※本作品はpixivで公開した、『壁という境界線』のサイドストーリーとなります。本編をお読みいただいた事を前提にしておりますので、詳細等が省略されております。 本編を一読頂いたあと、お楽しみ頂けると幸いです。 ・・・ (あぁ…なんて素晴らしい眺めなんだ…) 俺はある展示会に来ている。 その展示会というのは、限られた人しか招待される事のない特別な展示会。 何の展示会なのか…。 それは、今、俺の目の前に展示されているもの…。 俺の目の前には、女性の下半身が展示されている。 それも生きた人間の下半身だ。 上半身は壁に埋め込まれ、下半身だけが壁から生えて、そのお尻をこちらに突き出している。 そして、そのお尻を突き出した下半身は、ただの人間の下半身ではない。 一切、肌は露出していない。 肌色に見える部分は、肌色のタイツに包まれており、お尻は光沢感のあるスパッツに包まれている。 足には普通の女の子が履くような靴ではなく、派手な装飾が施された、日常ならぬ靴を履いている。 そして壁から生え出る腰からは、ファンタジーなスカートが飛び出ていて、そのスカートとスパッツの間には、スカートをふんわり見せるためのチュチュが履かれている。 この下半身。 そう…この下半身は、アニメもののキャラクターショーである【プリンセスシリーズ】の着ぐるみの下半身なのだ。 そして、俺の目の前に生えている下半身は、そのシリーズの【アニマルプリンセス】に出てくる【ドルフィンプリンセス】のものだ。 俺は、事業で成功し、今の立場まで昇りつめた。 しかし、その仕事とは関係なく、昔からプリンセスシリーズのキャラクターショーに出てくる着ぐるみ達が好きでたまらなかった。 そのキャラクター達自体が好きなのはもちろんのことだが、性的な目でも見ていた事は隠す事もない。 キャラクターショーでは、プリンセスのスパッツは写真を撮っていたりすると稀に映り込む。 ネットなどでも写真が流出していて、それを集めたりもした。 そして、今、俺の目の前にいるのは、一番の推しキャラクターであるドルフィンプリンセスなのだ。 何と言うか、造形的にも俺のツボを抑えていて、一番好きなキャラクターである。 スパッツは光沢感のあるブルー。 しかし、ドルフィンプリンセスのスパッツは、スカートの構造上、写真に納められるのはレアな存在だった。 そのレアなドルフィンプリンセスが今、目の前に、惜しげもなく、そのスパッツに包まれたお尻を晒しているのだ。 「いかがですか??【阿藤(あとう)様】?」 「うん…実に素晴らしいね…」 ドルフィンプリンセスに釘付けになる俺に話しかけて来たのは、この展示の企画者である【赤坂(あかさか)さん】だ。 「私が各地を回り、最高の素材と思えるスーツアクターをスカウトしてきておりますので」 「確かに、素晴らしいスタイルだよ」 そこに生えているドルフィンの下半身。 驚くべき程に綺麗な足をしている。 身長もそこそこある事が伺える、長くスラっとした脚線美。 細い足にも関わらず、女性らしい柔らかさも兼ね備えており、言葉で表現するなら【美しい】、その一言に限る。 この会場にはかなりの数のプリンセスの下半身が壁から生えているが、そのどれもが、素晴らしいスタイルを持っている。 これだけのスタイルのいいスーツアクターを集めて来た赤坂さんの力には頭が下がる。 彼女自身も、このプリンセスの下半身に魅了された一人でもあるのだ。 俺は赤坂さんとはビジネス的な繋がりを持っているが、趣味も共有している。 なので、今回の展示会に呼んでもらう事が出来たのだった。 「阿藤様、お気に召されれば、手を触れて頂く事も可能なので、触れてみてください」 「え!?ふ…触れても…いいのですか??」 