ともまれだち 中編
Added 2019-11-29 08:32:53 +0000 UTC2012年7月20日 結果はともかく、期末試験も一応乗り越えてやっと夏休みの予定をゆっくりと考える事の出来る時期に来た。 先輩達とは違って、1年生の自分達はまだ羽目を外す余裕がある。 良太などは、みんなで海に行こうぜ!とノリノリで周囲を誘っていたが、只でさえ暑いこの時期にわざわざ殺人光線を浴びに行こうという者は他にはおらず、残念がっていたのを見かけた。 誠も海は流石に御免だが、良太を誘ってどこかに遊びに行きたいとは思っていた。 余り大人数でうろちょろするよりも、遊びに行くならごく親しい相手とだけ行動したい。 そんな事を思いながら午前中の授業をぼんやりと過ごす。 この時期の授業なんて、どうせそんな大した内容も無い事務連絡が殆どだ。 ようやく自由の身になってから、良太のクラスに彼を迎えに行ったが、既に彼は退室した後だった。 確かに、特に約束をしていたわけではないが、いつもなら自分の教室にやってくる良太の姿が今日に限って見えなかったので、HRがまだ終わっていないのかと思ったのだが。 仕方なくメールで連絡をすると、その返事はすぐに返ってきた。 『今からオレ、マッサージ行くから、終わってからどこかで待ち合わせしょ』 絵文字と共にそこに書かれていた文章に、気の抜けた笑いが漏れてしまう。 マッサージ、とはまたばつの悪い言葉だ。 良太らしく、いつかのことはもうとっくに忘れてしまっているみたいだが、一体どこのマッサージに行ったのか。 そもそもどこか痛いという話も聞いた事もないのに、なぜマッサージなのか。 あまり思い出したくはないが、いつか受けたマッサージは、確かにマッサージだけなら効果は絶大だった。 例の事が無ければ通ってもいいとすら思っていたくらいに。 それで味を占めてどこか良いマッサージ屋を探したのかな。 とりあえずは数時間ほど町で時間を潰して、約束のカフェで先に抹茶オレなど注文して待っていると、良太がいつもの笑顔と一緒に手を振ってこっちに来るのを見つけた。 「お待たせ~。悪い悪い、連絡すんの忘れてたわー。」 特に謝られる筋合いのことでは本来は無かった。いつもだって、別に約束して一緒に帰っているわけでは無い。 今日偶々こちらが話のある時に、すれ違ったというだけのことである。 「いや、別にいいけどさ。ていうか、マッサージ行き始めたん?どっかいいとこあったんなら、教えてくれよ。」 今はまだ体調に異変は無いが、またいつ以前のように腰痛か何かが出た時の為に押さえておきたかった。 すると、良太はうんにゃと首を横に振る。 「やーー、あそこだって、小野寺マッサージサロン。まこりんも行ったじゃん。」 良太の言葉に、誠は思わず口に含んでいた抹茶色の液体を噴き出しそうになった。 「げほっ…何考えてんだ、おまえ…ぐっ……げほっ…げほっ…!!!」 変なところに入りかけたドリンクを、咳込むことで何とか堪える。 涙目になりながら、けれど、今はそんな事はどうでもよかった。 「まこりん気にするだろうから、ほんとは言わなきゃよかったかなって後から思ったんだけどさー。でもずっと隠れて行くのも変だしいいやって思って。」 それは、気にするだろう。気にしないわけがない。 どころか、本気で友人の身を案じた。 「お前、大丈夫なのか…っ?変な事されたり、また騙されたりとかしてんじゃねえのか…?」 「大丈夫だって、別に、マッサージしてもらって、フツーに1500円払って帰ってるだけだって。」 顔色も緑色な誠に対して、良太本人の方は至ってケロリとしたものだ。 「それにさ、まこりんすげー心配してるっぽいけど、あのオッサンセクハラはするけどそんな悪い人じゃないよ?あのオッサン、色んな事知ってるし、話もオモロイんだよなあ~。」 「お前なあ…。」 