ともまれだち 終編
Added 2019-12-01 07:07:11 +0000 UTC2012年8月20日 既に両親は寝静まった夜更け。 先日の小野寺のところでの経験で受けた衝撃も冷めやらぬまま宿題をしていた誠に対して、まるで追い打ちをかけるような着信が、彼の携帯に届いた。 差出人のアドレスを見ても心当たりは無く、「7月7日」と題された動画データだけが送信されていた。 このタイミングでのそんな謎メッセージに、とてつもなく嫌な予感を覚えながらも、怖いもの見たさでデータを再生せざるを得なかった。 携帯の画面いっぱいに再生が始まると、サムネイルの肌色からも想像がついた通りそこに映っていた裸体はおそらくは良太のものだった。 おそらく、としか言えないのは顔が確認できないから。 良太のものと思われる体を映したその映像は斜向かいから、彼の鎖骨の辺りから下しか映しこんでおらず、その雰囲気からきっと隠し撮りなのだろうと想像がついた。 そんな良太の思いっきり開いた脚の間に伸びる手。 小野寺のものに違いないその節くれだった手は良太の若い雄をその両手で捏ね繰り回すように可愛がる。 途端に、聞きなれた笑い声が携帯のスピーカーから大きく響いて、その声の主が良太であることを強く確信させた。 『んっふっふ…っ………ねーねーねー、おじさんってさー、ここに来る奴にいっつもおんなじ事してんの?』 『いやいやいやー。そんな事はないよ?良太くんみたいに可愛い子だけだよ。ここにはあんまり若い男の子自体来ないけどね。』 『あはははっ!可愛いとか、久々言われた!可愛いとか無いっしょ、ムサいっしょ。』 そう言って、無駄な肉の無いうっすらと割れた腹筋を撫でつける、良太自身の手。 丁寧に幹を扱かれ、陰嚢を揉まれながら相変わらず能天気としか言いようのない態度の良太に苛立つ。 『なに、僕からしたら良太くんなんてまだまだ子供みたいなもんだよ、可愛いよ。可愛いから、可愛がりたくなるんだよね。ほら、こうやって…』 すると、自分の手の中で元気に育った良太の肉棒に、小野寺は何か透明な液体を塗り付けてさらに激しく扱きたてる。 『あっ…んんおっ…?……すっげ、なに、これ…っ…?』 途端に嬉しそうな声を出しながら鼻息を荒くする良太に、小野寺はさらに持ち方を逆手にしたり、スナップを聞かせたりしてちゅこちゅこといやらしい音を立て続けた。 『只のローションだよ。ちょっとスースーする薬が入ってるけどね。こういうの使って扱いたことない?』 小野寺の問いに、良太はおそらくは首を横に振っていた。 『あっ……あっ……あは…ぁっ……あぁっ…おじさん……やべぇ、これ…ぇ…っ……。』 『良太くんが気持ちよさそうで、僕も嬉しいよ。男の子がオチンチンで気持ちよくなってるのを見るのが僕は好きでねえ。』 そう言って、さりげなく良太の隣に並ぶ男の施術着が映り込んでくる。 その手は時折、良太の尖り切った胸の突起にいたずらをしながらも、とにかく良太の肉棒を執拗に愛撫し続けた。 強く扱きながら、その指はうねうねと巧みに動いて、刺激が単調にならないよう、竿中のあちこちを擦り立てる。 『女の子もいいけど、おじさんの手もたまにはいいだろ?男の方が男の子の気持ちいいところはよく分かるからね。』 『……んあー……っ……むかつくけど、キモチい~~~~……っ……』 すっかり蕩けた良太の良太らしい言いざまに画面の向こうの小野寺の噴き出す声がした。 こんな状況でなければ、誠ですら微笑ましく思ったかもしれない。 未成年男子に対する淫行という由々しい状況にもかかわらず、それぐらいの緊張感の無さだった。 『あっ………あーーー…もぉ出る……ンふ…ッ…!……』 宣言通り、おじさんの手の中で悶えるように捻りだした良太の先っぽから、ビュービューとそれはもう勢いよく、彼の子種が飛び出してベッドや床を何の遠慮も無く濡らしていく。 小野寺も、特に気にした素振りも無く、良太に好きなように射精の快感を堪能させていた。 『おお~~!今日もいっぱい出したね~~~えらいぞ。しかも若いから、勢いもすごい。』 男子高校生に対するというよりも、まるで飼い犬を褒める飼い主みたいな調子で、小野寺は褒め称えた。 肩で息をしていた良太は、それに対して他意を感じる事も無く、褒められたことを単純に喜んでいるようだった。 動画はそこで終わるかと思いきや、尺はまだまだ残っていた。 『え~~~なに~~~~?』 半笑いの良太の声が聞こえたかと思えば、小野寺は良太の性器から手を離すどころか、まだ甘勃起したままの良太のモノを引き続き扱き続ける。 