賞金稼ぎと元女ボスの使い倒す日常 1話先行公開版
Added 2025-10-25 10:39:32 +0000 UTC現代よりも遠く離れた未来の時代。人間が築き上げた数々の研究成果とテクノロジーが人間社会をより発展させ、世界中の数々の都市が著しい成長を遂げた。 しかし、人類の光が増すのに反比例して、各都市には華々しい発展都市の裏で、無数の犯罪が横行する掃き溜めのような場所も溢れ出した。 犯罪率は上昇し、いくつもの犯罪組織が結成され、人々の安全安心の生活が脅かされるようになっていった。 それをより促進させたのが、いくつもの科学と人体学、テクノロジーが結実し生み出された、一人の人間のように反応し動くアンドロイドの発明と、生身の人間の身体を全て機械に置き換える完全機械化技術の発明である。 人間社会には、ひとつの新しい人種のごとくアンドロイドが混ざるようになり、生身と機械の境界線が曖昧に、カジュアルに無機と有機の身体が混ざりあう世界となっていた。 だが、機械化による身体機能向上、電子機器のシームレスな使用などの数々のメリットは、誰でも機械の身体になれるというこの時代においては犯罪者の利便性も向上させることにも繋がり、現実と電子の暴力を示す者達が溢れ出したのだった。 これはそんな時代に、自身のやや歪んだ欲望と社会正義を両立する一人のバウンティハンターが、一体の側に置く機械仕掛けの女性秘書と共に、己の欲求を日々発散していく日常の話である。 * * * とある国の首都。天にすら届きそうな無数のビルの隙間を縫うように都市中に張り巡らされた路線網を、働く人々を乗せる電車が毎日走行する、人の営みが耐えない数々の都市。 夜ですら明かりは消えることはなく、人工の光が常に街中を照らし、人間社会に様々な形の彩りを与えている。 人々は警察や民間警備によって日常の営みが守られているが、少しそのエリアを外れると、そのキラキラした街からあぶれた不良や犯罪者が跋扈するスラム街が姿を見せる。 常に血気盛んな者、身体の一部や全身を機械化し無防備な者を狙い襲撃する者、違法な製品を売り捌く者。 それらは単体でふらついている者もいるが、多くは数々の犯罪組織が徒党を組み、常に無辜の市民を狙い引きずり込もうと虎視眈々と狙っていた。 「離してったら! ちょっと、なんでここネットワーク繋がらないの……! やめ、やややややや□■$*%0…………エらー、人格エミュレーとが、正常にじっコうできません」 とある夜の街にて、一人の全身機械化したスーツ姿の女性が、スラム街からやってきた二人の男女に拘束され、強引に小型の物理端末を接続される。 女性は電子頭脳へ直接ウィルスをインストールされ、電子音を漏らした直後にその場で直立し、人間性を失ったエラーメッセージを垂れ流していた。 「これでよし、あとはこいつを運べばいいんだろ」 「そうそう。こういうとこで働いてる奴って良い筐体使ってるから、売ってもいいしセクサロイドにして動かしても使えるのよ。うちのボス、特にこういうの好みだからさ……」 空中に向かってメッセージを喋り続けるだけで、自律的に動かなくなった女性をマネキンを扱うように二人で持ち上げ、これからの用途について喋りながら運び出そうとしたその時、二人の足元にどこからともなく銃弾が飛んできた。 「うわっ!? まさかもう見つかって……」 二人は反射的に思わず女性から手を離し、ガシャンと音を立てて地面に落下させた。 突然の銃声と足元の感触に、周囲への警戒を強めた直後、二人のもとへ一人の男が近づいてきた。 「壊れたらどうすんだよ……運ぶんならちゃんと扱えっての」 男の名前はレイジ。都市に拠点を置き、指名手配犯や犯罪組織を中心に自ら襲撃を行うバウンティハンターである。 