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UMAのマスコット Side Story ~ 四葉 Side ~

※本作品はpixivで公開した、【UMAのマスコット】のサイドストリーとなります。本編をお読みいただいた事を前提にしておりますので、詳細等が省略されております。 本編を一読頂いたあと、お楽しみ頂けると幸いです。 ・・・ 「すぅぅぅ…ふぅぅぅ…すぅぅぅ…ふぅぅぅ…」 (暑い…まだ始まる前なのに…暑いよぉ…) 私は今、着ぐるみの中に入っている。 満足に出来ない呼吸を必死にしながら、体中を暑さに覆われ、ただひたすら時を待っていた。 私の名前は【羽鳥 四葉(はとり よつば)】。 学校の生徒会メンバーであり、今日は、生徒会長の【凛華(りんか)さん】に指名され、マスコットキャラクターの中身をやる事になったのだ。 このマスコットキャラクター…名前を【ツチ丸】といい、幻の生き物【ツチノコ】をモチーフにしている。 モチーフといっても、ディフォルメ感はまるでない。 想像上の姿を、そのまま、中に人が入れる大きさにした、少しリアルな造形のキャラクターなのだ。 実は私たちの町では、ツチノコが話題となっており、テレビなどでも取り上げられている。 そして、今日の【大迫フェスティバル】という町のイベントで、ツチ丸を登場させるという事になった。 そして、今はそのステージイベントが始まる直前なのだ。 リアルなツチノコという事は、蛇と同じ状態。 地面に腹をつけ縦に伸びる状態。 つまり、私は着ぐるみの中、うつ伏せの状態で、地面に寝転がっている体勢だ。 そして、この会場に来る前、学校の生徒会室で着ぐるみの中に入れられ、イベント会場につくまで、着ぐるみから出してもらえず、更に今に至る。 もう既に、着ぐるみの中は、外の気温と私の体温で、かなりの暑さとなっていた。 両腕はベルトのようなもので、体の側面に固定され動かせなくなっている。 そして、体全体はツチ丸の着ぐるみに、ギュッと締め付けられている状態で包まれている。 つまり、私自身が一本の棒のような形で拘束された状態で、着ぐるみに入っているのだ。 そして、練習や学校でのお披露目の時と違う点があった。 私の陰部には、私に快感を与える【道具】が挿し込まれている…。 それは、凛華さんがどうしても入れなさいという指示で、泣く泣く挿入した。 更に、その上から、今回は吸水用のオムツもあてがわれている。 つまり、尿を出すくらい長い時間、この中に閉じ込められるという事を意味した。 そんな事までされて、何故、私が着ぐるみの中身をやらなければいけないか…? 凛華様の家、【榊原家(さかきばら)】は、この町で一番の力を持った家。 榊原家に逆らうと、この町で暮らす事は困難になる。 私が凛華さんに逆らう事で、両親や妹にまで迷惑を掛ける事になる。 それで、私は凛華さんの言う通りにするしかないのだ。 つまり、どんなに苦しかろうが、とにかく言われた事を頑張ってこなすしかない。 今の私は、ツチ丸。 マスコットキャラクターのツチ丸なのだ。 この、凛華さんがプロデュースしたツチ丸を、しっかりとやり切らなければならない。 (暑い…でも…頑張らなきゃ…) まだ、今から初めての出番だというのに、着ぐるみの中の私の顔には、大量の汗が滴っていた。 すると、司会進行を務める凛華さんのマイクを通した声が聞こえて来た。 「は~い!皆さんこんちには~!!わぁ~こんなに沢山のお友達が集まってくれるなんて、とっても嬉しいです!」 (は…始まった…。よし…準備をしなきゃ…) 私は動かしにくい体を必死に動かしながら、移動を始める。 この着ぐるみは、基本、シャクトリ虫のような動きで進むしかない。 お尻を上部に突き上げ、膝を起点として体を前に進ませる。 伸びきったら、またお尻を突き上げる。 この繰り返しで、前に進むしかない。 (よいしょ…よいしょ…よいしょ…っと…) テント内のツチ丸の待機スペースから、テントの入口まで行くだけで、一苦労である。 それでも、なんとかスタンバイ位置まで辿り着いた。 (はぁ…はぁ…はぁ…これだけ…移動した…だけなのに…) 少しの移動でも、かなり息があがる。 呼吸はツチ丸の口の部分から空気が入ってくるので、酸欠になるほどでない。 とはいえ、着ぐるみにほぼ包まれているのだから、普通の人と比べれば、遥かに呼吸はしにくいし、空気も籠る。 あがった息を、呼びこまれるまでに、なんとか収めようと、ゆっくりと呼吸をした。 