※本作品はPixivに投稿した【生やされた私】のサイドストーリーとなります。 本編の方を読んでいただいた事を前提で書いてありますので、説明が省かれている部分がありますのでご了承ください。 また、今作は【小瀬みらい】様より、【こういう内容はいかがか】という提案を頂きまして、その内容より、テーマ性をピックアップして私が文章にさせて頂いております。 私なりの妄想で書いたため、小瀬様の最初の案からは、だいぶ離れてしまっている点はご了承ください。 ・・・ 俺は【刑部 悠翔(おさかべ はると)】。 今日は友人の【葛城 皇輝(かつらぎ こうき)】の家に遊びに来た所だ。 この友人である皇輝の家…葛城家はかなりの富豪で、小さいころから遊びに来させてもらっているが、相変わらず、家の豪邸さには圧巻される。 俺の家は、それ程の名家でもなければ、金持ちと言う訳でもない。 そんな俺だったが、家が近く、幼き頃に公園で知り合い、なんでか皇輝が俺を仲良く思ってくれたのだ。 普通の人間なら、葛城家にこんなに簡単に入る事は出来ないだろう。 しかし、皇輝がこうして、俺を呼んでくれるから、俺はここに来慣れているのだった。 「こんにちは、刑部です」 門の外のインターホンに向かって名乗った。 【ガチャ】 すると、すぐに門が開き、中からメイドさんが現れた。 「いらっしゃいませ、刑部様。皇輝様がお待ちしております。どうぞ」 そう言われ、俺はメイドさんに付いて行きながら、敷地の中へと入って行った。 まずもって、この【メイドさん】。 こんな存在が家にいる事自体が、俺の現実とはかけ離れている。 しかも、このメイドさんがまた、綺麗な人が多い。 こんなメイドさんが、何人も、この葛城邸には勤めているのだ。 そして、相変わらず、遠い玄関。 外の門を通ってから、庭の中を進んでいき、ようやく建物に辿り着くのだが、この庭がまた、想像を絶する広さだ。 毎度、この道のりを通っている住人には頭が下がる。 俺の家など、門もなく、道からすぐ玄関だというのに…。 この当たりだけでも、実際に俺とは住む世界が違う事が感じられる。 そして、ようやく玄関に辿り着き、俺は葛城家の家の中へと入って行った。 「お邪魔します」 「どうぞ、刑部様。皇輝様のお部屋へ」 そう言われ案内をされるが、もう来慣れたもので、このだだっ広い家の中の道も大体覚えているのだ。 そうして、俺は皇輝の部屋へと辿り着いた。 【コンコン】 「皇輝様、刑部様がご到着なされました」 メイドさんがノックをして、中の皇輝に声をかけた。 「いいよ、入って」 中から皇輝の声がした。 【ガチャ】 「失礼いたします」 メイドさんが扉を開けてくれたので、俺はそのまま扉の中へと入って行った。 「よっ!皇輝!」 「こんにちは、悠翔。よく来てくれたね」 そこに座っているのが、葛城家の御曹司である皇輝。 容姿端麗、性格も良しと来た、もてもての男子である。 背が低く、大したルックスも持っていない俺とは大違いだ。 そんな、王子様のような存在かつ、お金持ちといった、皇輝にも唯一の弱点があった。 それは、女性恐怖症。 幼い頃に何かあったらしく、女性に触れる事が出来ないらしい。 会話に至っては、家の中のメイドさん達とは普通に話せるが、外部の女性とは、まともに会話も出来ないらしい。 そんな弱点を持っているからこそ、俺あたりを相手にしてくれているのかもしれない。 なんにせよ、俺と皇輝は小さい頃からの仲なので、家の格差は関係なく、同じ土俵で遊んでいるのだった。 葛城家の御曹司とはいえ、一人の男子である事には変わりは無い。 俺とゲームをして遊ぶこともあれば、外で体を動かしたりもするのだ。 (さて…今日は何をするかな…。…ん!?…えっ!?…えぇっ!?) いつも通りの雰囲気で、皇輝の部屋に入って来たが、俺の目に今まで見た事も無いものが映り込み、考え事の最中で二度見をしてしまった。 「こ…皇輝…ちょ…ちょっと…待って…それ…」 俺は驚きを隠しきれずに、その見た事も無いものを指さした。 「あっ…そうだった。そうだよね、驚くの当然か…。えっと…この子は【リオ】っていうんだ」 皇輝は、何食わぬ顔をしながら、俺が指さしたものを紹介した。 「リ…リオ…!?」 俺は、その光景に驚きを隠せなかった。 俺の目の前、皇輝の横には、一人のメイドが立っている…。 しかし、そのメイドは、いつものメイドとは全く違っていた。 顔は、人形のようなマスクを被っており、肌は全身タイツのようなもので覆われているのだ。 そう…いわゆる着ぐるみというやつだ。 こういう美少女型の着ぐるみというもの…ネットでは見た事があったが、生で見るのは初めての事だった。 