「もちろんですわ。ここにあるのは展示された芸術品…。その芸術を堪能するには、目だけでなく、触れて頂くのもまた一つ…。そうして、その素晴らしさを感じて頂きたいのですわ」 「そ…そうですか…」 「もちろん、中身のアクターにも了承を得ていますわ。なので遠慮なく」 「そ…そういうことなら…遠慮なくさせてもらおうか…」 「それでは、展示会のほう、お楽しみください」 そう言って、赤坂さんは頭を下げ、他のゲストの所へと向かって行った。 俺は再び、ドルフィンプリンセスの方へと視線を向けた。 【ゴクリ…】 キャラクターショーでは、レアだったドルフィンのスパッツ。 その見る事さえレアなスパッツが、惜しむことなく晒されて、更には、それに触れていいというのだ。 こんなに、俺が望んでいたことは無い。 ドルフィンのスパッツをまじまじと凝視する。 光沢を帯びたブルーのスパッツ。 そして、そのスパッツは、中身のアクターの綺麗なお尻の形をしっかりとトレースし、エロさを演出する。 キャラクターショーでは、絶対に叶わなかった事…。 そのお尻に触れるなど、当然、出来るはずもない。 着ぐるみの中身は、普通の女の子なのだ。 どんな状況であれ、キャラクターショーの時に、そんな事をしたら、完全な痴漢行為だ。 しかし、この展示会では、それが認められている。 中身のスーツアクターも、それを了承しているとなれば、合法であるといえる。 目の前にあるドルフィンのお尻。 こんなに魅力的なものがそこにあるのだ。 いいと言われて、止まる理由が、俺にはひとつもないのだった。 【ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…】 あまりの期待感に、自らの心臓の鼓動がは早くなっていくのが分かる。 すると、俺の右腕がスッとドルフィンのお尻の方へと伸びていった。 絶対に届かないはずだった存在。 その存在に、今、俺の手が触れようとしている。 ゆっくりと進んでいく俺の右手。 そして、俺の指先がついに、ドルフィンのスパッツへと到達した。 【ビクッ】 俺の指がスパッツに触れた瞬間、中身の彼女の下半身がビクッと反応を示した。 触られるのを了承しているとはいえ、上半身は壁の向こうなのだ。 下半身側で何が起きているかは、知る事は出来ないだろう。 なので、突然訪れた、お尻に触れられる感触に、本能的に驚いたのだろう。 その驚いた反応もまた、愛らしく感じる。 指先にドルフィンのスパッツの感触が伝わってくる。 (あぁ…なんて触れ心地のいい感触だろう…) 指先に触れた光沢感のあるサテンのようなスパッツの感触が、擦らずとも分かるくらい、気持ちの良いものだと分かる。 そして、そのスパッツの下…その下にある、中身の彼女のお尻の柔らかさも、指先に感じる。 指先を触れただけで、これほどまでに素晴らしさが伝わってくる。 手の平でこのお尻を感じたらどうなってしまうだろうか…。 俺の胸の中で、とてつもなく大きな期待が膨らんでいく。 そして、俺の指がそっと動き、ドルフィンのお尻をなぞって行った。 【ビクン】 再び下半身がビクンと反応し、そのお尻を揺らした。 (あぁ…スベスベだ…スパッツのスベスベ感が凄い…) 指先を滑らせると、そのスパッツのスベスベ感がはっきりと感じられる。 その触り心地は恐ろしく気持ちがよく、何とも言えない至福の感触だ。 こう言った素材に触れる事も少ない。 こんなにもスベスベした素材…素材自体の触り心地が凄い。 それが、ドルフィンのお尻を包んでいるものだと思うと、たまらなく興奮してしまう。 俺の指が動くたびに、少しだけ反応を見せるドルフィンのお尻。 なんとも可愛らしい反応である。 もう俺の興奮はマックスに達してしまう。 