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恐竜のテーマパーク Side Story ~彩音Side~ 【ナイト編 前編】

※本作品はPixivに投稿した【恐竜のテーマパーク】のサイドストーリーとなります。 本編の方を読んでいただいた事を前提で書いてありますので、説明が省かれている部分がありますのでご了承ください。 尚、長くなったため、【前編】になっております。【後編】も出来るだけ直ぐ投稿予定です。 ・・・ (今日は【ナイト】もある日…) 私は昨日、管理スタッフより、今日がナイトのある日と伝えられ、いつもよりもかなり早く出勤していた。 「おはようございます、【篠崎(しのざき)】さん」 「おはようございます」 管理スタッフの人も、この日はかなり早い出勤となる。 ここは、恐竜をテーマとしたテーマパーク【ディノティックパーク】。 私はその中のアトラクション【ディノクルーズ】のキャスト。 そして、ディノクルーズに登場する【ユニラプトル】というラプトルの亜種の着ぐるみの中身なのだ。 ユニラプトルは常時三体。 その中身は、私と同じような女の子ばかり。 顔出しのキャストが一人、そのキャストも時期が来れば、ユニラプトルの中身となる。 つまり、四人のキャストでユニラプトルの中身を回している。 しかし、その四人の中でも、私こと【篠崎 彩音(しのざき あやね)】だけは、他の三人とは、少しだけ違いがある。 私だけ、時々、この【ナイト】と呼ばれる仕事も引き受けているのだ。 このナイトという仕事は、他の三人も知らない仕事。 他の三人も、私の事を【同じ】だと思っている。 しかし、実際は日中のアトラクション中にも違いがあるのだ。 「さて、篠崎さん、準備をはじめましょうか」 「はい」 そう管理スタッフに言われ、いつもの着替え部屋ではない、特別な着替え部屋へと入って行った。 【ガチャ】 その部屋に入ると、いつもと同じように、一体のユニラプトルの着ぐるみが横たわっている。 しかし、そのユニラプトルは【いつもの】物とは違う…特別製の着ぐるみなのだ。 そして、その部屋に入るなり、私はいつもの黒タイツとは少し違うタイツを着用する。 管理スタッフの前で全裸になり、その全身タイツを着込んでいく。 (ふぅ…) 「背中しめます」 「お願いします」 【ジーーーーーーー】 背中のファスナーが閉められ、全身をタイツに包まれた。 (うぅ…やっぱり…恥ずかしいよ…これ…) 何度も着ているタイツなのだが、このタイツの仕様には恥ずかしさを感じてしまう。 何故、恥ずかしいかと言うと、この全身タイツ、顔の部分が丸くくり抜かれ、顔が出ているのはいつもと同じだが、くり抜かれているのはそこだけではない。 なんと、私の股蔵…陰部付近がくり抜かれ、私の陰部が露呈しているのだった。 先程、管理スタッフに全裸を見られていた…それよりは露出は低い。 しかし、逆に、他は全身タイツに包まれているのに、そこだけ露出しているのが、強調されるようで、変に恥ずかしい。 いかに管理スタッフが同性だといっても、恥ずかしさを感じる。 「それでは、着ぐるみの方をお願いします」 「はい…」 そんな恥ずかしがる私を他所に、管理スタッフの女性は、淡々と話を進めていく。 そして、私はユニラプトルの着ぐるみの中に、体を潜り込ませていった。 「それでは先にファスナーを閉めます」 【ジーーーーーー】 背中のファスナーが閉められ、私はユニラプトルの着ぐるみに閉じ込められる。 この流れでいえば、いつものユニラプトルの着ぐるみと変わりは無い。 しかし、この着ぐるみは特別…。 このユニラプトルの着ぐるみ、私の陰部付近に当たる所が開いており、そこから私の陰部が露呈するのだ。 「それでは、処理をしますので、台の上に仰向けになって足を開いてください」 「はい…」 私は言われるがまま、作業台の上に仰向けに寝そべり、両足を開いて膝を立てた。 その開いた両足の向こうに、管理スタッフが立っている。 つまり、私は今、管理スタッフに陰部を曝け出して寝そべっているのだ。 「それでは始めます」 そう言った管理スタッフが、私の股蔵で作業を始めた。 (んぅ…) 陰部付近を触られ、変な感覚が込み上げてくる。 この作業は、私の陰部付近の皮膚と、ユニラプトルの着ぐるみを接着させる作業。 そして、その後に、私の陰部に特殊な塗料で着色を施す。 それにより、私の露呈した陰部は、ユニラプトル自身の陰部となるのだ。 管理スタッフの指が、陰部付近を行き交う。 直接陰部に触れている訳ではないが、やはり少し感じてしまう。 そして、最後に陰部に着色する際は、筆が陰部をなぞる。 その際は、いつも変な声が漏れてしまう。 「ひゃぅっ!!」 そうこうしているうちに、陰部に筆が当たる感触が伝わってきた。 どうやら、もう着色され始めているようだった。 (んぅ…これ…感じちゃう…よぉ…) そんな私の事など、本当に道具を見るかの如く、淡々と作業をする管理スタッフ。 その雑然とした感じがまた、変に私の感覚を刺激するのだった。 「よし、完成です」 「ひゃ…は…い…」 (お…終わった…) これにて特別なユニラプトルの準備は完成となった。 いつものようにファスナーだけ閉めれば終わりと言う衣装ではなく、この特殊な接着と着色作業に結構な時間がかかるので、いつもより早い出勤となるのだった。 この管理スタッフの女性は、特殊メイクの技術もあるようで、かなりしっかりとユニラプトルの陰部は作り込まれているのだ。 「それでは、いつもの着替え部屋に戻ります」 「はい…」 そして、着ぐるみを着終わった私は、いつもの着替え部屋へと戻って行った。 そこで、残りの二人が来るのを待つ。 (あぁ…この感じ…。何度やっても…慣れないな…) いつもは完全にユニラプトルの着ぐるみに包み込まれ、私が外界と通じるのは、覗き穴の部分だけ。 しかし、この特別な衣装は違う。 私自身の陰部が、外に曝け出された状態なのだ。 傍から見ると、そこに中身の人間の陰部が晒されている事は、パッと見では分からないくらい。 しかし、事実として、私の陰部は外界と繋がっている。 つまり、そこは外界の空気を感じる…晒されている感は、私には感じられるのだ。 パッと見では分からないとはいえ、晒されている感には、やはり恥ずかしさを感じる。 しかし、この着ぐるみに身を包まれた以上、今日のアトラクションは、この状態で乗り切るしかないのだ。 今までに何回も、この特別な着ぐるみを着用しているが、今の所、その事実は、誰にも気が付かれていない。 お客にも、ナビゲーター役の【黒川(くろかわ)さん】にも、同じユニラプトルのアクターである他の女の子達にもだ。 そうこうしていると、残りの二人が出勤してきた。 「おはようございます。あっ?彩音、今日は早い出勤の日なんだ」 「うん、そうだよ」 入って来た仲間のアクターに、着ぐるみの中から返事をする。 「私達も、すぐに準備しなきゃね」 そして、二人はすぐにユニラプトルの着ぐるみを着る準備を始めた。 現状、私が時々、早く来て着ぐるみを着込んでいる日があるという事は、他のキャストも認識しているが、それが何故なのかは、誰も知らない。 おおよそ、私の都合で早く出勤して、早めに準備を終わらせているのだろうくらいに考えているのだろう。 むしろ、深くは突っ込まれず、そのくらいに考えていてくれる方がありがたい。 何故なら、私は人知れず、陰部を曝け出しているのだから…。 そして、残りの二人の準備が終わり、三体のユニラプトルは、【いつものように】ステージとなる場所へと向かって行った。 しかし、それはいつものようにであって、いつものようにではない。 その中の一体は、中身の人間の陰部が露出しているのだから。 「おはようございます。今日もよろしくお願いします!」 ナビゲーター役の黒川さんが、私達ユニラプトルに向かって挨拶をしてきた。 それに応えるように、私達は無言で頷く。 (うぅ…むずむず…する…) このアトラクション内の唯一の男性スタッフである、黒川さんがすぐ傍にいると思うと、何か股蔵がムズムズとする。 バレていないとは思うが、やはり、異性の前で陰部を晒しているのだから、羞恥心が湧き上がってくるのは仕方がない。 それでも、いつも通り、何の変哲もないという素振りで、私はリハーサルをこなし、本番を迎える事となった。 そして、いつもの流れ通り、本番を迎える。 やっている事は普段と変わらない。 