SamuZai
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鳴りを良くする

こんにちは!


今回はこの直球タイトルのそのままのテーマで書いていきます。



ダンスミュージックは一般的にクラブで鳴らすことを想定して作られています。

なのでダンス曲を作ったらクラブで気持ちよく鳴ってくれることを一番重要視したいですが

現場以外でクラブでの鳴りを忠実に再現できる環境はなかなかありません。


20-30人規模のカフェバーや小箱はモニターライクな素直な音響のところが多いですが

中〜大規模のクラブの音響は巨大なウーファーやツイーターによって家と全く違う出力になり、場所によって鳴りも変わってくるのでその再現はますます難しくなります。


以前は、自分の楽曲を流す時クラブだと思った通りのサウンドに鳴ってなかったりして悩んでいた時期がありましたが

今はしっかりミックス・マスタリングのコツを身につけてクラブの音響でもほぼ満足できるサウンドに鳴らすようになったので

そのコツや考え方をいくつか紹介します



…ちなみに、日本において身の周りで1番簡単に擬似的クラブ環境を再現できるのは

車のカーオーディオだと思っています。

もしカーオーディオにEQ機能がついていたら、ハイ(と場合によってはロー)をブーストさせればさらにクラブの音響に近づけます。

もし車を家庭で持ってる環境であればサウンドチェックとして有効活用しましょう。



1. ハイエンドな機材を買う

初っ端からつまらないことを言ってしまいますが、もし1-2万円クラスのインターフェイスやスピーカー・ヘッドホンしか持っていないのであれば絶対2ランク上くらいの機材に買い替えた方がいいです。それがどんなテクニックよりも上達する近道です。


Pro-Q3を買ったり、高いコンプレッサープラグインなどを揃えるより先にインターフェイ・ヘッドホン・スピーカーにお金を投資してください。



安い機材では良いサウンドは作れないと言いたいわけではないです。

結局、DAWの中で適切な選択を繰り返していけば完璧なサウンドは誰でも作れます。

しかしその選択を判断するのは自分の耳であり、機材を経由して耳に伝わる音だけを頼りにあなたは選択を繰り返していくわけです。


高級機材によって耳に伝わる音の解像度やダイナミクスの変化が顕著にわかるようになると、あなたの耳は以前よりより多くの情報を音から得ることができ、それによって以前手癖で行っていたような処理と別の行動を取るようになります。その選択の変化が音質の向上に繋がります。特に低音域と高音域の処理については顕著になります。


特に、ダンスミュージックで最も気をつけなければならない低音の解像度については、ハイエンド機材では明確な差が出ます。

超低音でも超高音でも、どこが問題でどう処理をすればいいかが簡単にわかるようになるのでミキシングが理想に近づきやすくなるのです。



音量バランスに気をつける

よくSNSや会話などで「キックはデカければデカい方がいい」とか「Bassはデカければデカい方がいい」とか冗談交じりで言ったりしますが、実際は限度はあります。

とはいえ、あながち間違いではないです!


パツパツなサウンドでクリアでラウドに鳴らしたいのであれば、

キックはサイドチェインを効かせて一番大きい音量にすると大抵の場合良い結果が得られます。

そして、その次に大きい音量はBassにするべきです。


Bassが一番大きくて、キックがその次という方がいい場合もあります。

しかし、どちらにせよKick(と場合によってはスネア)とBassがその楽曲の役割の中で一番大きい音量になるべきです。


そして、BassはただのSine波で低音を鳴らせばいいというわけではありません。レイヤーのサウンドを使ってローミッド、そして高音域までしっかり鳴らしていくことが重要です。

なぜならクラブでダンスミュージックを浴びるというのはほぼ低音のデカい塊を浴びているようなものだからです。低音のデカい質量の塊がぶつかってくるような感覚です。

この質量感を大きく保つために、サブベースだけでなくローミッドや高音のアタックが補強されるイメージです。


僕がBass Musicを作っているからというのも多少バイアスとしてありますが、基本的にクラブではどのジャンルであっても、特にdropにおいてはまず曲中で一番デカい低音が鳴ることが約束で、その上にメロディだったりボーカルが乗っかってるというバランスになっています。音楽は自由なものですが、少なくともダンスミュージックにおいてこの約束は全ての曲に求められていることだと断言できます。



