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さっど【SAD】
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エクスペリメントファイル11【オリジナル フェアリッシュナイツ】Chapter ナイトレフィア➖ 『Check Six!』

深夜とはいえ日頃見慣れた施設や風景。

何処か心に隙・油断がなかった…といえば嘘になるだろう。

黄緑色に濁り生温い水の中でナイトレフィア、普段この場にいる時は神明学院の生徒たる火之宮 玲子でもある彼女は己の迂闊さに臍を噛む。

全身に絡みついてくる触手の数は更に数を増し、水中に潜んでいたイレギュラー(妖魔)本体にジリジリと引き寄せられてしまう。


数日前、フェアリッシュナイツ=初音降魔集の歴代本拠地たるこの都市に多数のイレギュラー侵入・潜伏の兆候有りという情報を世界的対魔連合組織ガイア・シールズの本部ディエゴ・ガルシア基地から急報され、現リーダーのナイトレヴィーナこと初音 零奈の陣頭指揮のもと掃討作戦を展開した。

このところ連日のように同時多発的に発生する異界からの招かれざる訪問者であるイレギュラーによると思われる事件への対応に人員を割かれ、ガイア・シールズの中では最大級の戦闘メンバー=ファイターを抱えているとはいえ、決して潤沢に余裕の有る訳ではないFKことフェアリッシュナイツも多くの人的リソースを割くことはできず、複数の正体不明なイレギュラーが潜伏中と推定されるこの地区に配置されたのはレフィアとそのパートナーであるレミーラのみだった。

この一帯はグラウンドやテニスコート、はたまた田園といった遮蔽物の少ない視界の通る空間が多く、身を潜ませる場所は多くない。

少し離れれば高層マンションやビルも存在するが、とりあえずもっとも怪しいのは…


ーーーーよりによってうちの学校…かぁ


彼女達が通う神明学園の敷地は周囲よりやや小高い丘の上に位置する。

古来から平野部の高所に陣地を構えるのは基本の一つだ、まずここから当たるのは妥当だろう。

とりあえず敷地内の外縁沿いに左右に進み、反対側で落ち合ってから建物内部を調査することに決め、目立たない場所から数メートルの塀を軽々と飛び越えた二人は無言で頷きあうと左右に別れた。

過去の経験や周囲の状況から敵が潜んでいるとすれば近代的な複数階構造を持つ校舎内部の可能性が高いだろうと踏んでいたが、相手は意外な場所に潜んでいた。

初夏も近い時期だが、使用されるまで些か日時が有り一年の間に緑のヘドロ溜めと化した50メートルプール、その濁った水中に怪異は潜んでいた。





「かっ…はあぁぁっ!!?」


何かが水中から撃ち出されたような小さいが鋭い水音が背後で複数響いた直後、確かな殺気と妖気とを感じ咄嗟に身を捻る。

首と四肢とにロープ状の物体が絡みつき凄まじい膂力で締め上げてくる。

星明りに赤黒くヌラヌラとした光沢を持つそれは明らかにイレギュラーの触手だった。

身を捩ったお蔭で首に巻き付いた触手は防具ーーーフェアリッシュドレスのネックガード部で半ばを受け止める事が出来たもののレフィアを窒息させるのではなく脛骨をへし折ろうとするように圧力を高めてくる。

瞬時に首をへし折られたり窒息させられることからは逃れたが、その代償としてレフィアは派手な水飛沫と共にヘドロ溜り同様のプールの中に引き摺り込まれてしまった。


「うぷぅ!!? くはっっっ…!!! んんんんッッッ!!?!」


粘度の高い水に包まれながらもレフィアは敵本体の位置を探る、居た。

ほぼ6時方向、つまり直背10メートルほどのポイントに鬼火のようにボウッと光る眼が2つ存在した。

タコとクラゲのキメラを連想させる醜悪な姿を持つ水棲イレギュラーは濁った水の底で擬態し、本来ならばレフィアが即座に感知するだろう闇の気配も1メートルを超す分厚い水の壁と大量に繁殖した藻や浮遊物によって隠蔽され、察することが出来なかった。


「このバケモンッ! 髪が痛むでしょっ!!!」


無様な自分自身の状況への怒りを込めながら、まるで笑っているかのように牙を剥き出しにしたイレギュラーを睨みつけつつ、それでも歴戦の対魔戦士として反撃の糸口を探るレフィア。