彼は生身でありながらも数々のならず者に動じず、様々な武器や改造ガジェットを用いて、身一つで真っ向から対抗していた。 「サツじゃなかったの……何あんた、あたしらに文句あるわけ? 殺されたくなかったら、とっとと失せ」 二人のうち女性側が、ナイフをちらつかせながら威嚇するが、レイジは臆することなく頬を掠めるように弾丸を撃ちながら近づいた。 女性はその迷いない攻撃に思わず怯み、まるで影を縫われたように動けなくなった。 そんな女性の側に近寄り、じっと凝視するレイジ。そして、その後ろにいる男性側を見て溜息をついた。 「なんだよ機械化してんのはそっちか……」 「…………は? なにいって」 男性側が何か言葉を発し行動を起こすよりも前に、レイジは女性をその場で足を引っ掛け転ばせながら銃口を向けて近づき、男の足を撃ち抜く。 痛がる反応を起こす時間すら与えず、一気に距離を詰めて胸倉を掴んだ。 「で、お前らはどこの組織についてる? 誰の命令で来た?」 「え、そ、それは……」 「言わなかったらこの場で壊す」 脅しを実行に移す躊躇を感じさせない凄みに折れた男性は、自分達に関する情報をこの場で吐いた。 レイジは彼を掴んだ手を離し、そのまま情けなくフラフラと走り逃げる背中を見送った。 「人格えミュれー、とが正常に実行、こうできまセん。原因をはいジょするカ、さい起動をじっ、コうしてくだサい」 地面に仰向けに倒れている女性は、水揚げされた魚類のように軽くのたうちながら夜空に向かって、ピッチの狂った機械的なメッセージを発し続けている。 そんな女性の姿を見て、レイジは密かに股間を固くしながら携帯端末を取り出し、首すしの接続端子にケーブルを接続。 ウィルスによる痙攣とは別種の振動を起こし、彼女の記憶データやインストールされているファイルから手掛かりを拾い、コピーできたのを確認すると。アンドロイドまたは全身機械化した元人間向けの救急番号へ連絡した。 情報の収穫は得られたが、なんだか非常に勿体ない気分を感じていた彼は溜息を付きながら、倒れた女性を抱えて物陰に運び、救急車がやってくるのを待つのであった。 そして、一通りのやり取りを終えた後、レイジは自身の拠点事務所があるビルが立つ、街とスラム街に挟まれた狭間の街、バーヴァに戻ってきた。 清廉さは少々欠けているものの、そこにはある程度の秩序があり、人々が常に行き交っている。 そんな街にある、やや隠れた場所にあるビルの四階。自宅としても活用しているそこのドアを開けると、一人の女性が彼の帰宅を迎えた。 「おかえりなさいませ、レイジ様。本日もお疲れ様です」 その女性の名前はメレディス。レイジの秘書として稼働している、全身機械化した元人間の女性である。 前髪をサイドに流してセンターパートを作り、ゆるく巻いている落ち着いたブラウンのウェーブヘアー。 顔立ちは20代後半の、それぞれのパーツがスッキリとして目立ちつつ非常に整った美しい大人の女性的顔立ち。 それでいてクールな雰囲気を漂わせるが、彼女の浮かべているアルカイックスマイルは、その魅力をより心打つ方向に引き出している。 肌は全体的に色白で、ハリがあり突き出しているボリュームいっぱいの両乳はピンク色の乳首と共に官能的な様を曝け出している。 ビル入口のカウンターにいる受付嬢のごとく、胸から下の身体は隠れているように見える。 しかしその姿は、玄関を開けてすぐの場所に設置されているカウンターの上に、剥き出しの鳩尾と接続された金属の骨組み付きの台に接続され、まるでトルソーのオブジェのように置かれているという奇妙な状態となっていた。 両腕は、自身が乗っているカウンターの上に、まるでアナウンサーのように丁寧な形で置かれ、常にアルカイックスマイルを保っている。 