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風羽はおっぱいマウスパッドにされてしまった!

「………っ」 ワーフムは、唾を飲みながら目の前のテーブルに置かれたものを眺めていた。 テーブルの上にあるのは、パソコンに付属しているだろう、マウスを置くためのパッド。 しかし、どう見てもそのパソコンに似合うものには見えなかった。 「………」 何もしゃべらないそのパッドは、平面の女の子イラストが描かれており、更にその上に、生の感触のするたわやかなおっぱいがぽよんとたゆんでいた。 「ふ、ふうわねえやん…なんで姿に」 顔を赤らめながら出る言葉。そう、今まさに目の間でおっぱいマウスパッドという商品になり果てているのは、まぎれもなくワーフムの義姉、ふうわだった。 ワーフムは直視できず目線を逸らしつつも思いにふける。この姿はどういう事だろうかと。 覚えている限り、おっぱいマウスパッドに変化させるのが主流の妖怪に魔女はいない。居たとしたら、その妖怪はちょっとかわいそうな気がした。 「いったい誰がこんな姿にしたのかな…」 ひとまず、元に戻さねば。そう思いワーフムは風羽のおっぱいマウスパッドに向き直る。 そして、おそるおそる手を出すと、ゆっくりと生のふうわの巨乳に触れた。 ふにゅっ。 ワーフムの小さな手に、心地よい程柔らかい感触が伝わった。 瞬間、ワーフム尻尾の全毛がぶわっと吹き立った。 「ひにゃっ!!?」 おもわず、ワーフムは変な声が出てしまった。 心地いい。ワーフムが生涯においてもう思い出せない母性味を一気に吹っ掛けられたような甘みがそこにはあった。 「あ、え。お、おおぉ……な、なな、なんて。触り心地…」 やばい。元に戻すための儀礼とかそんなのを通り過ぎる。そんな危機感がワーフムに走った。 けれど、手の先の心地からは逃れられない。そう同時にも思ってしまった。 「………」 しばしの間。ワーフムは、静かな空間の中でどうするか息を潜めた。 そして、幾らかの時間が経って。ようやくワーフムは立ち上がった。 「…も、元に戻さないと。いけない、もんね?」 そう言いつつワーフムはおっぱいマウスパッドを持って立ち上がる。 そして、そのままワーフムの寝室の方へと歩き始めた。 その胸元には、大事そうにふうわのおっぱいマウスパッドを抱きかかえている。 「………や、やばいなぁ……い、いつか。逆にふうわねえやんに、こんなふうにしてもらえたり…な、なんてね。あっはっは…」 そうぽつりとつぶやいて、部屋のふすま開け。その一室から去っていった。 「…………あー……」 ワーフムの足音が遠ざかって行ってすこし、部屋の畳中央から、水面の波紋のようなものを発しながら、シャーロゥが顔をのぞかせた。 「娘の成長観察…なんて、言っていいか分からんもん見ちまった…」 ふうわとギツクモ狩りに行っていたシャーロゥは、戦闘中おっぱいマウスパッドに加工されてしまったふうわを、からくも回収していたのだった。 それを、ちょうどいいから解呪を一人でできるかと考え、ワーフムの前に置き去りにした。 しかし、今を思えばワーフムの情操教育に、淫らになり果てた姉を渡すのは完全に間違いだったと気づいてしまった。 幽霊故、年齢間隔が狂いかけてたのはシャーロゥにとって致命的だった。

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