しかし、陰部を曝け出したままというのは、やはり、どこか抵抗感がある。 流石に、この衣装の時は、お客の車の天井に飛び乗る役にはならない。 上から乗ってしまうと、陰部が丸見えになるからだ。 それでも、どの役をやったとしても、全身を襲う猛烈な暑さ、酸欠による苦しさ、そして、体に与えられる衝撃による痛みは変わらない。 (暑い…暑い…暑い…) (はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!息が!!息が!!) (うぐっ!!痛い!!痛いよぉぉぉ!!) そんな責めに耐えながら、私はユニラプトルという役をこなしてくのだった。 むしろ、激しく苦しかったり、動きのある時は、陰部の事を忘れてしまうくらい、没頭できるのでよい。 逆に、少し待機時間があったりすると、その時に陰部を晒している事が、はっきりと頭に浮かび、恥ずかしさが込み上げてくるのだった。 そして、いつものように、何回かアトラクションの回を重ねて行った。 アトラクションで演じ終わると、管理室で水分補給と、着ぐるみ内の汗の吸出しが行われる。 それが繰り返されていた何回目かの時だった。 (や…やばい…トイレに…行きたい…) 普段はおしっこがしたい場合、管理スタッフに伝えると、アトラクションの間の汗の吸出しの際に、水分補給用の穴から洗浄液のホースが挿入され、着ぐるみ内に洗浄液が充填される。 そして、その洗浄液と一緒に、着ぐるみ内におしっこをしてしまえば、洗浄液と共に吸い出してくれる。 しかし、今の私の陰部は着ぐるみの外に露出した状態。 つまり、いつもの洗浄液を注入した所で、私の陰部へは届かない。 おしっこがしたい場合、スタッフに伝え、専用のスペースへ連れて行ってもらう。 そして、そこに置かれた、ペット用のおしっこトレイの上で足を開き、そこで放尿する。 管理スタッフの見守る、その目の前で、放尿するしかないのだ。 (うぅ…あれ…かなり恥ずかしいよぉ…けど…我慢も出来ない…) 他人が見ている目の前で放尿するのは、非常に恥ずかしい事であるが、そうするしか他ない。 我慢して、限界を迎えてしまえば、アトラクション中に、お客の前でお漏らしする事になる可能性もある。 私は、意を決し、スタッフへとお願いした。 「あの…すいません…おしっこがしたいです…」 「分かりました」 もし、着ぐるみに覆われていなければ、恥ずかしさで真っ赤になった顔を見せていた事だろう。 それくらい、その発言に恥ずかしさを感じる。 そんな私に比べて、淡々と応えるスタッフの態度がまた、恥ずかしさを助長する。 そして、私はスタッフに連れられて、別室に行き、ペット用のトレイの上に跨った。 「どうぞ、して下さい」 さらっと、スタッフはそう言ったが、その言葉は、スタッフが見ているという事を強めるものだった。 (うぅ…恥ずかしいよぉ…) しかし、そんな恥ずかしさのために躊躇している時間もない。 もう覚悟を決めて、おしっこをするしかない。 「さあ早く、あまり時間はないですよ」 「は…はい…」 スタッフに促され、私は恥ずかしさに包まれながらも、放尿をした。 【ジョロジョロジョロ…】 (あぁ…私…おしっこ…人に見られながら…こんなトレイに…うぅ…) 何度かやっている事ではあるが、まるで慣れる事はない。 まるで獣のように、トイレでもなんでもない場所で、他人に見られながら放尿する。 恐ろしいほどの恥ずかしさが、私の中に込み上げてくる。 (ぁぁ…恥ずかしい…恥ずかしすぎる…見ないで…そんな見ないで…) そして、私はスタッフが見守る中、しっかりと放尿をしたのだった。 「よし、終わりましたね。それでは拭きますので、お尻を上げてください」 「うぅ…」 私はスタッフに言われるがまま、上半身をグッと前に倒し、お尻を突き上げたような体勢を取った。 「ひゃうぅっ!!」 スタッフが放尿を終えた私の陰部を吹き上げる。 その際に触れる柔らかな紙の当たり心地に、変な声が漏れてしまった。 なんとも、情けなくも、恥ずかしい状況だろうか…。 人前でおしっこをしてしまったあげく、自ら突き出した陰部を他人に拭き取ってもらっているのだ。 (うぅ…恥ずかしい…) 「終わりました。