そこから良太の口から出てきたのは誠からすればだからなんだというようなオッサン擁護のオンパレードだった。 やれ安くて美味い店をいくつも知ってるとか、ジャンプを早売りしている店を教えてくれたとか、たまに小遣いくれるとか。 どんなに良いところがあろうと、セクハラをしてくる時点で既に悪人だ、という正論を言うのがバカバカしくなるほど、誠は良太本人の無防備さに呆れていた。 このちょろさ加減を見るにつけ、どうせあのオッサンに言いくるめられて以後もチンチン弄りを許している可能性が高い。 良太からすればまあ男同士だし、たかがチンチン弄りくらいという感性なのだろう。 誠も他人事ならそう思わないでもないが、一応自分達はまだ16歳の未成年だ。 オッサンのやっている事はどういう観点から見ても合法とは言えない。 かと言って、無邪気におっさんを慕っている良太に対して保護者ぶって引きはがすというのもどうか。 16歳の未成年ではあるが、もうイイガタイの健康優良男子に対して過保護過ぎやしないか。 「何よりマッサージ気持ちいいんだよなー。時々料金まけてくれるしー。」 それに関しては、正直言って羨ましい気持ちはあった。 やってる事はともかく、あのオッサンのマッサージの技術は本物だ。 あれでセクハラさえなければ。そう思う気持ちは誠にもある。 一体何をどう言って説得すればいいのか、そもそも説得の必要があるのか、今の時点では誠も頭の整理をしきれていなかった。 とりあえずはその話は保留にすることにして、夏休みのレジャーの計画についてに議題を変える事にしたが、気もそぞろになっていたせいか、その日のうちに具体的な事は何1つ定まらないまま、夕食時を迎えてしまったのだった。 2012年8月18日 始まる前はそれなりに期待を持っていたにも関わらず、高校生活最初の夏休みはバラ色とはとても言えなかった。 弱小部ゆえにそれほど期待はしていなかったとはいえ、サッカー夏の試合はあっさり一回戦で敗退したし、宿題はいちいち多い。 特に家族旅行なんかの楽しい予定があるわけでもなく、必要な事をしている時以外は退屈を持て余していた。 なぜこんなに退屈なのかというと、やはり良太がなかなか捕まらないせいだ。 メールで誘いをかけても、やれマッサージだ、やれ家族旅行だとなんだかんだでのらりくらりとかわされている。マッサージってなんだ、俺よりあのオッサンの方が大事か。 8月に入って一緒に遊びに出かけたのはせいぜい1回。学校があるときの方がまだ一緒に遊びに出かけているくらいの頻度である。 別に、誠だって友達は少ないが、他に全くいないというわけではない。 それこそ木村辺りを誘って遊びに行くことは出来ただろうが、やはり一緒にいて一番気の置けない、楽しい間柄といえばどうしても良太が筆頭に昇る。 良太になかなか会えない事に自分でも驚くほど苛立ちを感じていた。 これじゃあ、ほんとに俺ホモみたいじゃねえか。 自嘲しながら、腐った気分を振り払うように立ち上がると、今日は勉強はやめて外に遊びに行くことにした。ちょうど小遣い日の直後で、軍資金はあった。 バッティングセンターに行って、本屋に行って、CDショップにも立ち寄って、と算段しながら自転車で駅へ向かう途中、ふと誠の頭にはある考えが過った。 もしかすると、今から例のマッサージ屋に行ったら、良太とちょうど鉢合うこともあるかもしれない。 今日の彼の予定は知らないけれど、今日は土曜日で、あの店は午後から開くし、可能性が無い事も無い。 流石に直接自宅までは行かない。そこまでされたら自分だって引く。 もしいなくても、今度は別の技師さんにマッサージを頼んでみる事にしよう。それでもし腕が良ければ色々と捗る。 そう思って、数か月ぶりに二度目の来院に臨んだ。 店の佇まいは相変わらず古ぼけてはいたものの、ちゃんと予定通りに営業するようで、店の扉には「本日午後から開院」の札がかけられていた。 