五本の指を、ドルフィンのお尻に当てると、そのまま手の平を優しく押し当てた。 【ビクン】 今度は大きく反応を見せるお尻。 そして、俺はその押し当てた手の平で、ドルフィンのお尻を優しく揉み始めた。 (んあぁ…気持ちがいい…なんて柔らかいんだ…これが…夢にまで見た…ドルフィンのスパッツ…) 決して手の届かなかった存在。 絶対にあり得ないと思っていたことが、今、現実になっている。 俺は今、ドルフィンプリンセスのお尻を揉んでいるのだ。 俺の手で、ドルフィンプリンセスのスパッツ…そして、中身の彼女の柔らかさを感じている。 見る事すらレアだったものを、この手で触れているのだ。 (なんて…なんて…幸せなんだろう…) 中身の彼女が緊張してか、少しお尻に力が入っているのが分かる。 それはそうだろう、ここにいるのは、スーツアクター…つまり、衣装を脱げば、普通の女の子。 風俗嬢という訳ではない。 見ず知らずの人に触られて、強張るのは当然の反応だろう。 まあ…スーツアクターの中には風俗嬢もいるのかもしれない。 しかし、その確率は低いだろう。 あからさまにドルフィンの中身の子は、見ず知らずの人に触られる事に慣れてはいないようだ。 しかし、そんな事は些細なことだ。 多少強張っていようが、俺の手は、ドルフィンのお尻を感じているだけで、最高の幸せなのだ。 運動をしているせいか、とても締まった形の良いお尻。 しかし、筋肉でガチガチではなく、女性らしい素晴らしい柔らかさも兼ね備えている。 そのお尻が青色の光沢のあるスパッツにより、更に魅力を増幅する。 見た目だけでも素晴らしいのに、スベスベとした触り心地、そしてたまらない柔らかさ。 こんなに最高のお尻があるだろうか…。 これこそ正に至福の瞬間。 (あぁ…最高だ…) そして、俺はドルフィンのお尻を心行くまで堪能するのだった。 ・・・ 一方、その裏側では…。 私の名前は【崎島 藍那(さきしま あいな)】。 平日はアルバイトをしながら、週末はキャラクターショーの仕事でスーツアクターをしている。 そんな私は今、非日常的な状況にある。 私は今、壁に埋められ、下半身を壁の向こう側に晒しているのだ。 壁の中の上半身を前に倒し、腰から下は壁の向こうで立っている状態。 お尻を壁から突き出している格好になる。 しかも、全身をアニメもののキャラクターショーの着ぐるみ、ドルフィンプリンセスに包まれて。 何故、こんな状況にあるのか…? 決して、何者かに拉致されて拘束されている訳ではない。 自らが了承のもとに、この恥ずかしい状況に身を置いているのだ。 ある時、キャラクターショーの現場終わりに、赤坂さんという女性に声を掛けられた。 その女性に、私のスタイルを絶賛され、更には高額な報酬を貰えるという事で、この仕事を引き受けた。 この仕事…プリンセスシリーズの着ぐるみに身を包まれた何人もの女性を、壁から下半身だけを生える様に飛び出させ展示するという、とても謎な展示会。 その展示される下半身の持ち主は、全て本物のスーツアクターだという。 そして、全国を飛び回る赤坂さんの目に叶ったスーツアクターだけが厳選され、ここに集められた。 そう言った意味では、私のスタイルが褒められているという事なので嬉しい事だ。 とはいうものの、年頃の女性がいくら着ぐるみに包まれているとは言え、下半身を突き出すように晒しているというのは、やはり恥ずかしい。 高額な報酬を貰えるという事で、この恥ずかしさは我慢するしかない。 昨日のプレオープンに続き、今日が本番の展示会の日となった。 昨日も同じように壁から下半身を晒していたのだが、大きな問題はなかった。 体勢的に辛い事もなかったし、時間もそれ程長くは無かった。 