ーーーーマズッ… 水の中じゃ私の能力、分が悪いっ。外に出るのが先決ねっ‼︎


レフィアの能力の基礎である聖霊力属性は火、当然水とは相性が悪い。

手にした聖槍ヴォルカノンによる強力な火焔技も下手に使えば相手にダメージを与えるより早く水蒸気爆発で自分が吹き飛ばされる。

直接穂先を相手に叩き込めれば別だが、この距離では無理だ。

舌打ちしつつも即座にレフィアは状況判断を終え、斬撃で触手を斬り払い態勢を立て直す事を決める。

ヴォルカノンの1メートル近い穂先の刃は能力を発動せずとも下級イレギュラーの外皮如きは薄紙の如く斬り裂く。

足場は悪いというより半ば以上水中に浮いている状態だがその程度ならば拘束されかけた右腕一本だけでもなんとかなりそうだ。


「すぐタコ焼きにしてやるから待ってなさ…はあうッッ?!!」


その瞬間、股間部に異様な感覚を覚え全身を硬直させてしまうレフィア。


「嘘っ⁉︎ どうして…!!?!」


暗緑に濁った水面越しに視界に飛び込んできたのは水中でヒラつくミニスカ部分の下、ハイレッグのアンダー部分の内部に潜り込み絡みついている何本もの触手だった。





「こ、このドスケベ妖魔! どこ触ってんのよっっっ!!!」


無論醜悪な怪異に最もデリケートな部位をまさぐられる嫌悪感はある。

だがそれより問題は一見無防備に素肌が露出しているように見える部分も含め、魔術と科学との強靭なハイブリット透明ポリマーで覆われイレギュラーの触手如きでは一ミリとてズラせる事など出来るはずのないドレスのアンダーがいともたやすく単なる水着かレオタードのように触手群に弄ばれている。

しかも防護壁を無力化させながら、まるで嬲るように触手はそれ以上何もしてこない。


ーーーーこれまさかあの時のっ…… あいつの仕業っ!!?


その妙に余裕を感じさせる悪意めいた動きにレフィアの脳裏をよぎるのは複数の屈辱の記憶。

ダークネビュラと名乗る人間女性型の上級イレギュラーの罠に落ち捕えられ、身に纏ったフェアリッシュドレスを強制収縮させられた上に、その卑猥でアンバランスな姿のまま下級妖獣群との戦いを強要された挙句に慰み者とされてしまった。

あの外部からの強制介入でフェアリッシュドレスの制御機能を意のままに操る事が可能な信じがたい能力をあの魔女は持っていた。

それ以上に不可解なのはネビュラは嬲り尽くされ容易に殺せたはずの自分をそのままに姿を消してしまったのだ。

その後FK副長のレイラが率いる仲間達に救出されたものの、あれは興味を失った故の『放置』された結果に過ぎないと思う。

あの屈辱感と過去のイレギュラーとは異質の違和感は深く心に刻まれ影を落としている。


そしてそのレイラだ。

数週間前のかなりの規模のイレギュラー群掃討ミッションの折、再びあの魔女は現れた。

その時、つまらない確執から仲間であるシモンと連携を欠き、動きが乱れたところを突かれてシモン共々スライム拘束されネビュラの放った無数の魔力矢で針鼠にされるところを身を挺して自分たちを庇ったレイラに助けられたのだ。

九死に一生を得たものの、何本もの暗黒魔力矢を背に突き立てられたレイラは目の前でネビュラに拉致され連れ去られてしまった。

自分達の未熟さ故に厳しくも優しく、尊敬するレイラがネビュラの手に落ちた事は痛恨の一事以外の何物でもなく、一刻も早く救出しなければと焦燥の念は募り続けていた。

この焦りが今夜の苦戦の一因であることも否定はできないだろう。



ーーーーあら、誰が来たのかと思えばレフィアちゃんじゃない、元気だったかしら? 尊敬するレイラが何処にいるか手掛かりはつかめた?ふふふふふ……



「!!!?! ネビュラッッ!!!」


あたかもレフィアの心を読んだかの如く生温い夜風に乗って何処からともなく響いてきたのは忘れようもないあの魔女、おそらくはサキュバス系に属する淫魔ダークネビュラのものだった。


ーーーーウフフ… 心配しなくてもいいわよ? 貴女と同様に私の実験に協力してもらってるだけだから。まあこの前邪魔してくれたお仕置きも兼ねてるけどね♪ 例えばこんな成果とかあるわよ


