実際に検査搾精を受けた時、彼は自分一人で来た判断が正しかったことを改めて思い知った。 この年になって誰にも触らせたことのないオチンチンを、まるで赤ちゃんをあやすような口調で弄られ、怪しげな機械に挿入され。 なぜ、そんな自分の弱点をむざむざ敵に捧げるような事をしなければいけないのか。 この場合の敵、というのは勿論自分を「かっこいい」から遠ざけるすべてのものを指す。 敵の前で、親にも聞かせた事の無い情けない声を上げ、みっともない姿を晒し、無事に検査搾精を終えた後の木嶋少年の表情は陰鬱そのものであった。 とはいえ、検査そのものは国民の義務だが、搾精というのはあくまで無償のボランティア行為である この一時の恥辱さえこなしてしまえば、あとは知った事かで済ませられることではある。 搾精についての指導を受けた時、木嶋少年は彼なりにそう解釈して割り切ることにした。 だが、事態はそんな彼の思うようにはいかなかった。 かっこいい木嶋くんは、その精液も他の男児よりも希少な成分をいくつも含む優秀でかっこいい精液だった。 センターからはハガキだけでなく、今度は直接電話によって木嶋くんの精液をぜひとも定期的に採取したいという要請がかかった。 もちろん、タダとはいわない。 少年の精液をお金でやりとりする行為はもう何年も前から禁止されているが、代金ではなくただの謝礼という形でセンターから一定の金額が支払われることになった。 その額を目にした両親にせっつかれれば、木嶋少年にはもはや拒否の選択肢は無かった。 そんな経緯を経て、木嶋少年は未だかつてないかっこよくない自分の姿と向き合わなければならなくなった。 ─── しかし、人間というのは否が応にも慣れるものだ。 初めは人に見られるだけでも恥ずかしかったオチンチンも次第に何も思わずに人前に曝け出せるようになり、勃起したそれを自分から機械に挿入することも、特に何か感想を持つことも無くこなせるようになった。 1年も2年も同じことをしていれば、センターの人達とも自然と顔なじみになり、搾精そのものも単なるルーチンワークになっていく。 何より、搾精を恥ずかしがること自体が恥ずかしい=かっこよくない、という価値観がその頃の木嶋少年に芽生えていたのもあった。 それ自体は木嶋少年に限らず、搾精適性のある男子中学生には起きがちな変化だった。 自分がエッチであると思われる事を蛇蠍のように恐れる小学校の頃と違って、思春期にどっぷりと浸かった男子中学生なんてエッチな事やキモチイイ事が好きで当たり前。 そして、そんな自分を恥ずかしがらず、オープンにする方がかっこいい。 バカヤロー、エッチで悪いか。 この頃の木嶋少年も、ちょうどそんなお年頃に差し掛かっていた。 体つきも大分少年らしく成長し、高年齢向けの搾精器でゲームなど楽しみながら悠々と搾精をやり過ごすのが当たり前の日々。 けれど、大人の言われるままに従ういい子ちゃんであり続けるというのも、あまりにつまらないし、第一かっこよくない。 そこまで強烈な抵抗意識は無いにせよ、あの日の木嶋少年の行動はそんなちょっとした気まぐれから起こしたある種の意趣返しといえた。 今時当たり前のように覗けるエッチなお姉さんの動画を見ながらちょっと気持ちよくなってしまっただけ。 それは誰かに見られたらそれはもうかっこよくない姿だが、中学生にもなればこんなこと当たり前で誰でもやっている。 今更それを恥ずかしがるという気持ちは既に無かった。むしろ恥ずかしがる方がかっこ悪い。 その日の昼は、ちょうど予め定められていたセンターでの搾精日だった。 搾精日までの三日間、搾精対象者はオナニーやセックスのように射精を起こす行動は禁止されている。 それもこれも、希少な少年精液を可能な限り濃厚で新鮮な状態で採取するためである。 その日はそんな、大人に一方的に押し付けられたルールをあえて破ってしまった。 オナニーをしたことが、バレてもバレなくてもどちらでもよかった。 彼にとって重要な事は大人に押し付けられたルールを破ってやったという事実のみである。 