轟ーーーーーッッッ!!!!
目の眩む青白い閃光と耳を聾する轟音とが大気をビリビリと震わせ、光球は砂と海水とを天空高く巻き上げ周囲にベールを形作る。
数秒後、そのベールが消え去ったその場所に身長50メートルはあろうかという巨大な人影が出現していた。
白銀の肌と半ば一体化した紺碧の装具を身に纏う巨大な女性型シルエット… 過去数多の怪獣としか表現できないような超大型イレギュラーが出現する都度、何処からともなく現れる戦女神達のうちの一人、雷の力を自在に操り雷光の剣で異形を斬り裂く青の守護天使『ノヴァ・サフィーネ』
これこそがナイトレイラ…安斎 麗の持つもう一つの姿だった。
ーーー長引かせると不味いわ! 速攻で決着をつけるっ‼︎
辛うじて二段変身…ヴァルキュリアフォルムへとトランスフォームしたレイラだったが魔塞での拷問と先程の触手凌辱による累積ダメージは想像以上に大きく、長時間の戦闘には耐えられそうにない。
初撃で片をつけるつもりで迫りつつある巨大イレギュラーに向け身を翻した瞬間だった。
ーーーな、なにっ⁉︎
背後の巨大なエネルギーの波動と自分が生じさせたものと同質の衝撃波の出現に再度身を翻した視界に入ったのは、彼女と同様の巨大な人型シルエットだった。
一瞬ヴァルキュリアフォルムへの変身能力を持つ仲間かと淡い期待を抱きかけたが、明らかに彼女よりもひと回り以上大柄な体躯とその爬虫類のような青黒くゴツゴツとした手に握られ禍々しい暗黒エナジーを噴出させる大剣は決して正の存在ではないことを瞬時に悟る。
「ククク! その姿になってもやはりいい女だなナイトレイラ… これはいたぶり甲斐がありそうだククク!」
「⁉︎」
その漆黒の巨人から発せられたのは邪悪な響きを持つが明瞭な日本語
ーーーーこいつ、人間だわ⁉︎
背後に迫る巨大イレギュラーや過去に彼女が戦った巨獣群とは明らかに異質の自律性と知能を持つ事が窺われる。
その実体が自分と同様に、何らかの手段で巨大変身能力を得た人間であることが確信できた。
そしてもう一つ、間違いなく敵だった。
「何者なの⁉︎」
「ククッ! 俺の正体の詮索をしている余裕があるのかレイラ? いやノヴァ・サフィーネ」
「気配が…消えたっ⁉︎」
正体不明の巨人と対峙してはいても歴戦の対魔戦士である彼女は常に背後の警戒は怠らない。
最初の多足型巨大イレギュラーとの間合いも見ずとも十分に把握していた。
だが、その巨体の圧迫するような気配が突然消滅したのだ。
ーーーーそんなっ⁉︎ 潜った?…違う!こんな浅瀬じゃ無理っ 何処に…!