「実験っ⁉︎ 成果ッ⁉︎ レイラさんに何をしたっ!!?! ひゃうっ⁉︎ な、なにっっ!!?」


あの魔女のことだ、レイラに無残な拷問や碌でもない生体実験のモルモットにしているに違いない。

全身の血液が沸騰する思いで姿なき相手に怒りを燃やすレフィアだったが、その沸騰を一気に冷ますような冷気が何かを引き裂く異様な連続音と共に胸部を包んだ。


「!!?!」


冷気の正体を知ったレフィアの表情が強張る。

フェアリッシュドレスの中でも最も強度が高い部位の一つであるブレストアーマーがその硬度を喪い、薄布同様になって触手に引き裂かれ同年代の平均値を大きく上回るバストが露出して半ばが水に浸かっている。


ーーーー ウフフ、上手くいったみたいねぇ♪ レイラは雷、貴女は炎と基本聖霊力が異なるからどうなるかと思ったけれど、どうやらプロテクターの構成術式自体は同じようねぇ? 立派なおっぱいじゃない、とっても美味しそうフフフフフッ


「くっ…⁉︎」


響き渡る淫魔の嘲笑に更なる恥辱を煽られながらもレフィアは戦慄を禁じえない。

以前弄ばれた時は単にドレスのダウンサイジングだけだったものが今回は構造そのものに干渉が可能になっている事実は脅威以外の何物でもない。


ーーーー まあこっちは二次検証みたいなものだから後でじっくり調べさせてもらうわね。貴女にはこっちを試してもらいたいのよフフッ!


「何しようって… かふうぅ……!!? うく、はああぁぁ……ああっっ……!!! か、ひゃふっ……あぁぁぁぁーーーっっっ!!?!」


股間に杭を打ち込まれたような重い衝撃がレフィアの全身を貫く。

揺らめく暗緑色の水面越しにもハッキリとシルエットがわかる周囲の物とは明らかに異なる極太触手、その先端部が細触手群が絞り上げて生じたアンダーと股間デルタとの隙間へ強引に潜り込み秘裂への侵入を試みていた。





「こっ…このォォォ!!?! 離せっ…えぇぇっっっ!?!」


外見によらず意外に知能があるのか、それともネビュラのコントロールによるものなのか水棲妖獣は繰り出した触手の締め付けを緩める事はないものの、本体を一定距離以下にレフィアと接近させようとはせず、また半水中のレフィアに姿勢の安定を許さないようにランダムに触手を振り回し反撃を妨害する。

ヴォルカノンの穂先で幾本かの肉鞭を斬り落としたものの、妖獣の触手は無尽蔵と思えるほどに次々と繰り出され斬られた物も再生しレフィアをさらなる窮地へと追い込んでゆく。


「くっ!はぁぅっ!くぅぅぅ〜〜〜〜っっっ!!? 入ってっ…来るなぁぁぁ!!?!」


醜悪な妖獣の極太触手、あるいは生殖器かもしれぬそれが強引に膣道を押し分けながら肉襞一枚一枚をこそぐように進んでくるおぞましい感覚に、深紅の聖衣に包まれ成熟まであと一歩と呼べる瑞々しい肢体をのけぞらせレフィアは喘ぐ。


「ウグゥゥゥ!!? かっ!かはああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっっっ!!?!」


それまでよりも激しい突き上げの衝撃に身体を震わせレフィアは苦鳴を漏らす。

触手先端が子宮壁に激突したのだ。


ーーーーどうやら終点みたいねぇ? これから貴女の子宮をちょっと使わせてもらうわね? ああ、別にこいつの子供孕めなんてのじゃないから安心なさい? ふふっ!


「なっ…何を私にっ…する、気ッッ!!? んファァ!!? はぐううううううううッッッ—————ッッッ!!!! あぁぁあああッッ———ッッッ!!!」


股間に深々と入り込んだ触手先端部が更に膨張しながら子宮内を暴れまわり撹拌してくる。

それは以前に受けた凌辱とは比較にならない剛性を秘めており、杭打ち機の如くレフィアの子宮壁を乱打してくる。

リッターフォルム…現在の姿へと変身した姿は常人とは別生物と呼べるほどの強靭性や俊敏性を持つ肉体へと変貌するが、その肉体を持ってしても意識が遠くなりそうな連続衝撃を最もデリケートな部位から受け続け、暗緑色の泥水で身悶える深紅の対魔騎士の姿は背徳的なエロティシズムを醸し出し、仮に同年代の異性が目にすれば興奮を抑えることなどできないだろう。


ーーーーあらら、そんなにお股開いちゃってぇ〜 お留守がちな背中と同じに下半身の用心も緩いんじゃくてぇ? フフフフ!