実際にプレオープンにどれだけの人が来て、どれだけの人に下半身を見られたかは分からない。 上半身を壁の裏側に埋め込まれた私には、会場の様子は知る事が出来ないのだ。 (よし…今日も…頑張ろう…) 特に何をするという事もなく、ただそこに展示されているだけなので、頑張るも何もないのだが、なんとなく、自分の中でそう戒めた。 【まもなく、開場の時間となります】 アナウンスが流れ、そろそろお客が入ってくるという事。 今日が本展示…ある意味、ここからが本番である。 壁の向こうの音は聞こえない、もちろんこちらからの音も聞こえない。 恐らく開場して、もうお客が入ってきているだろう。 招待された人間しか来れないようだが、相変わらず会場内の様子が分からないので、どのくらいの人が来ているのかは把握出来ない。 下半身を動かす事は禁止されていない。 ずっと固まっていても疲れるので、時々軽く足を動かしたりしていた。 (壁の向こうには、お客さん…沢山いるのかな…?) 昨日はそこまで何も考えずに壁に埋まっていたが、昨日で慣れたせいもあり、そんな事にも気を回してしまう。 多くのお客が来ている事を想像して、ふと、壁の向こう側の光景を想像してしまった。 (お客さんがいっぱい…いっぱいのお客さんが…私のお尻…見てるんだよね…) 準備をする段階で、自分よりも先に壁にはめ込まれたプリンセスがいた事を思い出す。 その光景が、自らの姿とリンクし、その下半身を多くのお客が見ている光景が頭に浮かんできた。 (は…恥ずかしいな…) 今までそれ程意識していなかったが、自分の下半身に多くの視線が集まっている事を認識した事で、恥ずかしさが込み上げて来た。 つい、少し内股に力が入ってしまう。 指示通りに肌タイツの下には、インナー用の下着などは履いていない。 肌タイツにスパッツのみのお尻を、自ら突き出す様に晒しているのだ。 見てくれと言わんばかりに…。 (やだ…なんか…滅茶苦茶…恥ずかしくなってきた…) しかし、壁に腰を固定され、上半身を壁の中に突っ込まれた私は、恥ずかしかろうがなんだろうが、その場から逃げる事も、そのお尻を隠す事も出来ないのだ。 この恥ずかしさにひたすら耐えながら、時が過ぎるのを待つしかない。 そして、その恥ずかしさに見まわれながら時間を過ごしていた時、それは突然訪れた。 「きゃっ!!」 思わず声を出してしまった。 何かが私のお尻に優しく触れたのだった。 昨日から含めて、今まで何かが触れたことはなかったので、突然の事に、声を漏らし、下半身をビクッと動かしてしまう。 (な…何??こ…この感触…) その感触に驚いていた次の瞬間だった。 「ひゃぅっ!!」 その私のお尻に触れた感触が移動を始めたのだった。 優しくも、撫でる様に移動していくその感触。 スパッツと肌タイツの上から与えられる、その感触は、くすぐったいような…いや、それを通り越した感覚を私にもたらす。 この優しい当たり方…。 (んぅっ…こ…これ…さ…触られてる…) その感触、それは指先で優しくなぞられている感触。 確かに、この仕事を引き受ける際の契約で、お客が触る事を承認している。 しかし、昨日のプレオープンから始まって、一度も触れられた事がなかったので、つい驚きを表してしまう。 承諾し、分かっていた事だが、実際に見ず知らずの人に触られるというのは、どこか抵抗のあるものだ。 そして、その指先は優しく、私のお尻をトレースするかのように動き回っていく。 (んうぅっ…ぁ…これ…ちょっと…感じちゃう…ぁっ…) その感触に下半身がビクビクと反応してしまう。 見ず知らずの人に触られているというのに、感覚は正直で、それに下半身が反応し動いてしまう。 なんだろうか…。 