すると、ついに、凛華さんがツチ丸を呼び込む声が聞こえて来た。 テントの入口には、もう一人の生徒会メンバーである【牧人(まきと)くん】が横幕を開くためにスタンバイしている。 ちなみに、牧人くんは、ツチ丸の中身が私だという事は知らない。 …というか知られたくない…。 もう既に、かなり汗だくの状態。 つまり、その汗みどろの着ぐるみの中身が私だという事。 更には、陰部に道具を仕込まれているのだ。 そんな状態を知られてしまったら最悪だ。 すると、凛華さんがついにツチ丸を呼び込む声が聞こえた。 「それじゃあ、大きな声で、ツチ丸~!って呼んでね。いくよぉ~せーのっ!!」 「ツチ丸~!!」 「もっと大きな声で、せ~のっ!」 「ツチ丸~!!」 会場の子供達が合わさった声が聞こえてくる。 「ツチ丸!よろしくぅ!!」 (よし…行こう!!) 「幕上げます!行って下さい!」 そう言って、牧人くんがテントの横幕を上げてくれた。 (よいしょ…よいしょ…よいしょ…) 私は体をシャクトリ虫のように動かし、必死にステージ中央へと向かっていく。 決して速いスピードではない。 しかし、この動きでしか移動出来ない私にとっては、最速の移動である。 テントからステージの中央。 距離にすれば、数メートルしかない。 とはいえ、私にとっては、恐ろしい程長く感じる道のりだった。 (よいしょ…よいしょ…よいしょ…) 「おおぉぉぉ~~~」 ツチ丸がお客の視界に入り、会場からどよめきが起こる。 この見た目のリアルさが様々な反応を呼ぶ。 そして、なんとか凛華さんのもとまで辿り着いた。 (はぁっ…はぁっ…はぁっ…く…苦しい…苦しいよぉ…) 体全身を使ってここまで這って来た。 登場しただけではあるが、恐ろしい程に息があがってしまう。 ステージに寝転びながら、体を上下させながら、必死に呼吸をする。 すると、凛華さんが進行を始めた。 「皆さん!ツチ丸が来てくれましたよ!」 会場から大きな拍手が上がった。 「ツチ丸は、この大迫市でも有名なツチノコの化身。大迫市のマスコットキャラクターになったんですよ。これから皆さん、よろしくね!」 (こ…このきっかけ…起きなきゃ…) これは決められたきっかけ。 凛華さんがそう言ったら、私は寝転がっている状態から起き上がらなければならない。 (ふんっ…よいっ…しょっ…と…) うつ伏せに寝そべっていた体勢から、再びシャクトリ虫のようにお尻を突き出し、そこから背筋を使って、頭部を持ち上げる。 (よいっ…しょっ!!) そして私は頭部をなんとか持ち上がらせ、膝立ちの状態となった。 つまり、ツチ丸としては、鎌首を上げたような状態だ。 (はぁ…はぁ…はぁ…) こうやって起き上がるだけでも、かなりのエネルギーを使う。 しかし、そんな消耗した私など関係なく、凛華さんは進行を続けていった。 「さあそれじゃあ、ゲーム大会に移りましょう!」 凛花さんの進行で、ゲーム大会が始まった。 クイズやじゃんけん、基本は凛花さん主導で、私はほとんど何もせず、ステージ上でなんとなくリアクションを取っているだけである。 といっても、両手を体の側面で拘束され、一本に纏められた足の両膝で立っている状態。 体の向きを変えたり、頭部を動かすくらいのリアクションしか出来ないというのも事実。 ただただそこに居て、にぎやかしているだけのマスコット。 しかし、ただそこにいるだけでも暑さは襲ってくる。 (はぁっ…はぁっ…暑い…暑い…死んじゃう…よぉ…) 体を包み込む熱気。 分厚い着ぐるみの中には私の体温がどんどんと籠り続ける。 そして、外の気温と太陽光が着ぐるみを外からどんどんと温めていく。 全身から汗が噴き出ているのが分かる。 あまりの暑さに、少し頭が朦朧とするくらいだ。 (はぁ…はぁ…暑い…体が…やばい…はぁ…はぁ…) 逃げ出したくなるような暑さ。 しかし、私を包み込む着ぐるみは、私を完全に覆っている。 どんなに逃げようとしたところで、私はこの暑さから逃げる事は出来ないのだ。 とにかく早く終わってくれるようにひたすら願うしかない。 (暑い…暑い…死んじゃう…死んじゃう…よぉ…) するとようやくゲーム大会が終わりを迎えた。 (はぁ…はぁ…やっと…ゲーム大会が…終わった…) ただそこでリアクションを取っていただけだが、もう既に私の体は限界を迎えつつあった。 暑すぎて頭が朦朧とする。 少し体が揺れ始めていたが、それを抑える事が出来ない。 もうステージが終わり、テントに戻れるのではないかと、一瞬、思ってしまった。 