衣服の類は一切着させられておらず、ちょっと身体を前に傾けたらカウンターに接触しそうなくらいに豊満な両乳にはブラもつけられていない。 その有様は、まるで一人の個人というよりも備品のような扱いとなっていた。 「ただいま。とりあえず飲ませてくれ」 メレディスの丁寧な挨拶を雑に返すレイジ。 情報こそ手に入れたが、明確な収穫が無かったことを残念に思い、少々不機嫌な様子が伺える。 彼は、入口すぐ側に用意してあるガラスのコップを手に取り、メレディスの右乳の前にそれを置く。 すると、彼女はそれに視線を移し、左手で支えつつ右手で軽く右乳と乳首の位置を調節した。 「かしこまりました。現在、私の右胸からはミネラルウォーターが排出されます」 メレディスは命令を聞き入れると、大人のお姉さん的魅力を強く感じる低めの耳心地良い声で返答した。 彼女の背中には二つのホースが繋がっており、それらは後方のドリンクサーバーから伸びている。 胸部内に備わっている人工乳腺が直接それと繋がり、適宜補充を必要とせず直接供給される。 そして、排出されるノズルを隠した乳首からそれが放出され、まるで彼女自身がドリンクサーバーであるかのように動作させた。 微笑みを保ったまま右乳の位置を調整し、同時に背後のドリンクサーバーが軽く唸りをあげる。 ホースを通してキンキンに冷えたミネラルウォーターが通過し、機体内に入り右乳内を冷やしながら乳首へ到達し、人体から到底出ることはありえない、サラサラとした清涼水が放出された。 放出されている間、メレディスは表情が変わらないままだが、身体は小刻みに震えており、特にセンサーが集まっている乳首や乳内から生じる快楽信号が電子頭脳内で処理され、そのような動作を引き起こしていた。 「お待たせしました、レイジ様。どうぞ、お飲みください」 コップに水が溜まると、メレディスはそれを両手で丁寧に持って手渡す。 レイジはそれを一気に飲み干し、今日の少ない収穫の不満を吐き出すように溜息をついた。 直後、彼は携帯端末を取り出して何かの操作を行った後に、再びコップを手渡す。 「もう一杯、同じ水を頼む」 「かしこまりました、レイジさ……命令を受信しました。擬似人格の動作と並行して、人格エミュレートを実行します…………ま。もう一杯ミネラルウォーターを提供しま……す…………いちいちわたしの胸から飲まないと気がすみませんかなの……!」 喋っている最中にシステムメッセージが一時的に割り込み、何事もなかったかのように続きを喋ろうとしたその時、メレディスの表情が怒りと不快感の籠もった睨み顔が、無機質な微笑みの中に混ざり始めた。 発言の声色も、不愉快をぶつけるような、静かな怒りのある声になるが、それまでの礼節丁寧で事務的な喋り方も混ざり、かなりちぐはぐな状態となりながらも、彼女は命令通りに再びミネラルウォーターを右乳から注ぎ始めた。 「あっ……ん…………ぅ…………んん…………お待たせしました、レイジさ……ま……じゃないわ……どうぞお飲みく、くださ……なさいよ変態が……!」 「いつもありがとな、メレディス。そういう挙動してる時が好みなんだわ」 先程は震えるだけだった反応に、抑えるような喘ぎ声が混ざり、より官能的なリアクションとなる。 命令通りに水を与えながら侮辱するが、レイジはそれを取るに足らない程度のものだと切り捨て、軽くお礼を言った。 「いつでもその強気崩さないんだからそういうところ面白いんだよな。特に並行起動させてると、自分の挙動に足掻いてるみたいでよりエロくて俺好みだわ。これがかつてのボスなんだから、余計にな」 「そんなことほざきます、じゃない……元はと言えば、貴方がわたしの城を壊しました壊したのが原因じゃないの……!」 