お世話になっております。
推し百合が終わるのが9/3なので今日から日曜日更新です。
宣伝ですが電子書籍1~3巻がセールになってるのでよかったらどうぞ。
あと9/10にツイ4のページで全話読めなくなるので是非めんどくさいオタクが好きな方にお勧めなどして頂けると嬉しいです。
さて、一言後書きです。
【原稿より健康】
深夜に振ってきたネタは面白くないので寝た方がいいです。
割り切る。徹夜しても全く進まないし、一回寝て仕切り直した方がいい。
まともに寝てる描写がないので多分寝不足です。
【視界が狭くなるほどに】
一緒に風呂入って寝てお泊りは浮気じゃないんですか!?って意見を見たんですけど、
・女性を好きな女にも女友達がいる(のばらが言ってる)
・二人は女友達
・中学から女子寮で共同風呂に入っており抵抗感がない
というのと、寝不足の人間を一人で湯船につけると溺死しかねないので一緒に入れさせました。
また、この回で一緒に風呂入って寝てるって時点で二人はお互いを意識してない表現でもあります。つまり女性の身体が好きなわけじゃない。
そもそも憔悴しきっている友達に実家で母親が隣にいるのにちょっかいかけるか?という一般論もあるんですが、結構人の意識って風呂と睡眠が性にめちゃくちゃ絡んできてるんだなと感じました。女と付き合っている女にも色んな人がいますが、今までの積み重ねを見て浮気?と疑われるのはすこし面白かったです。連載開始時のジュリちゃんみたいで懐かしいですね。
まあ浮気と判断するかどうかは当事者なのでジュリとのばらがどう思うかなんですけどね。
学生だし本人たちの意識の低さはセーフか、もしくは恋人判断でアウトか。
【趣味を仕事にした結果】
創作をしている最中隘路に入った時、他の作品をみるとその出来の良さに死にたくなることがありますね。めちゃくちゃ勉強にはなるんですがね。
伊緒の実家はすみだ水族館から近いので浅草にあります。お正月の朝に浅草を取材散歩していたら6:30からやってる喫茶店があったのでそこをモデルにしています。
そこにアンデルセン「絵のない絵本」という短編があったので読んでいたら第19夜でつらくなりました。
あらすじとしては月が色々な国で見た話をしてくれるお話なのですが、第19夜は「才能の国」で通用しなかった俳優が才能のなさを嘆いて自殺しようとするけどだんだん自分が可哀想になって死ねず、国から逃げて場所を変えてもさらに「才能の何にもない観客」にボロクソに言われて結局死んでしまい、世界を呪う話です。ぜひ読んでみてください。私のお勧めは才能がないから死にたいというプライドまみれの俳優なのに自分が可哀想になってきて死ねないところの浅ましい描写がリアルで泣きたくなります。それでいてプライドがへし折られたら死んでしまう。ワァ…
アンデルセンの人生を下敷きにしているらしいですよ。つらいな。
これは着替えを友人に貸したらハーフパンツがショーパンになったやつ
【それぞれの美徳】
自分より優れた作家はいくらでもいる。
同人誌では「自分の上位互換なんて未来の自分でしかありえない!」と言ったんですが、同人誌は純度100%で「自分の好き」なのでそりゃあ自分にしか越えられないけど、商業作家である以上は人を楽しませなきゃいけない。それで明確に優劣がついて、自分は沢山の人を楽しませることができなかったから4巻で終わりです。
ただそれは商業的価値の中であって、私の為にファンレターを書いてくださる方もいました。その人の中には手紙を書いてくれるほどの価値があったということなので、自信をもって最後まで描こうと思えた経験から作った話です。
ひろみの達観した考え方はどこか自分の価値を諦めたような雰囲気を感じますが三コマ目はこれまでの積み重ねで得た愛されている実感からくるものだと思います。
のばらにべったりで裏切られたような気持ちになっていた自分を引き上げてくれた彼女にまた依存してますねこの女は。
バランスを取ってよりどころぐらいになって欲しいですね。
【好きなもの≒書きたいもの】
チーズトーストモーニングが美味かったです。
ロミジュリの関係性を描くにあたり、完璧超人であるジュリに頼りっきりの依存した甘ちゃんでは母娘のようになってしまうので、お互いを支え合える恋人になるには、一人ひとりが自立していなくてはいけないです。
金銭面ではなく精神的な自立をするにはジュリだけでなく他の色んな人と信頼関係を築いていくことで成長にも繋がると思いました。