邪悪なプレッシャーを発する正面の青黒魔人に背を向けることも出来ず、奇襲挟撃の危険に焦燥感に駆られつつも懸命にサフィーネは多足イレギュラーの気配を探る。
だが常人とは比較にならない彼女の超鋭敏な感覚を持ってしてもあの妖獣の気配は忽然と消え失せたままだった。
「クッ…⁉︎ 何処からっっ!!?!」
それはごく短時間…おそらくホンの数秒だったに違いない。
唐突に消失した魔獣の気配は消えたとき同様に唐突に背後に出現した、それも零距離と表現できる位置に。
「くううぅぅ!!? ううっ⁉︎」
だが身を翻す暇すらもなく、次から次に妖獣の太く強靭な触腕が絡みつき剛力でサフィーネの全身を締め上げてくる。
「ほお… 短距離とはいえ貴様でも感知できなかったようだな? なかなかのステルス力ではないか。クフフ!」
「クク!この島はこいつらの実験場兼運動場でな、貴様らのような邪魔者が寄りつかんように魔術的な隠蔽フィールドが張られているそうだが、その応用で個体自体にその能力を与えたそうだ。もっとも、貴様が体験しているようにまだ数百メートル程度しか効果が保たないようだが… こんな状況ならそれなりに役に立つといったところだな? くはははははっ!」
ーーーー私達が感知できないレベルの移動型欺瞞フィールド…⁉︎
相手の口ぶりからして、おそらくはあのダークネビュラと名乗った女妖魔が作り上げたのだろう。
この巨体をも存在を欺瞞するそれは、今のレベルでも使い方次第で重大な脅威に成り得る。
その可能性がサフィーネの全身に少なからぬ戦慄を走らせた。
「ククッ… サフィーネよ、やはりこちらもまだ気づいていないのか? 背中だけでなく足元にも注意した方が良いのではないか?」
「!!? こ…こいつはまさかっ!!?」
「その通りだ、ついさっきタップリ可愛がってもらっただろう? クハハハハッッッ!!!」
突如足元に出現した巨大なエネルギー反応、そして砂塵を巻き上げながら次々に出現する醜悪な触手と不気味に輝く黄色の複眼を持った三体目の妖獣が出現したのだ。
つい先刻まで巨大化モードーーーヴァルキュリアフォルムへのトランスフォームを淫猥な触手拘束と愛撫責めで阻害し続けてきた姿無きイレギュラーはこいつに違いない、トランスファーのエナジー解放で消滅したのは末端の触手だけだったのだろう。
本体は地中深くに潜み、今こうして巨体化した姿を現したのだ。
これで3対1、傷ついた青の戦女神にとって絶望的な戦況が出現した。
「貴様は雷撃系攻撃が得意だそうだな? ではひとつ我らの電撃も味わってみるがいい、果たしてどうなるかな? くくくっ!」
正面の黒魔人が手にした大剣で合図するのと同時、背後からサフィーネを拘束する妖獣が凄まじい高圧電流を発生させ電撃の檻を構築する。
「ガッ!!? があああああッッッ————ッッッ!!!! うああああッッッ———ッッッ!!!!」
口腔部が歪み、苦悶の表情を浮かべるサフィーネから苦鳴が発せられ濃厚なイオン臭を孕んだ大気に響く。
周囲の海水が沸騰し水蒸気爆発を連鎖的に起こすほどの苛烈な電撃網は雷撃系の技を得意とし『サンダークイーン』の二つ名を持つ彼女に激しいダメージを与えていた。
自身も雷撃・電撃を操り他のヴァルキュリア達よりも耐性は遥かに高く、また全身のプロテクターやマントで絶縁を強めているものの、彼女の技の多くは雷の聖霊力フィールドによって体外で形成圧縮・コントロールされたプラズマが基本である。
ここまで密着された状態での超高圧電流攻撃では減衰することなく、ほぼダメージへと直結してくる。
「クククッ! どうしたノヴァ・サフィーネよ、随分と可愛い声を出すではないか? サンダークイーンの二つ名が泣くぞフハハハッ!」
黒魔人の口が半月型に開き嘲笑を吐く。
「ではこっちはどうかな? 楽しむがいい」
「くふうぅぅぅぅーーーーっっっ!!! かっっ はぁぁぁぁ!!? 」
地中から現れた三体目の触腕先端部に妖しげな燐光が明滅し始め、徐々に高圧電流の魔網に苦しめられるサフィーネへと近寄って行く。
「アグッ⁉︎ アアうううウッ〜〜!!! ウッ!ウウ〜〜ッッ!?! ウアッ!ウッ!グゥゥ〜〜〜〜〜ッッッッ!?!!」
未だ闇が空を支配するまでには時間が残されているだろう入江に断続的なスパーク音と苦鳴が響き渡る。