戻ります」 相変わらず、そんな恥ずかしさに包まれた私を他所に、何事も無かったかのように、淡々と事を進める管理スタッフ。 私の事など、まるで女の子として見ていない。 むしろ、女の子どころか、人間として見ていないかもしれない、そんな気さえしてくる。 そして、私は再び残りの二体が待つ管理室へと戻って行った。 こうして、時々、私はスタッフに連れられて行くことがあるが、他のキャストは、特にその事については疑問すらないらしい。 まさか、私の陰部が晒されていて、人前で放尿してるとは思いもしないだろう。 そして、休憩を終えた私は、再びアトラクションを繰り返していった。 今日は特別…実は陰部を曝け出したまま、アトラクションで【いつものように】演じるのだった。 誰にも、その事実を気付かれる事なく。 そして、その日の日中のアトラクションの仕事が終わり、着替え部屋へと戻って行った。 (ぅ…げ…限界…) 【ドサッ】 着替え室に入ると、体を保っていた力が緊張感と共に抜けていき、三体とも床に倒れ込む。 そして、横たわる【私以外の】ユニラプトルの背中が開けられ、中から中身の女の子が引きずり出された。 私は背中を開けられる事はなく、そのまま、床に力なく倒れ込んでいる。 (…あ…暑い…暑い…暑い…私も…脱がせて…暑い…よぉ…) 私を包み込んでいる着ぐるみは、恐ろしい温度をもたらし、私を暑さで苦しめる。 しかし、私だけは、まだこの後の【ナイト】が控えているので、着ぐるみから解放される事は無い。 他の二人が体力を復活させ、着替え部屋を出ていくのを待ち、私は次の行動に移る。 つまり、他の二人が体力を回復させている間も、私はユニラプトルの着ぐるみの中で、暑さに苦しめられ続けているのだ。 (暑い…暑い…暑い…よぉ…) 他の二人が満身創痍で倒れ込んでいるのと同様に、私の体も満身創痍だ。 二人が復活するのを待っている間、私は動かずに待っているのだが、それは動かないのではなく、動けないというのが正しい。 しかし、暑さに苦しめられているのだが、やはり、動かずにじっとしていると、多少は体力が戻ってくる。 暫くして、ようやく他の二人がヨロヨロと起き上がり、各々、着替えて帰って行った。 いつも、帰り際はお互いを気にする余裕も無い状態なので、私がこうして、着ぐるみも脱がされずに、ここに転がっている事に、二人とも気が付いていないようだった。 そして、二人が部屋を出ていき、少し経つと管理スタッフの女性が中に入って来た。 「さて、篠崎さん、ナイトのほうの準備に掛かります」 管理スタッフは、私の傍に来て、そう私に伝えた。 「…は…はい…」 「立てますか??」 「な…なんとか…」 私は少しだけ回復した体力をふり絞り、なんとか立ち上がった。 「それでは移動します」 そして、私は管理スタッフに連れられて、別の場所へと移動してくのだった。 そして、特定の人しか知らない、秘密の部屋へと辿り着いた。 「それでは準備に入ります」 管理スタッフはそう言うと、私の着ぐるみ内の洗浄兼汗抜き、そして、私の水分補給を行ってくれた。 この部屋は、かなり冷やされており、先程まで私を襲っていた暑さがかなり和らぐ。 体を包み込む暑さが収まり、水分補給をした事で、だいぶ体力が戻ってくる。 【ナイト】の始まりまでは、少し時間があるので、この冷えた部屋で出来る限りの体力の回復に努めるのだ。 「それでは、こちらの首輪を装着します」 管理スタッフが、二本のベルトのような首輪を手に取った。 その【首輪】、あくまで、私の首に装着するものではなく、ユニラプトルの首に装着するもの。 ユニラプトルの首、つまり、その部分には私の頭が中にある所なのだ。 管理スタッフが、その首輪をユニラプトルに装着していく。 すると、その二本のベルトは、私のおでこ付近と、顎付近に巻かれる形となり、私の頭部をがっちりと捉えている状態となった。 「それでは首輪のチェックをしますので、少し声を出してください」 「はい…あ…あ~~聞こえてますか?」 私は管理スタッフに言われ、いつものように、声を出した。 「はい、問題なく機能しています。大丈夫ですね」 実はこの首輪、私の頭部を固定して、私の口元に来る所に、マイクが内臓されているのだ。 