『ちょっ…ちょい、待ってよ~~今出したばっかで、すぐ二回目とか、無理だって…っ…』 『大丈夫大丈夫。絶対気持ちいいから、騙されたと思ってじっとしてて♡』 小野寺の言葉に、良太は半信半疑といった様子ながらも、絶頂を迎えたばかりで敏感なままの若茎への刺激に耐えなければいけなかった。 『うっ…ぐっ…うぅぅぅっ…!!』 映像の外で、赤い顔で歯を食いしばっている良太の顔が浮かんだ。 それは、先日小野寺のところで見た良太の姿から連想されたものでもあった。 脂肪が少ないだけに、強張った筋肉の筋がとても鮮明になって、雄の体を強調していた。 『んああっ…あっ…やばっ…やばいってぇ…それ…ぇ…!!』 それまで陰嚢を揉んでいた方の手で、小野寺は今度は良太の亀頭をその手のひらで包み込んで、揉みこむようにしてリズミカルに刺激する。 ローションや、良太自身が今しがた放ったばかりの白濁のおかげで潤滑性には事欠かず、にちゃにちゃくちゅくちゅといういやらしい音が絶えず耳を刺激して、良太自身を苛めているようだった。 ペニス全体に泡立った液体で満遍なく覆われるほどになったあたりで、良太の喉がひと際強くヒクついた。 『はぁっはぁっはぁっ!お、おじさんっオレ、ションベン!!!ションベンもれそ………っ……!!!』 射精の時の絶頂寸前より、さらに切羽詰まったものが下半身から込み上げてくるのを良太は敏感に感じていた。 それは、おしっこを極限まで我慢し尽くした末に、ようやく小便器の前に立った時の感じに、よく似ていた。 『いいよ。出したいもの、全部出しちゃいな。僕がなんでも受け止めてあげるよ。』 そう言って、小野寺は亀頭を刺激していた手を離してあとはただただ良太の竿を扱き続けた。 今気付いたが、小野寺は良太の痴態が極力見えやすいよう、カメラに対して入念に配慮していた。 『あっ…あああぁぁ~~~~~~~~っ………!!!!!!!』 良太からすれば、幼い頃以来の小便漏らしに羞恥を覚えていただろう。 すると、充血しきった彼のご立派な亀頭から、やはりザーメンでは無い、粘性の薄い透明な体液が噴出して、かと思えばまるで霧を吹くような勢いで、ぷしゅ、ぷしゃあっとベッドのシーツを湿らせていった。 これは果たして、小便なのだろうか。 射精ではない事は確かのようだが、とにかく強烈な快感が今の良太を襲っている事は表情を見ずとも伝わってきていた。 全身を茹でられたようにしながら、らしくもなく無言で震えている良太の体に、小野寺はくすくすと微笑まし気な声をかけていた。 『気持ちいいだろ?これが男の潮吹きっていうやつだよ。おしっこじゃないから、臭くないだろ?』 小野寺の言葉にも、良太は何も返答することなくただただ歯間からしゅうしゅうと無声の呼吸を繰り返すだけだった。 声も出ないくらい感じたのかい? 疲労の色を見せつつもすっかり気を良くした小野寺の笑い声と共に、今度こそその動画は終わっていた。 [newpage] 2012年8月21日 「7月7日」というタイトルからして、あの映像はそのまんま7月7日にあった出来事なのだろう。 今からちょうど一月と少し前、つまり良太があの小野寺と交流している事を誠が知るよりも前に、彼らは既にこんな卑猥な遊びをしていたということだ。 良太の口から、小野寺との関係を聞いたときにはそんな素振りは微塵も感じさせなかった。 良太自身に特に悪気や罪悪感が無かったから、と取る事も出来るが…少なくともそこまで誠に話すべきではないと判断して話さなかったのは確かだ。 そこにどこまでの自覚があったのか。つい最近まで一番の親友と思っていた良太の事が少し分からなくなってきていた。 そして、それからというもの、頭を抱える誠の元に二日に1通程度のペースで、例のアドレスから動画データが届くようになった。 「7月8日」と題されたその動画には、とうとう良太の顔がハッキリと映り込んでいた。 ただ、やはり盗撮なのだろう。少し距離を置いたところから、棚か何かの上に置かれたカメラからの映像のようだ。 着ていたタンクトップやハーパンを脱ぎながら、何か甘ったれたような締まりのない顔で小野寺の事を見上げていた。 『なあ、おじさーん。昨日のやつ、またやってくれんの?』 鼻の下を延ばしながら聞く良太に対して、小野寺が肩をすくめたのがちらりと画面に映る。 『まあまあまあ、昨日の今日だし、ああいうのはちょっと溜め込んだ後の方が気持ちいいよ?またオナ禁してきて、来週にしようか。』 『えーーー…楽しみにしてきたのに…それじゃ、何やんの?