次々に絡みつく触手にジリジリと長い双脚を開かされ怪異の生殖器?が突き立つ股間デルタ部分が露わになってゆく感覚は戦士としても女性としても恥辱と屈辱の混合体が作り上げた棍棒としてレフィアの心を打ちのめしてくる。


ーーーーまったくあのシモンて娘もそうだったけど、お股もオツムも緩い娘ばっかりじゃあレイラちゃんもさぞ苦労してたでしょうねぇ


「!!? シモン…にもっ! こんな真似をっっ!?!」


ーーーーさあ〜〜 どうかしらねぇ? 今頃は貴女同様に私の可愛い魔獣と戯れてるのかもしれないわねぇ、フフッ!


「くう…うっ! よく…もっっ!!!! はぐっ…んくううっ……あくっ…キツ……!」


何かと自分に突っかかってきて鬱陶しい事も多いシモンだが、あれはレイラを慕いFKの現編成上レイラと行動を共にする事が多い自分への嫉妬が多くを占めているが故なのは理解しているし、自分に引けを取らない実力の持ち主なのも認めている。

何よりも彼女は仲間であり、その仲間に危機が訪れているだろう状況は更なる焦燥をレフィアにもたらしてくる。


ーーーーそうそう、貴女の大切なパートナー… レミーラっていったかしらねぇ? もう一人の金髪の可愛い娘、あの娘にも貴女とは違う趣向で歓迎してるわ、楽しんでもらえているといいけれど? フフフフッ!


「やっぱりレミーラに…もっ⁉︎ 何をしっ… んくううっっっ……うっ……ふうううんっ!!?!」


これだけ時間が経過しているにもかかわらずレミーラがここに姿を見せないのは……恐らく自分同様にイレギュラーと交戦中なのだろうと推測はしていたが、ネビュラの仕掛けだとすればレミーラも苦戦しているだろう事は想像に難くない。


ーーーーフフッ! とりあえずお仲間の事よりも自分の事を心配なさいな真っ赤な子猫ちゃん?


「くはあああぁぁぁっ!!?! いぎいいいぃぃーーーーーーっっっっ!!?ンぐううっあうっ、はあっ、あ、あ、あ、はあぁん!!?!」


突然子宮が粘度の高いリキッド状の液体で充満し、痺れとも痛みとも…ましてや快感ともつかない異様な感覚が全身を駆け巡る。


「がっ…! かはっ…アッッ… !な…に……!こっ…れぇ…はっっ!!?」


明らかに股間の触手から放出された正体不明の物質のもたらした効果は『疲労感』が一番近いかもしれない。

あたかも全ての体力を使い尽くし、鉛が身体中の血管を流れているように全身が重く力が入らない。

脳が急激な酸欠と貧血状態を起こしたように意識が霞み思考がまとまらない。

そんなレフィアの膣内に容赦なくドクドクと流し込まれ続ける獣魔の体液は水中に溢れ出し、ギラついた濁りを生じさせるほどの量だった。





「こっ…これ…はっ!!?」


ーーーーあらぁ〜〜起きてたの? てっきりおねんねしてたのかと思ったわぁ〜 ほ〜ら、よくご覧なさいな綺麗でしょうそれ。フフフッ!


白濁化しつつあった意識と霞む視界とがネビュラの嘲笑と奇妙な赤い輝きに刺激され急速に明瞭化してゆく。

正体不明の疲労感と脱力感に加えて急激な酩酊感に襲われ数秒か数分か、レフィアは自分が意識を手放していた事に気付いた。


「まっ…さかっ、これっ…てぇ!!?!」


水面に煌めきながらたゆたう淡いピンクに近い朱色の輝き、それはレフィアの肢体を中心に全周に拡がっていた。

そのモヤの様な輝きから大気中に発せられるごく僅かな波動、その正体に思い当たり新たな衝撃と戦慄がレフィアの全身を貫く。


ーーーーフフッ!やっぱり血の気も多いけれど頭のキレはそう悪くない子なのねぇ。そう、それは貴女の身体から抽出している炎の聖霊力エキスってところねぇ


「わ…私の身体…からっ聖霊…力を奪っている…ってことっ!!? そんな…真似がっ! あの化け物の体液が…!」


ーーーーウフフッ、半分だけ正解ね♪ 賢いレフィアちゃんでもこれは気づかなかったみたいねぇ? そのプールの水がただの水道水だと思っていたのかしら?