ノヴァ・サフィーネを覆っていた高圧電流の網は消滅し、その代わり三体目の妖獣の触手先端から産み出された無数の光球がサフィーネの全身に引き付けられるようにしては弾け、その都度眩いプラズマ光が青の戦女神の体と言わずプロテクターと言わず各所を灼く。
「ガッ…ああっ! くうぅぅ…‼︎ これ…はっ! きゅ…球電っ!?!」
「クク!流石に見破るかサンダークイーン殿は。その通りだ、さっきとは違う味だろう? どうだそいつの球電攻撃は?」
球電、それは中空に浮遊する球形の高圧帯電現象だ。
発生条件が複雑で自然界では滅多に出現しない代物だが、おそらくは何らかの触媒を用いて発生させているのだろうことは、同様に雷電の力を借りた武器を操る彼女には推測できた。
先刻の電撃網とは異なり、収束された電磁プラズマが炸裂し局部へのダメージを累積させてくる。
それは一ヶ所一ヶ所に深く突き刺さってくる高圧電流の銛に等しい。
「ぐふっ!!? ぐふぅッ!!……あうぅッ!!…… ぐぅうううーーーっっッ!!?!」
白銀の肌と言わず紺碧のプロテクターと言わず、触れると同時に炸裂する球電の凶悪な衝撃に深いワインレッドの髪が中空に舞い、光沢を湛えるマントが揺れ翻る。
いかに雷龍の守護を持ちある程度は電撃を吸収可能な彼女といえ、その全てを受け止めることなどは不可能だった。
全身を絡め取る高圧電撃の網に続き、電気爆弾と呼ぶべき球電の連続攻撃は10分以上続いた。
「くううぅぅ… あっ…ああ…あああぁぁ……!!? はあっ、はあっ、はあっっ……!!!」
「クククッ! どうやらそっちも楽しめてもらえたようだな? こいつらの電気マッサージは効くだろう?」
濃厚に漂うイオン臭、ブスブスと焦げ臭い空気の中で自身を拘束する醜悪な多足妖獣に身を預けるようにぐったりとして荒く息を吐くサフィーネを嘲笑う黒の魔人に同調するように前後二体の巨大妖獣たちも体を揺らす……間違いなく嗤っているのだ。
「ククククッ!! 貴様のセクシーなダンスにこいつらも喜んでいるようだぞ? もっとファンにサービスしてやったらどうだ? それとももう降参かな?ククク!」
「くうぅぅ…っっ! ううっ! な…舐める…なっ! これくらい…でっ…誰がっっ! 屈服などっ!!」
荒く肩を上下させながらもサフィーネは黒魔人を見据える。クリスタル状のヴァルキュリアフォルムの双眸に瞳は無い、だがその切れ長のゴールドアイに不屈の闘志の輝きが未だ宿り続けていることを確信させる。
「ククッ! 流石は誇り高いサンダークイーン、ではどこまで聖雷の戦女神が耐えられるか試してやろう、今度は同時に浴びるがいいっっ!!!」
「がっっああっっ!!? あっ…! きゃあああああああッッッ—————ッッッ!!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜ッッッ!!?!」
黒魔人の言葉とともに入江の全体に反射するような猛烈な電気暴風が吹き荒れる。
再度の高圧電撃責め、しかもそれは電撃網と球電爆弾の凶悪極まる二重奏だった。
「ククク! 他愛もない… さっきまでの減らず口はどうした? 随分と可愛い悲鳴しか出ないようだが?」
「かはっ…あくっ⁉︎……あぁあっ……あっ……」
再度の10分以上にわたる複合電撃地獄、それも一方だけでも致命傷となりかねない苛烈な攻撃を前後から同時に浴びたノヴァ・サフィーネの美体は嘲笑にもピクピクと痙攣するのみだった。
「だが、そんなに貴様に元気が無くては折角集ってくれたファンたちを失望させてしまうな? そうだろう?」
「!!? そ…んなっ…!!?!」
第三者に語りかけるような黒魔人の口調に不吉なものを覚え、ハッとしたサフィーネの霞む視界にうっそりと立つ新たな異形が出現した。
その姿に黒魔人や妖獣達同様の禍々しい気配を感じ取り、極冷の戦慄を覚える。
この異形も間違いなく敵だ。
おそらく今の電撃責めの間に出現していたのだろう。
「ヒヒヒ! そうでもないさぁ〜 そんなレイラたん…おっと今はサフィーネたんだったっけ? そんなおしとやかな姿もチャーミングだよぉ〜〜」
「そんなものか? まあいい貴様の趣味に口は出さん。どうせならばもっと貴様の趣味に合うようなプレゼントでもしてやればどうだ? クククッ!」
ーーーこいつも…人間だわっ!?! ネビュラッ… まさか通常の人間や生物を巨大イレギュラー化させる技術を確立させているというのっ!!?
