こんにちは!
今回は2023年現在の僕の最新のマスタリングチェーンについて書いていきます。
マスタリングが苦手という人もこの記事でなんとなくわかるように説明するよ。
マスタリングを知らないという人に説明すると、曲全体の仕上げの作業のことです。
全体的な音量を調節するのはもちろん、EQやコンプ、その他エフェクトを使って楽曲全体の微調整を行っていきます!
ぶっちゃけ、マスタリングをいくら頑張っても、または適当にやったとしても、ミキシングが50点の曲が急に100点になる、または0点になることは無いです。
ミキシングが95点の曲が、緻密なマスタリングを経てようやく98点くらいになる…そんなイメージです。
でも、耳が肥えたリスナーはそのあたりの微妙なニュアンスにも敏感だし、
なんといっても自分自身に課したハードルを乗り越えるためにも、マスタリングに慣れることは非常に重要だと思います…!
てかそもそも
今は2mixとマスタリング用プロジェクトをわざわざ分けない人も多いと思います。
曲を作ってるプロジェクトのマスターチャンネルにそのままEQやリミッターをぶっ刺して、爆音でミキシングしてそのまま曲完成!みたいな感じ。
別にそのやり方でも良いと思います!僕もそういうやり方してた時期もありました。
そういう記事を出してたときもありました。
でも、そういったやり方であってもやはりマスターチャンネルにプラグインを挿して微調整を行うことは
リミッターだけをぶっ刺すよりも遥かにクオリティが上がると思っています!
それは楽曲全体に対して処置を行うということ自体にメリット(とデメリット)があり、うまく処置を行うことで、たとえば「音圧をもっと出したい」であったり「憧れの曲のサウンドに近づきたい」のような願いを叶えてくれるからです。
僕は現在マスタリングは曲を作るプロジェクトと分けて、2mixを書き出した後に処理を行っていますが、
その理由はただ単純にPCの処理が激重になってしまうからであって、
どんなにプラグインを挿しても重くならない最強PCをもし手に入れられたら僕は間違いなく同じプロジェクト内でマスタリングもやってしまうとおもいます。
なので皆さん好きなやり方でマスタリングを行いましょう
現在のマスタリングチェーンはこんな感じです。
でもこの記事で言いたいのは
このスクショに書いてあるプラグインを全部買え!!!ということではありません
このプラグインたちが具体的にどれほど素晴らしいのかというのは別の記事で熱く語るとして、
今回伝えたいのはマスタリングのプロセスについてです。
マスタリングで何を実現させたいのか。
僕は基本的にこういった目標を立てています
- 2mixと比べて聴いた時、同じ音量で比べてもマスタリング後のほうが全帯域においてクリアに聴こえていること
- 小さい音量で聴いた時も曲の焦点が合うようなバランスにすること
- なるべくリファレンス曲と同じ音量感、存在感を出せていること
- ピークを潰しても、トランジェントが潰れていないかのように振る舞っていること
このうち、上2つをEQ類によって、下2つをコンプレッサーやクリッパー、リミッターによって実現させようとしています。
そして、EQのだけではカバーできない部分を、Gullfossやsoothe2とした自動補正プラグインに補助してもらっているわけです。
また、OzoneのImagerを挿して超低域のステレオ幅を狭めたり、逆に高音域を広げてあげたりもしています。
というわけで、上のスクショではたくさんプラグインがごちゃごちゃ刺さっているように見えますが、
要はEQ、コンプ、Imager、リミッターです。
順番的には
コンプレッサー→EQ→Imager→(仕上げのコンプレッサー)→リミッター
の順でインサートしています。
コンプレッサーが先か、EQが先かの議論は本当に諸説あって戦争が起こりかねないので深くは触れませんが
皆さんが信じた順番でやっていいと思います。
とりあえず、前に作った曲の2mixでもひっぱり出して実践してみてください。
①まず、リミッターとUtilityを挿してグループ化します。
②リファレンス音源を聴き比べて、このくらいの音量にしたい!というラインまでリミッターのGainを上げます(曲が多少潰れてしまっても気にせずに音量だけを意識して上げます)
③次のUtilityで、リミッターで上げた数値とだいたい同じだけGainを下げます
この状態で、Effect RackをONにしたりOFFにしたりで聴き比べてください。
だいたい同じ音量で、リミッターで潰した状態と元の2mixの状態を聴き比べることができます。
そしておそらく100%、この状態では元の2mixのほうが音は良いはずです。
この状態から、Limiterより前にEQやらコンプやらを挿して、Effect RackをONにした状態でもほぼ変わらない、もしくはONにした状態のほうが良いという状況にするのが僕の今のマスタリングです。
そして、マスタリングが完成したら最後のUtilityを外せば、サウンド、音量共に優れたマスタリングが完成です。
潰れてぐちゃぐちゃになってしまった音はコンプレッサーで補完しましょう。
多少ガッツリめにコンプをかけて、気持ちいいコンプ感になるようにアタックとリリースを設定したら、最後にDry/Wetを調節して自然なかかり具合になるようにします。
これによって潰れて平坦になってしまったアタック感、キック感を取り戻し、活気のあるサウンドになります。
特にマスタリングではコンプのDry/Wetによる調節は、自然な仕上がりになるのでとても便利です。
また、トランジェントシェイパー類でダイレクトにアタックを出すというのも有効です!
トランジェントはEQと同じくらい、ダンスミュージックにとっては要となる要素なので
突き詰めてみましょう!
もちろん、Effect RackのON/OFFによるチェックを忘れないでください。
輪郭がぼやけてしまった部分はEQで補完しましょう。
さっきマスタリングの目標の部分で
- 小さい音量で聴いた時も曲の焦点が合うようなバランスにすること
というものがありましたが
これは個人的に結構重要なのですが、よく伝われないと思います。
これはEQによって行うことです。
試しに、EQをインサートし、広いQにして少しだけGainを上げて、
小さい音量で聴きながら中音域あたりの周波数を探ってみてください。
すると、どこかのポイントで
曲全体がまとまって聴こえる・一番聴かせたい美味しいポイントがはっきり主張して聴こえるスイートスポットが見つかるはずです!
この小さなブーストEQがあるだけで、一気にEffect RackONの時が魅力的に聴こえるようになると思います。
中音域がバランス良くはっきりと聴こえるというのは、それだけで曲の存在感が増し、安定感をもたせてくれるのです。
こういったスイートスポットを他にもいくつか見出し、複数設定してみるのも効果的かもしれません。(ただしブーストさせすぎには注意!)
また、ブーストだけではなくカットEQも効果的です。
特に125-140hzあたりは個人的にとても嫌な悪影響を生みやすい帯域なので、入念にチェックしておいたほうがいいでしょう。
繰り返しになりますが、Effect RackのON/OFFによるチェックを忘れないでください。
ここまでできたらあとは最後のUlitityをOFFにするだけ!
超簡単なマスタリングの完成です。
ざっと簡単なマスタリング方法の考え方を書いていきましたが、
あとは皆さんで自由に応用するだけです!
すごく良い性能のEQやコンプを使うもよし、Imagerでステレオ幅をいじるもよし、
自動補正プラグインを使って試してみるもよし…
なれていけば、マスタリングに対する苦手意識もなくなっているはず!
というわけで、現在のマスタリングについてのお話でした。
記事リクエスト等あればいつでも送ってください!
ではまたーー