「どっ…どういうことよッッッ!!?!」


ーーーーワタシってすぐに種明かししたくなっちゃうからダメよねぇ〜〜♪ 教えてあげる、貴女の下のお口にタップリご馳走したあの妖魔の体液は抽出を促すトリガーに過ぎないわ。このプールを満たしたその水…そっちが本命なのよ、お前達の聖霊力を抜き取る為の術やら異界の微生物やら色々と仕掛けをねぇ〜フフフッ! ちなみに水中の苔やら藻やらもぜぇ〜〜〜ぶネ? 苦労したわぁ〜 後は実験台を連れてくるだけだったのだけれど…貴女がノコノコ来てくれて大助かりだわ♪ この前のデータとも比較研究できるし感謝してるわよレフィアちゃん、ホホホホッ!


「こ…このプール自体がっ… そん…なっ…!!?」


己の聖霊力が『抜かれている』という事実に加え、まさか自分の通う学舎のプール全体が巨大な試験管と化していたとは想定外であり、心が奈落に突き落とされる。


ーーーーまあそういうコトね、これからどうなるのかジックリと観察させてもらわ、ホホホッ!


「ふっ…ふざけるなっ…誰がアンタの思い通り…になんかっ!!!!」


自分を無力なモルモット扱いしている事を隠そうともしない嘲弄に激昂し、束縛を振りほどこうと足掻くものの全身を拘束したままの触手群はビクともせず、手にした長聖槍を振るう事もままならない。


「こっ…このっ!!? 放しなさいっ…よっっ!!!」


ーーーーふふ! 暴れれば暴れるほど大事な聖霊力が漏れちゃうわよお嬢ちゃん、そんなに私に貰って欲しいのぉ〜〜?


「ちっ…違っ…!いぎぃぃぃ!!? ダメッ……ああぁぁぁあぁぁぁぁーーーーっっっ!!!?」


ネビュラの言葉を裏打ちするように流出した聖霊力の泉は更に面積を増し、反比例して気力と体力が喪われてゆく。

その上、秘部に突き刺さったままの太触手がピストン運動を再開し圧を高めた衝撃波が連続で突き上げてくる。子宮内に充満した粘液には催淫効果もあるのか、触手表面に無数に群生したイボ状突起の擦過が火傷したような熱を持ち同時にレフィアへ不本意な劣情を強要してくる。

意思とは無関係に醜い触手に絡みつかれ無残に変形したたわわな両胸の先端が疼き硬度を増し、それ以上に股間の肉芽が灼け疼く。

全身から噴出し滴り落ちる汗が奪われた聖霊力が造成した湖面に入り混じり波紋を描く。

弱化する筋力と引き換えに鋭敏化した全身の神経が体に密着したスーツのわずかな圧迫、水中で揺れ靡きランダムに触れ撫でるマントやスカートの触感といった普段ならば意識もしない刺激が性感帯に鋭いキリとなって突き刺さり、完全に罠に嵌った若き対魔戦士の女性としての部分を責め苛んでくる。





「そん… ヴォル…カノ…ンがっ…⁉︎」


辛うじて握るというより握力を喪った右手指に引っかかっていただけに等しい深紅の聖槍が光の粒子と化して消滅してゆく。

非変身時の格納場所である異空間へと戻ってゆくのだ。

だが、そこまで消耗しているのならば本来はドレスのセイフティ機能が作動し、着装者の生命維持の為に着装が強制解除されるはずなのだが強靭性を喪失し破損していてもその兆候は感じられない。

これはつまり…


ーーーーあらあら、自慢の長槍も消えてしまったわねぇ。聖霊エナジー搾り取られ尽くされた上に変身制御機能を凍結された今の貴女には、武器を現界させていることもできないってワケね?