【いらっしゃいませ、刑部様】 すると、その着ぐるみの少女リオは俺に向かって言葉を発したのだ。 その言葉とともに、ペコリとお辞儀をするリオ。 しかし、やはり口は動いていないので、顔はマスクという事は間違いない。 「しゃ…喋った…」 着ぐるみというのは、中身の人間は喋らないのが通説。 だとするとどういう事だろう?? 録音にしては、きっちり俺の名前をよんで、定在適所な言葉を発した。 すると、そんな疑問に答えるかのごとく、皇輝が説明した。 「あっ…えっと…リオのマスクにはスピーカーが付いていてね。他の人間が話した言葉がそこから流れて来るんだよ」 「ふ~ん…そういう事か…。って!?そこはいいとして、なんで着ぐるみの女の子がいるんだよ!!」 一瞬、その構造に納得しそうになったが、根本の疑問は、ここに彼女がいるという事実なのだ。 「え…っとね…。僕の女性恐怖症を直すためのトレーニングとして、メイド長が提案してくれたんだ。とりあえず、本物の女性より、【見た目】が女性の着ぐるみから慣れて行っては??って事で…」 「そ…そう言う事か…」 確かに、皇輝の女性恐怖症を直すという事に関してのトレーニングとしては悪くないかもしれない。 俺はそのリオという着ぐるみの女の子に再び視線を戻した。 そのリオという着ぐるみの少女。 こうやって見ると、かなり可愛く映る。 スタイルも細身でかなりよい。 そして、無表情に見えるマスクも、お人形のようで、かなり造形美がある。 醸し出す雰囲気も、可愛らしく感じられる。 (ぅ…可愛い…な…) つい、その姿を見て、可愛いという感情が芽生えてしまった。 「ふぅ…驚いたけど、そう言う事ね…」 俺は平常心を取り戻し、皇輝の横の椅子へと腰かけた。 すると、皇輝がリオという着ぐるみ少女の手を握った。 (あっ!?) 「ほら、リオなら僕でも、何の抵抗もなく触れる事ができるんだよ」 確かに、普段の皇輝なら、女性に触れた瞬間、体が震えて動くことが出来なくなる。 しかし、今はそんな事は無い。 「ふ~ん…そうなのか…。着ぐるみを着てるってだけで、皇輝が女の子に触れる事が出来るようになるものなんだな…」 「あっ!?違うんだ…悠翔」 俺の言葉に、何か気が付いたような顔で皇輝が言った。 「違う??何が??」 「実はね…。リオの中身は、男性なんだよ」 「はっ!?男性!?なに馬鹿な事いってんだよ??」 皇輝が何を言うかと思えば、とんでもない冗談を言って来た。 「いや、本当に着ぐるみの中身は男性なんだ」 大真面目な顔で、そういう皇輝。 「いやいや、冗談言うなよ。誰がどう見たって、そのスタイルは女性のスタイルだぜ。男で、そんなスタイルの持ち主はいないって」 俺も大概、背が低く細身の方だが、あのリオという着ぐるみのスタイルのような女性らしい骨格や肉付きにはならない。 どこかどう見ても、女性の体つき。 皇輝の冗談には無理がある。 「と…思うだろ…?でも、本当の事なんだ」 「そんな冗談に騙されないって…」 どうしても本当だと言う皇輝。 すると、そんな俺たちの会話にリオが割って入った。 【刑部様、皇輝様がおっしゃっている事は本当でございます】 「え!?」 突然、リオから話かけられたので、つい驚いてしまう。 【皇輝様がおっしゃっていることが本当だという証拠をお見せいたします】 そう言ったリオは、軽くビクッと体を震わせた後、自らのスカートに手を沿えた。 そして、その手にしたスカートの裾を、ゆっくりと持ち上げ始めたのだ。 「ちょっ!ちょっと!!待て待て!それはまずいって!!」 着ぐるみだから、スカートを上げた所で肌が露出するわけではないが、女の子がスカートを持ち上げるという行為に、ついダメな事として反応してしまう。 しかし、俺のそんな言葉は関係なく、リオはスカート捲り上げ、自らの下半身を俺に向かって露呈させた。 「え!?」 その瞬間である。 まずいと言ったものの、やはり目線は、そのスカートの下に向いてしまう。 そして、その目線が捉えた先に、予想だにしない光景があった。 「ま…まじか…」 その捲り上げられたスカートの下…リオの股蔵には…縦に伸びる棒状の膨らみがあったのだ。 それは、女性にはない膨らみ…。 男性器が勃起したときに出来る膨らみなのだ。 「ね…わかってくれたかな??リオの中身は男性なんだ」 「そ…その膨らみ…まじで…男の…」 【はい…刑部様、皇輝様がおっしゃっている事を信じて頂けましたでしょうか?】 そう言った、リオの体は少し、小刻みに震えているようにも見えた。 「た…確かに…それは…男の証だけどさ…。ちょ…ちょっと待って…え!?じゃあ、その胸は!?男には胸はないだろ!」 そう、男として出っ張っているものが隠せないのと同様、女として隠せないものがある。 