SamuZai
yukibou
yukibou

fanbox


サファルヴェルグ~タイキの獣人蹂躙記~ VS犬獣人 2

「うおらぁぁぁああっ!!」


「くらああぁぁっ!!」


 ドボオオオォォォ!!





 同時に繰り出した互いのグローブが、互いの頬を深々とえぐる。


 リングの上で衝突してから現在に至るまで、二人のダメージはほぼ変わらず、勢いは拮抗していた。猛烈な応酬が続き、時折受け止める致命的な拳にも全くひるまず、一刻も早く目の前の相手を潰そうと殴り合っていく。


 ボクシンググローブを装着しているとはいえ……、その様相は手段を選ばない死闘そのもの。そして人間より優れた獣人の怪力を相手にしても、タイキは全く譲らず、今まで対等に殴り合っていた。

 そしてその事実は、相手がいつでも下せるただの人間だと侮り切っていた獣人であるテツジに、堪えがたい屈辱と動揺を与えていた。


「はぁ……はぁ……。テメェ……! ただの、カス人間の、くせに……!」


「はぁ……はぁ……、へっ、やっぱ獣人ってのも大したことねぇなぁ……? 向こうに帰ったら、カスみてぇな犬っころいじめて遊んでたって自慢してやるよ……! 獣人なんざ、どいつもこいつも雑魚ばっかだったってなぁ……?」


「……んだと、コラァァッ!!」


 軽薄に吐き捨てるタイキの言葉に、さらなる侮辱を感じたテツジはとがった牙をぎらつかせて怒り狂う。


 ……こんなはずではなかった。酒場で偶然見かけた人間を、性欲解消がてらにいじめて恥ずかしめ、獣人社会の厳しさを叩き込みながら遊ぶつもりだった。劣等種であるただの人間など獣人の相手ではなく、手加減した最初の一撃で、腹をかばって沈んでもおかしくないはずだった。


 ところが、この男……、いくらパンチを叩き込んでも全く倒れる気配はない。じれて本気でボディをねじ込んでも、ダウンしてすぐに立ち上がってくる。

 そして、相手の拳も決して軽くはなかった。動きは獣人に全く引けを取らず、どころか無駄の一つもない。


 その侮るような口調とは裏腹に、格闘家として非常に卓越している。ただのチンピラだと思っていたのに……、ただの人間ごときに対等に戦っている屈辱、そしてタイキの余裕な態度に、テツジの頭はすっかり血が上り切っていた。


「……、はっ……、俺に殴られて、下も臨戦態勢ってか?」


「…………」


 怒り心頭のテツジだったが……ふと、タイキの下半身に目を落とし、不敵に笑う。タイキは何も答えずに笑みをこぼした。


 身にまとっている互いの下着は、この点のみ趣味があってか、露出度が高く肌に吸い付くようなタイプ。したがって、勃起すればそれは一目瞭然だった。


 タイキ自身の性癖もさることながら……、死に物狂いで殴り合い、勝利を勝ち取るべく締めあううち、リングの上で勃起することは獣人の間では特別珍しくもない。そのあとには勝者による敗者への凌辱が待っているのだから、当然といえば当然なのだが。

 テツジの指摘通り、タイキの性器は布地を張り付けてくっきりと山を張っていた。一方、それはテツジも同様であり……、だからこそ、それが互いに重ねてきたダメージに比例していることも分かっていた。


 熱気を放つ肌と毛皮が擦れ合い、拳がぶつかり合う。痛みと同時に、芯に響くものを感じ……、下半身はひくひくと熱を帯びていった。


「へへっ、俺に殴られて感じてんだろ? テメェより強ぇオスに抱かれてぇんだろ? だったら、さっさとやられとけや。今おとなしく引くなら、全部許して、やさしーく抱いてやっからよぉ……?」


「はっ、テメェこそ、このままボコられて、締め落とされながらぶち込まれたくなけりゃ、さっさと土下座しろよ。ただの人間サマ相手によぉ?」


 ドガァッ!!


 互いの言葉に対し、答えは同じく拳だった。


 再び、互いの拳が頬を穿つ。最強を目指してあらゆる格闘技を習得したタイキと、発達した肉体を持つ獣人であるテツジの拳は、その威力がほぼ同じだった。意識を刈り取るような一撃を放ちあい、互いにロープ際までのけぞる。



(……やべぇな、やっぱ獣人タフだわ……)


 余裕を取り繕っていても、獣人と人間の当たり前は違う……。数他の格闘技で頂点に立つ結果を出してきたタイキにとって、相手に弱った姿を見せないのも技術の一つだった。

 自身に残された体力を目の前の獣人の様子と比較して、勝利が遠のいていくことを自覚していく……。負けることへの不安など、この獣人だらけの世界に来るまでは考えられないことだった。


 それは、格闘技に打ち込み始めたころと似ていた。勝てない悔しさがあり……、だからこそ、やりがいがあった。


(もし、このまま負けちまったら……ぶちぎれたこいつに死ぬほど犯されるだろな~……、ま、たまにはそういうのも逆に燃えるけど)


 テツジの言う通りで、ここにきてから、自分の体はますます戦意と性欲がつながってしまった気がする。怒りのままに振るわれるテツジの拳や蹴りを体に浴び、こちらを潰そうとしてのめりこんでくるたび……、下半身がうずく。下着の下では、すでに先走りがこぼれ出てしまっているかもしれない。


 獣人だろうが何だろうが、死ぬ気で戦った相手とそのまま格闘の延長で体を重ねるのは、ある種最高に興奮した。タイキは敗北への誘惑を感じながらも……、やっぱり自分から簡単に負けるなどありえないと、自嘲するような笑みをこぼした。




次回はこちら(https://www.pixiv.net/fanbox/creator/23459386/post/389469)

サファルヴェルグ~タイキの獣人蹂躙記~ VS犬獣人 2

Comments

コメントありがとうございます( *´艸`) 良くも悪くも自由奔放に暴れるタイキをうまく書いていけたらと思います!(^^)!

yukibou

ちょっとゲスな顔と見ればわかる強い肉体、 相手に苦しめるとか、苦しめられることもエンジョイして、 怖がるや気を呑まれることもない、それに自分の趣味が一切隠すもない、直接に本能のまま自分のブツで表れることに惚れてます! この二三回を読んで、次のを楽しみにしてます!

nensei


More Creators