素肌で触られるのとは、また少し違った気持ちよさの感覚が伝わってくる。 もちろんキャラクターショーの現場で、衣装を着た状態でお尻を触られた事などない。 これが初めて感じる、肌タイツとスパッツ越しに触られる感覚。 肌タイツの感触が私の皮膚に伝わってくる。 (やだ…さ…触らないで…んぅ…動いちゃう…よぉ…) しかし、壁に埋め込まれた私には、その指先から逃れる術は無い。 ただひたすら、格好の餌食となり続けるしかないのだ。 すると、私のお尻をトレースし続けていた指先が、一瞬止まったかと思うと、一気にいくつかに増えた。 (え!?) その次の瞬間だった。 いくつかに増えた指先の感触から、一気に大きなものが触れる感触に変わった。 そう…この感触は手の平。 私のお尻はお客の手全体で触れられ始めたのだった。 (んあぁぁっ!!いやぁぁっ!!) お客の手が私のお尻を優しく揉み始めた。 その感触に、先ほどまでよりも大きく下半身が反応し動いてしまう。 (いやぁぁ!!揉まれてる!!揉まれてるよぉぉぉ!!) 先程までの微妙な擦られた感覚はなくなり、見ず知らずの誰かにお尻を揉まれているという感覚に変わる。 了承はしているものの、実際に揉まれると、なにか襲われているような感覚に包まれる。 壁の中の上半身にグッと力が入る。 しかし、襲われていたとしても、壁に固定された私の下半身はどこへも逃げようがない。 その誰かの手を抑えようとしても、私の手は壁の中。 その手に届くはずもない。 (あぁぁぁ!!いやぁぁぁ!!やめてぇぇ!!) お尻をモジモジと動かす事しか、私にできる抵抗はない。 触られ続けるスパッツに包まれたお尻を必死に動かしながら、その手から逃れようとする。 しかし、腰元で壁に固定されているので、お尻を動かせる範囲など、かなり小さなものだ。 (んあぁぁ!!揉まれてる!!揉まれてるよぉぉぉ!!いやぁぁぁぁ!!) その決して激しく乱暴に扱う訳でもない手の動きが、私のお尻を捉えて放さない。 …私は、今、見ず知らずの人に、お尻を触られている…。 (んあぁぁ!!いやぁぁぁ!!やめっ!!やめてぇぇぇ!!) ドルフィンプリンセスの着ぐるみを着ながら、私はどうする事も出来ずに、無抵抗にお尻を触られている。 そう…正に無抵抗に痴漢をされているのと同じようなもの。 それなのに…それなのに…。 どうしてだろうか…? 私は、心の叫び声で、やめて欲しいと懇願している。 しかし、それとは裏腹に、心臓の鼓動が高まっていくのだ。 (いやぁぁぁ!!やめてぇぇぇ!!んうっ!!あっ!!そんなっ!!んうぅっ!!) 心臓の鼓動の高まりと同じくして、私の胸が高揚していく。 無抵抗にお尻を触られる…。 私ではどうしようもない状況で、一方的にお尻を触られる。 触られ続けるにつれて、自らの意志と関係なく、体中が熱くなっていく。 (いやっ!!あぁっ!!んうぅぅ!!やめてぇぇぇぇぇ!!) やめてと思いながらも、私の心はどんどんと高揚していくのだった。 そして、私の陰部からも自然と愛液が溢れ出す。 決して激しくない、そのお客の手の動き。 しかし、この状況…無抵抗な状態で、一方的にお尻を触られる…。 …私は、この状況に興奮してしまっている…。 その状況、そのシチュエーションに、私の興奮が最高潮へと向かって行く。 (んあぁぁっ!!だめぇぇ!!そんなっ!!あうぅぅぅぅ!!) お客は決して、私に興奮させようと思っている訳ではないだろう。 しかし、お客が私のお尻を堪能する事で、私自身が、快楽を得てしまっている。 そして、私は気が付いてしまう。 自らに【痴漢願望】があるのだ。 逃げる事の出来ないお尻。 そして、そのお尻を、一方的に触られる。 何も出来ない私…何も言えない私…その私を弄ぶ誰かの手…。 