するとリオが答えた。 【こちらの胸は、疑似的に作り出した偽物になります】 造りものにしては、服の上からでも分かるほど、体型とのバランスもよい綺麗な胸だ。 「造り物??そんな馬鹿な!?」 【かなり本物に近く作った造形物になります。触ってみますか?】 「なっ!?」 中身が女の子だとすれば、胸を揉むのは問題だ。 しかし、リオは中身が男で、胸は偽物だといいはる。 それを揉ませるという事は、やはり、偽物と言うのが事実なのだろうか。 事実だとすれば、俺が揉んだ所で問題は無い。 (ん…?そういう事か…。まあ…偽物って言うなら…) 「わ…分かった…。偽物というなら、触らせてもらうぞ」 【はい、分かりました】 そう言ったリオは、一瞬体をビクッとさせ、自らのメイド服の背中に手を伸ばした。 すると、背中のファスナーを降ろし、上半身の服を腰まではだけさせ、ブラジャーのみの姿となった。 「な…ふ…服を脱がなくても…」 服の上から触るつもりだった俺は、その行動に驚きを隠せない。 【信じてもらうには、しっかりと触れてもらわないといけませんので】 そう言いながら、リオはブラジャーにも手をかけ、それを体から取り除いた。 「お…おう…」 目の前にある光景に生唾を呑み込んでしまう。 上半身が肌タイツだけの状態…まるで、女性の裸を見ているような姿である。 晒されたその造り物だという胸。 なんとも理想的な大きさと形。 そして、頂点にはしっかりと乳首まで作られているようで、肌タイツに突起のような膨らみもある。 【刑部様、どうぞ、お触りになってみてください。胸は造り物、私は何も感じませんので】 「わ…わかった…」 そう言われ、俺は恐る恐る、リオの胸に手を伸ばしていった。 そして、俺の手がリオの胸に到達した。 沈み込む俺の指。 リオのその胸がとても柔らかい事が分かる。 (柔らか…) 指先から感じる柔らかさ…まるで本物の胸に触れているような感触。 と言っても、俺は成長してから、女性の本物の胸に触れた事はない。 あくまで、想像の本物の感触。 俺の手は、確認の次のステップへと移っていく。 そのまま指先を滑らさせ、リオの胸全体を包み込むように、俺の手が広がっていく。 そして、包み込んだその手が、その胸をゆっくりと揉み始める。 (うわっ…柔らかい…本物…みたいだ…) その揉み心地、本当に柔らかく、まるで本物の女性の胸を揉んでいるような感触。 さらには肌タイツのスベスベ感からか、さらに触り心地がよく感じる。 その感触を楽しむかの様に俺の手が、リオの胸を揉み続けた。 しかし、揉まれているリオは、嫌がることなく、逃げようともしない。 「この感触…本物の胸みたいだぜ…」 【本物に近いように作成されておりますので】 そう言葉を発したリオ。 全く、胸を揉む俺の手から逃れようとはしない。 (確かに…これだけ揉んでいても、嫌がる素振りもない…。本当に造り物って事か…) 「へぇ…分かったよ…。中身は男で、この胸も偽物ってことね…」 【はい。お分かり頂けて何よりです】 「ところでさ…偽物だから出来るお願いなんだけど、もうちょっと揉んでてもいい??かなり気持ちよくてさ…」 【ええ、構いませんよ。減るものでもございませんので】 リオから許可が降りたので、俺は暫く、その偽物の胸を堪能する事にした。 本物の女性の胸ではないのだが、単純に柔らかくて気持ちがいい。 なかなか、こんなに触り心地のよいものに出くわすことは無い。 そして、俺は暫く、皇輝と話しながら、ずっとリオの胸を揉んでいた。 暫くして、俺はそこにいるリオの【着ぐるみ】と言う所に疑問が浮かび始めた。 俺はリオの胸を揉みながら、リオのマスクをジッと凝視した。 そんな俺を見た皇輝が俺に質問する。 「悠翔、どうしたんだい??」 「いや…ちょっとね…」 リオのマスクを見ながら、色々と疑問が浮かんで行った。 このマスクは呼吸は出来ているのだろうか…? こちらからは中身の男性の目は、全く見えない。 視界は?俺の事はしっかりと見えているのだろうか…? 俺に偽物の胸を揉まれて、どういう気持ちになっているのだろう?? やはり、同性に揉まれるというのは、気持ち悪いのだろうか…?いや…この格好をして、皇輝の所にずっといるのだから、もともと変わり者である事は間違いない。 もとより、どんな気持ちで、女の振りをしているのだろう?? 変身願望…??異性への変身??それとも人形的なものへの変身願望?? 様々な疑問が生まれてくる。 次第にその疑問が、俺の興味へと変わって行った。 (なんか…凄いな…着ぐるみって…) 「リオが何かおかしいかい??」 皇輝にそう聞かれ、俺はリオに触れていた手をスッと引いた。 「いや…逆だよ、逆。