今日』 『別に潮吹きじゃなくっても、気持ちいい事なら他にもいっぱいあるよ。』 そう言って、小野寺が取り出してきたのは何か赤い筒のようなものだった。 それが、俗に「オナホール」と呼ばれる自慰行為の補助具であることは、知識としてなら誠も知っていた。 『おー、すっげ。本物見んの、初めてだ…!』 『そうなの?今時は通販でも買えるものだけど。』 『だって、そんなの母ちゃんに見つかったりしたら、恥ずいじゃん………。』 ハハハ、と小野寺の笑い声が画面から飛んできた。 笑いたい気持ちは誠にも分かった。良太にもそんな羞恥心があったのか。 小野寺の前でも、すぐに夢中になって自身の勃起を包み込んだオナホの筒を夢中になって上下に激しく揺らしていた。 『ああぁっ…はぁ…っ…すんげっ…なんかめっちゃぬっくいし、吸い付いてくる…っ…!!』 『事前にローションもちゃんと人肌に温めておいたからね、女の子のお○△こを犯してるみたいだろ?』 小野寺の言葉にもいいように煽られて、まるでサルみたい腰を振る良太に、小野寺はまだまだ追撃の手を緩めなかった。 何かピンボール程度の小さな機械を手に、良太の脚を開かせる。 既に良太には小野寺の意思に逆らおうという気は無いらしく、されるままになっていると、小野寺は良太の陰嚢をカーテンを捲るようにしてどかせて、そこからぷっくりと露出した会陰の部分に医療用テープで機械をバッテンに貼りつけてしまった。 『なに、これ?』 『まあいいから。あんまり動かないでね、体用に貼る用のテープだから結構粘着力はあるけど、流石に限界はあるからね。』 頷く良太に、小野寺はポケットから出した小型のリモコンのスイッチを入れた。 『うはははははははははっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」』 ヴウゥゥーーーーーーーーーーン゛という機械音と同時に始まる、またもやけたたましい良太の笑い声。 『ちょっ!!とめてとめてっ!めっちゃくすぐったい!!!!!!!!』 『こらこら、動いちゃだめだって言っただろ?絶対気持ちいいから、男の子なら、がまんがまん。』 『ふひっ、ふひいいぃぃぃ~~~~~~~!』 新たに加わった未知の刺激を一生懸命振り払うように、オナホを握る手の動きを益々早め、もう片方の手でベッドのシーツを強く掴む。 オナホが良太のペニスに吸い付く音が機械音に混ざって少しの間、無機質な音楽だけが流れているだけだった。 『あはぁ…はぁ…はっ…はっ…はぁぁ~~~っ…。』 『な?気持ちいいだろ?オナホだけじゃなくって機械からの振動もオチンチンの中の方から響いてくるみたいで…』 良太はうんうんっと胡乱な表情で頷きながら、いつの間にか背後に回っていた小野寺の指先で両の乳首を、まるで搾乳でもするかのように捏ね繰り回されていた。 全身の性感帯を小野寺の知識や手練れのテクニックで順調に開発されている様が、その動画からはありありと見て取れた。 [newpage] 2012年8月24日 「7月14日」 「7月15日」 日数が開いたからか、その日に送られてきた動画データは二本だった。 そして、この時この段になってようやくある事に気が付いた。 送信者の欄には「Shoji19640907」と記載されている。 最初に見た時、誠は自分の記憶にないIDだと思った。 確かにこんなIDの知り合いはいない。だが、Shojiと言えば記憶の片隅に心当たりがあった。 この間、小野寺のところで目撃した良太は確か小野寺の事を「ショージさん」と呼んでいた。 これでこれらの動画の送り主がやはり小野寺である事はほぼ疑いようがなくなった。 もしかすると、自分がこの間、あの場にいたことが小野寺にはバレてしまったのかもしれない。その可能性は高い。 そこで、何らかの思惑で小野寺はこの動画を送ってきた。 小野寺に自分のIDを教えた覚えはないが、知ろうと思えば良太を介していくらでも方法はあるだろう。 新たに動画を開いてみたが、この間からの動画と比較して特別何かが違うという事は無かった。 動画の中では、一週間射精をガマンし続けた良太が念願の潮吹きをさせてもらい、歓喜の顔を浮かべている様子や体のあちこちを見たことも無い道具で愛撫されて悦がっている姿が執拗なまでに繰り返されていた。 確かに何が違うわけでもなかったが、しかし何かじわじわと2人の関係が変化していくのを感じられて、誠はとても嫌な気分になった。 良太は時が経つごとに、小野寺のくれる肉体的快感にのめり込んでいき、彼の言葉に逆らったり疑問を持つことが少なくなっていったし、小野寺の方も会うごとに良太の扱いに長けてきている。 