リクエスト(2021/11)作品
Added 2021-11-28 15:29:27 +0000 UTC以前募集したリクエストの作品です。よければお楽しみください。
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「憧れて憧れぬいて」
日高しおり 年齢23歳 身長155cm 体重43kg
まだまだ新人の会社員。職場の教育係の先輩の事が気になっていて・・・
──思えば、昔から私は『何かを更新する』のが好きだった。
より正確に言えば自分が成長するのを実感するのが好きだったと言って良いかもしれない。
幼い頃初めてやったゲームがRPGで、レベル上げをして敵を倒せるようになるのが好きだった。
身長が伸びて親が褒めてくれるのも好きだったし、勉強を頑張ってテストで成績がよくなるのも好きだった。
・・・まぁ身長は途中から全然伸びなくなったけども。
他にも友人の付き合いで行ったゲームセンターではどこの誰とも知らない相手とスコアで更新合戦したりもした。
まぁそんなわけで、私は昔から何かを更新するのが好きだった。
そんな性格のおかげか、結構良い大学も出て結構良い所にも就職できた。
こういうとあれだけど、口座の金額がどんどん更新されていくのを見ると仕事のモチベーションも上がっていく。
そんなこんなで、私はかなり充実した日々を送っていた。
・・・送っていたはずだったんだけどね。
「・・・はぁ」
自分の体を見て、そして手にしたものを見て、そしてもう一度息を吐く。
「・・・岩田さん」
私の頭によぎったのは私の教育係をしてくれてる岩田さんの顔。
新人の私に色々と優しく教えてくれて、ミスをしたらフォローしてくれた。
その姿がとても素敵で、気づけばいつも目で追ってた。
・・・思えば、私の今更の初恋は岩田さんだと思う。
そんなある日、ふと休憩室前を通った時に岩田さんの声が聞こえた。
『しっかしお前が結婚ねぇ・・・正直もっと後だと思ってたわ』
『いいだろ別に!それより俺の嫁さん見てくれよ!マジ美人だろ!!』
『もう何回も見たっての・・・幸せそうで何よりだよ』
ちらりと中を見ると、そこには岩田さんとその同期の吉岡さんが居た。
前から女性社員で噂になってた吉岡さんの結婚の話を岩田さんが聞かされているらしく、岩田さんは少し迷惑そうにしながらも笑ってた。
『へへっ、まーな!結婚は良いぞ~?お前こそどうなんだよ?あの日高って子とかさ』
その台詞に、休憩室前から離れようとしていた私の足が止まった。
『そんなんじゃないって・・・あの子は教育を受け持っただけだっての』
岩田さんの言葉に私の胸がキュッとなる。
私はやっぱり意識されてなかったみたいで、なんだか心が苦しくなる。
『そうなのか?まぁお前はまだしばらく無理そうだしな!なんせお前重度のデブ専だもんなぁ~』
『言うなよ・・・ったく酔った勢いでバラさなきゃ良かったぜ・・・』
だけど、その後続いたその言葉に私は自分の顔がこわばるのを感じた。
デブ専・・・?デブ・・・太った人が好き?岩田さんが?
『もし仮にあの日高さんが太ったらどうよ?』
『そりゃ良いけど・・・女性がそうそう太るもんじゃないだろ?』
『そりゃそうか!』
そんな会話を背にして、私は思わず駆け出していた。
まだ・・・まだチャンスはあったんだ。
急いで自分の席に戻り、仕事をする振りをして調べ物をする。
調べる内容は勿論・・・太る方法についてだった。
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それから私はあらゆる方法を試した。
一日の食事量を減らし、炭水化物と糖分を多くとって、動く量を減らす。
あえてサイズの大きい服を着て危機感を少しでも減らし、あえて夜遅い時間に夜食を食べたりする。
効果は徐々に現れ始めた。
まずスーツがキツくなっていった。
ブラもサイズが合わなくなって行くし、スカートが突っかかるようになった。
5kg程増えた頃には、なんだか自分の体が一回り大きくなった気がしてきた。
そうなると岩田さんもこっちの様子に気づいたのか、チラチラと私を見るようになっていた。
『あはは・・・最近少し太っちゃって・・・』
『そ、そうか・・・ストレスとかかな?』
『いえ、ただちょっと甘いものにハマっちゃってて・・・』
そんな風に誤魔化して、それを口実に会社でもお菓子をつまむようにした。
同じ課の女性達から美味しいお菓子を教えて貰ってそれをつまむことでコミニュケーションも一緒に取れる一石二鳥な方法。
そんな事をしていれば当然お金は減るんだけど、私は代わりに新しく更新する物を見つけていたから問題なかった。
『やった・・・2kg増えてる!』
自分の体重が増えて喜ぶ・・・世の女性達はまずそんな事はないと思う。
でも、私はそれが何より嬉しかった。
