※本作品は、妄想途中でお蔵入りになった作品を、【ポゼッションプレイ】ものが読みたいというコメントを頂き、掘り起こした作品となります。 ・・・ 俺の名前は【加賀美 信也(かがみしんや)】、ごく普通の大学生だ。 そんなごく普通の大学生である俺が、お気に入りにしている店がある。 その名は【HCカフェ】。 とある目立たないビルの一角にある、知る人ぞ知るカフェだ。 このカフェが、何故、知る人ぞ知るというものか…。 それは、そのカフェのニッチさにある。 【HCカフェ】、その店名を省略しない名称は【Human Chair Cafe】。 直訳すると【人間椅子喫茶】。 そう、このカフェの椅子には【人間】が入っているのだ。 店内は基本個室になっており、その個室の中に、豪華な一人掛けのソファーのような、肘掛け付きの椅子がある。 その椅子の中には、人間が閉じ込められているのだ。 閉じ込められているとはいえ、囚人や強制的な類ではない。 中の人間たちも、仕事としてやっている事なのだ。 しかも、その椅子の中身は全て女性。 その椅子に座ってみると、背中にはしっかりと、中身の女性の胸を感じる。 中身の女性の手は、肘掛けの部分に収納されているらしい。 こちらの後頭部の所に椅子のヘッドレスト部分が来るが、そこに中身の女性の頭が収まっている。 その表面は皮張りになっており、恐らく、中身の女性は全く視界がないと思われる。 ヘッドレストの部分に頭を近づけても、大きな呼吸音は聞こえてこない。 疑問に思い、確認した事があったが、どうやら、背面の首に当たる部分にメッシュが存在するので、そこが呼吸口だと思われる。 店内にうっすらと音楽が流されているのは、その呼吸音をぼかすためだろう。 そして、俺は今日もまた、HCカフェに訪れ、その椅子に腰かけた。 ゆっくりと全体重を椅子に掛けていく。 背もたれにもたれ掛かると、背中に中身の彼女の程よい胸が当たり、柔らかさが伝わってくる。 ここから40分間が俺の時間となる。 おおよその体格の人間が座っても、中身の彼女に掛かる負荷が変わらないようになっているらしいが、人間が乗っかるのだから、中身の彼女は圧迫されているのは間違いない。 そのせいか、40分以上の延長は出来なくなっているのだ。 (さあ…今日も満喫するか…) 俺はその人間椅子に座る事に興奮を感じてしまう。 女の子が、椅子の中に閉じ込められ、身動き一つ取る事が出来ずに、されるがままにされている。 恐らく、こんな分厚い椅子の着ぐるみのようなものに包まれていれば、暑さにも苦しんでいるだろう。 呼吸もままならない状況だ、苦しくない訳はない。 それでも尚、彼女達は仕事として、椅子の中に入るのだ。 仕事として懸命に頑張りながら、苦しんでいる中身の女の子…。 その状況が、おれの性癖にすこぶるマッチする。 (あぁ…いい…) ここは個室になっていて、もちろん自慰も許可されている。 しかし、俺はこの状況を楽しむ事に喜びを感じていて、あえて自慰はしない。 一応、カフェなので、椅子に座りながら、ネットやゲーム等をする事も出来る。 しかし、俺は純粋に椅子を堪能しに来ているので、それすらしない。 全身で体重を掛けながら、中身の彼女の全身を圧迫する。 重いんだろうな…。 苦しいんだろうな…。 そんな事を想像しながら、その椅子を堪能する。 暫くその状況を楽しんだところで、次のお楽しみに移る。 手元に置かれたタッチパネル。 それを操作する事で、出来る事がいくつかある。 (さて…そろそろやるか…) 【ピッ】 俺はタッチパネルにある、一つのボタンをタップした。 【ブゥゥゥゥゥゥン…】 マッサージ器のような振動音が聞こえて来た。 