しかし、無情にも、凛華さんの言葉でそんな、浅はかな期待はぶち壊される。 「みんな、ツチ丸の得意技を教えてあげるね。ツチノコって、蛇なのにジャンプが出来るんだよ。それと同じように、ツチ丸の得意技は【ツチ丸ジャンプ】っていって、ピョコンとジャンプ出来るんだ」 (ツ…ツチ丸…ジャンプ…) その凛華さんの言葉に、体が固まる。 そう…ツチ丸ジャンプとは、この膝立ちの状態から、前方へと飛び出さなければならないのだ。 両手を拘束された状態で、前方へと飛び込む。 つまり、受け身は全く取れないのだ。 分厚い着ぐるみに包まれているので、怪我をする程ではないが、倒れた際の衝撃はそれなりのもの。 痛みも感じるし、打ち所が悪いと息が詰まってしまう。 何度も練習し、お披露目の時にもやった行為。 しかし、何度やった所で、その恐怖と痛みは抑えられない。 「じゃあ、一回、ツチ丸に見せてもらおうか。ツチ丸いくよ…」 そんな恐怖に駆られた私など関係なく、凛華さんは進行していく。 「せ~のっ!ツチ丸~~~…ジャンプ!!」 (うぅ…やらなきゃ…。よし…) 必ずやらなければならない…。 私は意を決し、前方へと体を飛び出させた。 【ドスンッ!】 (ぐふっ!!) 会場から歓声があがる。 床に体を叩きつけた衝撃は、やはりそれなりのものであり、私に痛みを感じさせる。 (うぅ…痛い…やっぱり…痛いよ…ぉ…) その痛みに耐えながら、ステージ上に寝転がる私。 そんな私にまた、非情なる言葉が掛けられる。 「さあ、ツチ丸、起きて起きて。今度は音楽に合わせていくから」 (お…音楽に合わせて…) そう、音楽に合わせて凛華さんのきっかけで、何度もツチ丸ジャンプをしなければならないのだ。 (うぅ…でも…や…やらなきゃ…) 体に痛みをもたらすツチ丸ジャンプ。 自らが飛び、自らが痛みをもたらしている。 しかし、やめる訳にはいかない…。 そう…凛華さん指示なのだから。 私は言われるがまま、必死にまた起き上がった。 「さあ音楽を流すから、会場のみんなも、ツチ丸と一緒に大きくジャンプしようね。いくよ、音楽スタート!!」 そして、音楽が流れ始め、会場にいた子供達もリズムに合わせて動き始めた。 曲が進みサビの付近まで来た所で、凛花さんの言葉が入る。 「さあ行くよ、みんな準備して~。せ~のっ!ツチ丸~~~ジャンプ!!!」 【ドスンッ!】 (ぐふっ!!) 打ち所が悪く、少し息が詰まる。 (うっ!ゴホッ!!ゴホッ!!い…息が…) しかし、すぐに凛華さんの指示が下る。 「さあ、まだまだ行くよ。ツチ丸早く起き上がって」 (うぅ…は…早く…起き上がら…ないと…) 「さあ行くよ!せ~のっ!ツチ丸~~~ジャンプ!!」 そして、その後、何度もツチ丸ジャンプを繰り返させられた。 その度に、体を床に打ち付ける。 その度に、体を襲う痛み。 そして、飛び終わる度に、起き上がらなくてはならない。 繰り返される痛み。 そして、蓄積する疲労と、蓄積していく着ぐるみの中の温度。 飛ぶたびに必死に起き上がっていたものの、やはり途中から、暑さと苦しさに襲われ、動きが緩慢となり始める。 (うぅ…苦しい…暑い…もう…ムリ…もう限界…ムリ…もう…ムリ…) 意識が朦朧とし始める。 しかし、本能が凛華さん指示に従わなければならないと感じ取り、体をなんとか動かす。 (だ…ダメ…もう…力が…) もう体を起こすのが無理だと感じた瞬間だった。 流れていた音楽が終了した。 「さあこれで、この時間のステージは終わりです。また次の時間に会いましょう!またね~」 (お…終わった…の…) 凛華さんはステージからスタスタと歩いてテントへと戻って行った。 しかし、私は今、ツチ丸の着ぐるみに身を包まれている。 つまり、進むにはシャクトリ虫のように這って移動するしかない。 ステージが終わり、疲弊しきった体。 しかし、テントまでは、自らで進んで帰るしかない。 (うぅ…も…戻らない…と…) 最後の力をふり絞り、必死に這いながら、テントへと向かう。 その道のりは、登場の時とは、比べ物にならない程、遠く感じる道のりだ。 意識が朦朧とする中、私は、決死の思いで、テントへと進んでいった。 (はぁ…はぁ…暑い…く…苦しい…はぁ…はぁ…前へ…前へ…) かなりの時間をかけ、なんとかテントへと辿り着いた。 「ツチ丸!大丈夫ですか!早く、クーラーの所へ!」 すると、直ぐに牧人くんが私のもとに駆け寄り、着ぐるみを掴むと、クーラーの下へと引っ張って行ってくれた。 