久しぶりの投稿です。
少し時間が出来たので、ちょっとしたSSを更新していこうかと思います。
正史として捉えても良いですし、ifとして読んでいただいても構いません。
そんなお話達です。
↓↓大丈夫な方のみ読み進めてください。↓↓
[15年前 4月]
モルディギアンの招来に成功。
依代となった15歳の少年は身長5.5フィート弱しかなかったが、招来後は顔つきや体格も大きく変化し、6.5フィートをも超えているように見える。
儀式後の暴走はなく、言語による意思疎通も可能。
しかし、招来を行った元両親や周囲の人間には関心を示さず、何処かへと向かってしまった。そのまま観察を続けた所、近隣の墓地にて元弟(妹)に接触しているのを発見。どうやらそちらを神官に選んだようだ。
イレギュラーではあるが、実験は成功の範疇だろう。
神官が退院後、仮の教団である納骨堂神教団を設置し、引き入れる予定。
[15年前 5月]
神官が退院。その後、構成員である親戚の元へ移住することになった。
入院中、モルディギアンはあまり墓地から動くことは無かったが、神官が移住する際は行動を共にしていた。
イグの時もそうだったが、やはり神というのは存在が曖昧で、我々のように特別な知識を持ち得ない人間には姿が視えていないらしい。その特性を知ってか知らずか、モルディギアンも特別人間に干渉することはないようだ。
[15年前 7月]
モルディギアンと神官を納骨堂神教団に引き入れることに成功。
神は自身を「フォルテ」と名付けたらしい。
彼は信者に対して非常に友好的であり、教団についても比較的気に入ってもらえたようだ。さらに彼への信仰心を示す為、定期的に人間の死体を捧げることにする。
国内の刑務所、病院と連携し手配を進めること。
追記.
元両親は納骨堂神教団への配属を拒否。
記憶を曇らせたとはいえ、近くに居れば妙な刺激を与える可能性があるとの本部見解もあり、今後モルディギアンと神官への接触は禁止とする。
[15年前 8月]
試しに与える死体の量を調節してみた所、当然と言えば当然だが、多ければ多いほど信仰心が厚いと受け取られるらしい。
しかし、やせ細った人間と肥えた人間では反応の差はない。彼にとって1人は1人であり、その者の体格や肉質などの差はさして気にならないようだ。
神官が野菜も食べるようにと促していたが、それは拒否していた。
味覚の好みも一応は存在しているのか。
[15年前 10月]
教団内に食屍鬼が出没。驚いたが、神官や信者が襲われることは無かった。
どうやらモルディギアンが呼び寄せたものらしい。
彼は食屍鬼から捨てられた漫画本と週刊誌を受け取っていた。
[14年前 3月]
神官の姿が見えないので探したところ、彼のローブの中から頭だけが出ていた。暴走により食われたのかと肝を冷やしたが、どうやら中に入って遊んでいただけらしい。
彼のローブの下はひんやりとした空洞だと神官は言っていた。
肉体は無いらしいので、ローブの中は彼の体内と捉えても良いのだろうか。
[14年前 4月]
神官がフォルテ用の私服が欲しいと言い出したため、用意した。
比較的あっさりと着替えてもらえたのだが、その際不思議なことに気が付く。
ローブ以外のものを着ていると肉体が存在するのである。
実体もあることを確認。これもモルディギアンという神格の特性なのだろうか。
[13年前 6月]
基本的に教団内からあまり離れない彼であるが、梅雨に入り、雨の日が増えるとよく外出するようになる。どうやら湿気の多いこの季節が彼にとっては快適らしい。
普段より機嫌も良く見える。
しかし雷まで鳴り始めると、彼は何かを気にしているのか決まって教団に戻る。
別段、雷が嫌いというわけではなさそうなのだが。
[13年前 8月]
神官が学校で喧嘩をしたらしく、怪我をして帰ってきた。
怪我をさせた相手に何か制裁でもあるかと思ったが、「人間同士の争いは本人たちで解決しろ」と妙に冷静なお言葉を頂いた。
人の営みには基本不干渉という姿勢は変わらないようだ。
この神格の性格上、プロパガンダには些か不向きか。
[11年前 12月]
ナグとイェブの聖双晶教団とイグの金剛蛇神教が本格的に稼働を開始。
それに伴い、納骨堂神教団の規模も僅かに拡大。…予定だったのだが、聖双晶教団の一件で組織からの離脱者が増加し、一旦据え置きとなった。
本部もあの双子神の要求に振り回され、今はリソースが割けないとの事。
また、直近にズ=チェ=クォンの実験も控えている為、拡大は先延ばしか。
[10年前 1月]
最近教団で神官を見ないと思ったら、神官の受験勉強が大詰めの為、一時的に出禁にされていたらしい。自分が居ると集中できないからと、彼自身がそうしたようだ。
神も人間の生活を心配する事があるのか。
なお、神官の方はと言うと、一刻も早く出禁を解除する為に火がついているとの事。
[10年前 3月]
神官の出禁が解除。誕生日が近かったこともあり、祝いにローブを与えられていた。
彼は以前、人間へ肩入れするようなことは無いと公言していたが、客観的に見て神官を特別扱いしているのは明白だろう。計画は順調と言える。
[10年前 12月]
一部実験で大打撃があり、本部はそちらの対処に追われている。
暫くはこちらの支部だけで回していくように。
[5年前 4月]
神官が成人。今度は装飾品を贈られたようだ。
信者と神の関係性もかなり安定している。今後は納骨堂神教団の運営もある程度は神官に任せるようにし、計画から逸れそうであれば上手く周囲で軌道修正すること。
先のトラブルから後回しになっていた教団の拡大も考えなくては。
・・・・・・
・・・
[2週間前]
現在のシビュラ全員を導入した作戦が開始されるとのこと。
贄の供給をストップし、神官及びモルディギアンの誘導を行うように。
戦闘面ではいまだ未知数である為、ある意味良い稼働実験となるだろう。
作戦の検討を祈る。
外伝① 症例1・経過報告書 モルディギアン編 完
「症例2・経過報告書 ナグとイェブ編」につづく
1/17追記:「5フィート」→「5.5フィート」に文言修正しました。
岡田
2024-10-14 15:41:04 +0000 UTC