深夜の風が涼しい中、ふうわはポストに手紙を入れに来ていた。 「最近じゃぁ、ここを使うこともないねぇ」 そう喋っているのは、シャーロゥだ。珍しく神社から一緒になって出てきている。 ふうわとシャーロゥは、シャーロゥがふうわの親代わりになっていることもあり、実質的には親子なのであるが。並んでいる姿は、同年代の女子が歩いているようにしか見えなかった。 「最近はねぇ。 送る機会も」 そう言いつつ、風羽はポストにはがきを入れた。 「親書だったか?」 「ええ。最近は、外部の妖怪たちの勢力が強くなってきたからね…。 少しでも、外側に交友を持てれば。まだましになると思うけれど」 シャーロゥは腕を組み、少し悩みながらも頷いた。 「そうだな…。 少なくとも。ある程度の妖怪組織とはつながりが欲しいな」 「外部に人を送る際の、助けにもなるしね」 そう言って、二人は振り返った。 その時、ぐにっと足元で何かを踏んだ。 「ふえっ?」 いったい何を踏んだのか。と確かめようとするが。 管轄を入れずにピンクの煙が爆発するように噴き出した。 「ぎゃっ!!?」 モクモクと噴き出るケムリ。 やがて、それが晴れると。ポストの足元には拳ほどの大きさのふにふにとしたキノコが二つ生えていた。 「唐突、すぎないか…!?」 シャーロゥは体を震わした。二人はそろってキノコに変えられてしまったのだ。 「ま、マシュネスー!!!」 ふうわは叫ぶ。 町中に妖力に反応するキノコ地雷を仕掛ける奴など。あのキノコ同族フェチ妖怪しかいないのだ。 「なあ、風羽…。 もし、外部とのつながりを持てたら。 町の妖怪がこうげきしてはいけないように。入町証みたいなもの、作るべきだな…!」 「い、言えてる…! ワーフムを寝付かせないといけないのに…! 少しはキノコの量減らせ…!」 二つのキノコは、マシュネスが来るまでの間。星空の下で悶えてるのであった。