「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」 恐ろしい程に呼吸が乱れ、かなりの呼吸音を出して息をしてしまう。 (暑い…苦しい…死んじゃう…死んじゃう…) クーラーの冷たい風が着ぐるみを冷やすものの、なかなか着ぐるみ内部の熱は下がらない。 こうして、寝転んでいるだけでも、暑さは私を蝕み続けるのだった。 体の全体、頭から足の先まで、全てから暑さが襲いかかる。 (暑い…暑い…もう…ムリ…暑い…出して…ここから…出して…もう…ムリ…) この着ぐるみから出してもらいたい…そう願う。 その願いが聞き入れられないのは分かっている。 凛華さんの性格を考えれば、そんな可能性は欠片もないだろう。 しかし、それが分かっていても、出して欲しいという願いを抱いてしまう程、着ぐるみの中は、暑く、苦しいのだ。 「お疲れ様でした。次の出番まで、休んでください」 牧人くんが私にそう声を掛けてくれた。 しかし、今の私にその言葉を頭で理解できる余裕すらなかった。 (出して…ここから…出して…もうムリ…出して…出して…出して…) そうして暫くの間、私はただ出して欲しいという事だけを考えながら、全く動くこともなく、そこに横たわっていた。 暫くして呼吸が落ち着いた頃、牧人くんが、私に声を掛けて来た。 「もう、水分飲めますか??チューブ入れますよ」 (す…水分…ほ…欲しい…) 呼吸は落ち着いたものの、着ぐるみ内の温度は多少良くなった程度。 そして、猛烈な暑さに包まれ、体中から噴き出した汗。 体が本能的に水分を欲していた。 すると口元にチューブが挿し込まれてきた。 (す…水分…) そして、私は口元に挿し込まれたチューブを口にし、一気に与えられた水分を飲み干した。 口から取り込んだ水分が、体中に染み渡って行く感じがする。 こんなに取り込んだ水分が有難いと感じたことは無い。 (んぁ…生き返る…) 「無くなりましたので、抜きますね」 飲み込む水分が無くなると、牧人くんがそのチューブを抜き取った。 そして、拘束された体…もとより満足に動くことは出来ない。 それに、次のステージでも、今と同じように体を消耗する事は分かっているのだから、出来る限り、この間に体力を回復するしかない。 それ故、まるで動かずに、ジッとしているしかないのだ。 そして、暫くそうしてジッとしていると、招かざる事が訪れた。 【ブゥゥン…】 (んぅっ!!!) 着ぐるみに閉じ込められる前に、私の陰部に仕込まされた道具が作動したのだ。 その振動に、つい体が反応して、ビクッと動いてしまった。 (んぅぅっ!!こ…これ…いや…んぁっ!!やめて…) 微弱なれど、確実に私を刺激する、陰部の道具。 これは凛華さんの悪だくみだろう…。 こうして休憩出来るはずの時間すらも、私を責めようとしているのだ。 (んぅ…ぁ…いやぁ…ダメ…う…動い…ちゃう…よ…) 私のすぐ傍には、牧人くんが居る。 あまり激しく動けば、私の様子のおかしさに気が付かれてしまう。 中身が私だとバレていないとはいえ、中身の人間が着ぐるみの中で感じてしまっているなど気付かれる訳にはいかない。 マスコットの着ぐるみの中で、性的道具で感じてしまっているなど、言語道断な事だ。 (んっ…あぁ…止まっ…て…ダメ…あぅ…いやぁぁ…んっ…) そうして、私は休む事を許されず、陰部の道具で責められれ続けたのだった。 牧人くんがすぐ傍で見守る中、人知れず…。 どれだけ時間が経っただろうか、凛花さんの声が聞こえて来た。 「さあ、次のステージの時間ですわ!」 その声と共に、陰部の道具の動きが止まった。 (ぁ…次の…ステージ…始まる…の…) そして、次のステージも同じように繰り返されていった。 朦朧としていく頭。 なんとか気合で必死にこなしてくだけ。 もう何度目のステージかも分からなくなっていた。 何度目かのステージの後、牧人くんが言った。 「凛花さん、ちょっとトイレに行って来てもよろしいですか?」 「ええ結構ですわ。いってらっしゃいませ」 「はい」 どうやら牧人くんが、トイレに行くため、テントを離れた様だった。 (ま…牧人くんが…いなくなった…) 今のテント内は凛華さんと着ぐるみの私しかいない。 つまり、今なら、声を出したところで、内情を知る人しかいないという事。 これは、凛華さんにお願いする、千載一遇のチャンスだ。 聞き入れられないだろうとは思うが、体の限界を迎えている私は、意を決して凛華さんに話しかけた。 「あ…あの…凛華さん…」 「ん?どうかしました?」 