メレディスは元々、バーヴァからそれほど遠くない地域を牛耳っていた巨大犯罪組織の首領として幅を利かせ、下部構成員による暴行恐喝、誘拐や人身売買、それにより入手した生身の女性への強制機械化及びその機体を利用した裏ルート販売、性風俗店での強制稼働、電子ドラッグ配信などの多種多様な犯罪行為に手を染めていた。 しかしある日、レイジが彼女のいる本部を直接叩き、組織を壊滅させた。 彼はメレディスに対して強制的に自身をマスターとして登録させ、さらに元々備わっていない、胸からの排出機能や秘書型ロボットの擬似人格などを加えつつ自律稼働の範囲を大幅に制限。 上半身と下半身を分割させ、自身の為に働く多機能秘書ロボット兼性処理ロボットとして動かし始めた。 メレディス自身は当然それを受け入れておらず、常に不服に感じているが、プログラムによって逆らうことができず、されるがままになるしかできない状況下にある。 かつてひとつの地域を牛耳っていた女性は、今やただの性機能つきサポートロボットに過ぎない存在へ堕とされたのだった。 「壊されたりムショ行きになってないだけありがたいと思えよ。本当ならとっとと突き出して金にしてんだから」 本来彼は、無力化、破壊、殺害問わず確保した、懸賞金がかけられている各種犯罪者を警察に突き出し、それによって金銭を手に入れている。 メレディスの組織を襲撃したのもまたそれが理由の一つだったが、彼は彼女のことが気に入っていた。 元々彼は、アンドロイド、元人間問わず無機物で構成された女性のことを好んでおり、特にそんな女性がモノ扱いされたり、誤作動を起こし狂った挙動を起こしたり、壊れて人間として無様な姿を晒し機能停止する姿を好んでいた。 故に彼は、どれだけ手を出しても問題ない犯罪者かつ、アンドロイドまたは一部ではなくきちんと膿まで全身機械化している機械化人の女性を狙い撃ちし、ひたすら狩っていた。 メレディスもその中の一人に過ぎなかったが、いざ間近で対面すると彼女の容姿や声、犯罪組織の長らしい腐った性格が気に入り、懸賞金に変換せず改造し、身近に置くことにした。 そうして、このような奇妙な状況に至る。 レイジは二杯目の水を飲み干すと、一度キッチンに移動して使用したコップを軽く洗い、元の場所に戻す。 それから、メレディスの姿が見える位置に設置されている椅子に座り込む。 その隣には、下着すら履かせられていないまま立たされた、メレディスの下半身が設置されていた。 「ほら、そっちに今回のデータ送ったから整理しとけよ」 「かしこまりまってないわました。新しいデータを受信しました。わたしをこんな事務作業に使って、感謝いたします覚えてなさいよ……! いつか全てまとめて返す実行します」 擬似人格の機械的な言動と、人格エミュレートによる敵対的な言動が混ざった支離滅裂な発言を続けながら、彼女は命令通りに、受信した周辺地域や犯罪組織の新規情報の整理を電子頭脳内で実行し始めた。 秘書として使われている現状に違わず、メレディスは今、彼女の記憶データと合わせて周辺地域の犯罪組織や指名手配犯の情報を集積するストレージとしても利用されている。 どれだけ反抗的な態度をとっていても、マスターからの命令を与えられればそれに従う以外にないのである。 彼女の操作によって自動でファイルがまとめられるのを携帯端末から眺めながら、隣に設置した下半身の尻を撫でるレイジ。 下半身は現在、上半身との無線接続が切られており、搭載された予備バッテリーによる起動もしていない。 尻や太もも、女性器ユニットを触っても冷たく、今はただのオブジェにもなる等身大オナホでしかない。 これまで幾度となく見た、自分の離れ離れになった下半身がベタベタ触れられる姿に変わらず不快感を覚えるメレディス。 そんな反応すらも、彼にとっては良いおかずでしかなかった。 これが、今の彼らの日常。