開院まであと20分近く。 その間、ずっとここで待ちぼうけてるのはつらい。 そう思って近所のコンビニで立ち読みでもして時間を潰そうかと思ったが、ここから一番近いコンビニよりも、自宅の方がまだ近いという体たらく。 考えた末、中で待たせてもらう事にした。 見た目は古くても中はしっかりと空調が効いている。昔ながらの店ゆえか、鍵などかかっていることもなくあっさり待合室に入る事が出来た。 本来はまだ開院前だからか客の姿は一人も無く、以前と変わらず受付にも人影は無かった。 「ん……………?」 人影は無いにも拘らず、誰かの気配そのものは明確に感じられた。 姿は無いが、明らかにこの建物の中にいると思われる誰かの声が、耳に届いてきたからだ。 何を話しているのかまでは分からないが、何やら明るい、楽しそうな笑い声のように聞こえる。 楽しいを通り越して、はしゃいでいると言おうか。 誘われるまま施術室のある廊下を渡っていくと、足を進めるほどに声の気配に近づいていくのを感じた。 そして、その声の主がおそらくは良太のものであることも。 どうやらいずれかの施術室にいるらしい。 開院前にわざわざサロンにやってきて、談笑するような関係なのか。 良太にここを教えてからまだ2か月くらいしか経っていないというのに、えらく仲良くなってるんだな、と認めたくはないが不快なものを感じていた。 アハハ、アハハ、と一際けたたましい笑い声が聞こえた。 どうやら、彼らがいるのは一番奥の第一施術室のようだった。ドア替わりにかけられたカーテンをさっと手で払ってすぐ、誠はその返す手で再びカーテンを閉じた。 そして、再びゆっくりと瞳1つ分の隙間だけを作り、覗き込むと、その穴の向こうで繰り広げられている光景に、戦慄した。 「やばいやばいやばいやばいやばい!!!!!!!!!!」 さっきから良太自身の声に紛れて聞こえていなかったが、ブンブンという羽虫が耳元で舞うような機械音も部屋の中に響き渡っている。 施術室中央のベッドの上で、良太が、いつも部室の着替えで見る時と同じ裸体を晒しながら涙笑顔で喚いていた。 楽しそうな笑い声と感じていたその声からは想像もつかなかった事態だった。 そして、そんな良太のすぐ足傍に仕事着のままのオッサンがいて、何やら手を動かして良太に対して「施術」していた。 「今時の若い子の言葉はそんなに知らないけど、最近の子の言う「やばい」っていうのは「良い」ってことなんだろ?」 ん?と例の穏やかな声音で問いかけながら、オッサンが手を動かすと良太の体があからさまにビクビクッとひきつけを起こしたように生理的な反応をした。 「あ゛っ…!!あ゛う゛っ…あ゛う゛うぅっ!!!」 「ん~~~~、大分お尻も悦くなってきたんじゃないかい?見た目にはかなり気持ちよさそうだよ?良くぅん。」 鼻歌でも歌いそうなオッサンの言葉に、初めて良太の尻の中、肛門に何か機械的な異物が潜り込んでいる事に気が付いた。そこから飛び出た棒状の部分を握ってごりごりと動かして、良太の後ろをまるで探索でもするように弄り倒しているようだった。 「ああぁっ…ひっ…んええぇぇ…っ…!!!!!」 オッサンが手を動かすたびに、気持ちよさそうな、そうでもないような、聞いた事の無い良太の声がする。 「ショージさん…っ………も、だめ…だって……これ、やばすぎ……おっ…おっほぉ!…じぬ゛じぬ゛じぬ゛ぅん♡」 その若くしなやかな体の、全身の筋肉を強張らせながら蕩けた声を上げる良太の姿は、その気の無い誠の目にも色気と映る。 元々その気たっぷりのオッサンからすれば、猶更たまらない光景だろう。 「あーーー、だめだめ、言っただろ?今日は自分でチンポ弄っちゃだめだよって。おおぉぉ、こっちもガッチガチだね~~~~。いいなあ、若いって。」 