二人だけの閉じた世界ではなかなか人生厳しいので、色んな人と関わってヒントをもらう重要性、みたいな回です。
【締切は続くよどこまでも】
辣腕作家すぎる。ちなみに眞玖先生は印刷所の負担になるような極道入稿はしません。ただただ筆が早い人です。羨ましい。
4巻のオマケで辨野親子の描き下ろし1コマがあるのでよかったら読んでください。
【開幕カウンターパンチ】
三巻でいたテオと礼奈です。テオとの対決を描きたかったのですが、二人で会話すると意見が対立して感情的になってしまうかもしれないので礼奈を入れました。
テオはティボルトが元ネタです。原典と同じ母親の兄の息子で、従兄ですが同居しているのでお兄ちゃんのような存在です。ちなみに社会人二年目。あまちゃん。
礼奈はジュリエットの乳母が元ネタなので3巻で描いたときにはすでにジュリちゃんと関係があることは確定していました。
【人生の糧とする】
FPの勉強をした時、自分の推しカプのライフプランを作ってみたりしてました。
のばらは被害妄想が強めと思われがちですが、頭の中でずっと心の中でもやもやするものを無視したくなかったのでちゃんと描きたかった。
現代の若い世代で差別してやろうと思う人の方が少数派なので、テオも将来大変なんじゃない?と聞くのも悪気はないんです。でもそれがムカつくのは分かる。
【培ったメタ視点】
悪気のない身内と戦うのではなく、メンタルが安定しているときに、自分はこう考えているんだけど、どう思う?と一緒に問題解決の道を具体的に考えてみることじゃないか?と思いました。
ここで重要なのはSNSで特に自分の人生と関わりのない責任も取ってくれない人の意見じゃなくて、相談を聞いてくれる身内と落ち着いて、現実の話をすることなんですが、身内だからこそ分かって欲しい気持ちが高ぶってなかなか冷静に話せませんよね。
ただ自分を可愛がってくれる身内は心配しているだけなので、まずは自分がしっかりしているところを見せてから実績を積んでいくことで信頼になっていくのかな、と考えます。ただこれはジュリちゃんだからできる理想論です。このあとは普通の女の子のばらの等身大の悩み。
【18才のかさぶた】【18才の精一杯】
1ページ目だけだと燃えるかなと思ったので2枚更新にしました。
のばらは甘ったれなんですが18才の女の子です。ただ女の子を好きで恋人がいることを過去のトラウマから言えなくて、親の掌返しにイラっとしてしまいます。
ドラマでマス向けにメディア展開して時流が変わっていき、当事者が生きやすくなったはず、という方もいますが、メディアでマス向けになったからこそ言い出しづらくなったりすることもあります。ずけずけと仕入れた知識をマイノリティ当事者に押し付けてくるのはよく見る光景ですね。
ただ「何も知らないくせに!」と拒否をすることもできる中、のばらは一旦話を聞いてみようとしました。
聞いてみると俳優さんがイイだのお父さんと同じ職業でとか言うわけです。でも一方的にキレたりせずにとにかく話を聞いたのが18歳の精一杯でした。
小糸のばらは人並みにトラウマをかかえ、人の感情の機微には敏感だけど不器用なただの18才です。精一杯相手を尊重したのばらをめっちゃリスペクトする西園寺ジュリ。彼女自身はカミングアウトしましたが、カミングアウトって相手にも責任がかかってくる部分があるのでどちらが正解とかはないです。だから別のスタンスでもお互いリスペクトできたらいいですね。
間違っても「今の時代は多様性なんだから普通に言えばいいのに!私は全然気にしないし!むしろなんで隠すの?後ろめたい事なんかじゃないんだよ?」みたいな暴き出すような世の中にはなって欲しくないです。
同性愛については昔よりはマシになった、昔はひどかったから今の子は甘えてるという言説もあると思うんですが、その世代にはその世代なりの辛さがあって、昔と比較したところで誰も別の世代のその年齢の当事者にはなれないわけですから、どんな年齢でも今辛いことは誰かに共有していいし、自分は誰かに相談されたら昔の方が辛かったんだぞ、とかは言わないでおきたいともいます。
まあ別にプライベートの相談してもらえるような友人とかいないんですけどね。友人たちとはいっつも最近読んだ本の話とか推しの話してる。楽しい~!!!
あと推し百合の同人誌が予約開始してます。よろしくお願いします。
読んでいただきありがとうございました。
キテク
2023-08-14 14:36:08 +0000 UTC中村成志
2023-08-13 20:17:02 +0000 UTC