その瞬間である。 「んぅっ…………ん…………ん…………」 かすかな声ではあるが、椅子のヘッドレストの部分から、嬌声が漏れ始めた。 そして、座っている俺のお尻の当たりに僅かに伝わる振動。 そう、このボタンを押す事で、中身の女の子に仕込まれた、バイブを作動させられるのだ。 それが、外的に陰部に押し当てられているのか、中まで挿し込まれているものか、椅子の内部が見えない俺には知る由もない。 ただ、そのボタンを押す事で、中身の女の子があからさまに反応を見せる。 この店では、椅子の中身の女の子は、言葉を発する事は禁じられているが、漏れてしまう嬌声は許可されているらしい。 しかし、中身の女の子も様々で、必死に堪え声を出さないようにしている子もいれば、素直に声を出してしまう子もいる。 俺としては、必死に我慢してるが漏れてしまうくらいが丁度いい。 ボタンを押して暫くすると、今まで全く動きの無かった椅子が、少し動き始める。 「…ん……ん……ぅ……ん……」 陰部に刺激を与えられた女の子が、身悶えを始めるのだ。 しかし、全身を椅子の中に拘束され、更には上から俺が座って圧迫している。 ほとんど身動きを取る事が出来ない状態で、少しだけ体を悶えさせえるのだ。 その微かな身悶えが、俺の背中に伝わってくる。 (あぁ…たまらない…) 椅子の着ぐるみのような物に閉じ込められ、身動きすらままならない状態で、他人の思うがままに感じさせられる。 さらには、時間が経つにつれて、椅子の内部も暑くなってきているだろう。 椅子の中の彼女は、椅子の中で暑さで汗みどろになり、与えられた快感に耐え、必死に声を出さまいと頑張っているのだ。 そしてそんな彼女は今、俺の背中の下に下敷きになっている。 こんなに俺の性癖をくすぐるものはない。 そして、暫くして俺はボタンを再度押し、陰部に与える刺激を止めた。 すると、俺の背中に感じる彼女の胸が、大きく上下するのが分かる。 刺激が収まり、乱れた呼吸を必死に戻そうと、体で呼吸をしているのだろう。 しかし、椅子に閉じ込められた状態では、満足な空気は入ってこない。 きっと、かなり苦しい思いをしているのだろう。 (…フフッ…でも…まだ終わりじゃないよ…) 暫く呼吸を整えさせた俺は、再びボタンを押す。 「んっ!!……ん……ん……」 再度、陰部に刺激を与え、また快感に包ませる。 こうして、俺は緩急を使い、中身の彼女が耐え忍ぶ姿を堪能するのだ。 そう…そして、この席、この中身の子が俺のお気に入り。 ニックネームは【どんぐりペンギン】。 この店の中身の子は、様々な特徴あるニックネームをつけている。 俺のお気に入りの【どんぐりペンギン】を始め、【ももいろニャンコ】、【しっかりウサギ】など、どれも特徴的だ。 俺も、通い始めた頃は、様々な子のシートに座ったが、【ある時】を境に、今のお気に入り、どんぐりペンギンにご執心なのだ。 そのある時というのが、事件が起きた日である…。 ・・・ ある日、大学のゼミ飲み会があった時だった。 「えぇ~い!!もう、怒っちゃうんだかりぁ~~~」 「どうしたの【愛海(あいみ)ちゃん】??何を怒ってるの??」 俺の目の前で、ベロンベロンに酔っぱらっているのは、同級生の愛海ちゃん。 普段は地味系で、それ程、目立つ存在ではない。 しかし、俺は知っている。 彼女は、実はかなり可愛くて、ゆるホワな感じを醸し出す、かわいこちゃんなのだ。 そんな、おとなしい愛海ちゃんが珍しく泥酔している。 喋る言葉の呂律が回っていないくらいだ。 まあ…でも、泥酔している様も可愛らしい。 「あのね、信也くん~~。わたひの友達が、私のニッキュ…ネームの事を馬鹿にするのぉぉ~~」 「ニックネーム??」 