あの夜を境に、俺たちはもう止まれなくなってしまった。
もちろん俺からも連絡を取るのだが、最近は彩音の方から毎日のようにメッセージが届く。
『優斗くんの身体、また触りたいな……今夜、会えない?』
そんな直接的な言葉に、また身体が疼いてしまう。断る理由なんてどこにもない。敏感な女の子の身体と滴る性欲に、抗う力なんて残っていない。
罪悪感と快楽が混じる熱が、胸の奥で渦を巻く。それでも彩音の誘いに、俺の身体は勝手に反応してしまう。会う回数が増えるたび、互いの熱を確かめ合うのが当たり前になっていく。
家に帰ると、姉ちゃんがニヤリと笑う。
「あんた、最近色っぽくなったね。彩音ちゃんのおかげ?」
「は? 何だよ、それ」
耳まで熱くなる。こういう時の姉ちゃんは鋭い。遅い帰宅、そわそわする俺の様子、全部見抜かれている。部屋にこもって一人でする時間が増えたのも、きっとバレている。
「ふふ、彩音ちゃん、もっと刺激欲しいって思ってるよ、絶対」
姉ちゃんが紙袋を差し出す。
中には股の部分が大胆に切り抜かれたオープンクロッチのショーツに、胸の輪郭だけを縁取るようなブラジャー。布地は最低限しかなく、むしろ裸以上に恥ずかしいのではないかと感じる。目にした瞬間、羞恥と昂ぶりが入り混じり、心臓がドクンと鳴り響いた。
「な……これ…!?」
「プレゼント。今度、これ着て彩音ちゃんに会ってみなよ。彼女の反応、楽しみだね!」
女の子同士だからこそ、大胆になれるって言いたいんだろう。姉ちゃんのどこか俺たちの関係を見て、楽しんでいるかの様だった。
◆
次の日、鏡の前で深呼吸する。
(この下着を中に着て外に出るなんて……やばいだろ……)
さらにその日、姉から渡されたのは、下着だけではなかった。
中に仕込んだブラの存在が透けて見える薄いブラウスに、少し動くだけでパンチラしてしまいそうなほど短いミニスカート。
布の下では、レースの感触が肌に食い込み、秘部はむき出しのまま冷たい空気に晒される。
羞恥で頬が熱くなるのに、胸の奥ではなぜか昂ぶりの方が勝っていた。
一歩進むたび、衣擦れの音がかすかに響き、敏感になった秘部が小さく震える。
ほんの少し前まで、ただの普通の男子高校生だったはずなのに。
いまは女の子の身体で、まるで露出狂じみた格好のまま、人目に晒されながら外を歩いている……。その現実に、足元がふらつくほどの羞恥と昂ぶりがせめぎ合っていた。
◆
街で彩音を待つ。彼女は俺を見るなり、目を細めて微笑む。
「優斗くん、友月さんから連絡が来たんだけど……今日はいつもと何か違うの?」
鼓動が跳ねあがる。意を決して、耳元で囁く。
「彩音ちゃんに喜んでほしくて……えっちな下着、つけてきたんだよ……」
彩音の瞳がトロリと潤む。彼女は無言で俺の手を握り、ショッピングモールの人混みへ引き込む。歩きながら、彼女の指が俺の掌を優しくなぞる。
雑踏の中、彩音の手が俺の腰に触れる。布越しに伝わる指先の熱。
(えっ!?こんなところで……!)
彼女は平然とした顔で、スカートの裾をなぞる。レースの境目を指が這い、秘密を暴くような動きに全身が粟立つ。
「ねえ、優斗くん……我慢できてる?」
耳元で、吐息のような囁き。彼女の声は甘く、俺を煽る。
「……っ!」
返事の代わりに、震える息が漏れる。彩音の目は俺を捉え、もっと求めている。
彩音の指が大胆になる。パンツの縁をなぞり、秘部近くをクチュッと押す。電流が背筋を走り、足がガクンと震える。
(声…出したらダメなのに…!)
彼女の目は俺を捉え、唇が小さく弧を描く。
「優斗くんのここ、熱くなってる……。私、もっと触りたいな。優斗くんも、感じてくれてるよね?」
指が下着の布地の真ん中に滑り込み、ヌルリと湿った肌をなぞる。クチュクチュと音が響き、視界が白く揺れる。
人混みの中で、彩音の動きは止まらない。
「優斗くん、そんなにグチュグチュといやらしい音を立てたら、まわりの人が気づいちゃうよ……あの娘、こんな人ごみの中で感じてるんだって……」
彼女の声は甘く、意地悪だ。
指がさらに奥へ入り、中を掻き回す。
絶頂が近づき、頭が真っ白になる。彩音の指が速くなり、俺の体がビクビクと震える。
(周りに人いるのに…こんな…!)
彼女は俺の耳に唇を寄せ、
「優斗くんの可愛い反応、見てて興奮する……。でも声、出しちゃうとバレちゃうよ?……ちゃんと我慢して……」
指が膣の天井のコリコリした部分を、グッと押し、俺の膝がガクンと崩れる。
視界が白く染まり、熱い波が押し寄せる。グチョッと溢れる愛液が太ももを伝い、体が痙攣する。
彩音がそっと指を引き、俺を抱き支える。彼女の息も少し荒い。
「優斗くん、こんな人ごみの中でいっちゃった……」
◆
夜、部屋に戻り、私はベッドに身を投げ出した。
シーツに頬を埋めても、全身に残る熱はまるで消えない。
優斗くんの柔らかくしなやかな肌、声にならない喘ぎ……指先に、まだあの秘部の感触が残っている。
「ん……はぁ……」
思い出すだけで、脚の間が疼き、自然とシーツを握りしめてしまう。
そのとき、不意にスマホが震えた。
――優斗くんからかな?また会いたいって連絡かな?
息を整えながらメッセージを開く。
だが、そこに並んでいた文字は、私が予想していた甘いものとはまるで違っていた。
『さっき女の子と2人で歩いてたよね?しかも倉島さんがその子のスカートの中に手を入れてまさぐってたよね……。その子も含めて3人で会いたいな』
「……え?」
瞬間、指先から力が抜け、スマホがシーツに落ちた。
息が詰まる。背筋を、冷たい汗が伝う。
誰……?
今日のことを、見られていた……?
慌てて画面を見返した私は、送信者のアイコンに気づき、目を見開いた。
そこに表示されていたのは――かつて陸上部の男子キャプテンで、女体化してしまい、姿を現さなくなった……高橋くん。
スマホの画面に浮かぶ最後の文字が、じわりと視界を支配する。
『その子も含めて、3人で』
【10章へつづく…】
——————
桜梅桃華@女装・TSF小説
2025-09-18 15:18:32 +0000 UTCトリー
2025-09-18 07:50:31 +0000 UTC