盗んだバイクで走りだすことをかっこいい、と思うこの頃の少年特有の価値観である。 それでも、少年精液採集至上主義とすら言えるセンターの検査機器は優秀で、検査データによって禁を破ったことはあっさりとバレてしまった。 「木嶋くん。ルールは守ってくれないと。君だって貴重な時間を割いてここに来てるんだろ?」 自分のお兄さん、というよりももう少し年のいった男性検査員の困った顔。 それが見られただけでも、木嶋少年はご満悦だった。 サーセン、とばかりに形だけの謝罪をして、あとはいつものように残った精液を搾り取って帰るだけ。 木嶋少年の頭にはそんな彼なりのプランがあった。 けれど少年精液採集至上主義のセンター職員達、特に、上層の人間達がそんな甘い事を許すわけがない。 悠々とゲームに興じていた木嶋少年に対して、慣れ親しんでいたはずの搾精器が今まで見たことの無い顔を見せた。 「ちょっ…センセー、どうなってんの?てか、何すんの?これ。俺、あんまりランボーなのはいやだなあー!」 搾精中は搾精器の正常な稼働を維持するため、足首をベルトで固定している。 そんな身動きの取れない状態のまま、脚間を突き上げるように木馬のような台座がせり上がり、強制的に前のめりにされ、背後からは悪夢のような装置の壁が迫り来る。 直接目にかかることは姿勢上叶わなかったが、あの時自分の後ろに宛がわれたゼリーのような感触を木嶋少年は一生忘れないと思った。 ゼリーの正体は、少年の性器刺激の為に用いられている薬液と同じもので、後壁から作動を始めた機械腕のその先端のブラシがそれをたっぷりと滲ませながら木嶋少年の、かっこよくない恥ずかしい穴の周囲をまるで煽るようにしてなぞり続けていた。 今の自分の体勢でそんな事をされれば、これから自分を待ち受ける運命を木嶋少年ほど聡明でなくても理解出来る事だろう。 「あっ…いや、だ…っ……やだっ………カンチョーーは、やだっ…!やだーーー!!!」 その時ばかりは思わず体裁を忘れて、まるで子供のような口調で木嶋少年は哀願した。 尤も、そんな事で易々と変心してくれるような相手ではない。 それに、これは「カンチョー」などと呼ばれる子供のいたずらではなく、搾精業務という大事な大人の仕事なのだ。 腸の粘膜は他の穴と同様に性感帯になりうるものであり、さらにその中には男の子なら誰にでもある、前立腺という吐精を促進する弱点がある。 この機械の一連の行動は、別に木嶋少年を辱めて懲罰するのが目的ではなく、ただ純粋に彼の希少な精液を少しでも多く採取して社会に役立てようという全方位的な正義からくるものだった。 「お、ぉんっ!……ンのぉぉぉ~~~~っ…んっ…や…っ…ぁ…だぁっ!!…抜ぃ……ぎぃいぃ~~~っ……」 今まで想像もしたことも無いような行為による想像もしたことも無かった感触に、木嶋少年は自分でも聞いた事の無いような声を上げた。 爪先立ちの不安定な姿勢のまま、その異次元な刺激から逃れようと木嶋少年は体の方が先に腰を捩り、尻を振り、抵抗を続けたが、そんなものは無情な機械にとっては抵抗の内にも入らなかった。 どこへ逃げようと、どんな体勢を取ろうと、機械の綿密な演算能力は的確かつ即座に位置を変えて予定通りの角度と動きで少年のいけないところを愛撫し続ける。 ちゅくちゅく、ぬぷぬぷ、と少年の粘膜をかき鳴らしながらすっかりと彼の弱点を覚えてしまったブラシが、いよいよ躍起になって活動を始めると、単純な痛みだけだったはずのそこからの刺激に木嶋少年は次第に別の感覚を見出すようになった。 それらは全て機械、ひいてはそれをオペレートする技師の想定の範疇内だった。 「あっ…ぁ……ぁ……も…ぉ……や…ぁ…っあっ……あん……ふあぁ……ぁ…っ……。」 あらゆる抵抗が無駄と思い知らされた木嶋少年は、もはやその未知の快感に身を任せるしかなかった。 自分でも気付かないうちに普段でも見ないほどに勃起していたものが、いつの間にか射精を終えていたことに木嶋少年は、不意に襲った疲労感で間接的に自覚した。 