「だから、怒っちゃってまひゅ…」 そう言いながら、テーブルに項垂れる愛海ちゃん。 そして、その手にはスマホの画面が。 そこには、友達とのメッセージのやりとりが表示されていた。 盗み見しようとした訳じゃないが、偶然その丸見えになったメッセージのやり取りを見てしまった。 【え??愛海のニックネーム、どんぶりペンギンでしょ??】 【ちが~~う!!どんぐりペンギン!!どんぶりじゃな~~いい!!】 【え??そうなの??どんぶりの方が可愛いじゃん】 【可愛くない!!そっちこそ!間違えるなんて、うっかりウサギだぁ!!全然しっかりじゃない!!】 【私はうっかりウサギでもいいけどね~~~♪】 (え!?ちょ…ちょっと待って!?) 俺はそのメッセージのやり取りを読んで、そこに項垂れる愛海ちゃんに視線を戻した。 (う…嘘…だろ…) 【どんぐりペンギン】【しっかりウサギ】…そんな特徴のあるニックネーム、俺はこの世に一か所でしか見た事が無い。 そう…HCカフェ…。 しかも、この内容からするに、目の前の愛海ちゃんが、【どんぐりペンギン】の中身だという事になる。 俺も一度、どんぐりペンギンのシートに座った事がある。 (う…嘘だろ…あ…愛海ちゃんが…あの椅子の中身…だって事か…??) あまりの衝撃に、動揺が隠しきれない。 このゆるフワな感じの愛海ちゃんが、HCカフェの椅子の中身をやっているというのだ。 俄かに信じがたい事実。 しかし、このメッセージのやり取りを見るに、それは紛れもない事実だ。 「うぅ…もう怒ったぞぉぉ~~」 「おおっと!」 突然起き上がる愛海ちゃんに跳ね飛ばされるように俺も仰け反った。 そして、愛海ちゃんは持っていたスマホの画面を怒りながら閉じた。 「うぅ…ダメだ…ちょっと…飲みすぎまひた…眠っ…」 酔っ払い眠そうな様子の愛海ちゃん。 しかし、俺の中では、それどころじゃない。 俺の性癖であるHCカフェの中身の女の子が、今、目の前にいるというのだ。 恐ろしい速さで、俺の心臓が鼓動する。 (ま…まじか…ほ…ホントに…愛海ちゃんが…) 結局、その事実を知ったことは、俺だけの秘密にして、その夜は更けていった。 俺が座った事のある、あの椅子の中身…。 それが、身近な存在で、しかも…あの愛海ちゃんだった。 あのおとなしそうな愛海ちゃんが…椅子の中に…。 そうして、俺のお気に入りのシートは【どんぐりペンギン】となったのだ。 ・・・ そして、今日も俺は【どんぐりペンギン】のシートに座って、そのシートを堪能している。 再び、タブレットのボタンを押し、陰部への刺激を与える。 「ん……ん……ぅん………」 そうこの声…この感じているのに我慢して漏れてしまっている声の主は愛海ちゃん。 そして、俺の下で体を悶えさせているのは愛海ちゃん。 椅子の中で、暑さに苦しみ汗みどろになり、俺にされるがままにされているのは愛海ちゃんなのだ。 (ぁあ…愛海ちゃん…なんて…可愛いんだ…) この店で会うときは、椅子とお客、しかし大学で会うときは普通の人間として会う。 なんとも不思議な関係だ。 とは言え、彼女は椅子の中に閉じ込められれば、視界は全くない。 自分の上に座っているのが俺だとは知らない。 つまり、この椅子と客の関係を知っているのは俺だけなのだ。 これまでお気に入りにしてから何度も愛海ちゃんの上に座った。 そして、俺は今日、ついに決行することした。 この関係を知っているのが俺だけじゃ不平等だ…。 彼女にも分けてあげなければ…と。 「…ん……ぅ……ん……」 俺は微かな呻き声が漏れているシートのヘッドレスト部に自らの顔を寄せた。 このヘッドレストの中には、汗みどろの愛海ちゃんの頭がある。 