「も…もう…体が…限界です…着ぐるみから…出してください…」 「は??まだ二回ステージが残っているのですわ。無理に決まっているでしょ」 「で…でも…もう…暑さの…限界です…」 「着ぐるみが暑いのは当たり前ですわ」 「あ…暑くて…体が…耐えられない…です…」 「何を言っているのかしら??」 「もう…お願いですから…出して…下さい…」 「はぁ???ふざけてもらっては困りますわ。あなたも生徒会の一員として、やるべき事はやっていただかないと」 「で…でも…もう…体が…」 「分かりました??それくらいは貴方の義務として、きちんとつとめなさい!!」 やはり、まるで聞き入れてくれる素振りもない。 しかし、体は限界を迎えている。 牧人くんがいないこのチャンスに、私は懇願するしかないのだった。 【バサッ】 「お疲れ様です…」 すると、牧人くんがトイレから戻り、テントに入って来た。 (あっ…牧人くん…た…多分…聞かれていない…よね…) 恐らく私の声は、着ぐるみ包まれかなりくぐもっているはずだから、テントの外までは聞こえていないはず。 先程の会話が、聞かれていたはずは無い。 しかし、牧人くんが戻った事で、私はもう声を出すことが出来なくなった。 つまり、懇願も全く聞き入れられないまま、現状維持となったという事だ。 「あれ!?」 テントに戻った牧人くんが、疑問の声を上げた。 「どうしました?牧人くん?」 「え!?あれ??凛花さん…今、四葉ちゃんと話してませんでした??」 (えっ!?聞かれてた!?) 「四葉さん??」 「ええ…。今、外で【生徒会の一員として】って聞こえたので、てっきり四葉ちゃんが来ているのかと…」 「フフッ…」 恐らく、苛立ちで声が大きくなっていた凛華さんの声が聞こえていたのだろう。 しかし、その質問の内容からするに、牧人くんは、私が中身だという事には気が付いていない。 その事に、少しホッとしてしまう。 すると、少し間を置いた後、牧人くんが質問した。 「そ…そういば…凛花さん。今日は…四葉ちゃんは、大迫フェスティバルの手伝いには来ないんですか??」 「そんな事はありませんわ。四葉さんは、大事な仕事をしてもらってますわ」 「大事な仕事??」 「ええ…」 聞こえる会話を聞く限りでも、牧人くんは気が付いていない。 暫くの沈黙が続いた。 何とか乗り切れると思ったその時だった。 「気が付いたみたいですわね…」 「な…なに…なにを…」 「ツチ丸の…中身…」 「え!?」 (えっ…!?気が付いた…??) 聞こえてくる会話から考えて、何故、その流れになったかは分からない。 しかし、今、凛華さんは【ツチ丸の中身】と言った。 それは、牧人くんがツチ丸の中身に気が付いたという事。 (え…な…なんで…どうして?…え…そ…そんな…) そして、その答えを凛華さんが、はっきと口にしてしまった。 「牧人くんが気が付いた通り、中身は四葉さんよ…」 (う…嘘…いや…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!) 完全に私がツチ丸の中身だという事をバラされた。 「え!?そ…そんな…。そ…そんな…え!?プ…プロの人じゃ…??」 「私はそんな事、一言も言ってませんわよ。【練習を積んだ、専属の人】とは言いましたけど」 「そ…それじゃあ…ホ…ホントに…四葉ちゃんが中に…。き…昨日の全校集会から…四葉ちゃんが…」 「ええ…もちろん…」 (あぁ…バレた…完全にバレちゃった…あぁぁ…) 暫くの沈黙が続く。 牧人くんが、こちらをジッと見ている視線を感じる。 そう…牧人くんが視線を送る先の、ツチ丸の着ぐるみの中には、汗みどろとなった私がいるのだ。 するとそのタイミングで、道具が動き始めた。 【ブウウゥン…】 (んあっ!!いやぁぁっ!!こんなタイミングでぇっ!!牧人くんがっ!!見てるのにぃぃぃぃ!!) しかし、体は正直に反応してしまい、ビクッと体を動かしてしまった。 「あら?動いたようですわね…」 すると、それを見た凛花さんが、ボソッと言葉を発した。 「な…なんなんですか…この動き?」 「あっ??これです??これは…」 (あっ!!凛華さん!!ダメェッ!!言っちゃダメェェェェェ!!) 今の流れだと、凛華さんはあっさりと陰部の道具の事を言ってしまうだろう。 中身が私だとバレたうえ、中で道具で感じているなど、牧人くんには絶対に知られたくない。 私は、着ぐるみに包まれた体を必死に動かし、声は出さずに、凛華さんの言葉を遮ろうと、凛華さんのほうに進んだ。 (言わないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!) しかし、動きの遅いツチ丸が向かった所で、凛華さんを止める事は出来ない。 凛華さんは恐ろしい程、あっさりと口を滑らした。 「四葉さんの陰部に、道具を仕込ませてあるのですわ」 「ど…道具!?」 「そうですわ…四葉さんが飽きないための、大人の道具ですわ」 「え!!?」 (いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…) 全てが明らかにされた。 もう、牧人くんの目も、ツチ丸の中には、汗だくで陰部に道具を仕込んで感じてしまっている私という存在が見えてしまっている。 恐ろしい程の恥辱感と背徳感が私を包んでいく。 (あぁ…ぁ…そんな…ぁ…) 「さあ、次のステージの時間ですわ!準備をして下さるかしら?」 全てはバラされた。 しかし、ステージをこなさない訳にはいかない。 終わるまで、着ぐるみから出し貰えない…あと二回のステージをやり切るしかない。 それが凛華さんの指示なのだから。 愕然とした空気に包まれた私だったが、凛華さんのその声を聞き、再びツチ丸として動き始めた。 (ぁ…ぁ…バレ…た…全部…) そんな衝撃を抱えながら、私は再びステージへと向かっていく。 そして、再び同じようにステージは繰り広げられていった。 そのステージは終わりを向かえ、再び、テントへと戻ってきた。 すると同じように牧人くんが話掛けて来た。 「は…早く…水分補給を…」 そして、私の呼吸が少し落ち着くのを待って、牧人くんが、ツチ丸の舌の部分に手を掛けた。 「入れるよ、四葉ちゃん」 (え!?) 今、牧人くんは、確かに、ツチ丸に向かって、【四葉ちゃん】と言った。 もう、完全にツチ丸の中身が私だとして接しているという証拠なのだ。 名前を呼ばれ、ドキッとしてしまい、体が動いてしまった。 そう呼ばれた事で、今の私の現状が、完全にバレているのだという事が、実感された。 そして、また私が道具で感じてしまっている姿も、まじまじと見られているのだった。 そして、ついに最終ステージの時間を迎えた。 「さあ、ラストステージですわ!張り切っていきますわよ!」 凛華さんのテンションも最高潮に達し、最後のステージは幕を開けた。 一通りクイズなどの今まで通りの流れが終わった。 後はツチ丸ジャンプを残すのみとなった所で、空気が変わった。 「さあ、それでは最後になるんだけど、ツチ丸が大好きな日本酒を、町の皆さんが用意してくれました!!」 (に…日本酒!?) 確かに、ツチノコは日本酒が好きと言う説もある。 すると、ステージ袖から、大きな日本酒の樽が運び込まれて来た。 (な…何が…行われる…の…) 「町の皆さんのご好意で、こんなに立派な贈り物を頂きました」 そうこうしている内に、樽の後ろには樽と同高さの台、後ろにスロープ付きのものが用意された。 「それじゃあツチ丸、こっちの台に上がってきて」 (あ…あそこ…まで…) 凛華さんに呼ばれた通りに、そのスロープを使い、台の上へと上がって行った。 もう、ステージの後半、体力も限界を迎えている。 このスロープを上がるだけでも必死だ。 (はぁ…はぁ…はぁ…何が…始まる…の…) ここに上がって来ただけで、恐ろしく息が上がる。 体中を包み込む熱気が恐ろしいものとなっていた。 その熱気が頭を朦朧とさせ、体から力を奪っていく。 この後、何が始まるのか…。 何が始まったとしても、もう何かを出来る余力は、私にはなかった。 すると牧人くんが、凛華さんに呼ばれ、木槌を渡された。 「さあ、それじゃあせっかく用意していただいたものなので、ここで鏡開きといきたいと思います」 (鏡開き…) 内容からするに、私には絶対に出来ない事。 つまり、私はここで、その鏡開きを見守ればよいという事だろう。 「私が、せ~のっていったら、皆さん大きな声で、そ~れ!って言って下さいね」 「それじゃあいきますよ~…せ~のっ!!」 「それっ!!!!」 会場の声と共に振り降ろされる木槌。 【パカンッ】 凛華さんと牧人くんが叩いた樽の蓋は、一撃で綺麗に割れたのだ。 会場から拍手が沸き起こる。 「それでは、スタッフの方、割れた蓋を取ってください」 凛華さんに言われ、牧人くんが割れた樽の蓋を取り除いた。 すると、凛華さんがとんでもない一言を放った。 「さあ、ツチ丸、大好きな日本酒を頂いたんだから、一口飲んで差し上げて」 (え!?ひ…一口…飲む…) ツチ丸は着ぐるみのキャラクター。 