それはこれまで以上に「搾精を受けた」「精液を搾られた」という実感を彼に与えていた。 そんなのを数回繰り返し、息も絶え絶えに検診衣を拾う自分に対して、例の検査員はチョコレートなんて差し出してきた。 そのしたり顔に憤りを覚える余裕すら、この時の木嶋少年にはなかった。 時間を経ると、あの時の自分の痴態を恥ずかしいと思う気持ち、悔しいと思う気持ちが改めて沸き起こり、その日は親の怪訝な表情も素通りに、一人部屋に閉じこもってしまった。 みっともない格好、みっともない声。みっともない射精。 かっこ悪いに満ち溢れたあの時の自分の姿に、自分に記憶というものがあることを呪いたくすらなった。 大人のいいようになるまいと軽い気持ちで起こした行動が原因で、これまで以上に最も大人のいいようにされてしまった。 屈辱、の一言である。 それでも、全身に滞留する倦怠感にベッドで横たわったまま気付けば熟睡してしまっていた。 あんな目に遭わされたというのに、お尻の穴はほんの少しひりひりする感触こそ残っていたものの痛みや傷などは全く無かった。 ─── 搾精は少年の体に配慮して、最低2週間は時間をあけるという原則がある。 木嶋少年の次の搾精日も、あの苦汁を舐めたXデーから丁度2週間後にあたった。 その日は部活帰りで、適度に疲労した後だった。 どうせ疲れるのだから、どちらも一日で済ませてしまった方がいい。 「あのー…スンマセン。実は俺、今日もここ来る前にシコっちゃったんですけどー。」 窓の向こうの検査員に、懲りずにそんな言葉を投げた。 大人の、というか機械の怖さをさんざん思い知らされた後だというのに木嶋少年もなかなか引っ込みが付かなかった。 そんな自分が、やはりかっこ良くないという気持ちも心の隅にはあったが。 けれど、それを聞いた検査員は特に嫌な顔をする事も無く 「そっか。それじゃあしょうがない。また三日後にしようか。今度はちゃんとガマンしてきてね。」 そんな、さらっとした事務的な返事を返してきたのは笹部と書かれた名札をつけた主任技師だった。 思いもかけずカウンターのように返ってきた返事に木嶋少年は当惑した。 搾精途中ならまだしも搾精前にそんな事を申告すれば笹部技師でなくてもそう言うだろう。 2週間おきの制約があるのはあくまで搾精を実際に行った場合の話だ。 自分の愚かを恥じながら、木嶋少年は3日後にきちんと禁欲を果たした体で大人しく搾精を受けたのだった。 ─── それから数か月が経ち、なんとなく何かが腑に落ちないような日々を過ごしていた木嶋少年に、そんな彼の心境など関係なく定められていた搾精日が訪れた。 もはや勝手を知った振る舞いで制服の学ランから検診衣に着替え、機械のステージに上がるとそれすらも脱いでしまう。 スポーツで鍛えられた健康的な体は細くありつつしなやかで、けれど3日間の禁欲に晒された少年のものはそれとはアンバランスな不健全な姿を呈していた。 今にもはち切れそうなそれを内心で逸りながら機械に挿入し、いつものように快感への期待と僅かな羞恥を内心で称えながら身を任せる。 この頃の木嶋少年は、大人に逆らおうとか、盗んだバイクで走りだそうとかいう気持ちは既に萎えていた。 機械が作動し、素直にオチンチンや陰嚢への刺激を甘受しつつ、今日は何のゲームをしようかとパネルの画面を伺っていると、不意にスピーカーから声が聞こえた。 「木嶋君、ごめんね。ちょっとこちらの都合で今日はプログラムを変えますけど、気にせずにいつもと同じように過ごしててね。」 そんな声が聞こえたので、木嶋少年の口からは「は?」と素っ頓狂な声が飛ぶ。 けれど、そんな彼の反応とは無関係に、機械はまた、いつかのような様相を呈し、脚の間の台座はせり上がり、背後からは悪夢の壁が忍び寄ってくる。 「え、ちょ、ちょっと…何っすか?これ…っ……えっ…!!」 ひょっとして、まさか。 木嶋少年がまごついている間に、というかそれ以外にどうしようもない間に、足場は左右に広がって、強制的に両の脚は開かされる。 