かつての巨大犯罪組織の首領を玩具にし、道具にしながら日々を過ごし、また新たに指名手配犯や犯罪組織を自らの手で確保し壊滅に追い込む。 そうして懸賞金を手に入れ、または別の方法で金銭を手に入れて日々を暮らしている。 メレディスはその中でも、様々な面で欠かせない存在にもなっていた。 元々一大犯罪組織の首領をしていた分、ボディのスペックは一般的な機体よりも秀でており、複数の方向に応用が利く。 つまりそれは端末機器としても優秀であることを示しており、まさにそうやって役に立っている。 日々のサポートから性処理まで、彼女は現在登録されているマスターの為に、本来の人格は常に不本意に感じていても、使われる機械として完璧な働きを行っているのだった。 「そろそろ寝るか……」 帰宅前にテイクアウトしたおにぎり三個を黙々と口に入れ、アンドロイドや機械化人相手にも使う整備室で自身の装備の点検を行い、浴室で全身を洗い流し日々のルーティンを進めるレイジ。 一通りやり終えたところで眠気がやってきた彼は、事務所兼自宅である為に設置している寝室へ移動しようとする。 オブジェとして設置していたメレディスの下半身の腰部分に備わった電源を入れると、ゆっくりと、とても微細な動作音が人工皮膚下から鳴り始める。 ゆっくりと直立姿勢になると、下半身はメレディス本体との無線接続が行われ、各種信号が共有されるようになり、動作可能な状態になる。 「んじゃ、俺は寝るから。ちゃんとデータ整理しとけよ」 「かしこまりま……だから、毎回言わせないで……! わたしにいちいち命令し命令を受信しました。人格エミュレートを停止しました。おやすみなさいませ、レイジ様」 腰を押して歩かせながら、その場から去っていくレイジ。 メレディスは最後まで反抗的な態度を取り続けていたが、去る直前に人格エミュレートが切られて秘書的な擬似人格だけが残り、丁寧な音声でマスターへのお休みを口にした。 その後、レイジは大きめのベッドに彼女の下半身をうつ伏せの姿勢で置き、尻の谷間を枕にして両脚が背中の支えになるようにして仰向けになった。 尻を構成する弾力のある樹脂に、太ももを覆う人工皮膚の柔らかさが、極上のクッションとしての役割を果たす。 そうして、柔らかな人工の女体の感触と共にレイジが寝静まる一方、メレディスは事務所兼リビングにて、電気が消され、ところどころの設置物が発するランプ以外は真っ暗になっても、ずっと一定周期で行われる機械的な瞬きをしながら、綺麗に両手を前に置いて待機し続けていた。 誰もいない方向を見つめ、意味のない穏やかな微笑みを続け、静かな室内でとても薄っすらとした排気音を鳴らす。 その間、電子頭脳内では与えられた命令通りにデータ整理を継続し続け、背中の管と同じく首筋に繋げられた充電ケーブルから延々も供給される電力によってバッテリーが切れることもなく、マスターの為に働き続けた。 こうして、レイジとメレディスの大抵の一日は終わる。 何もない時は、彼女もスリープモードに移行させられるが、そうでない時はこうして24時間稼働し続けているのである。 機械の女性を中心に犯罪者を狩り、生計を立てているレイジとメレディス。 彼女は秘書として非常に優秀だが、彼が手元に置いている理由はやはり他にもある。そしてそれがある意味でメインでもあるのだった。 * * * ある日の夜。レイジは拠点の事務所に戻ってくると、どこか足取りが早くドアを開ける勢いも強かった。 「おかえりなさいませ、レイジ様、どうかなさいましたか?」 マスターの帰宅に、メレディスはプログラムされた角度と、いつもと変わらぬ調子の音声で頭を下げながら迎え入れた後、普段と違う様子に対して気を使うような言葉を向ける。 「だいぶエロいもんみたからな。