私が小さく声を出しても、きっちりと拾う高性能マイク。 声だけでなく、私の息遣いすら拾うものなのだ。 この首輪マイクが私に装着され、ナイトの準備は終わった。 後は、時間が来るまで、このまま待つのみだ。 「それでは時間が来たら、呼びに来ますので、それまで充分、体力を回復していてください」 「はい…分かりました」 そして、私はユニラプトルの着ぐるみに身を包まれたまま、始まりの時間を待つのだった。 それから何分経ったのだろう…着ぐるみに包まれ、時間を知る術のない私には正確な時間は分からないが、かなりの時間、休憩は出来た。 そして、ついに管理スタッフが始まりを知らせるために、私の元に現れたのだった。 「さあ、【ナイト】が始まります。ステージに出る準備をお願いします」 「はい…」 私は体を休めていた状態から、ゆっくりと立ち上がった。 (…始まる…頑張らなきゃ…) そう…これから、ナイトと呼ばれる時間が始まるのだった。 「さあ、出番です、ステージの方へ」 管理スタッフにきっかけが与えられ、私はステージへと駆け出して行った。 「おぉぉぉぉ!!!」 私がステージに登場すると、沸き立つ会場。 広くはないステージではあるが、前方の暗い客席には、大勢の人がいる事が感じられる。 私の着ぐるみの視界では、明暗の差もあり、そこにいるお客ははっきりとは認識できない。 しかし、ざわつき方で、それなりのお客がいるのを感じる。 【ゴクッ…】 (は…始まる…今日も…ナイトが…) このナイトというステージは、ある種の特殊な性癖を持ったお客のみが集まる場所。 そして、そのお客は皆、VIPと呼ばれる会員であり、そう簡単になれる訳ではないという。 そのお客達の前に、私はユニラプトルの着ぐるみに身を包まれ、登場したのだった。 「さあ、本日も【ナイト】の時間がやって参りました!」 司会進行の仮面を被ったスタッフが、マイクパフォーマンスをしながら進行する。 「本日、最初の内容はこちら!」 進行スタッフがそう言うと、前方にあるスクリーンに文字が映し出された。 【ハント】 そのスクリーンには【ハント】という文字が。 (…うぅ…ハ…ハント…か…) このハントという内容、それは、お客のうちの何人かがゴム弾のライフルを持ち、ステージ上にいる私を狙い撃ちするというもの。 このゴム弾は、直撃すると、着ぐるみの上からでもかなり痛い。 それ故、その文字を見た瞬間、私の脳裏に、ゴム弾の痛さが湧き上がり、身震いをしてしまった。 「ルールは簡単。ハンターに選ばれたお客様は、ユニラプトルを狙い撃ちすればいいだけ。ただステージ上には障害物もありますので、うまく狙ってください。あと、ユニラプトルが障害物の影に隠れ続けないように、こちらを装着させて頂きます」 進行スタッフがそう言うと、数人のスタッフがやって来て、私の体を抑えつけた。 (え!?何??何なの??) 今までの【ハント】には、この流れは無かった。 単純に、私が狙い撃ちされ続けるだけだった。 すると、進行スタッフが、何やら不思議な道具を持って、私の方へとやって来た。 そして、数人に抑えらえている体の脇を通り、私の後ろへと回り込んだ。 進行スタッフの姿が認識できない。 (何???何が??あるの??) 分からないまま動揺していると、次の瞬間、予想外の感覚が訪れた。 「んうぅぅっ!!」 着ぐるみの外へと露出している陰部に、何かを挿入された感覚があったのだ。 予想外の事に、思わず小さいながらも嬌声を漏らしてしまう。 (んぁっ!!しまった!!こ…声が…) 私の頭部を縛っているユニラプトルの首輪には、高性能マイクが仕込まれている。 恐らく、今、漏らしてしまった嬌声もそのマイクに拾われ、お客に伝わってしまっているだろう。 (うぅ…何か…アソコに入れられた…うぅ…) 秘所に挿入するのだから、恐らく、私を性的に責めるものだと思われる。 それが、今回は突然、挿入されたのだ。 しかも、その道具は、どういう装着のされ方をしたのか分からないが、イきんでも、まるで出る気配がない。 すると進行スタッフが、その説明を始めた。 「今、装着したのは、ユニラプトルが、物陰に隠れ続けられなくする装置です。もし仮に、障害物の陰に隠れて、一定時間動かないと、こうなります!!」 