その後の展開は、木嶋少年が予感したものと寸分違わないものだった。 「えっ……な、なんで!??俺、今日……ちゃんと……っ……。」 今日はちゃんと三日間禁欲を守ったはずなのに、どうしてこんな仕打ちをされるのか。 何も理解できない間に、再びにゅうっと伸びた例のブラシの濡れた感触が、木嶋少年のかっこよくない、むしろかわいいとすら評せる後ろの孔を撫でつけてくる。 「い、いやだ…っ……!!」 また、「あれ」がくる。 自分の恥ずかしい穴をめいいっぱいに拡げられて、中の柔肉を好き放題に穿られる。 痛いのか、気持ち悪いのか、やめてほしいのか続けてほしいのかわからないようにされてしまう。 「んおぉっッ!?…っ…んあぁあぁぁ~~~っ!!!」 そして予想通り、ブラシの一番太いところが少年の後ろを同じ太さに拡げて潜り込んでいった。 今日は、最初から複雑な動きをされた。 「あっ…あひゃっ!!!う、ひっ…!!そん、な……っ…ごり、ごりぃ……っ……!!!!」 手薄なところが無いように、最初はまんべんなく少年の直腸の中の熱い肉壁を擦りたてていく。 そして、ブラシは少しでもうずうずと収斂するところがあれば、今度はそこを重点的に責め立てていった。 ブラシが中を行ったり来たりするたびに、少年の後ろの孔がその径を柔軟に変化させるのを、勿論カメラはしっかりととらえている。若く健康的な肛門だった。 今はたっぷりと注入されたローションで、まるで涎を零したようになっているが。 「は、はひっ……あっ…やめ…っふぎ…っ…ああぁっ…もぉっ…やっ…あっ、あっ、あっ、あ~~~~~~~っ!!!!!」 木嶋少年が力の入らない唇ではしたない声を上げだすのも、以前よりずっと早かった。 ブラシは、それを操る搾精器は一度記憶した少年のデータは決して忘れないし、今も木嶋少年のデータを絶賛更新中だ。 未だ快と不快の間をぐらついているかのような唯々凄まじい後ろの性感。 けれど、身体だけは生理的な反応をまっすぐに示し、前のホールの中で一際元気に成長した少年の肉竿をしゃぶりたおすかのように扱き上げて、無理やりにでも快へと引きずり込んでくる。 少年の精液は、彼らの心のありようによってその質が大きく変化する。優れた良質な精液を採取するためには彼らにはぜひとも快を覚えてもらわなければならなかった。 「あっ…ああぁっ…あン…っあぁ、あう、あう、あうぅぅ…っっっ」 後ろを犯されているせいか、おかげで出したくも無いのにまるで女の子のような声が出てしまう。 眉間にはもう戻らないのではないかというほどに切なげな皺が寄り、鼻汁も唾液も零れっぱなしだ。 すぐ目の前のモニター室の窓から、時折技師の冷静な顔がこちらを観察してくるのに気付いた。 普段はおどけて誤魔化したりしているが、本当はいつも自分のかっこいいところだけを見られたい木嶋少年の、そのかっこよさの価値観は非常にステレオタイプなものだ。 テストでいい成績を取っている時の俺、サッカーで活躍して女子からキャーキャー言われている時の俺、そんな女子達に対して一分のスキも無い鏡の前で練習したスマイルを披露している時の俺。 ただ、そんな自分をナルシストというかっこよくない不名誉に晒さないよう、おどけているだけの事である。 そんな木嶋君の本当の価値観から照らせば今の彼の姿は非常に見られたくない、正にかっこ悪いの極地であったろう。 やめて。 これだけは見ないで。 こんな、情けない声を上げて、ヘンタイみたいな事をされながら、不細工に歪んだ俺の顔を。大人のいいように大股を開かされ、お尻を突き出したみっともない姿を。 「あっ…やっ…そこっ!やあああああぁぁっ!!!!!!!」 そんな少年の心境など知った事かと言わんばかりに、ブラシはいつかのように木嶋君のいけないスイッチを一層強くごり押しし、バイブ振動を始めた。 一瞬、木嶋少年は自分が射精したのかと思った。 けれどそれは前立腺刺激によって生じた疑似的な絶頂感で、本当の木嶋君の性器は未だ最高潮に昂ったまま、根元を強く堰き止められていた。 