動画も後半になってくると、もはや小野寺が手を差し出せば、良太は自ら腰を突き出して身を任せるのが当然のような関係になっている。 なぜここまでいいようにさせる事が出来るのだろう。 自分などどんなに肉体的快感があると言われようと、あんなオヤジに身を任せるなんて死んでも出来ない。 もしかすると、自分ではなく良太の方がホモセクシュアルだったのだろうか。 いや、彼の自分以上の女体好きは誠だってこれまでの付き合いでよく知っている。 ホモセクシュアルというより、バイセクシュアルなのか。 だが、ここまでの情報で良太が自分から小野寺の肉体に触れるような素振りを見せる事は一回も無かった。 やはり、単純に小野寺のくれる未知の快感に元々強い性的好奇心を刺激されているというのが近いのだろう。 少なくとも。誠はそう思いたかった。 [newpage] 2012年8月26日 「7月20日」 そう銘打たれた動画を開く前に、珍しく良太からSNSを介してコンタクトがあった。 夏休みに入ってから定期的にこちらから連絡していたのが、このところ途絶えたからだろうか。 「やっほー」とか「元気ー?」なんて他愛のない挨拶程度の呼びかけに対して、どう返したものか、誠はひどく頭を悩ませた。 元気かどうかといえば、明らかに元気ではなかった。 けれど、そう返すことも、その原因が良太本人にあることも言えない。 『元気だけど、宿題が多すぎて終わらん。忙しくって最近声かけらんなくて、ごめんなー』 当たり障りのない返事をしつつ、さりげなく最近連絡の無かったことに対して先んじて言い訳をする。 『そっかー。オレも、全然宿題終わってねーし。次会うのって、新学期かもなー。』 本当の事を言えば、誠の方は宿題はほぼ9割がた終わっているが、おそらく良太が宿題を終わらせていないのは本当なのだろう。 そういうところだけは以前の良太と変わらない事に一人で苦笑してしまう。 お互い頑張ろう、と小さく返事を返してその日の本人とのやりとりは終わった。 小野寺からのデータが着信したのはやはりその日の深夜の事だった。 この日に目にした動画の内容は、誠に対して色んな意味でショックを与えるものだった。 動画の中で、良太は小野寺に言われるままに開いた両脚を自らしっかりと抱え、性器だけでなくそこから下った会陰やケツの穴までも小野寺の視界に捧げていた。 ただ、いつもの良太よりもニヤニヤしていた。それは良太がいつも、恥ずかしかったり照れた時にする顔だった。 『おほほ~~っ…毛も生えてないし、綺麗な色してるねー。健康的な肛門だ。』 じっくりと良太の全身を映しながら、歓喜の声を上げる小野寺の声がした。 『そりゃーいいけど、わざわざ写真撮る必要あるー?』 小野寺とは対照的にテンションの低い良太の声。 そこで、誠は今回は初めて隠し撮りではなく、良太に了承を得た上での撮影であることに気が付いた。 そんな良太の事を小野寺は適当に宥めると、今日は良太の性器では無くお尻の穴を重点的に責めだしていた。 どういう説得をしたのだろうか、良太はそれをされるままに受け入れて、ローションに塗れた小野寺の指による抽挿を、居心地が悪そうに受け入れていた。 指を増やしたり、動きを強くするたびに「んあー」とか「んおー」とか色気の無い声を上げる良太にも、小野寺は特に不満を持つでもなく楽しそうに愛撫を続けていた。 『ん、んふふっ……なんかっ…すげーヘンな感じっ…いやじゃないけど…っ…』 『いやじゃないなら、素質あるよ~?ダメな子は最初からダメだからね~良太くんみたいに健康な子ほど、お尻は楽しめるんだよ。』 適当な事を言いながら小野寺は良太のお尻の具合をまるで触診でもするように堪能した後、今度は道具を使い始めた。 太さはそれほどない、ピンポン玉が数珠つなぎになったような棒状のオモチャを、開かせた良太の肛門にずぼずぼと挿入していき、それを良太はだらしなく口を開けたまままるで他人事のように見ていた。 『お゛っ…おおおっ…おぉん………っ…。』 そのまま出し入れが始まると、切なげに眉間にしわを寄せる良太。舌を覚束なくぐねぐねと蠢かせながらだらしなく涎を垂らして。 そんな良太のバカ面をすら、小野寺は可愛いと褒めたたえる。 小野寺に称えられれば、良太はすっかりその気か、はたまたサービス精神か、自然と小野寺が喜びそうなリアクションを返していた。 彼らの関係はここにきてすでに方向性が定まってしまっていた。 