その声音だけでも今のオッサンの上機嫌っぷりは察することが出来た。発言の内容からも完全に調子に乗っている事が分かる。 「はぁ……はぁ、すげ…ちんぽ……きもちいー…っ……自分ですんのより……いぃーーー……っ……。」 「そうだろー?ただ力任せにゴシゴシするんじゃなくって、こんなふうにちょっと力を抜いて、裏筋の方をこんな風に可愛がって…ほぉら、もうガマン汁がとろとろだよぉ?」 「はーーーっ…はーーーっ…はーーーっ…やらし…んひっ…ぃ…っ……。」 「チンポだけじゃなくって、おしりも、どっちも気持ちいいだろ?良くん。」 そう言って、さらに良太のお尻の中のオモチャもぐりぐりと動かして、刺激してやると良太はオッサンの意のままに再び啼き続けた。 眉間に皺は深く刻み、耳の中まで真っ赤にしながらまるでいきむようにしてこれまで知らなかった快感に耐える良太。 「お、おひ、おひりも、りょーほーっ…ぎ、ぎも゛ぢい゛い゛よぉーぅおぅぉーーーーー!!!!!!」 「ほんと、可愛いねえ、良くんは。」 オッサンが言わせたいセリフを、いとも簡単にオッサンの思惑通りに口にしてしまう良太。 鼻の穴がひくひくっと震え、愛嬌のあったサル顔が不細工に歪んで、今の彼はオッサンの与えてくる刺激に面白く反応するだけのペットか、オモチャと化していた。 一連の流れの中、長い付き合いの中で今まで見たことも無かった良太の姿の連続に、誠は一時思考を停止して釘付けになっていた。 せいぜいチンコを弄られてる程度の付き合いかと思っていたのに、自分の認識が全く甘かったことを思い知らされていた。 けれど、どうしてお尻の穴にあんなものを突っ込まれているのか、それをどうして許したのか、ここまでの経緯が誠の知識や経験では察する事も出来ない。 「ん゛…おぉぉ…っ…しり…ぎも゛ぢいいの…っ…なんれぇ……?」 誠と全く同じ疑問を浮かべた良太が喘ぎ混じりに尋ねると、オッサンは面白おかしそうにくすくすと笑い声を立てた。 「んーーーー、それはいい質問だね。今度ゆっくり教えてあげるよ。今はただ気持ちよくなってなさい。ほら。取ってあげるから、たっぷりイっちゃいな。」 オッサンの声に、今度は良太は大きく何度も何度も首を縦に振る。その表情には嬉しさと期待が滲み出ていた。 「取ってあげる」というオッサンの言葉の意味が、誠には分からなかった。 ただ、オッサンが良太の股間での根元で指を動かした直後、良太は聞いているこっちが脱力するような間抜けな声を上げて、そして、射精した。 「おおぉっ…おほっ!?……おふぉおぉぅーーっ!!!!!!!」 声に反して、オッサンの見ている前で盛大に絶頂した良太の性器は、彼の頭すら軽く飛び越える勢いでぴゅうぴゅうと2、3発の祝砲を上げた。 その勢いだけでも、良太の感じた快感や絶頂感の凄まじさは見て取れる。 射精の勢いが衰えたかと思えば、今度はさらに目を疑うような量の白濁液が小さな尿道からどくどくとあふれ出して、良太自身の肉棒から繁み、下腹へと流れだしていった。 こんな大量射精に至るまで、一体どれだけの時間焦らされ、どれだけの性感を味わわされたのか、想像を絶すると誠は思った。 ひとりでにしなり続ける性器から何も零れなくなるまでそれなりの時間を要したが、ようやくといっていいタイミングで射精を終えた後も、良太は快感の余韻に浸って口元をだらしなくしていた。 そんな良太の事をずっと見守っていたオッサンは、例のニヤニヤ顔でそんな彼の放ったザーメンをすくって口にすると、若い精子のそのとびきり濃い味わいに満足げに笑った。 「どうだい?言った通り、ガマンした方がすごく気持ちいいだろ?」 「ん……っ………でも、チンポ縛られるんの、やっぱいてぇわ……。」 そう言って良太が視線を向けた机の上には、今の今まで彼の根元を戒めていた、金属製の輪がぽつんと置かれている。 「まあ、それは慣れだよ、慣れたらそれも良くなるよ。