進行スタッフが、そう言った次の瞬間だった。 【ビリビリビリ!!】 「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 私の陰部に挿入された物から、ビリビリとした痛みが私の体内にもたらされた。 (痛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!) その痛さに、体が跳ね上がる。 そして、そのまま床に転がり込み、体をのたうち回らせる。 (痛い!!痛い!!やめてぇぇぇぇぇぇ!!) 陰部の中からもたらされる痛み、それは、着ぐるみに包まれた手で何とかしようとしても、どうにも出来ない。 痛みに耐えながら、床の上でのたうち回るしか出来ないのだ。 「皆さま、見て頂けましたでしょうか?」 進行スタッフがそう言うと、私の陰部にもたらされていた痛みが止まった。 (…うぅ…と…止まった…) まだ、その痛みの余韻が、体の中に残り続ける。 「ユニラプトルが一定時間、動かずに隠れていると、このように、電流が流れる仕組みとなっております」 (で…電流!?) つまり、進行スタッフの言葉からするに、先程の痛みは、陰部内に電流が流されたという事になる。 (そ…そんな…死んじゃうよぉ…) 「ハンターの皆さまが充分に楽しめるように、本日のハントは、こういう仕組みになっております。それでは、お客様の中から、第一ターンのハンターが選ばれます。お手元の端末の画面をご覧ください」 そうして、お客の中からハンターが選び出されて行った。 このアトラクションで私がすること…私は必死にハンターからの弾丸を避けるために動き続けるしかないという事。 障害物に隠れて、身を潜めると、あの電気がもたらされる。 隠れずに、必死に動きまわるしかない…どれだけ、弾丸に撃たれようとも…。 「さあ、第一ターンのお客様の準備が出来ました。それでは、早速、始めていきましょう!」 ステージに対して、お客の数人は同じ方向からの射撃となる。 ステージを囲むように、お客が配置されると、ライフルのゴム弾の流れ弾が、他のハンターに当たってしまう可能性があるからだ。 その危険性を考慮し、同じ方向からの射撃なのだ。 「さあ、準備はいいですか?行きますよ…。よ~い…スタ~~~ト!!」 そして、ついにハントの第一ターンが始まった。 【バシュッ!!バシュッ!!バシュッ!!】 数人のお客が一斉に、持っているライフルからゴム弾を発射し始めた。 私は前後左右に体を移動させ、なるべく弾が当たらないように、動き続ける。 動いていればやはり、当たりにくくはなる。 しかし、相手は一人ではなく、数人いるのだ。 【バシュッ!!】 【ボグッ!!】 「ううぅっ!!」 (痛いイィィ!!) 一人のお客が放った弾丸が、私の脇腹を捉えた。 その弾丸の威力は、かなりのもので、当たった瞬間、つい呻き声が漏れてしまう。 この声も、マイクに拾われ、お客には聞こえているのだ。 (うぅ…痛い…この弾…やっぱり痛いよぉ…) ハントによって、何度もくらっているものの、慣れる痛みではない。 そして、その一撃に少し怯んでしまい、動きを止めてしまったのが仇となった。 【ボグッ!!】 「あうぅっ!!」 違うお客の弾丸が、太腿に命中した。 (う…動かなかきゃ…) 太腿に走る痛みを我慢しつつ、私は再び移動を始めた。 止まれば、やはり狙い撃ちされる。 しかし、こんな着ぐるみを着ていては、ずっと動き続けられる訳もない。 動けば動くほど、体温が上がり、着ぐるみ内の温度も上がる。 そして、限られた呼吸口から入ってくる空気では、すぐに酸素不足になる。 それでも、必死に動くしかないのだ。 前後左右に、出来る限り移動し、逃げ回る。 しかし、弾丸は容赦なく、私を襲い続ける。 【ボグッ!!】 「あうぅっ!!」 【ボグッ!!】 「うぅっ!!」 体や手、足、頭にまで、弾丸は当たり続ける。 その度に、私は悲鳴に近い、呻き声を上げ続ける。 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!」 動き続けているので、呼吸は恐ろしい程に荒くなり、抑える事が出来ない程になっている。 