あちらの声が聞こえているように、こちらの声も聞こえるはず。 そして俺は、ヘッドレストに向かって声を掛けた。 「どう??感じちゃってるの?…愛海ちゃん…」 「んっ!?……」 俺の言葉に一瞬、少し大きな声を出し、ビクッと反応するシート。 想像通りの反応だ。 中身である自分の正体がバレるはずは無い…そう思っているのだから、本名を呼ばれて驚かないはずはない。 そして俺は言葉を続けた。 「俺だよ俺、加賀美だよ。まさか愛海ちゃんが椅子の中身とはね…」 「・・・」 すると、俺の言葉に全く反応を示さなくなったシート。 あまりの衝撃に頭が混乱しているのだろうか…。 「まあ…時間まで楽しもうか…」 【ピッ】 俺はそう言って、タブレットのボタンを操作し、バイブレーションの強度を上げた。 「んぅっ…ん…ん…んぅ……」 すると先程よりも強い反応を見せるシート。 俺の背中の下で、もぞもぞと体を悶えさせる。 そして俺は意図的に体の全体重をシートにかけ、全身でシートを圧迫する。 暫くすると、【どんぐりペンギン】のシートは、あからさまにいつもより大きな反応を見せ始めた。 「んぅぅっ!!んっ…んぅっ!!うぅんっ!!…っ…!!」 少しして、中の愛海ちゃんも頭の整理がついたのだろう。 自らの正体がバレている。 そして、拘束され逃げようのない自分に性的刺激を与えているのが、自分の知っている人。 中身がばれて居る状況で知人に責められているのだ。 そんな危機的状況が、彼女の精神を追い込み、また彼女の快感を高めているのかもしれない。 (あぁ…愛海ちゃん…バレちゃったよ…恥ずかしいよね…困ったよね…でも俺は止めないよ…) 俺はシートにしっかりと体を乗せ、どんうぐりペンギンのシートを堪能する。 背中では悶え蠢く動きが感じられる。 拘束されほとんど身動きは出来ない中、必死に悶える様子…これがまたたまらない。 そして、シートから伝わる人間の温もり。 もはや温もりと言うより、熱さすら感じる。 俺が重なる事により、その熱はさらに籠る。 俺がこれだけの熱を感じているという事は、中身の彼女はもっと暑い思いをしているだろう。 そう…愛海ちゃんは暑さに苦しめられ、汗みどろになりながら、俺に陰部を弄ばれている。 その椅子の中に隠された姿を想像すると、俺の興奮は頂点へと達していく。 そして、どんぐりペンギンを堪能する時間も終わりを迎えた。 【ピッ】 時間が来たので、俺はバイブレーションの動きを止め、シートから立ち上がった。 「ふぅぅっ!!ふぅぅぅっ!!ふぅぅぅっ!!」 個室の中に、今まで聞いた事が無い程の荒い呼吸音が響き渡る。 (愛海ちゃん…苦しいかい…??) 刺激が終わったとしても、身動きの取れず椅子の着ぐるみに包まれた状態では、呼吸すら満足 にする事はできない。 暫くは空気を取り入れる事に必死だろう。 椅子の胸の部分が大きく動いているのが分かる。 今、椅子の中で、必死の形相で愛海ちゃんは呼吸しているだろう。 その姿が椅子の着ぐるみ越しでも、容易に想像できるようだった。 「またね…どんぐりぺんぎんちゃん…」 そして、俺は小声でシートに挨拶をして、部屋を出て行った。 ・・・ そんなある日の大学。 「し…信也くん…ちょっといいかな?」 俺にそう声を掛けて来たのは愛海ちゃんだった。 そこに佇む愛海ちゃん。 少し頬を赤く染め、モジモジとした雰囲気を醸し出している。 そんな控え目な感じがまた可愛らしい。 「どうしたの愛海ちゃん??」 「ちょ…ちょっと場所…変えていい??」 「いいよ」 そうして俺と愛海ちゃんはひと気の無い場所へと移動した。 どうしたの?と聞いたものの、俺にとっては内容はおおよそ予測が出来た。 