結構性欲が来てんだ」 「新しいデータを受信しました」 レイジはこの日、情報を得てから探りを入れていた、そこそこの規模を持つ犯罪組織の拠点のひとつに潜入していた。 その際、彼はちょうど、その組織の構成員が誘拐した女性型アンドロイドに改造を施している場面に遭遇していた。 『いらっしゃいませ! ご注文は何にしまありがとうございました! またお越しくださいつもご来店ありがとうございます! また、お待ちしていますね申し訳ありません』 自前のテストルームで稼働していたのは、おそらくはどこかしらのカフェ店員らしい、黒髪のセミロングヘアーを持つ清楚な雰囲気で、細身かつ魅力的なスタイルを持つアイドルのような可愛らしい顔立ちの女性型アンドロイド。 その女性型が、店員としての言動と明るい声色、笑顔を保ちながら、同時に全裸姿で両腕から仕込み銃やナイフを開放し、次々と襲ってくるテスト用アンドロイドを破壊している。 胸を貫き、頭を突き、四肢を捻じ曲げて容赦なく破壊する。 躊躇は一切なく、殺戮機械のように稼働している彼女は、その後テストが一旦止まると、首を外され、電子頭脳を無数のケーブルに繋げられ、首なしの身体は四肢を外され点検に回された。 どうやら、数々の武装を仕込んだ彼女を元の場所に戻し、狙ったタイミングで武装を開放し、組織が狙う対象の殺害を行う予定らしい。 レイジは次の日にその拠点の壊滅と、たった今目撃した改造機体の回収、他機体の確認などを行う予定と計画を立てながら、ひとまず無事に見つかることなく帰宅した。 だが、彼が慌てているような様子で帰ってきたのは、そんな女性型の姿を見て非常にムラムラとしたからである。 彼は、美女の姿をしたアンドロイドや機械化人が、人間ではありえないような姿を晒したり、挙動を起こしたり、壊れたり誤作動を起こす姿に強い興奮を覚える。 故に、犯罪者や首謀者となる全身機械の女性を中心に狙いを定め、時にはそれを自身の事務所に連れ込み使用することもある。 しかし、自身の行動中に湧き上がってきた性欲は、今回のようにその場で発散することは難しい。 そこで、彼はメレディスを使っていつも性欲を吐き出し、解消していた。 レイジは足早に移動して、下半身を設置している椅子の側で脱ぎ捨て、椅子に座り込み背もたれと一緒に身体を傾ける。 そして、オブジェ状態の下半身の電源を入れて動かした後、自分の目の前まで移動させた。 下半身の断面部分には、上半身には搭載されていない体液タンクが備わっており、そこには愛液の源泉となる人口体液が補充されている。 その上、股間にはめ込まれている女性器ユニットの奥側にある子宮ユニットや、それと外性器部分の間にある、肉筒と形容できるような膣ユニットまで見えていた。 「メレディス、今からセックスするからちゃんと下半身動かせよ」 「かしこまりました、レイジ様」 下半身の内部に後から取り付けられたマイクから音声が伝わり、メレディスの電子頭脳に届く。 聞き入れた彼女は、正面を向き続けていた首を90度程回して座り込んでいるレイジの方を向き、表情そのままに返事をする。 直後、下半身がひとりでに動き出し、周囲にうっすらと分割船の入っている外性器がひくひく動くと思うと、ほんの少しだけ動作音を強め、人工愛液を分泌し始めた。 膣壁同士が内側で擦れ合い、その動作が表側にも影響を与える。 じんわりと割れ目から愛液が漏れ、濡れることで肉感的な雰囲気がさらに強調される。 そして、良い具合に膣内が解れると、メレディスは割れ目を女性器ユニットの動作だけで自ら開き、腰を落とし、ずっと勃起したままだったレイジの肉棒を深々と受け入れていった。 「っ…………ちょうどいい具合だな今回も…………」 「ありがとうございます、レイジ様。