慢性的に続く絶頂に、歯を食いしばる力すら維持できず、黒目もぐいぃと上を向く。 「木嶋くん、こないだも言ったけど、ウンチが出そうだったら遠慮なく出して大丈夫だからね。ちゃんと後で処理しますから。」 そんな技師の声は、今の木嶋少年の耳には届いても、脳まで届いているかどうかは怪しい。 もし聞こえていたとしても、誰かの目の前で排便姿をさらすなんて、とてもじゃないが木嶋少年には出来なかったろう。出来る出来ないに関係なく、その時が来れば彼に抗う術は無いが。 それから数分も持たず、全身をリンゴのように赤く染めながら、木嶋少年は本日一度目の射精を迎えた。 モニター室の操作盤では、木嶋少年の射精データが次々と項目欄を埋めていき、技師二人がそれを冷静な顔で眺めていた。 そのうちの一人、笹部主任技師は全てのデータを確認すると、小さく頷く。 「よし、大分回復したね。よかった。」 笹部がそう言うと、部下の技師が「ありがとうございました。」とお礼を口にする。 彼らにとって、現代社会にとって、木嶋少年の精液はとても希少な物質で、このセンターではそういう精液を少しでも多く採取することに腐心している。 けれど、ここ数か月の間に木嶋少年の精液採取量がグラフ中で下降傾向にあった。 その事を相談した後輩技師は笹部に指示を仰ぎ、今回のプログラム変更を試験的に実施してみたのだった。 「彼は、アナル刺激への適性も十分あるみたいだね。これからも、取り入れてみようか。ただ体が刺激に慣れてしまったらまた効果が下がるから、不定期にね。」 「はい。」 「あ、そうだ。ディスポブラシの場所知ってる?こういう子が他にもいた時の為に資材の準備も教えとこうね。」 「お願いします。」 2人が至って仕事の顔で話している間にも、搾精室の装置は既に木嶋くんの2度目の搾精準備にとっくに取り掛かっていた。 「はぁぁ、はぁぁ…っ…はぁ、はぁ…あはっっ…はぁぁ……っあっ…あ~~~~~」 部屋の中を濡れた音で緩慢に満たしながら、機械は今度は木嶋少年のS字結腸の入り口から、肛門までを非常にのんびりとした動きでいったりきたりしながら掻きまわしていた。 さっきまであれだけやめてほしいと心底から懇願していたにもかかわらず、半端な刺激を続けられて木嶋少年はもどかしさにどうにかなりそうだった。 「はぁ、はぁ……なぁ…っ…たの、むよ…ぉ…も、もっと………おもっ………きし…っ……。」 さっきのような、もっと激しく情熱的な責めを今度は心から哀願していた。 どんなにお願いをしても、機械は機械。 やめてというお願いもしてくれというお願いも聞く耳など持っていない。ただプログラムと少年データに従って搾精のために彼らを啼かせるのみである。 こうして焦らせば焦らすほど、少年の睾丸の中で目当ての淫液が濃縮していく。 それが果たされるまでは、決して射精を許すまいと、やはり機械は彼のまだ若い性器にいやしく吸い付きながら根元をしっかりと締め付け、抑えていた。 まだまだ搾精作業はこれからが本番だった。 ─── 木嶋少年の月間搾精量はなんとか回復の方向に向かっていった。 その代償のように木嶋少年の体は不定期に訪れるアナル搾精作業に晒されることになったが。 それでも人間とはやはり慣れるものである。 笹部技師の思惑通り、ランダムに訪れるアナル地獄にも木嶋少年は次第に最初程の拒絶は覚えなくなっていた。 勿論、拒絶しても逃げる事は出来ないという事を散々思い知ったせいもあるが。 それに、一旦それが快感であるということを自覚してしまうとそれを求める自分の心に嘘がつけなくなってしまう。 そんな自分を非常にかっこ悪い、と自分の価値観で思っていてもどうしようもなかった。 そもそも、そんな木嶋少年がそれほどまでにかっこいい自分を求めていたのは、かっこいい自分を見られることがキモチイイからだ。 かっこいい自分でいたかったのは、元々キモチイイことが好きだからということだ。 そんな快楽主義の木嶋少年がそう時間をかけることなく今の自分を素直に甘受してしまったのは、ある意味では必然と言えた。 