健康な良太の肛門が、ローションの助けもあって柔軟にオモチャを咀嚼できるようになると、小野寺は奥まで突っ込んだそのオモチャを勢いよく引き抜いていった。 『うわっはっっああっあんっ!!!』 濡れた音を立て、ローションの飛沫を上げながら、良太は卵を産む鶏みたいに下の口をパクパクさせながらおもちゃを引きずり出されていた。 もし自分がこんな事をされているところを他人に見られたらと思うと、誠の顔には思わず青みが差していた。 『どう?気持ちいいだろ?』 『はぁ、はぁ、はぁ、わっかんねーけど、多分………てか、これってウ○コしてんのと、おんなじじゃね…?』 息を荒げながら身も蓋も無い事を言う良太に、小野寺は頷いた。 『そうだよ。だから、キモチいいんだよ。よくわかったね。偉いなぁ。』 『へへへ………。』 果たして褒められて嬉しがる所なのだろうか、この状況は。 誠の疑問など関係なく、過去の良太はそのまま同じことを何度も何度も繰り返して、射精には至らない、性器への刺激とはまた違う快感に耽溺していった。 とても全容は見ていられず、早送りで大筋だけを眺めていた誠は、途中で恐ろしい事に気が付いた。 この動画が撮影されている7月20日、つまり先月中旬の金曜と言えば、ちょうど自分が初めて良太が小野寺と交流している事を知った日ではなかったか。 夏休み前の土日を控えてまだ浮かれていたころだったから、なんとなく印象に残っていた。 つまり、学校が終わってから、自分と待ち合わせで会うまでの間に良太はこんな事をしていたのだ。 妙にスッキリした顔をして、「連絡しなくてゴメン」なんてちゃっかり顔で言いながら。 既に過去の記憶として頭の中にしまわれていた光景の意味が、誠の中で塗り替わっていく。 動画の中では、もう何度目かも数える事も放棄していたが、オモチャを豪快に引き抜かれて、鼻汁を噴いて悶えている親友の姿があった。 [newpage] 2012年8月28日 「7月27日」 「7月28日」 「7月30日」 次第に動画の日付の間隔が短くなり、送られてくるペースも頻繁になっていた。 それが、夏休みに入ったからだという事にすぐに気が付いた。 つまり、長期休暇に入ってからというもの、ほぼ連日良太は小野寺のところに通っていたのだ。 自分からの誘いなどには目もくれずに。 確かに、自分には小野寺のような快感を与えるような能も知識もないかもしれないが、かといってここまで自分は蔑ろにされていたのか。 もはや、動画の内容を見ても最初ほどの動揺を覚える事は減っていた。 動画のほとんどは良太の顔や肌の色で埋まっていて、全裸やその勃起、肛門、ともはや小野寺と同様に良太の体の中で知らないことなど何も無くなっていた。 動物のように四つん這いになって、こちらに向かって突き出した肛門に以前のようにオモチャが挿入されると、もはや痛快と言わんばかりの声で鳴く良太。 動画のたびに挿入されるオモチャの大きさも太さもグレードが上がっていき、時には数本がかりになるときもあった。 ぶらぶらとぶら下がった生殖器はもはや触れなくても立派に育っていて、それも放置されることは無く小野寺のオモチャとして弄ばれていた。 まるで乳搾りみたいだねえ、なんて軽口を叩きながらいつかのように亀頭をローション混じりの手のひらで責められると、良太の大殿筋は目に見えて固く強張って、腰はがくがくと震えた。 『あはぁ~~~~…っ…ああぁいくいくいくいくっ!!!!」』 オモチャを咥えていた尻の穴がひと際強く締め付けを見せたと思うと、小野寺の中の良太の物はまた勢いよく精液を噴きだす。 自分ですら、もう既に見飽きたといってもいいそんな良太の射精だというのに、小野寺はいつも楽しそうだった。 『なんか、最近すぐイっちゃうねえ、良くん。そんなにお尻気持ちいいのかなぁ?』 『…はぁ…はぁぁ…うーん……わかんねーけど……痛気持ちいいって感じなんかな、嫌いじゃないよ?』 『そうなの?それじゃあ、今度はホントのチンポとか入れてみるかい?』 『それはやだけどさーーーーーオレホモじゃねーし。』 冗談じゃねー、と言いつつ、ホモのおじさんを前にしてシャレになっていない冗談を笑って流す。実に奇妙な関係だ。 残念がりつつも、小野寺は良太の望むままさらに亀頭攻めで彼の大好きな潮吹きを、これまでとは違う体勢で味わわせてやっていた。 少なくともこの快感がある限り、良太の方から小野寺の事を見限るような事は当分は無さそうだった。 逆に、小野寺はどうなのだろう。 他に彼と交流のある男子はいるのだろうか。良太ほど扱いやすい男子高校生がそうそういるとは思えないが。 