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リンリーは幼女にされ写真に封印されてしまった!

古びた洋館の中を、リンリーは潜入していた。 最近自らの出生のともいえる、妖怪の役割をやっていない為、忘れかけていたところだが、玄関チャイムの妖怪という、家庭の幻聴を担う妖怪として、美倉市内の住宅は周りよりは熟知している自信がある。 しかし、そんなリンリーにしても、この屋敷は見覚えが無かった。 建築造形もそれなりに古く、何らかの妖怪が関与したことで復元した、今は存在しない屋敷なのではないかと思った。 「人が住んでた痕跡はあるけれど、今も住んでるって感じは、しないねぇ……」 一通りの部屋を見たが、まるで人が居たかのように残されている皿や服は、どれもがその上から埃を被っていた。 残る地下を見終えたら、妖怪仲間たちにこの場所の事を報告することにしよう。 そう思い、リンリーは地下へと向かった。 長い階段を下りた地下は、今にも崩れそうな煉瓦で作られた廊下。そして、左右には額縁が飾られている光景がどこまでも続いている。 「これは、子供の絵?」 リンリーが歩きながら見て見れば、額縁はその豪華さとは反して、どれもが子供の落書きが収められていた。 家族の絵、ペットの絵。子供らしく、子供がよく見る人たちの顔が、拙くもそこに飾られている。 「屋敷ごと妖怪化するとしたら、この絵達が怪しそう……」 美倉街は、現代でありながら活気的な妖怪が集まりすぎている。それゆえに、復活を望むだけの残滓、思念があれば妖怪化する例が多くあった。 この子供の絵の廊下が怪しい。 それを思ったところで、リンリーは引き返そうとした。 ──しかし。 「えっ?」 ふと、足元が怪しく光り出し、リンリーは光に包まれた。 真っ白な中、自分を包んでいた衣服の肌に触れる感覚が消失し、光が晴れると、先ほどまで見ていた筈の絵画が、見上げる程高い位置に移り変わっていた。 「しまった、何か変なの踏んじゃった……なんか、声が高……はわっ!?」 リンリーが自分の全身を見て見ると、人よりはたわやかな部分があり、コンプレックスになっていた胸も足も、凹凸を感じさせるものが全てなくなっている。 小さくて幼く、見るからにひ弱になり果てた自分の体。 「う、うそでしょ。こんなことって、わたし、幼くなっちゃった!?」 気が付けば、リンリーは幼い女の子に変身してしまっていた。 衣服さえも完全に亡くなっていて、その歳は、ワーフムやカーラと言った見た目が幼い妖怪たちと比べても、やや低い程の姿だ。 慌てて仲間を呼ぼうと連絡をしようとすると、連絡をするための妖力さえも使えないことに気が付く。 「妖術が、出ない……あ、あぅぁ……まずい……!」 急に、ただでさえ戦闘向きじゃない自分がさらにか弱くなったところで、年相応の恐怖心がリンリーを襲った。 「に、にげ、逃げないと……!」 リンリーは駆け出そうとする。 しかし、突然背後に怪しい気配を感じた。 「ひっ!」 リンリーは急ぎそちらへ振り返る。 すると、そこには宙に浮かぶカメラが浮かんでいた。 それがなんなのか、リンリーが反応を見せる前に──シャッターが焚かれた。 「きゃっ──」 短い悲鳴と共に、幼いリンリーの姿は消失した。 そして、ひらひらとうすっぺらな写真が、リンリーの居た場所の床に、落ちていく。 その写真には、朦朧とした表情で、誰かに甘えるような振る舞いをした幼いリンリーの姿が、動くことなく封じ込められていた。 そうして、廊下には誰も居なくなった。 館に入ったはずのリンリーは、館にて姿を消した。 館に取り込まれたリンリーは、誰かがその姿を見つけるまで、館の望むままに、一部として飾られ続けるのだった。

リンリーは幼女にされ写真に封印されてしまった! リンリーは幼女にされ写真に封印されてしまった! リンリーは幼女にされ写真に封印されてしまった!

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