というわけで、音量バランスとしてはまず低音を担当するKick、そしてBassを曲の中で際立たせるようにしてください。

そして、緩急をつけて曲中でDropで一番これらの音量が出るようにしてください。



Midを出過ぎないように管理する

これを見落としている人は初心者にかなり多いです。そして昔の自分もその傾向がありました。

具体的には500-700hzくらいの帯域が出すぎていて、それによって相対的に低音と高音がバランス的に小さく鳴ってしまっているため、クラブで流すとクリアに低音が鳴ってくれないという事態になってしまいます。


Mid、中音域はほとんどのサウンドに含まれているため、その扱いには注意が必要です。

コツとしては、低音が理想に鳴ってくれないと感じた場合、そのまま低音を上げるのではなくMidを抑える処理をするという選択肢を頭に入れていくと良いです。


また、EQで削るのではなく、Dynamic EQやMultiband Compressorで特定の帯域を抑えてあげる方が個人的に好きです。



余談ですが、僕がいつも聴いているようなBass Music系においては

近年の楽曲は300-350hzあたりがガッツリ抑えられていて、そこを谷として低音と高音が盛り上がっているような帯域バランスが主流となっています。



SMACK TALKのRMS値アナライザー



コンプレッサーを使いこなす

最後はこれ!

コンプレッサーはサウンドの鳴りやグルーヴに直結する最も重要といってもいいプラグインです。

特にマスタリングにおいては最重要プラグインだと断言できます。



まずよくありがちなのが、クラブで自分の曲を流した時に理想よりもなぜかルーズに感じて、締まりがなく遅れて鳴ってるように聴こえるというパターンがあります。

これはミックス段階でコンプレッサーを全く使用しておらず、そのまま音圧を上げたような音源にみられる現象です。


音圧を上げる前に、少なくともマスタリングの段階にはコンプレッサーを挿し、キックとベースの絡み合いに意識を向けながら適切にアタックとリリースを調節していくのが大事です。


おすすめの調節方法

1. まずアタックを最遅、リリースを最速にしてthresholdをがっつり下げて極端にコンプがかかるようにします。

2. 徐々にアタックのタイムを早めていき、キックとスネアの鳴りが気持ちが良く聴こえる数値に調節します。

3. 徐々にリリースタイムを遅くしていき、キックとベースの絡み合いが気持ちよく聴こえる数値まで調節します。

3. 最後にthresholdを徐々に上げていき、適切なコンプのかかり具合まで調節します。


基本的にこの方法が一番コンプレッサーのメリットを学びやすいと思います。


いい感じにコンプの処理がされた音源は、音圧を上げてもダイナミクスが変に崩れることがなく気持ちよく鳴ってくれます!

音の波を高級な機材で全身で浴びるわけなので、コンプは蔑ろにせず繊細に処理するべきです。



というわけでクラブで鳴りを良くするための方法をいくつか紹介しました。

何かリクエストなどあればコメントやDMで教えて下さい!



ではまた〜〜

鳴りを良くする

Comments

承知しました!Busトラックについて次回以降で書いていきたいと想います

rejection

こちらこそ購読して頂きありがとうございます

rejection

承知しました!次回の記事ではそのテーマについて書いていきます

rejection

いつも有益な投稿、ありがとうございます。 リクエストなのですが、ドラムをまとめたグループや、シンセのグループにどのようなプラグインを刺していますか? 以前の投稿ではcompressorとlimiterを刺していると見たことがありますが、limiterによって音量はやはり大きいですか?それを音量調節する感じなのでしょうか? 長文になってしまい申し訳ございません。解説していただけたら幸いです。

Yuze

なんとなくでコンプを掛けてたので ちゃんと鳴りを意識して調整してみようと思いました いつも有益な投稿ありがとうございます

nakata83

よくYoutubeで0dBは超えるな!みたいな動画をよく見ます。反面Trapなど電子音楽ではキックとかドラムトラックの時点で0dBを余裕で超えてるようなプロジェクトも多々見られます... 改めて電子音楽における0dBのあり方について解説していただけたら幸いです。

Y


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