もし他のお気に入りが出来たり、良太を使って遊びつくした後は彼を見限るのだろうか。 少なくとも、良太と小野寺が本当に恋人のようになってしまうということはあまり考えたくはないが…。 [newpage] 2012年8月30日 「8月6日」 「8月7日」 「8月8日」 今回はタイトルごとにファイル付けされており、一日分の動画も複数本にまたがっていた。 この日の動画の容量は非常に大きなものになっており、そして誠にとっては非常に胸が悪くなるタイトルだった。 8月6日から8日と言えば、良太に遊びの誘いを断られた日だった。それも、家族旅行という理由で。 動画の内容は、確かに旅行風景だった。ただし、家族とではなく小野寺と。親には何と言って説得したんだ。 いや、それよりもこれまでと違っていやらしい意味など全く無い、ただの水着姿の良太が小野寺と海に行ってはしゃいでいる光景にも関わらず、今度の動画は大分良太の肌色に目の慣れた誠に対して逆に衝撃を与えた。 海で、山で、宿で、いやらしい行為をしている動画も勿論含まれてはいたが、そんな事よりも、急速に深まっていく良太と小野寺の関係に沸々と湧き上がる暗い感情の方が強くなっていた。 民宿と思われる場所で、一緒に食事を満喫し、一緒に温泉を堪能し、一緒に布団を並べて眠る。 もはや良太の頭には小野寺に対する警戒心や、彼がホモであるという認識は完全にマヒしているとしか思えなかった。 小野寺もまた、そんな良太に対するガツガツした様子を見せることも無く、余裕を見せている事もまた苦々しい。 そこで誠は、小野寺がなぜ、どういった意図でこんなものを送りつけているのかということに考えを馳せた。 急速に深まっていく自分と良太の仲を見せつけたかったのか。 誠と良太の関係をどの程度正確に把握してるのかは分からないが、少なくとも何か挑発されているような気分がしてしょうがなかった。 君の親友の良太がこんなに楽しんでいるのだから、君も来ればいいのに。 そんな風に、誘われているような気がして、ぞっとしないものを感じた。 [newpage] 2012年8月31日 夏休みも最後の日を迎えたが、宿題ならとうに終わっていた。 宿題をやっている時ぐらいしか、気の紛れる時は無かった。 「8月18日」 「8月22日」 「8月23日 「8月24日」 「8月25日」 「8月26日」 動画が送られ始めた日付を、タイトルの日付の方が超えてしまった。 きっと、動画に収録されていることが彼らの全てというわけでは無いだろうが、にも拘らずここまででもう十分に懲りていた。 それでも動画を開いてしまう。 『おっ…おっほぉ!…じぬ゛じぬ゛じぬぅん♡』 何かと思えば、それは丁度まだ何も知らなかった誠がサロンで目撃したあの光景だった。 大きなおもちゃをお尻に咥えこんだ良太がそれを小野寺にいいように抜き差しされながら、歓喜の声を浮かべている光景。 あの時のことも、ちゃんと撮影していたのか。 あれよりもさらに至近距離で撮られた映像は、誠の頭にあった良太の痴態をより鮮明にした。 リアルタイムでは見る事の無かった、良太の勃起の根元を堰き止める金属の輪が銀色に鈍く光っているのも確認することが出来た。 とっくに絶頂しててもおかしくなさそうな良太の表情にも拘らず、射精に至っていなかったのはこの輪の存在のせいだったのだ。 『おおうっふ!!!!んはっ…ひゃはっ!!』 輪が外された瞬間、面白いくらいの勢いでビクンビクンと撓って精液を噴きだす良太の勃起は、それを見ながら本人も恍惚の笑みを浮かべている。 それは完全に、堕ちた人間の顔だった。 いまこの時に堕落したというわけでは無いだろう。 数か月の時間をかけて、彼は確かに老獪な中年男に身も心も堕とされていた。 さらに先の動画を確認した時、そこに記録されていた内容にさして驚きを感じなかった自分自身に誠は驚いていた。 場所はもう既に、あのサロンの施術室では無くなっていた。 もっとどぎつい赤い色をした間接照明の中、大きなクッションの敷かれたベッドの上で、良太は小野寺と2人、戯れていた。 『はーい、良くん、人生初めてのラブホテルはどうですかー?心境はー』 カメラを向けられた良太は、日焼けした肌を赤の照明で照らされながらくすくすと笑って、ベッドの上に仰向けに倒れこんでカメラに目線を向ける。 『えーー、思ったより、普通。』 『そんな事言いながら、もう準備はとっくに万端だねえ~~~。』 小野寺のその言葉通り、確かに良太の準備は万全に整っている様子だった。 