なにせ、HCカフェで仕掛けたのはこちらだからだ。 すると、モジモジと恥ずかしそうにしながら愛海ちゃんが口を開いた。 「あ…あの…この前…信也くん…来てたよね…」 (やっぱり来たか…) 「うん、行ったよ」 「やっぱり…私のシートに座ったのは…信也くん…だよね…?」 「そうだよ。あの時【どんぐりペンギン】に座ったのは俺」 俺は愛海ちゃんの質問に嘘偽りなく、素直に答えた。 そうする事により、あの日の事が真実だったと認識させるため。 「なんで…??私の事を知ったの??」 「それは企業秘密。たまたま知っちゃっただけだけどね」 すると俯いたままだった愛海ちゃんが俺のほうに視線を向けた。 「あ…あの…信也くん…。お店の事は…黙っててくれないかな??」 それは俺にとって想定内の提案。 恐らく、そう切り出してくるとは想像していた。 「いいけど…。条件があるな」 「条件??」 「うん、どう??俺の質問に一つだけ正直に答えるってのは??」 「し…質問に答える??」 「現状、まだ誰にもあの事は話してない。質問に答えてくれば、全ては俺の中だけで止めておくよ」 すると愛海ちゃんは少し俯いて黙り込んだ。 しかし、黙っていたのも束の間、直ぐに顔を上げて、俺に言った。 「分かった…。いいよ、それで黙っていてくれるなら」 「オッケー、契約成立ね。それじゃ俺の質問するね、正直に答えてよ」 俺がそう言うと、愛海ちゃんは少し身構えをしたようだった。 「えっ…っとね…。【なんで】、愛海ちゃんは、椅子の中身をやってるの??」 「えっ!?」 俺の質問が予想外だったのか、少しキョトンとする愛海ちゃん。 「いや…だってさ…あの椅子の中身、苦しいだろうし、つらいだろうから、なんでそれでも椅子の中身なんてやってるのかな??って思ってさ…」 俺のこの質問、返答はどうであれ、俺にとっては美味しい質問なのだ。 仮に、つらく苦しくて、嫌だけどしょうがなくやっている…という答えだったとしても、俺にしてみれば心をくすぐられる。 嫌だけど、椅子の着ぐるみの中で、必死に耐えている女の子がいるという状況は心が踊る。 もしくは、逆の答えだったとしても…。 すると、愛海ちゃんはモジモジしながら返答をした。 「え…っと…。あの仕事…とても給料がいいから…」 そう答えた愛海ちゃんの様子、あからさまにそれ以外の理由があると思わせる雰囲気だ。 「ふ~ん…給料がいいんだ…。で…それだけ??」 「えっ!?」 俺の【それだけ】という言葉にあからさまな反応を見せる愛海ちゃん。 その反応は、違う答えがあると言わんばかりの驚き様だ。 (…ビンゴ…) 恐らく俺の求める答えがそこに隠れているようだ。 「俺は正直に答えて…って言ったよね。そうだな…例えば…【求めてる】…とか??」 「えっ!?そ…その…」 俺の言葉に動揺を見せる愛海ちゃん。 下に俯きながら、目を左右にキョロキョロとさせている。 この分かりやすい性格もまた、愛海ちゃんの可愛らしさでもある。 そして暫く動揺していた愛海ちゃんが、ゴクンと唾を呑み込み、大きく深呼吸をした。 「ふぅぅ~~……」 そして、視線は逸らしたまま、愛海ちゃんは喋り始めた。 「え…っと…。あの…信也くん…正直に言うから…軽蔑しないでね…」 「しないよ。俺は愛海ちゃんの本音を聞きたいんだ」 「え…っと…その…じ…実を言うと…私…あの椅子の中に入れられる事が…嬉しいっていうか…心地いいっていうか…。…椅子の中に閉じ込められたいって…感じてるの…」 (ビンゴ!!) その愛海ちゃんの答え…それは俺が欲するものの中で、一番のものだった。 「そうなんだ…。でも…あの椅子の中って暑いし、苦しいんでしょ?