その状況を私は望んでしまっている。 このドキドキ感に高揚してしまっている。 (んあぁぁぁ!!いやぁぁぁ!!だめぇぇ!!そんなっ!!そんなぁぁぁ!!) ただ触られているだけなのに…私は軽くイッてしまった。 触られた快感でイッというより、シチュエーションにイカされた。 自らの気付いていなかった性癖。 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 まさか、お尻を触られただけで、イカされるとは思っていなかった。 どれだけ私はこのシチュエーションに興奮しているというのだろう。 自分でも、それが信じられないくらいである。 (はぁ…はぁ…うそ…私…私…こんな事に…) 暫くして、その手は私のお尻から離れて行った。 たった一人…たった一人のお客が私のお尻を触っただけで、気が付いてしまった自らの性癖。 そして、たった一人が触っただけで、軽くイッてしまった。 胸のドキドキ感が収まらない。 先程の襲われた感覚が未だ、私のお尻と心に留まり続けている。 (はぁ…はぁ…はぁ…めちゃ…くちゃ…興奮す…る…) まだ、今日の本番は始まったばかり、これから多くのお客が私のお尻を触っていくだろう。 その度に、私は痴漢をされた感覚に陥り、この快感を味わう事になる。 (あぁ…私…私…こうして…触られたい…) 私はドルフィンプリンセスの下半身として、その後も、壁の向こうにお尻を曝け出し、見ず知らずのお客に触られ続けるのだった。 (んあぁ…いぃ…もっと…もっと……) このイベントで開花させた、私の新たな一面だった。 ・・・ そして、ここは、とあるキャラクターショーのステージの横にあるテントの中。 今日は、そのステージで、【スイートプリンセス】のショーが開催される。 私の今日のキャスティングは、【ショコラプリンセス】。 ストーリーの初っ端から、悪役の【ウルフィーン】と二人で、ステージへ飛び出し、二人きりのシーンからスタートとなる。 ショーが始まる5分くらい前、テント内で私は完全に衣装に身を包まれた状態で、皆に声を掛けた。 「それじゃ、よろしくねぇ!!」 「よろしく!!」 「うん!がんばろ!!」 他のプリンセスも完全に衣装に身を包んだ状態で、私の声に応答した。 「おうっ!それじゃ、よろしくな!!」 悪役のウルフィーンの男性スーツアクターも、私にそう声を掛けた。 「それじゃ、私たちスタンバイするね」 そう言って、私とウルフィーンの二人は、テント内の着替える空間から、シートで隔てられた、出ハケ口へと移動した。 その出ハケ口は、ステージとも着替えテントとも隔てられた、ちょっとした空間。 ここがある事で、ステージのある客席側から、着替えをするテント内が見えないようになっている。 あと数分すれば、司会のお姉さんがステージへ登場し、お姉さんがハケるとショーがスタートとなる。 (よし…) この仕切られた空間に入った瞬間、私はショコラプリンセスに成りきるスイッチを入れた。 この自分のスイッチを入れると、もはや立ち居振る舞いも全て役に成りきる。 当然、そこにいるのは、ショコラプリンセスなのだから、 崎島藍那として言葉を発する事もない。 ショーが始まる前の、緊張感が私を包んでいく。 緊張に包まれながら、ジッとショーがスタートするその時を待っていた。 そして、ついに司会のお姉さんがステージ上へと登場した。 元気のよい声と共に、ステージへと駆け込んでいくお姉さん。 そんな司会のお姉さんがステージへ駆け出た瞬間だった。 (んあっ!!) 私のお尻が何者かに触られた感触があった。 (あっ…いや…さ…触られてる…) 後ろからスカートを捲し上げ、その中にあるスパッツに包まれた私のお尻に手を触れるものがいた。 