その身にはこれからの行為に不要な着衣というものを一切取り払った状態で、自分から両の脚を拡げて抱えれば、そこからは性器と、とっくに透明なジェルで濡れそぼった彼の後ろの秘孔がひくひくと期待を込めて打ち震えている。 『どおぉ?今から男の人のおチンポ入れられる気分は?どうぞ?』 カメラに映るちらちらと映る、小野寺のぼっこりと突き出た中年腹を見上げる良太のその顔は、へらへらと口元をにやけさせて照れ笑いを浮かべていた。 『んーーー?ふふふふふっ…チンポつっても、ショージさんだし、まーいーかーって感じ?』 『まこりんくんとかに知られたら、どう思われるかなあ?』 小野寺の止まらない淫らなインタビューに、良太は喉を鳴らして笑った。 『ちょぉ、なんでそこでまこりん出てくんのー?カンベンカンベン!』 『とりあえず、今からどんな風に犯されたいか、言ってごらん!』 『え、えーーー………や、やさしくして…♡?てか、気持ち良くして?』 まるで、本当に恋人同士か何かのように和やかな会話をしていたのもつかの間、固定されたカメラにはとうとうオモチャでは無く、本物の男を受け入れたかつての親友が、小野寺によってメスにされる一部始終が余すところなく収録されていた。 『お、おっ…おーーーーーーっ…ほんもんの、チンポ、すんげええ…っ…!!!!』 ぐぉり、ぐぉり、と緩慢かつ力づよい腰振りで良太のノンケアナルを犯す小野寺は、彼自身も興奮と快感で息を荒げながらもさらに良太の脚を抱え込んで、力強く突く。突く。 『ん~~~~?どんな風に違うんだい?言ってみな?ん?』 「ふひっ…じゅるっ…んぐっ………めちゃ、あつ…ぐにゅぐにゅっ…あっ…お゛っお゛っお゛ぉんっ♡!」 小野寺の追及に、だらだら涎を足しながら、回らない舌で歓喜の声と意味の不明な言葉を放つ。 ここまでの小野寺による調教はもはや十分すぎるほど功を奏していたと言えるだろう。 もはや女以上に雄の味に溺れながら、良太は自分から腰を浮かせて、小野寺の肉棒による苛めをはしたなく求めてすらいた。 後ろを犯されながら、前に聳え立つ自身の勃起も激しく扱きたて、もはや理性も何もなくただ快感だけを追求し続けていた。 舌を突き出し、視線の定まらない目玉はぐりぐりと蠢いて、バカな獣みたいな雄叫びだけをただ小野寺の意のままに上げ続ける。 「良太くんのケツマンコ、本当に女の人のあそこみたいだよ~?もうおチンポなしじゃいられなくなっちゃうかもねー。」 そんな小野寺の戯言など耳には入ってはいないのではないだろうか。 勢い余って射精の瞬間、一層きつく締め付けてくる良太の「ケツマンコ」の味に、小野寺の方も嬉しい悲鳴を上げつつ、慌ててそのグロテスクな勃起を抜き出した。 何をするのかと思えば、そのまま射精直後の良太の胸元にまたがって、彼のもはやブサイクな顔面目掛けて、自身の白い欲望をぼたぼたとぶちまける。 射精の勢いこそ、若い良太達には及ばないものの、量だけは大したもので、良太はあっという間に顔中オヤジの精液塗れになってしまい、それは彼の目元や鼻、口の中にまでどろどろと流れ込んできたので、ゆっくりと我に返った良太は思わず顔をしかめた。 『…はひ…はひっ…じゅる…にゅちゅ………わ…ぁ…くっせ……っ………。』 そう言って力の入らない顔で腑抜けた笑みを浮かべる良太のザーメン塗れの顔面が、再び画面には大写しになっていた。 『自分のより、美味しいだろ?』 『いやいやいや……どっちもまじぃよ………。』 そう言って、ザーメンの絡んだ舌をべぇと出して見せる良太の顔にもはやどういう感想を持てばいいのかが分からない。 勿論、こんなたった一回では終わらず、ラブホテルでは様々な体位で良太は小野寺とのセックスを堪能していた。 その度、もうとっくに堕ちきったと思っていた良太は、男の味にさらに底へ底へと堕ちて行くかのように見えた。 『あはっぬは…ぁっ…ああんっ……チンポ、もっとぉ、チンポぉ…っ……チンポで、ケツアナ、おれの、ケツマンコっ…じゅぽじゅぽってしてぇ…』 『やれやれ、しょうがない子だなあ、すっかりおねだりじょうずになって、ふっふっふ………』 他の動画も全て同じようなもので、違うのは場所くらいのものだった。 車の中で行為に及んでいるものもあれば、どこかの野外でスリルを楽しんでいるものもあり、再びサロンの施術室で盛りあっているものもあった。 ベッドの上で反対に寝転がって、互いの性器を舐めあっているものもあった。 良太がゲイになってしまった、という表現が正しいのかは分からない。 だが、少なくとも小野寺相手に限って、彼が男性との直接的な性行為に抵抗を無くしてしまったのは、もはや確かと言えるだろう。 