身動きも取れないし」 「え…っと…ね…。でも…なんか…あの椅子に閉じ込められて動けなくされてると…暑くて苦しいんだけど…なんか…それがなんか…気持ちが高ぶるっていうか…」 「それで、お客にされるがまま責められちゃうんだよね」 「う…うん…そう…。でも…その状況になると…その…全く抵抗も出来ずに責められるのが…気持ちよくて…」 「そっか…」 「あっ!?や…やっぱり…引くよね…。私…凄く変態な話してるよね…」 愛海ちゃんは俯いたまま、顔を真っ赤にしながら、モジモジしている。 しかし、恥じらいながら口にした愛海ちゃんの言葉は、正に俺が欲していたもの…。 「ぜ~んぜん。引いてなんかないよ」 「えっ!?」 「だって、よくよく考えてみてよ。俺はあの店…HCカフェに客として行っているんだよ。って事は、俺は逆に、椅子の中に女の子が閉じ込められてるって事に興味があるわけ。愛海ちゃんは、椅子の中に入る事に満足している。そして俺は、椅子の中に女の子がいる事に満足している。つまり、俺と愛海ちゃんは同じ種類の感性を持ってるって事だよ」 「…えっ…」 俺の話を聞いた愛海ちゃんが、顔を上げ、俺のほうに視線を向けた。 「だから、俺たち同じ穴のムジナって事」 「し…信也…くん…」 「よかった、よかった。愛海ちゃんが俺と一緒で。俺だけ違う性癖だったら、俺だけ変態になるとこだったよ」 俺が笑いながらそう言うと、愛海ちゃんの表情が緩んだ。 「愛海ちゃんが正直に言ってくれて嬉しかったよ。それじゃ、お店の件は俺たちだけの秘密って事で」 「信也くん……ありがと……」 そうして俺は、真実を掴み取った。 椅子の中に拘束されて責められる事に快感を感じている愛海ちゃん。 そして、椅子の中に拘束された女の子を責める事に快感を感じる俺。 その二人の感性と性癖は、見事にマッチしたのだった。 そして、暫くして俺たちは付き合い始めた。 その後も、店に通う俺。 店で椅子の中身になる愛海ちゃん。 二人でお金を貯め、愛海ちゃんがHCカフェの店長に交渉して、人間椅子の着ぐるみを一つ購入させてもらう事が出来た。 もちろん、愛海ちゃんがお店を辞めない事も条件であったが、俺たちは俺たちだけの人間椅子を手に入れる事が出来たのだった。 ・・・ そして、俺の部屋には、一人暮らしの部屋には似つかわしくない、大きな椅子が置いてある。 もちろん、それは二人で購入した、人間椅子だ。 「…ん……ん……ん……」 部屋の中に微かではあるが、愛海ちゃんの嬌声が聞こえている。 俺は今、椅子に座っている訳ではなく、リビングの別のソファーでテレビを見ているのだった。 「そろそろ一時間か…」 ソファーから立ちあがった俺は、ゆっくりと人間椅子の方へと向かって行った。 「…ん……ん……ん……」 人間椅子からは絶えず、愛海ちゃんの嬌声が漏れている。 愛海ちゃんを椅子の中に入れてから、一時間ほど、バイブの強度を弱くしたまま、その状態で、全く関与することなく、ずっと放置しておいた。 一時間もの間、微弱な責めを永遠と与え続けられた愛海ちゃん。 そのお預けっぷりは、なかなかのものだろう。 更に言えば、一時間以上、椅子の中に閉じ込められているのだ。 もう、中の愛海ちゃんは、暑さで汗みどろになっている事も間違いない。 【ゴクリ…】 そんな椅子の中身を想像しながら、俺は生唾を呑んだ。 そして、ヘッドレストに自らの頭を近づけて行く。 「…んっ…すぅっ…すぅっ…んっ…すぅっ…んっ…すぅっ…」 人間椅子を改造して、中身の愛海ちゃんの呼吸口を、ヘッドレストの前面に出した。 その飛び出たホースの先から、愛海ちゃんの嬌声と呼吸音が聞こえてくる。 