着ぐるみって凄いな…って思ってさ…」 「凄い??」 「あぁ…。だって、男なのに、着ぐるみを着たら、こんなに変わっちゃうんだぜ。見た目は完全に女の子だし」 「あぁ…そうだね」 「なんか、着ぐるみを着ると、自分ではない全く別の存在に成れるって感じがする…」 「確かに…リオはリオっていう新しい【存在】だよね」 そして俺は再び、リオの方へと視線を向けた。 「だって…これで、中身が男だっていうんだから…。ん??中身が男って事なら、俺も着る事が出来るのかな?」 「え!?悠翔が??」 「そうそう、俺も着ぐるみを着れば、全く別の存在になれるって事じゃん!…リオみたいになるかも…」 俺の言葉に目を真ん丸にして驚きを表す皇輝。 「ハハッ!!冗談、冗談!確かに、俺は背は小さいけど、あんなスタイル良くはないし、リオみたいにはならないよな!!」 「ふっ…悠翔ってば…」 「ハハッ!!」 俺は冗談だと、場を茶化した。 しかし、その言葉の半分は本当の事だった。 着ぐるみを着て、別の存在になってみたい…そんな願望を抱いていたのは事実。 しかしまあ、リオのようにはならないと思っているのも本当の事だ。 なにせ、俺が見ている限りでも、リオはかなり女の子らしい体型をしているから。 その会話をしている最中、俺たちの傍にメイド長がいて、その会話を聞いていた事に俺は気がついていなかった。 そして、その後、皇輝との時間を過ごし、俺は帰途に就く事になった。 「じゃあな、皇輝」 「さようなら、悠翔」 【ガチャ】 玄関を出て、まただだっ広い庭を歩き、門まで向かう。 その案内にメイド長が付き添ってくれた。 そして、その門までの道のりの中、メイド長が俺に話しかけて来た。 「刑部様、いつも皇輝様のお相手をしていただき誠にありがとうございます」 「えっ!そ…そんな事ないですよ…。こっちが相手をしてもらっているんですから」 「皇輝様も刑部様がお傍にいて頂けると、とても嬉しいようです」 「そんな…俺みたいな、なんの家柄もない人間が皇輝の傍にいる事自体、本当なら問題だと思いますよ…」 「フフッ…ご謙遜なされず…」 メイド長はその時、すこし含みのある微笑みを浮かべた。 「時に、刑部様は【着ぐるみ】にご興味があられるのですか?」 「えっ!?」 初めて見た着ぐるみ…。 確かに俺は、その姿を見ているうちに、不思議な興味を抱き始めていた。 しかし、着ぐるみに興味があるなどと言ってしまうのは、少し変態じみている気がする。 それ故、先程もついポロっと言葉に出てしまったその事実を、笑ってごまかしていた。 しかし、メイド長はその確信を突く様に、俺に質問をしてきたのだ。 「そ…その…興味があるというか…。…凄いな…と思った感じですけど…」 そう答えた俺の様子を見たメイド長が、再び不敵な微笑みを浮かべた。 「分かりました…。刑部様…本日の夜の11時に、こちらに起こし下さい。門の所まで着て頂ければ、私が案内しますので」 「え!?案内??午後11時??…な…何を…??」 メイド長の突然の話に、頭が追い付いていかない。 すると、すぐにメイド長が言葉を続けた。 「刑部様に見て頂きたいものがございますので。もちろん…あなた様のご希望に近づくためですよ…」 「お…俺の…希望…」 「ええ…。それでは、午後11時にここでお待ちしております」 そんな会話をしているうちに、葛城邸の門まで辿り着いていた。 そして、メイド長に見送られながら、俺は葛城邸を後にしたのだった。 (俺の…希望…??一体…なんの事…なんだ…??) メイド長の言葉に疑問は残るものの、俺はなんとなく、その【俺の希望】というのが気になり、一度家に帰ってから、再び葛城邸へと向かうのだった。 ・・・ 午後11時、俺は葛城邸の門の前まで足を運んでいた。 「こんばんは、刑部様」 「こんばんは」 「きっと来て頂けると信じておりました」 メイド長が、昼間と同じ佇まいで俺を迎えてくれた。 「さあ、中の方へ。あっ…それと、皇輝様には刑部様が来ている事は伝えてございませんので」 確かに俺も、メイド長との会話での約束だったので、あえて皇輝には何の連絡もしていない。 なんとなく、皇輝とは関係のない話だと感じたからだ。 そして、俺は連れられるまま、メイド長の後に付いて行った。 【ガチャ】 俺の全く知らない部屋へと通された。 とは言え、葛城邸は恐ろしく広い。 実際に俺が踏み入れた事のある場所など、かなり片隅の部分だけだろう。 「こちらでお待ちいただけますか。すぐにお見せいたしますので…」 「はい…」 そう言われ、俺は促された椅子に腰かけた。 (一体…なんだというんだ…俺に見せたいものって…) 暫くして、メイド長が戻って来た。 「さて刑部様。