さて、そろそろ開院だから、準備しようかな。あれ……?」 「ショージさんがそう言うんなら、そうなんかなあ…?……どしたん?ショージさん。」 何かに気付いたような小野寺の声に、誠は我に返ると、ほとんど反射的にその場から飛び出してしまった。 もしかしたら覗かれていた事に気付いてしまったかもしれない。おそらく、こちらの顔までは分からなかっただろうが。 店舗から出た後も、自転車を全速力で飛ばして自宅の方向へと走らせてしまっていた。 とてもじゃあないが、そのまま良太に会う事も、何もかも忘れて外に遊びに行く気にもならず、その日は自室のベッドに戻って情報を整理することしか出来なかった。 今日のあれは、一体どういう状況だったのか。 自分と違って偶然開院前に遊びに行った、というわけではないだろう。 事前にお互いに約束をして、ああいう遊びをしようと決めていたに違いない。 チンコを弄られるどころか、つい数か月前に知り合ったばかりのおやじにケツの穴まで晒して好きにさせて。 一体何やってんだ、あいつは。 良太に対する情けなさも勿論あったが、自分の時にはなんとかあしらう事の出来たあの小野寺が相手によってはあそこまで増長出来るという事にも驚いた。 自分は決して体感したくはないが、マッサージの腕を応用した性的テクニックは確かに通常のマッサージのテクニックと同様に大したものなのだろう。 そこへきて能天気で快感にも弱そうな良太の組み合わせは、ちょっとぞっとしないくらいに歯車が噛み合っている。 少なくとも、快感という一点にかけては良太は小野寺の事を信じ切っている様子だった。 頭の中に強烈に残ってしまった、同性の友人の痴態についてはもはや評価することを放棄してしまっていた。 あんなもの、どう捉えたらいいのかわからないし、考えたくも無い。 ともかく、やっぱり友人として自分はどういう選択をするべきなのかという事が一番のポイントだろう。 チンコ弄られるのと、ケツの穴を弄られるのとで何が違うのかと言われれば確かにそうで、友人とはいえ大の男が自分が好きでやってる事に口を出すのはどうかというのは未だある。 一方で友人がとても誠実とは言えなそうなあんな大人にあんなアブノーマルなプレイを仕込まれているのを黙って見ているのが、果たして正しいのかどうか。 真っ当に正論だけで考えるなら、今すぐにでもあんな遊びをやめさせて小野寺とも縁を切らせるのが最適解だろう。 だが、もしそれを実行して良太に感謝されるならまだしも、余計な事をなんて思われたりヘタをして良太との友情関係に亀裂が入ったりしたらと思うと一直線にそれを実行する気が起きなかった。 そもそも小野寺との関係を壊されて自分に対して憤る良太など決して見たくはない。数年の付き合いのある親友の自分よりあんないきなり出てきたオヤジの方に靡いたりしたら…。 その気持ちが、誠に具体的な行動をとる事を躊躇わせていた。 あのマッサージ屋で耳にした良太の声が唐突に思い出された。 やっている事はともかく、強烈な快感に雄を丸出し喘いでいた良太のあの聞いた事も無い声。見た事も無い顔。 自分には決して与えられない類の快感を、あの小野寺が良太に与えて彼を手なずけてしまったと思うとなんとも表現しようのない不快な感情が胸に渦巻く。 かといって、ゲイではない自分に同じ事は決してできない。けれど、友人をあんなオヤジに奪われてしまったみたいだという極めて嫉妬に近い感情も確かにあって、ゲイではないのに、ゲイみたいな葛藤を抱えている自分に誠は最も動揺していた。 「ともまれだち 終編」へ続く…
Comments
不幸な男の子は描かない主義です(キリッ
烏川
2019-11-30 02:38:06 +0000 UTC良太くん… なんて気持ちよさそうな…
tohru
2019-11-29 13:19:47 +0000 UTC