だって・・・私が太れば太るほど、岩田さんがこっちを見てくれるんだから。
10kg太れば当然服だって入らなくなる。
初めてMサイズのスーツに袖を通した時、今までよりも一回り大きいスーツが自分にぴったりなことに言い表せない気持ちを抱いていた。
岩田さんもこっちが気になるのかよく話をする様になったし、時々お腹を見ているのがわかるのがくすぐったかった。
『はぐ・・・むぐ・・・!!』
この頃になるととにかく太りたくて無理して大食いするようになっていた。
会社のお昼休みで近くの牛丼屋で特盛を食べ、仕事中はお菓子をつまみ、仕事が終わればハンバーガーショップでセットを2つ。
家に帰れば帰ったで更に何かを食べる。
そんな生活をしていく内にどんどん食べる量も増えていき、私の楽しみがもう一つ増えた。
昨日よりも更に多い量を食べる。
それが快感だった。
そうこうする内に体重は最初から20kg以上増えて、Mサイズの服が小さくなっていった。
お腹はぽっこりと前に出て二段腹になっていったし、顔もいつの間にか顎の周りに贅肉が付き始めていた。
二の腕もどんどん柔らかくなるし、キツくなっていく下着に自分の体の成長をどんどん感じていく。
岩田さんも私に釘付け・・・とまでは行かないけど、こっちを気にしているのがよくわかった。
『その・・・大丈夫?』
『え、ええ・・・ごめんなさいこんなに太っちゃって・・・』
『あ、いや・・・別にそういうんじゃないからさ!』
岩田さんがこっちを心配してなのかそう声をかけてきてくれるのがすごく嬉しかった。
だから・・・もっと岩田さんに私を見てほしくて私はまだまだ太りたくなった。
今までよりもさらなる大食い。
日々更新していく体重に、私は心を踊らせた。
最初から50kg増量し、ついに三桁の大台が見えた頃・・・私は鏡を見て心の底から驚いた。
ちょっと前までの自分の倍以上の体重。
しかもその増量の殆どが脂肪。
私の体はぶよぶよのぶっくぶくに太っていた。
胸はボヨンと前に出てるし、その下のドーンと突き出たお腹に乗って少し潰れ気味。
お腹はお腹で二段腹の部分がくっきり折り重なる感じになってるし、随分おへそが深くなった。
足はムッチムチで内側が擦れそうだし、お尻もたっぷりとお肉が付いてる。
腕なんか二の腕がブルンブルンだし、顔なんてたっぷり付いた贅肉で二重顎になってる。
背中を見ようと体を曲げれば肉が干渉して深い谷間があちこちに出来る。
前の自分以上の分の脂肪を蓄えた体。
私はその体が自分の成果なのだと誇らしさすら覚えていた。
『でも・・・』
でも、もっと太りたい。
もっと自分の成長を実感したい。
もっとこの体を重くしたい。
もっと増える快感を味わいたい。
私はお腹を両手で抱えるように掴んでからそれを離して落とし、その衝撃で全身の贅肉が揺れて肉がぶつかるだっぽん!という音を聞きながら笑っていた。
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その結果、私は今──体重200kgを超えていた。
毎日太る体に興奮し、毎日太る努力が好きになり、毎日食べる量が増えることに快感を覚えた。
その結果、私の体はどこもかしこも贅肉だらけになっていた。
胸は片方ですら両手で支えきれない位大きいし、お腹は垂れ下がって膝近くまで覆い隠す位になってる。
足はもう昔の自分の腰の倍位太いし、二の腕なんて垂れ下がりすぎて肘と同化しそう。
首もすっかり顎との境目がわからなくなったし、背中なんか分厚すぎて辞書ぐらいのお肉なら簡単につかめる。
歩くのですら困難なこの体。
でも大丈夫・・・だって・・・
「ただいまー!」
「むぐ・・・んっ・・・おかえりなさい!」
岩田さんが付き添ってくれるから。
150kgを超えたぐらいで岩田さんと付き合うことになった。
その頃はまだなんとか働いていたけど、どんどん重くなる体じゃ上手く働けなくなっていた。
そんな時に岩田さんが私になにか悩みでもあるのか?と聞いてきて・・・後は話の流れで岩田さんの秘密のこととか色々と話してそのまま・・・
岩田さんが養ってくれると言うから私はこれで心置きなく太れる様に仕事をやめ、そのまま彼の家でお世話になっている。
岩田さんはそろそろ良いんじゃないかとたまに言ってくるけど、私はまだまだ満足できない。
だって・・・毎日太っていくこの体が気持ちいいんだから・・・!
「今日もまた太ったのか?」
「ええ、さっき測ったら219kgだって!」
「スゴイな・・・アメリカでもまず居ないだろうなぁ!」
「ふふ・・・このままギネス目指すから・・・!」
岩田さんは冗談ばっかりという顔をしているけど、私は本気だ。
もし・・・もしもギネス記録を更新出来たら・・・どれだけ気持ちいいのだろうか。
「ああ・・・楽しみ・・・!」
私は手に持ったシカゴピザを口に頬張ると、岩田さんが買ってきてくれたケーキが何かを楽しみにするのだった。