正面の窓をご覧になってください」 俺の目の前には、大きめの窓がある。 しかし、その窓は何か壁のようなもので塞がれており、何も見えない。 (なんなんだ??何も見えない窓??) 【カシャン!!】 すると次の瞬間、その窓を塞いでいた壁のようなものが突然開いた。 そして、俺のいる部屋の隣の部屋の光景が、俺の目に飛び込んできたのだった。 「え!?こ…これ…って!!」 そこには驚くべき光景が広がっていた。 着ぐるみの少女リオが、他のメイドに襲われているのだった…。 数人がかりで抑えられ、逆レイプされるリオ。 服を脱がされ、肌タイツ一枚の状態の着ぐるみ。 リオの中身の人間がスタイルが、かなり女の子に近いため、普通に見たら、女の同士で絡み合っているように見える。 一見はレズプレイ。 しかし、リオの中身は男。 股蔵から生える男性器をメイドの女性に咥え込まれているのだ。 その驚くべき光景に言葉が出ない。 「ここのメイド達は飢えておりまして、こうして、リオに性欲を発散して貰っているのですよ」 【ゴクリッ…】 メイド達に襲われる着ぐるみの少女…。 何とも言えない、感情が胸の奥から湧き上がってくる。 表情のないはずの着ぐるみのマスクから叫び声が聞こえてきそうなほどである。 その無表情のお人形が、滅茶苦茶にされている。 …中身の人間は…どんな気持ちなんだろう…。 嫌がっているのか…。 それとも、実は望んでいるのか…。 助けて欲しいのか…。 気持ちよくなっているのだろうか…。 様々な想像が俺の頭の中を飛び交っていった。 その想像と共に俺の中から変なモヤモヤが生まれ、心臓の鼓動が早くなっていく。 (な…なんなんだ…この感じ…) すると暫くして、メイド達による逆レイプが終焉を迎えた。 着ぐるみリオは、満身創痍なのか、全く動きを見せずに、その場に横たわっていた。 「刑部様…ここからが、知っていただきたい事実になります」 「え!?こ…ここから…!?」 今までの逆レイプの光景だけでもかなりインパクトのある画だった。 それが終わりでなく、ここからが本番だというのだ。 身動きが取れなくなり横たわったリオに目を向けた。 「ん!?あ…あれっ!?」 俺はリオの姿にある違和感を発見した。 「どうなさいました?刑部様??」 「え?リ…リオの股…お…男の竿があるのに…玉が…玉が…ない…」 そう、俺が気が付いた事。 それは、リオの股蔵に生えている男性器。 その男性器は俺の持っている物とは違い、そこには竿しかなく、玉袋が存在していないのだ。 更に言うと、勃起が収まり垂れ下がったリオの竿。 その後ろに妙な違和感を感じる。 しかしそれは、この距離からでははっきりとは分からない。 「刑部様、いい所にお気づきになられましたね。その答えが…ここからになります」 すると、メイド達が何人か現れ、リオの周りに集まった。 そして、寝転がったリオの上半身を起こすと、被っている着ぐるみのマスクに手を掛けた。 リオは意識が無いのか、全く抵抗すらしない。 カチャカチャと何かを外している雰囲気のメイド達。 そして、ひとしきり何かの作業をしたと思ったら、一人のメイドがリオのマスクを両手で掴みこんだ。 そして、その手を上部へと移動させて行った。 (え!?マ…マスクを…取る…のか??) マスクを取ればその中身の男がどんな人間かを見る事が出来る。 見たい半分、見たくない気持ちもそこにあった。 しかし、色々な意味で期待が込み上げてくる。 【カポッ】 マスクが外され、肌タイツの丸く穴の開いた部分に中身の人間の顔が露になった。 「えっ!?」 その晒された顔。 なんとも可愛らしい、女の子のような顔。 男性だとすると、かなり整った顔立ちの素顔だった。 その顔の様子に驚いていると、メイド達は、リオの後頭部あるファスナーに手を掛けた。 【ジーーーー】 ファスナーが降ろされ、リオの背中が露になる。 しかし、こちら側はリオの正面。 露になった背中は、俺からは視認できない。 そして、メイド達がそのリオを包んでいた肌タイツをリオから剥がしていった。 「え!?う…嘘だろ!?」 肌タイツを剥がされ、剥きだしになったリオの中身の姿。 それは俺の目を疑うものだった。 髪の毛は男性にしては長く、顔立ちと合わせて、どう見ても女性の顔。 そして、何よりむき出しになった上半身には、形の整った胸がついている。 見るからに、造り物とは思えない代物だ。 俺が男だと聞かされていた中身は女性…いや…しかし男性の竿があった。 「え!?ちょ…ちょっと待って…え!?リオの…中身は…女の…子??」 困惑に困惑を重ねる俺の思考。 すると、メイド長が俺の質問に答えた。 「刑部様、正解です。リオの中身は女性ですわ」 「え!?じゃ…じゃあ…あの男の竿は…??」 