小野寺からの動画で良太の変遷を知る間に、彼らの関係はここまでエスカレートしていた。 もしかすると、今こうしている間にも良太は小野寺によってまた何かしら教育されているのかもしれない…。 [newpage] 2012年9月1日 「はよーーーーっまこりーん!!!」 一体どんな顔をして会えばいいのか。 そんな誠の心境など露知らず、教室に来るなり良太は背後から誠に飛びついてきた。 「おっ…はよ……。」 なるべく平常心を以て笑顔を作ろうと試みたが、それがちゃんと出来ているかどうか自分ではわからない。幸い、良太は特に何か気にした様子も無かった。 「なんか、すんげー久しぶりじゃね?オレら。」 「そりゃあ、お前が全然連絡返してこなかったからだろうが。」 「え、そだっけ?わりわり。いやー、色々あって忙しかったからさー、宿題とか。」 一瞬だけ素に帰って苦言を呈すると、良太は舌を出しておどけた。 以前ならばその笑みに微笑ましさだけを感じていただろうが、今ではその笑顔から彼が性器や肛門を弄られて悦び悶える顔を、その舌から男の性器を舐めまわすいやらしい動きを連想してしまい、直視に堪えない。 にやけた目元からも、自分を犯す雄に対する媚びた笑顔を思い出させた。 「それで、宿題、終わったのかよ。」 「いんや、全然。お、はよーっす、キム。キムも久しぶりー。」 さらに遅れて登校してきた木村にも快活に挨拶を振る、その様子は確かにかつての良太と、何ら変わらないはずなのに。 「ところでさ、良太。最近、どうなん。小野寺のおっさんとは。」 こんなにも自分を掻き乱しておきながら自分だけ清々した様子の良太が忌々しく、今朝までの逡巡はどこへやら意地悪な質問をぶつけた。 「え?なんで、いきなりショージさん?」 きょとんと目を丸くして尋ね返してくる良太に、誠はやや皮肉めいた笑顔を作って言った。 「ショージさんだかなんだかわからないけど、そりゃー心配だからに決まってんだろ。お前が、あのホモオヤジに変な目に遭ってねーかってさ。だって友達だろ、俺ら。」 すると、良太は特に気分を害した様子でもなく、むしろ誠の肩を抱いて、嬉しそうに笑った。 「なんだよ、そんなにオレの事大事に思ってくれてたのかよ~。」 愉快そうに笑って、そして、背中をはたいたかと思えば、良太は誠に向かって親指を立ててきた。 「大丈夫大丈夫!変な目なんか遭ってねーし!つーか、まこりんがオレの事そんな風に思ってくれてたとかうれしーわ!」 そう言って、相変わらず白い歯を見せたかと思えば、良太は今度は別の友人達の話に入り込んで行った。 どうやら夏休みの間に彼女と初体験を迎えたやつがいるらしい。 そんな、いかにも良太好みのゴシップを振られれば、それも仕方のない事だろう。 しかし、今の良太の反応はどういうふうに捉えたらいいのだろうか。 ほぼ疑いようもなく変な目に遭っているにも関わらず、それに対してしらを切りとおして、友情の話にしてごまかしたと取るべきか。 それとも、良太にとって小野寺との関係は本当に自分が変な目に遭っているという認識はなく、純粋に自分からの友情を喜んだだけと取るべきか。 一人になって、授業が始まっても誠はずっとそのことばかり考えていた。そして、思った。 もしかすると、そのどちらか一方、というわけではないのかもしれない。 自分に対して小野寺との関係についてしらを切りとおしたのも本当なら、自分からの友情に嬉しさを覚えたのも本当で、小野寺との関係があまり他人の耳目に入れたくないものであることも本当だし、かといってそれについて自分自身は否定的な感情を持っているわけでは無い。 そんな様々な気持ちが、良太の中には混在しているのかもしれない。 あの単純としか思っていなかった良太という人間にもそういう面があるということに、何かしみじみとした驚きのようなものを感じた。 人間というのは決して見たままではない、ということをこんな形で知る事になるとは。 クラスメイトのひと夏の体験を聞きながら大いに湧いている友人の、その項に残る赤い痕へと視線をやりながら誠はこれから自分が採るべき道について、さらに考えを巡らせていた。 [newpage] 「???????」へ続く…
Comments
良太君はちょろいがおちんちんをぶら下げて歩いているような子です。続き頑張ります☺️
烏川
2019-12-03 07:18:59 +0000 UTCなんとも不思議な関係… それにしても良太くんは素質がありすぎますね… ???が楽しみすぎます
tohru
2019-12-01 11:54:20 +0000 UTC