もちろん飲むことなど出来ない。 しかし、今、凛華さんは【一口飲んで差し上げて】という指示を私に出した。 つまり、何かしろの飲むような行為をしなければならない。 ツチ丸が飲んだように見せるには…。 …頭部を樽のほうへと突き出し、口から伸びた舌を樽の水につけるくらいしかない。 (や…やるしか…ない…) 私は膝立ちで、ツチ丸が鎌首を上げている姿勢から、腰を折り頭部を前方へとゆっくり出そうとした。 (うぅっ…き…きつい…この姿勢…うぅ…) 体がプルプルと震える。 膝立ちで両手を体側面に添わした状態。 その状態で、上半身を前方へと突き出すのは、かなりの筋力量を必要とする。 気を抜いたら、前方にバランスを崩し、倒れ込んでしまいそうだ。 (うぅ…きつい…ダ…ダメだ…一旦…もどろう…) かなりのきつさに、一旦、鎌首を上げた姿勢へと体勢を戻した。 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!」 (き…きつい…きつい…これは…かなり…きつい…) 一回のチャレンジで、かなりの力を使い、大きく呼吸が乱れる。 (はぁ…はぁ…はぁ…も…もう一回…) 少し体を休めた所で、もう一度チャレンジをした。 ゆっくりと上半身を前方へと伸ばす。 先程よりも少しでも水面に近づけようと、必死に耐える。 (うぅ…きつい…きついよぉ…これ…無理…だよぉぉ…) 限界まで近づこうとするが、水面にはまだ距離がある。 体中の筋肉がプルプルと震える。 一瞬でも気を抜いたら、そのまま前に倒れ込んでしまう。 (うぅぅ…きつい…きつい…) 必死で頑張り、少しでもそれらしく見せようと耐えている所であった。 スピーカーから凛華さんの声が聞こえた。 「ツチ丸!早く飲んでよ!大好きなんでしょ!」 【ドンッ】 (えっ!?) ギリギリの所でバランスを保っていた私の背中に、何かの衝撃が伝わった。 その衝撃は、強いものではなかったが、私のギリギリを崩すには充分なもの。 体がゆっくりと前に崩れ落ちていく。 (え!?) 何が起きたかは分からない。 しかし、今、私の体はバランスが崩れ、ツチ丸の口から見える私の視界に、ゆっくりと樽の水面が近づいて来ているのだった。 (え??何??どういう事??) スローモーションのように、水面が視界に近づいて来る。 頭の中が混乱する。 (えっ…そんな…うそ…) 【ザブーーーン!!】 私は頭から樽の中に突っ込んでいったのだ。 (きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!) 樽の中に満たされた水の中に着ぐるみごと、上半身が沈み込む。 直ぐにツチ丸の口から、大量の水が着ぐるみ内へと流れ込んで来た。 (水が!!水が!!中に!!) 驚いているのも束の間、一瞬のうちに着ぐるみの中の私の上半身は水に覆われてしまった。 (息がっ!!息がっ!!息が出来ないぃぃ!!) その樽から出ようにも、拘束された体で頭から突っ込んでいるので、抜け出すことが出来ない。 水に覆われた上半身。 もちろん、私には空気を取り込む事が出来なくなった。 完全に呼吸を止められ、頭の中がパニックを起こす。 (息がっ!!息がっ!!苦しい!!苦しい!!) 唯一動かせる足を必死に動かし、なんとか抜け出ようと藻掻く。 しかし藻掻けば藻掻く程、酸素がなくなっていく。 あっという間に、呼吸の限界を迎えたのだった。 (いやぁぁぁ!!助けてぇぇぇ!!!苦しいっ!!息がっ!!息がっ!!) それでも出来るのは、必死にツチ丸の尻尾を振り、藻掻き、助けを求めるのみ。 もう既に頭が少し、ぼやっとし始めた。 窒息死という恐怖が頭の中を駆け巡る。 (助けてぇっ!!死ぬ…死ぬ…死んじゃうぅぅぅぅ!!いやぁぁぁぁぁぁ!!) すると、誰かが着ぐるみの下半身を掴んだ気がした。 (死んじゃうぅぅ!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!) 頭が死の恐怖に包み込まれ、呼吸の限界を迎え、完全なパニックを引き起こした、その瞬間、私の体が持ち上がった。 【ドサッ!!】 樽の中から引っ張り上げられ、私の体はステージへと転がされた。 着ぐるみの中に侵入していた、水が、ツチ丸の口から外へと流れ出ていく。 「ゲホッ…ゲホッ…ゲホッ…」 (い…息が…出来る!!!) 少し水を飲んでしまい、咳き込んでしまったが、なんとか呼吸が出来るようになった。 (はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…生きてる…生きてる…助かった…助かったよぉ…) 「あら、ツチ丸ったら、大好きだからって、そんな大胆に飲まなくても」 凛華さんがそう言うと、会場から笑いが起きる。 「ツチ丸は欲張り屋さんなんだねぇ…」 会場は朗らかな空気に包まれていた。 会場の空気とは裏腹に、私は、本当に溺れ死にかけ、九死に一生の所で、なんとか助かったのだ。 そして、私の頭には、助かったという安堵感とは反対に、死への恐怖も刻まれたのだ。 「うぇっ…ぐっ…うぅっ…ひぐっ…ぅ…」 (うぅ…怖かった…よぉ…苦しかったよぉ…死んじゃうと思った…) その死の恐怖から、体が震え、泣き声が零れだしてしまった。 そんな私など関係ないと言うがごとく、凛華さんは平然とした様子で、ステージを閉めた。 「さあ、ツチ丸のイベントはこれで終わりです!またどこかで会いましょう!!」 そう言った凛華さんはステージからハケて行った。 あまりの恐怖で、私はその場から動くことが出来なかった。 すると、牧人くんが私の傍まで駆け寄り、私に小さく声を掛けて来た。 「さあ…戻ろう…」 (うぅ…もどる…もどらない…と…) 私は残る全ての力を使い、なんとか体を動かした。 その動きには、今までのような速さも強さもない。 少しずつ、少しずつ、ゆっくりとテントへと進んでいった。 「うぅ…ぐすっ…ひぐっ…」 小さく泣き声をこぼしながら、ゆっくりと。 なんとかテントまで辿り着くと、凛華さんの使用人により台車へと乗せられた。 (ぅ…早く…ここから…出して…下さい…) そして、されるがままに私は運ばれていく。 車の荷台に乗せられ、車の扉が閉められた。 つまり、もうここには、私と内情を知る使用人しかいないという事。 私は聞こえているかも分からないが、心の底から懇願した。 「出して…出してください…お願いですから…」 しかし、私の言葉に誰の返答もなかった。 返答が無いのは承知の上だった。 しかし、とにかく一刻も早く、この着ぐるみから出して欲しい私にとって、その言葉を口にするしかなかったのだ。 そして、車は学校へと到着し、どうやら生徒会室へと運ばれたようだ。 もう既に、着ぐるみの視界から、外を確認する気力すら、私には残っていなかった。 なので、恐らく生徒会室だろうという想定でしかない。 すると、使用人の声が聞こえて来た。 「さて、ツチ丸の解除作業を始めます」 「待って下さい、その解除作業…俺に任せてもらえませんか?」 (え!?こ…この声は…牧人くん…。一緒に…来てたんだ…) どうやら牧人くんも私と一緒に生徒会室に戻っていたらしい。 何やら牧人くんと使用人が会話をしている。 会話の内容からするに、牧人くんが私を着ぐるみから出してくれるという事らしい。 【ガチャ】 そして使用人は部屋から出ていき、私と牧人くんの二人きりになった。 ゆっくりと近づいてきた牧人くんが、ツチ丸の着ぐるみの上に手を乗せた。 「お疲れ様…。まさか四葉ちゃんが中身だったとはね…」 「ま…牧人くん…」 「よく頑張ったね…」 牧人くんがそう言ってくれた瞬間、どこか緊張の糸が途切れ、涙が溢れ出した。 「うぐっ…うぅっ…ひっ…ぐっ…うえぇぇぇぇぇん…」 「着ぐるみは暑かったね…」 「動くだけでもきつかったね…」 「ツチ丸ジャンプは痛かったね…」 「最後の樽は苦しかったね…死んじゃうかと思った??」 「うぇ…うぇぇぇぇん…怖かった…ひぐっ…怖かったよぉぉぉ…ホントに死んじゃうかと…思ったよぉぉ…」 「そうだね…怖かったね…」 「ぐすっ…ぅ…ま…牧人くん…だ…出して…ここから早く出して…」 すると、牧人くんはツチ丸を撫でながら、優しい声で言った。 「まだ、俺との時間は残っているよ…ツチ丸…」 「え!?…ま…牧人君…な…なにを…」 「これからは俺と君の二人だけの時間だよ…」 そして、立ち上がった牧人くんは、入り口のほうに向かって行き、扉の鍵を閉めた。 【カチャ…】 「存分に楽しもう…」 (お願い…出して…ここから…私を…出して…早く…羽鳥四葉に戻らせて…お願い…出してェェェェェェェェ…) ---------------------------END------------------------------------------

UMAのマスコット Side Story ~ 四葉 Side ~

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