その日も、アナル刺激の日だった。 笹部医師が意図したように刺激への順応を極力抑えるために、いつがアナル刺激の日なのかは木嶋少年はその日、搾精を受けるその瞬間まで分からない。 機械がブゥンともはや聞きなれた音を立てながら台座がせり上がり、足が左右に開きだす事でようやくそれを知る事が出来る。 「なんだよ、今日…ケツの日か…しょーがねーなー………。」 最初のあの頃とは比べ物にならないほど、木嶋少年の目は冷静だった。 それでもこれから起こることへの気持ちの表れか口元はどこかうずうずと落ち着かなく、そんな自分をごまかすように自らパネルへと前のめりになって、軽く爪先立ちをしておく。 少し高い機械音が聞こえて、やはり後ろからにゅうっと伸びてきたブラシの先っぽが自分の肛門の辺りに触れると、全身は軽く強張り、少年の穴はひくひくと収斂する。 「ん……っ……やるんなら、早くやれよー…っ………いつも、いつも……っ………。」 斜に構えたような口調の少年。 けれど、そんな自分の声のトーンにどこか媚びたものが混じっているのに少年は気づいていない。 散々焦らされた後で、ようやくブラシが下の口を犯し始めると少年はもう細かい事など気にすることなく与えられる刺激を味わい続けた。 ─── 「はぁ、はぁ…あっ…あっ…あ、そこ、もっと…ぉ…は…ぁぁぁぁあっ…」 一度目の射精を終え、二度目の搾精に挑むころには、木嶋少年の口から発する声にはもはや艶めかしい響きしかない。 ついこの間、そんな自分の顔をモニターの反射でまざまざと見せつけられて、自分の整った顔が性感でいやらしく蕩けているのに、彼は何とも言えない陶酔を覚えた。 こんな機械に後ろをいいように犯されて、女みたいに喘いでいる俺。 そんなのかっこ悪いのに決まっているのに、今や木嶋少年はそんな自分の姿を必ずしも嫌とは感じなくなっていた。 時折覗く技師達が自分を見る目に、背中がぞくぞくした。 ついつい自分から、女の子のような声を上げてしまう。その方が、余計に気持ちが良い事にも気付いてしまった。 「……はぁ、はぁ…あん…やぁん…うへへっ……あぁぁっ…ん…?……」 いつもならこのまま思う存分啼いて喘いで、気持ちよく搾精を終えるはずだった。 けれど、お楽しみの最中だった木嶋少年は不意に今までになく沢山の視線が自分の背中に注がれているのに気付いた。 今の体勢では木嶋少年には全てを見渡すことは出来ず、なんとか身を捩って振り返ることしか出来なかったが、気付けばスーツを着た大人の男性達がずらりと並んで、自分を囲んでいた。 7,8人はいるだろうか。 そんな彼らが今の自分の姿を見下ろしていて、木嶋少年は大きく弾んだ息を漏らした。 「ああ、木嶋君。ごめんね。」 一人だけ、スーツではない作業着を着ていたと思えば、笹部技師が木嶋少年のすぐ横までやってきて小さく頭を下げた。 「今日は、新型搾精器の開発の為にMAZODAの社員さん達が見学に来ています。ちょっと説明の為にごちゃごちゃしますが、気にしないでね。」 「は?…え…っ…?…ま………まって…っ…」 突拍子の無い声を上げる木嶋少年との会話を早々に切り上げると、笹部技師は各自様々な表情を浮かべた男達を前にいつものように事務的に説明を始めた。 何か言いたくても、再び稼働を開始したマシンの責め立てに、冷静な思考など少年の頭からは吹き飛んでしまう。 「こちらの搾精器は基本的な機能はここまでのものと同じですが、様々なオプション機能が搭載されています。このアナル刺激機能もそのオプションのうちの1つで、腸内刺激や前立腺刺激を介して、少年達に対してより効率の良い搾精効果を…。」 宣言通りごちゃごちゃした説明を淡々と始める笹部の傍で、木嶋少年はひと際大きな声を上げた。 機械のブラシが、今日一番深いところまで一気に掘り進んで戻り、を繰り返し始めたからだ。 「はぁっ…あっ…いや、だ…ぁっ………見ちゃぁ…っ…!!」 嫌、嫌、と言いながらも熱く染まった体で喘ぐ少年の姿を、仕事で来ている大人達は一人は熱心に、一人は真面目に黒い双眸で穴が開くほどにずっと見ている。 