状況から考えて、この仕切られた空間にいるのは、私と悪役のウルフィーンだけ。 (ちょ…ちょっと…いや…こんな時に…) この私のお尻に触れるのは、間違いなくウルフィーンのアクターの手だ。 この幕を隔ててすぐステージというこの場所。 暴れる訳にもいかない…そして、もちろん声を出す訳にはいかない場所。 (んあっ…ちょ…ちょっと…やめて…) 体をモジモジとさせながら、私のお尻に伸びる手に自らの手を伸ばした。 やめさせようと、大きく動かないように、その手をどかそうとした。 しかし、相手は男性のアクター。 私の手で抑えらえるものではなかった。 (んぅ…ちょっと…いや…もう…ショーが…) 体をくねらせ、その手から逃れようとするが、一向にその手は私のお尻を捉えて離さない。 そして、その優しい滑らかな揉み方は、私に快感を与えてくるのだった。 一方的に、しかも、こんな状況で触られるお尻。 どうにもならない状況で、私に対して行われる…正に痴漢行為。 その手から逃げる事も出来ずに、触られ続けるしかない。 それなのに、私はそのお尻を触る手に快感を覚えてしまう。 (んうぅ…やめ…やめて…そんな…触らないで…ぁんっ…) 眼前には、これからショーが行われるステージ。 そして、逆に幕を隔てて後ろ側には、待機する他の着ぐるみを纏ったアクター達。 その誰にも気が付かれる事無く、私は今、痴漢にあっている。 ウルフィーンの手が、撫でまわす様に私のお尻を揉み続ける。 (んぁっ…だめ…こんな…こんな…あぁ…だめ…ゾクゾクするぅぅ…) そう…私はこの状況に気持ちを高揚させてしまっているのだ。 もちろんステージを見に来たお客に気付かれてはならない。 更には、後ろに控える、他のアクターにも。 声は出せない、大きな動きもしてはいけない。 その状況で、一方的に痴漢行為を受ける。 私は逃げる事も出来ず、抵抗する事も出来ず、どうしようもなく、その行為を受け続けるしかない。 こんなに興奮するシチュエーションはないだろう。 (んうぅっ!!そんなぁ!!こんなとこでっ!!あうぅっ!!) そのシチュエーションに飲み込まれ、どんどんと敏感になって行く体。 少し足に力が入らず、膝がガクガクと震える。 たった数分の事だというのに、あっという間に私の心と体は、恐ろしく高ぶっている。 司会のお姉さんの喋りが終わりを迎えようとしていた。 (んあぁっ!!だめぇぇ…胸が…胸が…キュンキュンする…もう…もうショーが始まっちゃうのにぃぃぃ!!) あまりの気持ちよさに、お尻がビクビクと反応を見せてしまう。 私は、この強制的に受ける痴漢行為に、大きすぎる程の快感を覚えているのだった。 「それじゃ!!スイートプリンセスショー!!始まります!!」 司会のお姉さんがショーのスタートを告げた。 (いかなかきゃ…いかなきゃ!!!) そして、ショー音楽が流れ始めるのと同時に、私はステージへと飛び出て行った。 それを追うようにウルフィーンもステージ上へと飛び出す。 誰も気が付かないだろう…。 誰も知る由もないだろう…。 今、ステージ上でお話を繰り広げる2体のキャラクター。 そのショコラプリンセスが、数秒前まで、そこにいるウルフィーンにお尻を揉まれていたなど…。 そして、そのお尻を揉まれいたショコラプリンセスが、その行為に快感を感じていたなど…。 そうして、この隠れ痴漢行為は、私の楽しみの一つとなるのだった。 もちろん、ウルフィーンのアクターに、私の方からお願いしてやってもらっているシチュエーションだ。 私の満足のために…。 ---------------------------END------------------------------------------