赤くギラつく両目の下で半月状に開いた口から出たのは粘着質の響きを濃厚に帯びるものの、やはり明瞭な日本語であり人間が変貌したものとしか思えない。
聞こえよがしに予定調和的な言葉を交わす二体の巨大魔人はいずれも自分と同じく人間が何らかの手段で変貌した事に疑いの余地はない。
そこから類推すれば、他の二体の妖獣も異次元由来のものではなく地球上の生物を素材とした合成獣の一種なのかもしれない。
いずれにせよ、こんな連中が大挙して出現すれば人類への重大な脅威以外の何物でもない。
ヴァルキュリア化できるフェアリッシュナイツの人間も、同様の巨大化能力を持つガイア・シールズに所属する他組織のファイターも決して多くはない上に世界中に分散し、ある程度まとまった数を集中使用できるチームは更に限られる。
あの女妖魔が無尽蔵にこうした存在を産み出せる技術を持つとすればその先に待つのは絶望だ。
「ヒヒッ‼︎ じゃあ遠慮なくやらせてもらおうかな〜〜? あ〜あ… 随分と手酷くイジメられちゃってるねぇサフィーネたん♪ ボクは紳士だから」
「くっ…うっ⁉︎」
正面の黒魔人とは異質の、偏執的な危険性を新たな魔人から感じ取り唇を噛むサフィーネだったが、苛烈な電撃責めに加え全身に絡みつき剛力で締め上げ続ける触腕拘束も全く緩まず、為す術が無かった。
「ふううぅわああぁぁぁああああ———ッッッッ!?! ああぁっ! ああぁ!あぁ!!あぁっ!!! 」
「ほらぁあ〜〜 ちっとも痛くなんかないだろぉ〜〜? 気持ちいいだろぉ〜〜!レイラた〜〜ん!!!」
その第四の悪魔もまた怪しげな球電を操る妖能力を持ち自分の周囲に無数の小型光球を発生させるとそれをサフィーネに向け浴びせかけてきた。
先の球電と同様、サフィーネの身体に触れると弾けるように消滅するが、その効果は全く異なっていた。
ーーーーか……身体がっ……! うっ…疼くぅぅ!!? ぜ、全身が蕩け……そうっっ!!?!
電撃責めで半ば麻痺し、硬直していた筋肉が光球に触れる都度ほぐされて機能と柔軟性を回復してゆく。
だが、それと同時に何か奇怪な刺激が神経節を刺し、鋭敏性が異常とも思えるほど高まっている事が自覚できる。
そして甘痒く、心臓が締め付けられるような疼きが脳髄を絶え間なく突き刺し、収束したそれは熱いマグマと化して子宮一帯に侵食してくる。
それまでの苦痛とはあまりにも真逆な女性の部分を狙った甘い毒物のような刺激はサフィーネの意識コントロールを外れ、性感という性感を昂ぶらせ戦士としての抵抗の意思を挫こうとしてくる。
「イヒヒヒ! もうわかったろぉ〜? それはレイ… いやサフィーネたんを凛々しい戦士サマからエッチな女のコに変えちゃう魔法だよぉ〜〜イヒヒ!」
「はぁあああんんっ、んん〜〜っっ⁉︎ あっ、ああん、ぁああああああーーーーーーーーーーっっっ!?!」
「ヒヒッ! いいねぇ〜〜♪ もっともっとそのカワイイ声を聞かせてよ〜 マ◯汁ビチャビチャに滴らせるくらいのさぁ〜〜」
「効いてはいるようだが、まだ性器の露出は無いようだな? よほどコチコチと見える…くははは!」
「レイラたん男嫌いって噂だしねぇ〜〜 もったい無いよねぇ〜 ま、すぐボクたちがイイコト教えてあげるわけだけどぉ〜〜♪」
「はうううぅ!?! な、なぜっ…そんな…事を…っ お前たち…がっ⁉︎ や、やめ…あはあっ……やめろぉっ…ああっっ!!?」