「ぐっ……ぅ…あっ!!…ああぁあぁっ!!!!!!!!!!!!!!!!」 笹部の説明を遮るようにして、とうとう少年は首を大きく横に振って、部屋中に響き渡るような嬌声を上げた。 こんな時に限って、ブラシの一番太いところが後ろの孔の一番浅い所、肛門近くを意地悪く往復し始めたからだ。ぐちゅ、ぶぷっと粘液を纏ったブラシがそこを擦って生々しい音色を奏でる。 これではまるで、排便しているところを彼らに見られているかのような感覚を木嶋少年が覚えても、仕方が無かった。 ぐちゅぐちゅ、ずぷずぷ、と穴の入り口を何度も何度も拡げて出入りするその刺激を、いつもだったら喜んで受け入れていたのに。 大人達が、みんな俺を見ている。 俺の恥ずかしいかっこ悪い穴を、機械がむちゃくちゃにしているところを。 そんな事をされながらアンアン鳴いて喜んでる俺のかっこ悪い姿を。 「やあああぁっ!……おれ、を、見ない…れっ…だ、めぇ…っ…んお゛っ?お゛っおっ…お゛おぉ~~~~~っ…」 どうすることも出来ず、男達の前でとうとう射精を迎えると小さく戦慄いて、木嶋少年は一瞬思考を暗闇へと手放した。 そんな自分のよだれまみれの口元が微かに綻んでいたことを、彼自身は知らなかった。 END
Comments
ありがとうございます!オチとしてはよくあるパターンですが、実は私可愛そうなのはそんなに好きではないのでハッピーエンドにしてみました。 思えば悪魔の鞄を投稿してからもう10年近くになるんですね。あの頃はまだ学生だったなあ。どんな学生だ。しかも文章力そんなに変わってない気がするし。 とはいえ、皆さまに楽しんで頂けるエロをこれからも追及していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
烏川
2019-05-08 06:55:06 +0000 UTCはるとくんのオチ大好きです。きっと見られながらじゃない満足できなくなってくるんでしょうね(^。^) 悪魔の鞄シリーズから、ずっと烏川さんのエロ小説が大好きです(*´꒳`*)是非、ここでも、素敵なエロ作品待っています(^^)
ミッコ(6月まで更新停止)
2019-05-06 16:23:12 +0000 UTCたくとさんも、遊びに来てくださってありがとうございます。 陽介か…もはや、自分で鞄を読み返さないと人物像を把握できない感じに…
烏川
2019-05-04 11:09:40 +0000 UTCはるとくんの今後が楽しみです! 陽介のわんわんお散歩も楽しみに待ってます…!
TAKUTO
2019-05-04 10:12:52 +0000 UTC暖かいお言葉ありがとうございます。なるべく人に愛されるような設定を作っていこう、と最近思うようになりましたw エッチなのもそうじゃないのも一緒に作っていこうと思います。末長く見守っていただけたら幸いです。
烏川
2019-05-04 04:22:31 +0000 UTC烏川さんは設定や構想がしっかりされておられるので、それを拝見させていただける機会があるなら是非とも見たいと思いました。今後も文章・絵を問わず烏川さんの作品を楽しみに待たせていただきます。 スピンオフや裏設定が大好きな人間なので今まで出て来たキャラクター達とまた会えるのも楽しみに待たせていただきます。
紙縒
2019-05-03 22:19:59 +0000 UTCさっそく遊びに来てくださってありがとうございます!ここでしか読めない、みたいなのはぜひとも作っていきたいですね。木嶋くんはお気に入りなのでちょっと活躍させてみました。これからよろしくお願いします。
烏川
2019-05-03 11:12:59 +0000 UTC素晴らしかったです!読めて本当に良かったです! この先の大翔君の開花(?)や成長を想像すると滾りますね‼️ 次の作品も楽しみに待たせていただきます。
紙縒
2019-05-03 09:31:35 +0000 UTC