「あれはテクノロジーを駆使して特殊メイクにて装着させた、偽物の男性器ですわ」 「に…偽物!?」 俄かに信じがたい事をいうメイド長。 しかし、この状況を見るに、その説明が一番しっくりと来る光景である。 「皇輝様には中身は男性と伝えてあります。しかし、あのスタイルはやはり女性にしか不可能なもの…。だから、女性に男性器を生やし、中身が男性だとカモフラージュしております」 「う…嘘だろ…」 「これが真実です」 そうメイド長が言った瞬間、リオの傍にいたメイドが、リオの股蔵から垂れ下がった男性器の竿を持ち上げた。 そして、リオの股蔵を俺の方に見えるように向けた。 「え!?あ…あれは…!?」 先程まで、竿の後ろに隠れていた違和感…その正体がはっきりとした。 そこには俺にはない、【女性器】が存在していたのだ。 その存在を視認した事で、先程のメイド長の言った事が真実だと裏付ける。 「ほ…ホントに…女の子…って事…なのか…」 今見ている光景とメイド長の言葉が、俺の中で真実と認識させていった。 それと共に、俺の中で甦る記憶。 「ん!?じゃ…じゃあ…俺…が…揉んでいた胸って…本物の…」 そうだった…俺は偽物と聞かされ、好き放題揉み倒してしまった。 それは中身の彼女の本物の胸だったという事。 「そんな…俺は知らずに…彼女になんてことを…」 知らずとは言え、とんでもない事をしてしまった事に後悔する。 「いえ、問題ございません。リオである以上、中身の子は男性としていなければなりません。だから、あの時点で胸を揉まれても、男性である以上、なんでも無い事なのです。刑部様は気になさらず…」 「そ…そう言われても…」 そう思いながら、裸に向かれた中身の彼女の方へと目を向けた。 【ゴクッ…】 彼女は、女性なのに、男性器を生やされ、男性として扱われている。 そして、着ぐるみに包まれ、その本人のアイデンティティーを消された上で、そのまま、他のメイドに散々弄ばれている。 更には、俺のような客人に好き放題、胸を揉まれ、それでもそれを受け入れざるを得ない存在なのだ。 どんな気持ちなんだろう…。 彼女がこれだけの扱いを受けている事に、疑問というより興味に近いものを考えてしまう。 するとメイド長が俺の肩にポンと手を置いた。 「刑部様、着ぐるみに興味がございますか??」 「えっ!?そ…そんな…事は…」 突然の質問の内容に、動揺が隠せない俺。 確かに、リオの姿を見て、着ぐるみに包まれた存在に興味を持っていた。 そこを突かれ、あたふたしてしまう。 「正直になって頂いていいのですよ…。着ぐるみに包まれた彼女が、メイド達に襲われているのを見てどう思いました?」 「え…それは…その…」 「可哀そうと思いました??」 (いや…そうは思わなかった…) 「酷いと思いました??」 (いや…そうも感じなかった…) 「自分もそうされてみたい…と思いました??」 (!?) メイド長のその言葉が俺の心に深く刺さり込んだ。 今まで、俺の心を包んでいたモヤモヤが一気に晴れていく気がした。 (そうか…そうだったんだ…俺は…俺は…) 頭の中で全てが繋がり、自分の気持ちが整理されていった。 (俺は…俺も…あのリオの中身の存在になりたかったんだ…) 中身の事が気になってしょうがなかった。 それは、中身の存在を知りたいという気持ちではなく、自分がその中身だったらどうだろうか?という願望だったのだ。 「答えは出ましたか??」 「…はい…」 俺の心をお見通しと言ったメイド長の言葉と立ち居振る舞い。 もう、俺が着ぐるみの中身に成りたいという言葉を発する必要はないようだ。 「その気持ちが続くようであれば、リオの最終日の後、こちらにお越しください。あなたの願望を叶えて差し上げます。ただし、リオには成れません…あくまであなたは男性なのですから」 「はい…分かりました…」 ・・・ そうして、リオが皇輝のトレーニングのために存在する最後の日を迎え、俺はメイド長に言われた通り、葛城家へと向かった。 そして、メイド長に迎え入れられ、テーブルに着き、出された飲み物を口にした。 暫くして俺は、猛烈な眠気に襲われ意識を手放した。 (・・・ん・・・あれ・・・俺・・・どうしてたんだっけ・・・) 頭が少しぼんやりとする。 (あっ…そうだ…メイド長に飲み物をもらって…) 先ほどまでの記憶が甦ってくる。 (それで…んっ!?…あれっ…!?) 頭がはっきりして来た事で、ある事に気が付いた。 何やら視界がいつもと違う。 見えない訳ではないが、なにかこう、少し遮られているような感じがある。 (ん…なんだ…?) 目がぼやけているのかと思い目を擦ろうと、自らの手を目に当てようとした。 (え!?) すると、俺の手が自分の顔に当たらないのだ。 