全頭マスクを被り、その口の部分から伸びるこのホースは、愛海ちゃんにとって唯一の呼吸口となる。 全頭マスクの鼻は塞がれているタイプなので、本当にここから呼吸をするしかない。 快感を感じ、嬌声を漏らしている最中でも、呼吸をここからしなければならない。 なので、このホースからは嬌声と共に、彼女の必死の呼吸音も聞こえてくるのだ。 もうここはお店でもなんでもなく、俺と愛海ちゃんの二人のプライベート空間。 何の制約もない。 声を出してもいいし、何をしても構わないのだ。 俺の目の前にある椅子…。 その中には、椅子の着ぐるみの中に身動きを取れないように拘束され、閉じ込められた愛海ちゃんがいる。 俺が開けない限り、彼女は椅子から出る事は出来ない。 しかも身動きが取れないのだから、抵抗も出来ないし、逃げる事も出来ないのだ。 俺はそっと呼吸口であるホースへと手を伸ばした。 一時間放置をされて、次に訪れた刺激…。 俺はホースの口を指で塞いだ。 「んっ!?」 どうやら愛海ちゃんは自らの呼吸が出来ない事に気が付いたようだ。 俺はそのまま、ホースの口を塞ぎ続ける。 そして1分も立たないうちに椅子の中から声が漏れ始めた。 「んんぅっ!!ううぅっ!!ううぅうっ!!」 それと共に、椅子の座部がモゴモゴと蠢きを始めた。 (あぁ…苦しいよね…息が出来ないよね…) どんなに苦しかろうが、抵抗は出来ない。 体は完全に椅子によって拘束されているのだ。 ただただ呻き声を上げるしかない。 「ううぅうっ!!ううっ!!ううぅうっ!!ううぅぅぅぅっ!!」 すぐに激しい呻き声と変わっていく。 抵抗する事も逃げる事も出来ず、生死を他人に握られている。 そして、今まさに、呼吸を止められ、窒息しそうになっているのだ。 (なんて…なんて…いい声なんだ…) 「ううぅうぅっ!!うううぅぅっ!!うううぅぅぅうぅ!!」 座部がビクンビクンと激しくうねりを上げる。 とは言え、椅子に拘束されているので、見た目にはそれ程、大きくは動いていない。 中の愛海ちゃんは必死にになっている事だろう。 その漏れ出てくる呻き声が、悲鳴に近いものとなっている事で、それがはっきりと伝わる。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 これまでにない大きな呻き声が聞こえた瞬間、俺はホースの口に当てていた指を放した。 「すうぅぅぅっ!!ふぅぅぅぅっ!!すうぅぅぅっ!!ふぅぅぅぅぅっ!!」 ホースの口から、とても激しい呼吸音が聞こえてくる。 暫く止められていた呼吸。 解放されたとしても、すぐには元には戻らない。 必死にその呼吸口から空気を取り入れる愛海ちゃん。 暫くして、その激しい呼吸が少し収まると、呼吸の合間に愛海ちゃんの声が混じる。 「すうぅぅぅ…うぅっ…ふぅぅぅ…うぐっ…すぅぅぅ…んっ…ふぅぅぅ…」 少し泣き声じみた声色が伺える。 苦しかったのだろう…死んでしまうと思ったのだろう…。 恐怖で涙が零れ落ちているのだろう…。 そんな様子すらも、俺は中身を想像して気持ちが高揚してしまう。 【ドスッ】 そして、そんな状態の愛海ちゃんの入った椅子に、俺はようやく腰を降ろした。 「んっ…」 俺が座り体重を掛ける事で、中は圧迫される。 今まで散々放置され、ようやく訪れた圧迫感。 彼女の待ち望んでいた圧迫感なのだ。 俺は背もたれにしっかりと背中を付けた。 呼吸が乱れ、激しく動く愛海ちゃんの胸がはっきりと背中に感じられる。 必死に呼吸するその胸を、俺は体重をかけて圧迫する。 「んぅ……んっ……ん……ん……」 ヘッドレストに頭を付けると、そのすぐ横にあるホースから、中身の愛海ちゃんの吐息がはっきりと聞こえてくる。 