にこまきの顔面騎乗を描きたかったんですけど、どうにも形に出来ず、、、タイムアップしそうだったので。。とまマルの小話をあっぷします。前回の続きは後半からです。
「マルガレーテ」 その声で名前を呼ばれると不思議な気持ちになる。高く澄んだ声、起伏のない声は冷たいようで甘い。不思議な声。 指を絡めて、押さえ込まれる。意外に強引。、、、でも彼女らしいのかもしれない。冷静に、虎視眈々と。ゆっくり、でも確実に。じわり、じわり。距離がなくなっていく。 鼻先がくっついて、だけど期待通りにはしてくれない。私の抗議の目線に気付いた彼女が、ふ、、と小さく笑った。その吐息さえ甘い気がする。 「今の表情、可愛いです」 「、、そういうのいいから」 「どうしてですか?」 楽しみましょう。とでも言うように、口元は弧を描いてる。 心臓の音が伝わってる気がする。私の体だけが熱を帯びてる気がする。押さえ込まれた手に汗がにじむ。私と違って涼しげな顔、垂れ落ちてくる前髪がくすぐったい。 「、、するの、しないの」 この距離がじれったくてそう訊くけれど、彼女はまた小さく笑った。 「してほしい、の間違いではないですか?」 「、、、っ」 少し意地悪な微笑みに、身体中が熱くなる。 もうどうでもいいって思うぐらい。陥落していくのが自分でもわかる。こくり、喉が鳴る。目を逸らせない理由は、きっと。その意地悪な微笑みがたまらなく、、好き。だから。 ああ、また今日も私の負け。 勝負事でもないのにそう思ってしまう。 「、、してよ。はやく」 虚勢を張って絞り出した声。強気なつもりが、これじゃあ拗ねた子どもみたい。 「ん、、っ」 悔しいより、やっぱり恥ずかしい。自分の声じゃないみたい。ただお互いの唇が触れ合うだけなのに。自分の意思と、体が離れてく感覚。 彼女の唇が私の唇を少しだけ食む。啄むみたいに何度も。キスの始まりはいつもそうだ。くすぐったくて息が漏れる。はやく、それだけじゃなくて。そんな気持ちを掻き立ててくる。 だからいつも、私の方から舌を出してしまう。やっぱり悔しくて恥ずかしい。 「は、っ」 はやく舌を絡めとってほしいのに、もどかしいキスが続く。私の息だけが荒くなる。何度、唾液を飲み込んだかわからない。 「、、、足りませんか?」 「はやく、冬毬、、」 自分でも驚くぐらいに甘えた声。でも。 ごくり。 飲み込んだ音は彼女のものだった。 「んんっ、、ふ、ぁ、」 「ちゅ、、っ、ちゅ」 唇を割って入ってきた舌はひんやり冷たい。きっと私の方が熱いから。はやく交じり合って同じ体温になればいいのに。そう思いながら必死になって舌を動かした。逃げるように、追いかけるように、捕まえて、絡み合う。 私を押さえ込んでいた手は、いつの間にかシャツのボタンを外して中に侵入している。やけに手慣れた手付きなのは何故だろう、と毎回思う。最初の頃から妙に落ち着いて、余裕たっぷりで私を見下ろしてた。 「は、、っ、」 「、、可愛いです。マルガレーテ」 私だけが呼吸を乱して、口元を濡らしてる。 うっとりとした声で毎回そう言われる。いつもの流れ。その流れに身を任せてしまえば、夢中になって何も考えられなくなる。 「う、ぁ、、」 彼女の手で触れる場所すべてが性感帯になってしまう。もどかしい、と思うほどに。 自分の顔を見られたくなくて腕で遮れば、また頭上に押さえ込まれる。片手で器用に制されて晒される。せめて声を抑えようと口を閉じれば、的確に愛撫を施されるのと同時に深くキスをされて。またいつの間にか甘い声をあげてしまう。 でもまだ、肌への愛撫だけ。 下着に隠れた場所はどちらも触れていないのに。 「、、、っん、」 くすぐったいだけ、それだけのはずなのに。 「相変わらず、反応が良いですね」 「だ、誰のせいよ、っ」 「、、ふふ。嬉しい答えです」 そう言って幼く笑う彼女の顔を見て、また心臓が高鳴る。本当に楽しんでいる姿が、たまらなく、、可愛い。そう思ってしまう自分はかなり重症だ。 下着越しに触れられて、次ともっとを期待してる自分を自覚した。 首筋、鎖骨、胸にキスをされて。今度こそ直接触れてくる。胸の先端はもう固くなって、吐息でさえも気持ちよくなってしまう。そのまま優しく唇で愛撫をして、一度だけ舌がねっとりと這う。それだけで仰け反るほどに震えてしまう。ぞくぞくと背中を駆け上がってくる快感。 「、、マルガレーテ」 だから、その声やめてよ。ずるいから。 そう言い返したい。言い返したところで、弱点だと知られてしまうからずっと言えないでいる。ただ睨み付けるだけ。睨み付けたって、煽るだけなのに。 それならいっそのこと煽りまくってペースを握ってやろうか、なんて。ポーカーフェイスが似合う彼女の弱点が知りたい。そう思いながらも、すがるように抱きついて受け入れてしまう。悔しい。でも、、気持ちいい。 緩慢な動きで中を探られて、撫で付けるように擦られる。甘ったるい声が自分の口から出てしまう。恥ずかしくて、悔しくて。でももどかしいぐらいに優しい指先のせいで、とろとろに溶けてしまう。 「あ、、っ、ぁあ、、」 「、、、」 「、、冬毬、っ」 「、、、」 抱きついて、息をする度に彼女の匂いでいっぱいになる。鎖骨のところ、そこがすき。彼女の垂れた前髪がくすぐったくて、私が名前を呼ぶ度に小さく息を吐く。耳に届く音はいやらしくて、先程より少しだけ激しくなった指の動き。ぎゅ、っと。彼女の服を掴む手に力が入る。 しがみついてるみたいで恥ずかしい。恥ずかしいばっかりだ。 「我慢しなくて良いんですよ、、?」 「ん、、っ、、うぅ、、!」 「気持ちいいでしょう?」 「あっ、、ゃ、、っ」 言葉に誘導されて、ぞくぞくと駆け上がってくる感覚に全身が震える。 やめてほしい。やめないでほしい。もっと、だめ、いや、止めないで。ごちゃ混ぜになる言葉に溺れてしまう。ふわふわして、ぞくぞくして、指先に夢中で、息を吸い込む度に彼女で満たされるからおかしくなる。理性を手放して柄にもないことを口走るから。 本当は誰にも知られたくないのに。でも目の前には彼女しかいないから。他の誰でもない彼女にしか伝えないことだから。別に、本当は構わないって、、わかってるから。 ああ、また今日も言ってしまう。 言わずにはいられなくなる。 この瞬間が苦手で慣れなくて。 だけど胸がいっぱいになる。 「好き、、っ」 絞り出した声は小さくて、それでも彼女は満足そうに微笑むから。 そのまま満たされて溺れてしまう。 「マルガレーテ」 「、、、なによ」 「今日も可愛かったです」 「ぃ、いちいち言わなくていいのよ!そういうことはっ!」 「何故です?」 「なっ、、だっ、、、は、恥ずかしいからよ!決まってるでしょ!!」 「それは十分に理解しているつもりですが」 「、、、、、なに」 「言わずにはいられないのです」 「、、、、、、、、あっそ」 「好きです。マルガレーテ」 「ーーな、っ」