私の女性器ユニットの感触をお楽しみください」 小さい声で、彼女の膣具合の良さをつぶやくが、それをしっかりと聞いているメレディスは、表情そのままにマスターへのお礼を口にし、軽く頭を下げた。 下半身を上下させて擦り合わせる一方で、膣肉も個別に動いて男性器に吸い付きながらぐにぐにと自在に動いてマッサージを行う。 彼女の女性器ユニットは、改造当時のメレディスの膣内構造を完璧に再現しており、その上で人間だった頃には出来なかったような挙動まで出来るように機能が追加されている分、純粋に生身の頃よりアップグレードされたようなものになっている。 樹脂と細かな金属部品、電子部品の集合体になったことで、子宮に精液を受け入れても妊娠することなく、ただ純粋に性行為を、強い快感を受け止め愉しむための行為として利用することができる。 元々はそのようにして愉しむ為に自ら機械化する際に機能を追加していたが、今はそれを、自身の組織を壊滅させた男の男性器に奉仕する為に使用していた。 淫らな音を立てながら、ひたすら肉棒をマッサージし、同時に膣肉内のセンサーに刺激を受けて快楽信号を受信するメレディス。 無線を通じて電子頭脳に伝わり、彼女は微笑みを浮かべて真横に頭を向けたまま、快楽信号の処理によってぴくっ、ぴくっ、と両手や背中、乳首を震わせる。 快感自体は感じているが、今起動している擬似人格は、それに対してリアクションを起こすプログラムが組まれていない。 事務的な性行為は可能だが、性楽を楽しむまでの中身はない。そういう擬似人格となっている。 しかしその淡々としたノーリアクションぶりが逆にそそる。レイジはそういう男だった。 微振動を起こすがほぼノーリアクションな上半身と、命令に従って単体で生きているように上下しながら膣ユニットや子宮ユニットを振動させてセックスを実行している下半身を眺めて、より男性器を大きくしているレイジ。 気持ちよさのピークがだんだん近づき、感覚的に達する瞬間がもうそろそろだと感じたところで、彼は携帯端末を持って、メレディスの人格エミュレートを実行させる。 「命令を受信しました。擬似人格の動作と並行して、人格エミュレートを実行します………………あんっ! あっ……あ、あ、あっ……いき…………なりこんなことさ……せて……相変わらずやることが…………………下衆ね……あんっ! あ、あ、あ」 擬似人格と並行して起動させると、それまでアルカイックスマイルを保ち続けていた表情が綻び、睨みつけながら背中を震わせ、快感を散らすように手と指を揺らした。 ただ沈黙している擬似人格に割り込む形で、メレディスの反応が表に出てきているだけなため、度々彼女自身の発言が途切れ、その度苛立ちと快感に歪む表情が無機質な微笑みに戻り、また怒りを露わにする。 ちぐはぐな挙動で、非人間的な有様。今はレイジにとってそれがブームで、元々人間だった彼女が、人間として不自然な感情の発露や挙動をしている姿に堪らなく発情していた。 既に快楽信号の処理が蓄積し、レイジと同様に達する寸前になっているメレディス。その挙動が彼を興奮させることで、膣内への刺激がより強くなり、絶頂が近くなる。 ガチガチになった肉棒が子宮ユニットまで届き、より性感が届く。メレディスの電子頭脳は、間もなくマスターが絶頂に達することを自動で検知し、腰と膣肉の動作パターンを変更。より早くし、精液を搾り取ろうと性行為のプログラムが働く。 「うっ…………やっぱ、メレディスのは安定してていいな…………くっ………………そろそろ出そうだ……!」 「かしこまりました。子宮ユニあんっ! あ、はあっ、あんっ! ユニットを開放しまああもう、ほんっと、何回中出ししても飽きないわね開放します。どうぞ、私の女性器ユニットなああっ! あ、あ、あ、ああああに射精してくださ射精を確認しました」 ピストンを行うように足腰の動きが早くなり、ラストスパートに入る彼女の下半身。 