ぐにゃりぐにゃりとリンリーの体はゆがんでいく。 体は一色へと移り変わり、小さくなっていく。 「あ、しまっ、た……」 そうして、カフェの床に靴ほどの高さにまで縮み切った。 「ふぅ…。新しい試みだったけど、うまく行ったにゃね…」 ポンと手を打ったのはムツハだ。 そして、ムツハは床からリンリーだったものを拾い上げる。 「……」 手のひらにくみ取られたリンリーはみじんも動かない。 それは、ただの粘土だ。 「さてさて…。今晩の料理、誰が作るかぐらいの賭けだったけど…。ちょっといじくろうかにゃ」 テーブルにリンリーを置き。ムツハはその手をにぎにぎと揺らした。 「んふふ…。はい、鈴を返すよー」 別に置いておかれた二つの鈴を、粘土に付け直す。 そこには、すでにリンリーの姿はなかった。 一本のバナナに、鈴が付いているというシュールな姿に変わり果てていた。 「これはまた…すごい姿にしちゃったにゃぁ…」 と言い、つんとバナナを突いた。 地面側の粘土がそれだけで歪み、ぐにゅぐにゅに歪むのだった。