わざと全身を圧迫するかの如く、俺は全身で椅子の上へと乗りかかった。 「んうぅっ…んっ…んっ…」 弱めながらも刺激し続けるバイブ。 それよりも、俺が全身で圧迫した事で、中の愛海ちゃんは、その圧迫感に感じでいるのだろう。 「さて…お預けしすぎて…もう我慢できないでしょ…」 俺はそっと傍にあるタブレットに手を掛けた。 【ピッ】 そして、俺はバイブの強度を一気に【最強】まで上昇させた。 「んんんんうぅぅぅぅっ!!!」 俺の背中に彼女が体をビクンと跳ね上げさせた感覚が伝わってくる。 一時間程、ずっと焦らさられたままの状態。 そして、そこにようやく与えられた、彼女の望む圧迫感。 そこに加えられる、陰部への恐ろしい程の刺激。 彼女を一気に行きつかせるには充分な刺激だ。 「んんうぅぅぅう!!!うぅぅぅぅうぅ!!んんうぅぅぅ!!」 必死に体を悶えさせようとする愛海ちゃん。 しかし、当然、その体を動かす事は出来ない。 襲い来る快感という刺激を、散らす事は全く出来ない。 その快感をもろに受け止めるしか、彼女には出来ないのである。 「んうぅぅぅぅ!!んうううっ!!ううぅぅうううぅっ!!!」 そして、声の雰囲気から、もう絶頂を迎えようとしている事は明白だった。 その瞬間、俺は耳元にあるホースの口を指で塞いだ。 「んうぅぅ!?うぅぅぅぅぅ!!!んうぅぅぅぅぅ!!!うううぅぅぅうっ!!」 快感の波に呑まれ絶頂を迎えそうなほどに至っている所に、呼吸を止められた。 もう、彼女の頭の中は色々な事でグチャグチャになっているだろう。 身動きの取れない拘束感…。 体を包み込む暑さ…。 上から与えられる圧迫感…。 陰部から伝わる気持ちよさ…。 そこに加えて、呼吸を止められた苦しさ…。 「んうぅぅぅうっ!!んうぅぅぅうっ!!」 一気にその呻き声とも喘ぎ声ともいえる叫びのような声が大きくなった。 そして、その声と動きは最高潮へと達していった。 「んうっ!!んうっ!!んうぅっ!!…んっ…んううううううううぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 激しい呻き声を上げながら、愛海ちゃんは絶頂を迎えた。 【ピッ】 それを確認した俺は、一度バイブの動きを止めた。 そして、ホースの口から指を放し、呼吸口を解放した。 「すぅぅぅぅっ!!ふぅぅぅぅっ!!すぅぅぅぅっ!!ふぅぅぅぅっ!!」 ホースの口からは激しい呼吸が繰り返される。 (苦しいかい…?…でも…気持ちよかっただろう…) 椅子は暴れる事なく、胸だけを大きく上下させ、ただただ呼吸音を鳴り響かせた。 恐らく中の愛海ちゃんは汗やら愛液やらでグショグショになっているだろう。 絶頂を迎えさせられ、虚脱感に包まれているだろう。 暑さにやられているかもしれない。 しかし、彼女は未だ椅子の中…。 そして、俺はその椅子に座っている。 俺は椅子の横に置いてあるサイドテーブルに乗せてあるお酒のグラスを手に取った。 そして、そのグラスを口に付け、一口、酒を飲んだ。 そのままシートの背に背中をもたれ掛からせる。 「さあ…まだ夜は長いよ…愛海ちゃん…」 俺がそう言うとシートの中から微かな声が漏れてきた。 「…ぅ……………」 そして、俺と愛海ちゃんはお互い、人間椅子を心行くまで堪能するのだった。 そうお互いが…。 ---------------------------END------------------------------------------
ももぴ
2024-04-15 14:39:53 +0000 UTCKK
2024-04-12 00:23:41 +0000 UTC