あからさまに、俺の手と顔の間に、何かが存在している。 (な…なんだ…??) 状況が把握できずに、寝転がっていた上半身を起き上がらせた。 すると、体を起こして直ぐに、自らの手が視界に入った。 (え!?こ…この手…この手は…まさか…!?) 俺の視界に映った、自らの手。 その手は、肌色の手袋のようなものに包まれていたのだった。 そして、その手…その手は見覚えのある手…。 そう…着ぐるみの少女、リオと同じ手なのである。 俺の顔を覆う何か…そして、この肌色のタイツに包まれた手…。 その状況が導き出す答え。 (ま…まさか…) 「刑部様、お目覚めの様ですね」 その声のする方に目を向けると、そこにはメイド長が立っていた。 「お気づきの通り…あなたは、もう着ぐるみに包まれているのですよ」 (!?) 俺が疑問に思っていた答えをメイド長が、はっきりと口にした。 (俺が…着ぐるみに…えっ!?…あれっ!?) メイド長に質問をしようとしたが、何故か声が出ない。 口は動いているのに、声を発する事が出来ないのだ。 咄嗟に喉元に手を当ててしまう。 すると、その様子を見たメイド長が俺に向かって言った。 「暫く慣れるまでは、喋られなくしてあります。慣れてきたら、声が出る方がよいとは思いますが、最初はそのままで」 (しゃ…喋られなく…) 着ぐるみというのは、本来喋らない物なのだから、それが当たり前ではあるが、意図的に喋られなくされているというのに、少し動揺も感じた。 「さあ…刑部様…今のあなた様の姿を、ご自身で見て見られるとよいかと…」 そう言いながら、メイド長は大きな姿見を持ち出して来た。 (自分の姿…) 分かっている状況は、自分が着ぐるみに包まれているという事、そして喋られないという事のみ。 果たして、そんな自分はどんな姿をしてるのだろうか…。 姿見を用意してもらっている間に、俺は立ち上がった。 「どうぞ、ご覧になられて…」 そして、俺は姿見の前に立った。 (え!?…うそ…これが…) そこには、美少年と呼ばれるに相応しい、幼くも綺麗に整った、少年が立っていた。 もともと俺は身長が低い。 小学生という程低くはないが、適度の低さに、幼い造形のマスクのせいで、【少年】という感じが、充分に出ている。 パジャマのような簡素な衣服を来ているが、美少年らしい可愛らしさを醸し出している。 そこに映る美少年は、俺が右手を自らの頬に当てると、同じように左手を頬に当てた。 (同じ…動き…じゃあ…ホントに…これが…俺…) その姿が自らの姿という事を認識し、全く違う存在になっている事を受け入れる。 すこし見入ってしまうほど、可愛らしい美少年。 本当に、自分が全く別の存在になったという感覚に包まれる。 (こ…これが…俺…。俺…いや…これが…【僕】の姿…なんだ…。この鏡に映っているのは…僕なんだ…) 着ぐるみに包まれ、別の存在に成れた事に悦を感じてしまう。 そして、その存在に、自分自身が呑まれていく。 【刑部 悠翔】という存在が薄れていく…。 そう…着ぐるみ完全に包み込まれ、消しさられるように。 「どうですか?お気に召しましたか??」 そのメイド長の言葉に、僕は無言で大きく頷いた。 「それでは、これからあなたも葛城家で従事していただく事となります。なので、呼び名も【ハルト】という名で呼ばさせて頂きます。よいですか??」 そして、先程と同じように、僕は大きく頷いた。 「さて…それでは、早速、ハルトの仕事だけど…。他のメイドとは違ったものになるわ」 僕の立ち位置が変わり、メイド長の口調も変わる。 もう僕は、ハルトとして、葛城家に仕える身。 僕の願望であった着ぐるみに身を包んでいるのだ。 その願望を叶えてくれるのなら、どんな仕事でもやってのける。 【ガチャ】 すると、扉が開き、数人のメイドが部屋に入って来た。 (え!?) その入って来た数人のメイドの姿を見て、僕は驚きを隠せなかった。 (リ…リオ…!?いや…リオじゃない…でも…) そう、その部屋に入って来たメイドの全員が、着ぐるみに身を包んでいるのであった。 一見はリオのように見えたが、その顔立ちはリオとは違い、やや大人な感じも受ける。 そして、その着ぐるみのマスクは皆、同じ顔をしているのだ。 なので、同じドールが何人もいるような雰囲気である。 するとメイド長が、僕に向かって言った。 「ここのメイドは飢えているの」 そう言ったメイド長は薄っすらと微笑みを浮かべた。 「お互い、誰かは分からない方が、あと腐れがなくてよいでしょ…」 メイド長はスッと僕に背を向けた。 「お仕事、頑張って頂戴ね。…頑張る…違うか…あなたが望む事…だったわね…」 そして、メイド長は僕の傍から去って行った。 (お仕事…) すると、次の瞬間、着ぐるみのメイド達が僕の周りを囲んだ。 そして、一気に僕を取り押さえに掛かって来た。 (うわぁぁっ!!) きっと、男である僕が抵抗をすれば、ある程度、抵抗は出来るかもしれない。 相手は女性なのだ。 しかし、今の僕は、…少年…。 そう…可愛らしい少年なのだ…。 その少年に、そんな抵抗をするような力は無い。 両手両足を一人ずつに抑えられ、身動きをとれなくさせられた。 (んあぁっ!!や…やめて!!) 心も段々と、俺を包み込む美少年ハルトに呑まれていく。 そして、着ていた衣服を剥ぎ取られ、肌タイツ一枚にされてしまった。 もはや、心も着ぐるみの美少年になっている自分。 本物の体は全身を覆う肌タイツに包まれているものの、その状態が裸の様に感じられ、とても恥ずかしく感じる。 (あぁ…恥ずかしい…恥ずかしいよぉ…) そして、肌タイツに包まれた僕の股間。 そこには大きな縦の膨らみが存在していた。 そして、一人のメイドが、自らの股の肌タイツのファスナーを開けた。 着ぐるみに全身を包まれた女性。 しかし、その開けられたファスナーの部分だけは、生身の女性。 そしてそのメイドが、僕の股部分のファスナーに手を掛けた。 【ジーーーー】 開かれる僕の股蔵のタイツ。 そして、開かれたタイツの穴から、僕の男性器が外へと出された。 (あぁっ!!いやっ!!出さないで!!) 無防備に露出する僕の性器。 もう既に、完全に勃起しており、嫌がっている素振りとは、正反対の反応を示している。 よくよく見ると、陰毛は除去され、全く毛がない状態になっていた。 そして、その露出された僕の性器に、メイドの女性器が近づいて来る。 (うあぁぁぁ!!だめだよ!!そんなぁぁぁぁぁ!!) そして、メイドの女性器が僕の性器を咥え込んでいった。 (んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!) 僕は抑えつけられたまま、何度も何度も咥え込まれ、全てを絞り取られて行った。 不思議な事に、何度射精しても、再び性器が勃起する。 その度に射精させられ、思うがままに弄ばれるのだった。 勃起を繰り返す性器とは裏腹に、絶頂へ到達する体の疲労と、心の疲労は蓄積していった。 (んあぁぁ…ぁ…ぁ…) そうして、僕はメイドの女性たちに思う存分、使用されるのだった。 そう…これは、彼女たちの性処理の為にボロボロにされていた、リオと同じ状況。 リオがお役目を終え、居なくなった。 僕がその代わりという事。 あの日見たリオは、今の僕と同じだったのだ。 あの時のリオはどう思っていたのだろう…? どう感じていたのだろう…? やめてほしかった?逃がしてほしかった? どうだろうか…? 今の僕は…。 最高に満足している…。 自分とは全く別の存在として、存在している。 そして、されるがままに弄ばれる。 そう…僕は、こうされたかったのだ。 別の存在への変身願望…そして、その変身した存在は、メイド達に弄ばれる少年。 どれだけ体が悲鳴を上げようと、心は裏腹にどんどんと高揚していくのだ。 僕は受ける側の人間…責められれば責められる程、体も心も感じてしまう。 (あぁ…もっと…僕を…) そして…僕はハルトになった…。 ・・・ それから時が経った。 自室で紅茶を口にする皇輝。 「そう言えば、最近、悠翔と連絡がとれないんだよ…」 友人である悠翔と連絡が取れず、浮かれない顔の皇輝。 すると、その横で、メイド長が皇輝に言った。 「刑部様も、年齢的に自らの進路の事もありましょう。こう言っては申し訳ありませんが、やはり皇輝様とは身分が違いますので」 「そうか…皆…大変なんだな…」 「まあ…それでも刑部様の事ですので、案外、我々の身近な進路を選んでいるかもしれませんね」 「身近な進路??なんだいそれは??」 「さあ…??言って見ただけです…」 そうメイド長が言うと、皇輝は表情を緩ませた。 連絡の取れない刑部悠翔。 もしかしたら、その【存在】はもう無くなってしまったのかもしれない。 ただ一つ確かな事。 それは、葛城家の秘密の部屋…。 そこでは、毎晩のように、美少年の着ぐるみハルトと、着ぐるみのメイド達が交わりあっているという事。 メイド達の間ではこう呼ばれている…。 【ドールルーム】 そこに誰が足を踏み入れているかは誰も分からない。 その部屋の中にいるのは、全身を着ぐるみに包み込んだ者だけなのだから。 -----------------------END--------------------------
ももぴ
2023-10-01 11:52:07 +0000 UTCテトラ
2023-10-01 03:01:02 +0000 UTC