レイジの発言と男性器への反応からようやく発言した擬似人格だが、それに割り込む本来の人格の喘ぎ声と放り投げるような強気の言動が混ざり合い、傍から見れば不安定どころではないめちゃくちゃな状態にしか感じられなかった。 そして、一気に快感が奥からほとばしり、レイジが腰を浮かせて軽く子宮を突くように押し上げ、遠慮なく彼女の膣奥へ達した欲望の塊を注ぎ込んだ。 精液が膣ユニットを通り、実質的な精液タンクである子宮ユニットに届き、一気に快楽信号が発生し、電子頭脳に性感の奔流が流れ込む。 システム側がその存在を認識し、淡々と事実をアナウンス的に喋る一方で、本来のメレディス側は処理された快楽信号の数値が絶頂の基準値に達し、処理通りに昇天した喘ぎ声を上げ、表情もそれを晒すまいと我慢しながらも恍惚に満ちた変化を起こすが、擬似人格の淡々とした反応が割り込み、さらにメッセージを上書きして最新のメッセージが割り込み、人間としては明らかにめちゃくちゃな挙動を曝け出した。 それがむしろ、普通に達するよりもレイジには官能的に見え、追加で彼女の膣を突く程に情欲をくすぐった。 衝動的に湧き上がりつつも、戻ってくるまで溜め込んだ性欲を吐き出したレイジは、スッキリとした息を吐き切りつつ、男性器を女性器ユニットから抜く。 最後まで吸い付いた膣肉と、子宮ユニットの吸引によって付着した人工愛液と先端に残った精液は綺麗に取られ、不快感が残る要素は見事に抑えられていた。 「あースッキリした……やっぱ一人は置いとくに限るな。メレディス、自分で洗浄しとけよ」 「かしこ散々わたしの事オナホあまりましたレイジ様。女性器ユニ扱いして、いつか後悔す命令を受信しました。人格エミュレートを停止しました。ットの洗浄を実行します」 屈辱的な扱いに、射殺すような睨みでレイジのことを突き刺すメレディスだが、怒りの言葉を吐き切る前に人格エミュレートを切られ、再び機械的で丁寧な言動に戻された。 陶酔した信号にメモリが埋め尽くされながらも、彼女は上半身、下半身共にカタカタと振動しながら浴室へ向かい、設置されている専用の女性器ユニット洗浄機を利用して膣内を洗い流していった。 その間、レイジ側も入浴する準備を整え、性器を洗浄する下半身の断面部や尻、水道水からの刺激によって絶えず伝わる快感に震える官能的な後ろ姿を眺めながら湯に浸かる。 そうして、機械仕掛けの相手でなければできないような、特殊なプレイを今回も愉しんだ後、レイジはスッキリとした気分で下半身と共にベッドに向かい、寝静まった。 散々性玩具として扱われたメレディスは、かつての栄華もズタズタにされながらも、今回も送信されたデータを、真っ暗な部屋で整理し続けていた。 「ファイルの作成が完了しました。データ整理が完了しました。タスクが完了しました。スリープモードへ移行します。おやすみなさいませ」 与えられた命令分の作業が終わると、メレディスはマスターが既に寝静まってから数時間経っている空間に向かってメッセージを喋り、目蓋を開き微笑んだまま沈黙。 瞳の奥の光を失い、そのまま物言わぬ胸像のように動かなくなった。 その後、彼女に設定された時間になるか、外側からの刺激が発生するか、端末側から操作されるまで動くことはない。 こうしてまた、一時の休みを経て新たな一日が始まっていく。 個人で犯罪者を狩る男と、それに仕えるかつての犯罪組織の女首領は、このような日常を起点に様々な出来事を巡る一日を過ごしていくのである。 時には別の女性型の機体を連れ込み、時には彼へ報復しに来る者もやってくる。 これは、そんな安寧のない日々の中で起きる、レイジとメレディスと外から来た何かとの、劣情と暴力に満ちた数々の事象の話である。