自分の意思で制御できない全身の疼き、強制的な性興奮信号の注入によってその持てる高い戦闘能力を発揮することすら叶わず陥穽に落ちた青き戦女神の奏でる悲痛な…そしてどこか甘いものが混じる苦鳴と歪んだ精神性が生み出した毒素が濃厚に滲む哄笑が繰り返し海面に響き渡り三方を囲む入江の崖がそれを反響させ、淫猥なレクイエムのプレリュードを思わせる。
「クク!俺は惚けたメス犬顔よりも苦痛に歪む女王サマの美しいご尊顔を拝したいんだが… いいか?」
「ヒヒッ! 面白いねぇ〜〜 なんかサフィーネたんって見た目ホント女王様って感じだけど、ホントはマゾっ娘みたいな気がするし…」
「ククッ! ならば同時に責めてみれば答えは出よう… 手加減はするなよ?」
おぞましい欲望を隠しもしない遣り取りを交わしながら嘲弄する魔人達に同調するように二体の触手妖獣もケタケタと身を揺する
「そっちこそねぇェェ〜〜♪ じゃあカウント! 5.4.3.2.1…」
「「ゼロ!!!」」
黒魔人に操られる二体の触手妖獣からは先刻同様の高圧電流網と球電シャワーが、同じく触手型ではあるが明らかに人間ベースのキメラミュータントらしいもう一人の魔人からは催淫球電の連射に加え、同じく淫猥な輝きを持ったプラズマ光の奔流がサフィーネの全周から襲いかかり、白銀と紺碧の美肢体を蹂躙する。
「ぐがぁあぁあああああああああッッッ————ッッッ!!!! がああぁぁああッッッ———ッッッ!!!! イギゅうええああああああッッッッ————ッッッ!!!!」
先刻の二重攻撃ですら辛うじて意識を保つのが精一杯だったにもかかわらず、今度は三重攻撃… それも撃苦痛をもたらす電磁網と球電は明らかに先ほどより出力が上がり、更には催淫球電とプラズマ流が真逆の劣情快感波動を容赦なく浴びせかけてくる。
「はがああぁぁぁッッ!!?! うひィィゃああああアアアッッッ〜〜〜〜ッッッ!!!! イアああぁっっ……っっぉおあああああああああっっーーーーーッッッ!!?! イギいっ!ンああああーーーーっっっ……そ、そこハっ…だっ…だ……め……っっ!!? ひっぎいぃぃぃぃーーーーーーッッ!!!?」
大気を震わせる絶叫とも悲鳴とも嬌声ともつかない、まさしく正真正銘の苦鳴としか表現できないそれは、沸騰した大量の海水が形作った蒸気ベールが消え去るのとほぼ同時に途絶えた。
「あらら〜〜あんまり気持ちよすぎて失神しちゃったみたいだねぇ〜 マゾマゾっ娘サフィーネたん♪ 」
「そうなのか? さっぱり顔が見えなかったからどっちだったのかわからんぞ? ククク!」
極上の獲物への責め嬲りを一段落させ、邪悪な哄笑を続ける悪鬼達の視線の先…背後の妖獣に拘束されたままの姿勢でサフィーネは直立していた。
だがそのクリスタルの双眸から光は喪われ、各所に火傷を思わせる焦げが生じた全身はピクリとも動かず、辛うじて濁った胸のクリスタルの奥で弱々しく明滅する輝きだけが未だ彼女の魂を肉体と繋いでいることの証だった。
「クク! まあいい、下ごしらえは十分だろう…… では本番と行こうではないか。ノヴァ・サフィーネ性処刑の儀式をな。ふははははっ!!!」
【 To be continued】
さっど【SAD】
2021-05-27 01:10:33 +0000 UTC