弾丸が当たった瞬間の呻き声が出ているとき以外は、この激しい呼吸音がずっとマイクで拾われている状況だ。 (はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!息が!!息がもたない!!苦しい!!苦しい!!) 全力で肩を上下させ、体全体で呼吸をする。 ここに来るお客たちは、スーツアクターが着ぐるみの中から、弾丸が当たった時に漏らす 呻き声、そして、この激しい呼吸音を聞くのが好きらしい。 演出の思い通りに、その音をお客に聞かせているのは少し悔しいが、実際それを止める手段は私にはない。 【ボグッ!!ボグッ!!】 「あうっ!!んうぅっ!!」 (痛い!!痛いよぉぉぉ!!) 弾丸の激しい痛みに、呻き声は漏れ出てしまう。 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!」 (苦しい!!苦しい!!空気が!!空気が足りない!!) 着ぐるみに包まれ動き回る事での酸素消費、そして、供給される空気は足りるものではない。 この呼吸音を殺すというのは、呼吸をやめる事。 生きている限り、この激しい呼吸音を止める事や、抑える事は出来ない。 私は必死に動きながら…そして、各所に弾丸を撃ち込まれながら…必死に逃げ回った。 【ピ~~~~~~~!!】 「第一ターンは終了です!!】 進行スタッフがそう言うと、私に浴びせられていた弾丸の雨が止んだ。 (うぅ…お…終わった…。か…体中が…痛い…よぉ…) 弾丸を撃たれるのは終わったが、既にヒットした弾丸は私の体にダメージを残す。 当たった場所に鈍痛のようなものが残り、体中が痛く感じる。 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!」 ようやく終わり、動きを止める事は出来るが、荒れた呼吸は直ぐに収まるものではない。 激しい呼吸音をお客に聞かせながら、私は体全体で呼吸をし、空気を取り入れる。 (苦しい…痛い…それに…暑いよぉ…) 激しく動き続けた体は、恐ろしい程に体温が上昇し、頭が茹で上がりそうな感覚がある。 「さて、では第二ターンのお客様にお代わりください」 着ぐるみ内は、考えられない程の暑さになっている。 小さな呼吸口から入ってくる空気は足りるものではなく、今だ呼吸が整わない。 さらにはゴム弾が当たった部分に、鈍痛も残る。 しかし、進行スタッフが言ったとおり、これで終わりではない…次のターンが控えているのだ。 (苦しい…暑い…苦しい…暑い…) 私は私を襲う苦しさと暑さで頭をいっぱいにしながら、ただひたすら体力を回復させることに専念するしかない。 「準備はできましたね。それでは第二ターンです。行きますよ…よ~~~い…スターーート!!」 【バシュッ!!バシュッ!!バシュッ!!】 そして、容赦なく二回目のハントが開始された。 再び私は必死に動き回り、弾丸から逃げ続ける。 しかし、やはり疲労は蓄積していく。 着ぐるみを着続けながら、動き回っているのだ…体力が削られ、段々と体が重く感じ始めていた。 【ボグッ!!】 「あぅっ!!」 (痛いっ!!!) お客のライフルの上手さも影響するだろうが、あからさまに先程より当たる頻度が上がっている。 (痛い!!痛い!!痛いよぉぉぉ!!) そして、何発かくらい、体中に痛みが残り始めていた時だった。 【ボグッ!!】 「きゃあっ!!」 ゴム弾が足首付近を捉え、その弾の勢いで、バランスを崩し倒れ込んでしまったのである。 (いたたた…) すぐに立ち上がろうとしたが、ゴム弾の当たった場所が悪く、少し痺れのようなものがあり、足に力が入らない。 (うぅ…足に力が…) 足の力が入らず、少し立ち上がれないでその場にうずくまった。 その瞬間である。 【ビリビリビリ!!】 「んあぁぁぁぁぁぁ!!!」 (痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!) 止まっていた場所が悪かった…物陰に隠れて動きを止めていたと判断され、陰部に仕込まれた道具から電気が流されたのだった。 「あうぅぅぅぅぅ!!!」 (痛いぃぃぃぃぃ!!) 体の中、陰部の中に流される電流。 