「ふぅ~…今日も疲れたぁ…」
金曜日の夜。今日はお昼頃妻からLINEがあり、「ご馳走用意してるからなるべく早く帰ってきてね♡」とメッセージが来ていた。幸い仕事も繁忙期を越えた後で、久々に残業せず定時で上がって会社を抜け出し、電車に揺られながら帰路についていた。
ご馳走…なんだろう…?
お寿司…いや、そろそろ土用の丑の日だし、もしかすると今日は鰻が出てくるかもしれない。
そんなことを考えていると空腹を感じてきて、電車を降りて足早に我が家へと向かっていた。
「ただいま~」
「おかえり~♡ねぇねぇ、先にご飯にするぅ?お風呂にするぅ?それとも…わ・た・し?きゃっ♡」
「えっ……じゃあとりあえずお風呂にする…」
何だかいつもより様子のおかしい妻の朱里に戸惑いつつ、ひとまず脱衣場へと向かった。裸エプロンで玄関まで出迎えるなんて…ひょっとしたらそういう"誘い"なのだろうか。
結婚3年目で、妻は3歳上の28歳。
ここ数ヶ月は毎日終電近くまで残業続きで、土日も疲れてほぼ部屋で寝ているような生活を送っており、夜の誘いの方も度々断っていた。
シャァァァ、と頭から熱いシャワーを浴びて、身体を洗い始めようとしていると__
「ねぇ、背中流してあげるね~♡」
「うわっ!?びっくりしたぁ…あ、あかり急になにして…」
いきなりガラガラと浴室の扉が開いて、全裸の妻が入って背後に立たれる。スポンジにボディーソープを垂らしてたっぷりと泡立て、優しく背筋をすーっと撫でられる。
「ひゃんっっ!?い、いいよ自分で洗えるから」
「だ~めっ♡一人だとちゃんと綺麗に洗えないでしょ~?お姉さんに任せなさいって♡」
「ぅぅっ…わ、わかったけど…」
昔からくすぐりに弱く、朱里と付きあい始めた頃によくイタズラでこちょこちょされていたことを思い出した。何度か「本当にやめて!」と怒ったこともあったけど、情けないことに俺より朱里の方が身長も高く力も強く、容易く組伏せられて逆にごめんなさいするまでこちょこちょされて泣くまで責められたこともあった。
結婚してからは仕事もあるし、くすぐられることも少なくなっていたけれど……
「じゃあ次は腋の下ね♡ほら、万歳して?」
「い、いいよ本当に…自分で洗えるから…」
「ふ~ん?強制的に万歳させられて腋の下こちょこちょ泡々地獄の刑にされたいんだぁ?」
「ごめんなさいすみませんでしたそれだけは勘弁してください」
朱里にそう脅されると一秒で心が折れて自分から情けなく両手を真っ直ぐ万歳してしまう。まるで敵に捕まった捕虜のような気分だ…
「ちょっとくすぐったくても我慢してね♡」
「っっっひゃっっ!?んんっっ~むりぃぃっ!!我慢できないってぇ!」
「も~仕方ないなぁ…それっ!!」
「ひゃっっ!?んぁぁぁぁっぁははははははは!!!!ぎゃぁぁぁぁっあはははははははや、やめてぇぇっぁぁぁぁぁっくひゅぐっひゃぃぃっぁぁぁぁっあはははははは!!」
ちょっと腋の下にスポンジが触れただけで飛び上がるほどのくすぐったさが襲いかかり、咄嗟に脇を閉じてガードしてしまうが、それよりも先に細長くて器用な指先が腋の窪みに侵入してこちょこちょカリカリとくすぐってくる。
風呂椅子から落ちてしまっても、朱里に背後から密着されて脚で絡みつかれて胴体や下半身を押さえられ、片腕で羽交い締めのように両腕を万歳で拘束されてもう片方の手で容赦なく腋や脇腹、お腹をこちょこちょとくすぐられる。
「こちょこちょこちょこちょ~♪相変わらずよわよわだねぇ?こんな子供のお遊びのこちょこちょで情けなく笑っちゃうなんて、今どんな気分?恥ずかしいね?悔しいね?」
「ぎゃぁぁぁっや、やめろよぉぉっぁぁぁぁぁっばかぁぁぁぁっいじわるぅぅぅぎゃぁぁぁっごめっっ、ごめんなざぃぃぃぁぁぁぁぁっあはははははははは!!ちょ、本当にまじでやめてぇぇぇっぁぁぁぁぁ!!!!!」
妻にクスクスと顔を覗き込まれながら煽られて辱しめられ、少し反抗してしまったお仕置きに余計にこちょこちょと執拗に弱いところをくすぐられてお仕置きされてしまった。
後からやっぱり自分は悪くないと思いつつ、何度も「ごめんなさい」をしてお風呂から上がる頃には息絶え絶えで体力は0に限りなく近い……
「あはは~、ごめんごめん。ちょこっとやり過ぎちゃったね~、てへへ♡ご飯の準備しておくね~♪」
「ぅぅっ…あ、ありがとう……」
先に身体を拭いて着替えて去っていく妻。
ぐったりとしながら髪を乾かし、リラックスした寝巻きを着てリビングへと行ってみると、予想していた通りうなぎの香ばしい匂いが漂っていた。
「うなぎだ…!」
「ちょっと早いけど明日は土用の丑の日だから奮発して晩ごはんは鰻にしちゃった~♪あとはトロロに~、焼き鳥のレバーに~♪卵サラダ♪」
「す、すごい…精がつきそう~…」
食卓に並んだ献立を見て、これはやっぱり今晩妻に襲われる…そんな予感がしていた。
とはいえ、仕事で疲れてお風呂場でくすぐられて体力を消耗してお腹はペコペコだった。
「いただきます!!」
「どうぞ~♪召し上がれ♡」
早速鰻に箸を入れてみると、ふわっとした柔らかい感触。口に運んでみると、丁度良く脂が乗った美味しい身の味わいに思わずご飯が進んでいく。
妻にビールを注いでもらい、お酒も箸も止まらない。
「そんなにがっつかなくても鰻は逃げないよ?」
「久々に食べたからめちゃくちゃ美味しくてつい…ご飯おかわり!」
ご飯をおかわりしてとろろかけ鰻ご飯にしたり、最後残しておいた2切れで鰻のひつまぶしをしてみたり。
食事を終える頃にはお腹いっぱいで、ビールの酔いも回ってすぐに眠たくなってきた。
「ごちそうさま~!美味しかった…ごめん急に眠くなってきたから先に寝てもいい……?」
「いいよ♪お休みなさい…私も、後で行くからゆっくり休んでてね♡」
続きのお話