女妖魔の嘲笑が耳朶に突き刺さる、やはり変身制御を司る胸の宝珠へも干渉が加えられている。全てが事実なだけに力の入らない顎で歯噛みするしかない。


ーーーーフフッ!これで今の貴女はナイトレフィアのカッコをしているだけの普通の女のコってことよね火之宮 玲子ちゃん? 暫くはそのおっぱい丸出しの姿でいなさいな? 私の計算じゃ72時間ぐらいは変身を解除することも聖霊エナジーの補充も出来ない筈だし…可愛いわよ? ククッ!


「くっ… ううぅ!!? わ…たしをっ! どうしよう…ってっ…!!?!」


ーーーーあら…どうしようかしら? 抽出実験の事しか考えてなかったのよねー 協力のお礼は何がいいかしらねぇ……


だが、湿った夜風を渡って響き、中途で途切れ沈黙したネビュラの声には悪意こそ感じられるものの、何であれ明確な方向性の雰囲気は感じ取れない。

ただ自分から聖霊力を吸奪し、変身解除機能のロックを含む干渉までしておきながらその次に何をするでもない。

そんな事をして一体何の意味があるのか、ネビュラの狙いが読めない。

圧倒的不利な状況下、少しでも相手の意図を探り反撃の糸口を掴みたいが、これでは打ち手が見つからない。


(私を殺すつもりもレイラさんみたいに拐うつもりもないみたいだし…何考えてるのよコイツッッ⁉︎)


焦燥を募らせるレフィアをよそに無機質な沈黙が続く。

あるいは本当にネビュラはこの先を何も考えていなかったのかもしれない。

数分後、途切れた時と同様唐突にネビュラの嘲笑が響いた。





ーーーーウフフッ いつもそんな妖獣相手のエッチじゃ楽しくないわよねぇ? たまにはパンツの前いつもガビガビにしてるようなイキのいいチンポも咥えさせてあげるわナイトレフィア? 青春の一夏の思い出になさいなフフフッ‼︎


「なっ!? 何云ってるのよっっ…… きゃあああああああッッッ—————ッッッ!!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜ッッッ!!?!」


再度ネビュラの言葉が沈黙した直後、何処からともなく飛来したカプセル状の物体が水面に飛沫を上げ、殆ど同時に目の眩むような閃光と共に青白い電撃の塊が炸裂した。

凄まじい高圧電流が水面水中を問わず駆け巡り、拘束されたレフィアの全身も飲み込む。

爆音と共に猛烈に立ち昇りプール全体をも覆い尽くした水蒸気が収まった時、ブスブスと薄い煙を身体の各所から燻らせながらレフィアは完全に失神し、だらりと脱力した肢体を耐電性を持つらしく平然としている妖獣の触手に垂れ下がるようにしてピクリとも動かなかった。





「フフッ♪ さすがレイラの雷龍の聖霊力をコアにしただけの威力はあるわね。今回の実験で加工しやすい液状化にも目処はつきそうだし、まだまだあの娘たちで楽しめそうだわ、とりあえずお疲れ様のレフィアちゃん…ゆっくり楽しみなさいな フフフフッ!」


無論レフィアを殺したりはしていない、あの装具…フェアリッシュドレスの防護機能は完全に奪ったがレフィア自身の肉体強靭性はあの程度の衝撃には耐えられる程度に聖霊力を残してある。

本当にこの次元世界の戦士達が持つ能力やエナジー源は多種多様で興味深い、研究対象としてのみでも十分に暇が潰せる。

そしてその尽くを自分の力として取り込めば、より悦楽の引き出しも増えるだろう。

今回の実験もその一端であり、十二分に実験に貢献してくれたレフィアやそのパートナーにも良い報酬を思いついた。

その様子もとりあえず記録させ、後日研究がてら楽しむことにしようと決める。

気が向けば直接顔を見に行くのも悪くない。

異次元断層に浮かぶ魔塞の一室で淫魔女王は途切れぬ愉悦の想像に一人クツクツと邪笑を浮かべた。


【 To be continued?】




#あとがき

久しぶりに描きましたうちの子ヒロインチームのレフィアです。

題名の「Check Six」ですがこれは主に戦闘機乗りが使用する言葉で時計の6時方向、つまり背後に注意しろという意味です。

頭は優等生に分類されるくらい良いのに、性格的に思考より先に体が動いてしまう時が多々有る彼女なので、ピンチに陥ることも多いです。

元ネタはだいぶ昔に自サイト(一応存続中)に載せた同名の絵の続きといった感じです。

恥を晒して一応こちらにも蔵出しアップで。



少しは上手くなったと信じたい…(~_~;)





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