背景はリアルで立体感があり人物は平面的でデフォルメの効いたような絵が好きなのですが、ふたつをそのまま描くと浮いてしまいがちです。今まで無意識で描いていた点なのでまとめてみようと思います。
そもそもリアル⇔平面とはそれぞれどういう状態なのか絵にしてみましょう。リアル(左)はライティングの方法に則っており、グラデーションなどを用いて諧調が多くなっています。グラデーションは物体の凹凸を反映させ、多少ゴツゴツさせています。アウトラインは目立たず場合によってはありません。平面的な絵(右)は諧調が少なく(各面が単色)、アウトラインもしっかりあります。
当初の目的を達成するにはふたつの間で上手くバランスを取ることが大事だと思います。構成する各要素を足し引きすることでハイブリッドな描き方を目指します。どのような場合があるのか例を考えていきます。
アウトラインを残しつつ、影などは段階を付けず、グラデーションで諧調を増やすという方法です(作例が雑で申し訳ないです)。最近の流行りでもあるように思います。この方法だと人物の透明感が良く出るので、人物が占める割合が大きい絵だと効果的です。また諧調を付け過ぎないので比較的くっきりとシルエットが残ります。力強い印象があります。
上記のものにスポイトを用いて諧調を増やした(上から描き足した)ものがこちらです。僕はこの方法で描いています。透明感は失われますがアナログのような温かみが出るような気がします。上から描き込む量とカラーサークルから足す色数によってリアル感を調整しています。人物(特に顔)はフラットな状態を保ちたいのであまり描き込みませんが、髪の毛や服、背景は諧調を増やすために描き込みます。
アウトラインは人物など目立つものには少し入れます。その際、濃く描いて目立ちすぎないよう注意します。後はグラデーションと単色をどれだけ残すか、どれだけ潰すかを考えながら描きます。
様々な組み合わせのパターンがあると思いますが、今回お話したふたつの間のバランスを考えれば対応できるかもしれないですね。
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