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トモR-18
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みんながいてくれるから02

02 フローラちゃんが言うには。 いつも通りに授業を終えて、わたしたちと帰ろうと思ったので高等部の敷地に入ったんだけど、サークルの勧誘にしつこくあったらしい。それも、中等部の活動ではなく高等部の。制服が違っているから、間違いはない。フローラちゃんはそう言って、慣れないことに遭遇した少々の恐ろしさに、顔を青くしているようだ。まあ、無理もないよね。ニンゲンではあってもお姫様だもん。あ。わたしも姫だが、それはこの際あんまり関係ない。 「サークル活動、ねえ」 わたしはおーじをちょっと見た。首かしげーのまま、おーじが 「どんな?」 と、短く聞いた。 「これなんです」 フローラちゃんが、トートバッグの中からクシャってる紙切れを出して、おーじに手渡す。 「なんか、ぎゅって押しつけられたよね」 ゆうちゃんは、どこまでものんきだ。わたしはおーじに渡されたその紙を、一緒に見てみた。 「『心生交流会』、ねぇ」 「聞かないなあ」 わたしは言った。リベラルな校風なので、無認可のサークルだったら雨後のタケノコみたいに、にょきにょきたくさんある。だから、知らなくても仕方がないとも言えるけど。最近できたところだったら、なおのことだ。おーじが、書いてある活動内容(?)を読み上げる。 「『人を良く知り、理解することは。これからの人生において、とても大切なこと。人間観察も含む当サークルでは、アドラーの研究手法も取り入れて、このたび更なる会員募集をしています。明るく開かれた将来を、わたしたちと一緒に手にしませんか?』だってさ」 「意味わかんない」 わたしは、バッサリ言った。本当のことだもん。 「つーか。アドラーって、人間観察を提唱したひとだっけ……?」 おーじは、真面目に考えてるっぽいけど。 「いやいや。ぶっちゃけたところ、怪しいでしょ」 「そうかもなんだけど。一概に切り捨てるのもどうかと」 ゆうちゃんとフローラちゃんは、交互にわたしたちを見ている。 「えー。くっそ怪しいよ」 「だけど、間違ったことも言ってない気がする」 「そーおー?」 「ねえ、ゆうちゃん、フローラちゃん。この、なんだっけ。『心生交流会』に興味はあるの?」 「わたしあります!」 「ちょっと、ゆう……」 「だって、いろんなひとと仲良くなるんでしょ? おとうさん言ってるよ、種族の壁を越えてって」 「だけど。高等部の活動ですわよ? わたくしたちが入っても、難しすぎるのでは」 「えー、そうなのかなあ」 「それに、ひとを知ることは恐ろしいことでもあります。ーーじいやからの受け売りですけれど」 なんだかラチがあかなくなってきた。 「おけ。わたしが仮で入会してみるよ」 「また姫はー」 おーじがちょっと呆れた声を出したけど、一番の近道じゃん?

みんながいてくれるから02

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