その痛さはとんでもないもので、腰が跳ね上がるように飛び上がる。 「んあぁぁぁぁぁぁぁ!!」 (痛い!!痛い!!痛い!!痛い!!こんなの知らないぃぃぃ!!) 襲い来る痛みに耐えられず、床の上をのたうち回る様に転げ回る。 下半身が吹き飛んでしまったかのような壮絶な痛み。 ユニラプトルという恐竜が、悲鳴を上げながら、転がり続ける。 見た目には、恐竜が苦しんでいるという光景。 しかし、頭部のマイクが拾う音声からは、女の子の悲鳴が会場中にこだましている。 なんとも、不思議な光景…。 しかし、この光景が、ここに来ているお客のツボなのだ。 「あぐうぅぅぅぅぅ!!!」 (止めて!止めて!これ止めてぇェェ!!痛い!!痛いぃぃぃぃぃ!!) そして、私は転がりながら、障害物の外へと出て行った。 【ボグッ!!ボグッ!!ボグッ!!】 「あうぅっ!!ぐぅっ!!あがっ!!」 転がり出ると同時に、それを待っていましたと言うかの如く、狙い撃ちされ、一気にゴム弾が私に降り注ぐ。 (あうっ!!痛い!!痛い!!やめて!!やめて!!やめてぇぇぇぇぇ!!) 陰部に与えられてた電気による痛み、そして、それに追い打ちを掛けるゴム弾の痛み。 その重なる痛みは、私の心を折って行った。 (いやぁぁぁ!!痛い!!お願い!!やめてぇぇ!!痛い!!耐えられないぃぃぃ!!) そして暫く弾丸が降り注ぐと、陰部へ流れる電気は止まった。 (う…うぅ…ビリビリ…止まっ…た…) 私は本能的に、その電気が止まると、ヨロヨロと立ち上がり始めた。 【ボグッ!!】 「うぅっ!!」 よろよろと立ち上がる私に、容赦なくゴム弾は襲い掛かる。 しかし、私は必死に立ち上がる。 止まれば、また再びあの電流が私の陰部へと流される。 その痛みを体が覚えてしまったから、本能で立ち上がろうとするのだ。 【ボグッ!!】 「あうぅっ!!」 かろうじて立ち上がるのが精一杯の私の体。 ヨロヨロと立ち上がり、ほとんど動けない状態では、狙い撃ちしてくれと言っているようなもの。 しかし、撃たれる痛みよりも、電気の恐怖が私の体を動かす。 (嫌だ…嫌だ…嫌だ…あの電気は…もういやぁぁぁぁぁぁ!!) 【ボグッ!!】 「んあぁっ!!」 (痛い!!痛い!!痛い!!…でも…) そうして、何とか立ち上がった私は、その後もゴム弾で撃たれ続けた。 ゴム弾に撃たれ続けるユニラプトル。 そのユニラプトルは、女の子の悲鳴と呻き声を上げ続けている。 体の到る所に、ゴム弾を浴び続けながら、私はステージに居続けるのだった。 何組かのお客がライフルを打ち続け、ハントの時間が終わりを告げた。 「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!」 痛みでボロボロの体…まともに力が入らず、思う様に体が動かない。 しかし、動かない体とは裏腹に、動き続けた事により、着ぐるみ内の温度は恐ろしい程に上昇し、足りない空気を何とか取り入れようと、呼吸だけは恐ろしい程に激しくなる。 (苦しい…苦しい…苦しい…死ぬ…死んじゃう…) もう、この時点で私の体も心も限界を迎えていた。 しかし、私は報酬のために、ここで辞める訳にはいかない。 なんとか立ち上がり、倒れないように必死に意識を保つ。 「皆さま、ハントのほうは楽しんでいただけましたでしょうか?」 進行スタッフが、ハントの終わりを告げ、話を進めていった。 「今日は【ハント】がテーマとなりまして、次はのステージは【ハント2】となります!!」 (ハ…ハント…2…??) 私は今まで、ハントしかやった事がない。 ハントの【2】など、聞いた事も無い。 進行スタッフのその言葉に、まるで次の展開が読めなくなっていた。 ・・・【後編】につづく・・・ -----------------------END--------------------------

恐竜のテーマパーク Side Story ~彩音Side~ 【ナイト編 前編】

Comments

コメントありがとうございます♪ 月内に投稿予定です!

ももぴ

いいですね…後編も楽しみです

little


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