バトルロイヤル編でのアイデア募集にて、「全裸でボクシング」というのを頂いていたので……、試しに描いてみました('◇')ゞ ちょっとだけ続く予定です(#^^#)
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神原軍立学園 学区内にあるゲームセンターの地下の貸しリング。
リング上の二人以外に、人の気配がない。
髪が揺れ、その先から汗のしずくが垂れる。
キャンバスをせわしなく踏み、グローブが肉を打つ音が響く。……そして、一ラウンド目の終了のアラームが響く。
「はぁ……はぁ……、っしゃあっ!!」
紛争学園の下級年、前畑 アラトは赤コーナーを陣取り、威勢のいい声で気合を入れつつ、少し乱れた息を整えていた。
そして、対極に向かい合う相手……、アラトの対戦相手は、いかにもヤンキーあがり、といった風貌の40そこらの男だった。
建築業に従事している、いわゆるドカタ系。酒とたばこと喧嘩と性交が好きなのを隠さず話しており、実際に喧嘩慣れした不良であるアラトと1ラウンド中、疲れもせずに殴り合っている。
そしてその肉体も、実の年齢とは思えないほどに鍛え抜かれている。実際にアラトが見事に割れた腹筋にボディを当ててみても、まだまだ手ごたえを感じられなかった。
(へへ……、最初は下半身で動いて鬱陶しかったけど。「コイツで犯してやんぞ」って脅かしながら潰し合うみたいで、結構燃えるぜ……)
そして……、二人はボクシンググローブ以外は一糸まとわぬ、いわゆる全裸だった。
どうせ負けたなら犯される。それに相手の興奮度がわかって熱くなれる、といった理由で、元より喧嘩は日常茶飯事であり娯楽に相違ない二人は、そのルールを躊躇いもしなかった。
その実、どうせ口だけの生意気な相手を、体を見せつけてビビらせてやろうという意図もあったのだろう、結果的には、互いに舌打ちする程度に鍛え抜かれていたわけだが。
「よぉ、オッサン、そこそこやるじゃねぇかよ……、なんかやってたのか?」
「へっ。生意気なんだよ、こっちのセリフだ、クソガキ」
グローブを傾ける程度に振りながら言葉を交わす。
アラトの相手、名前は三島というらしい。二人の遭遇は、アラトがゲームセンターをぶらついていたのが原因だった。
なんてことはなく、アラトは故意に体躯のよさそうな相手を目掛けて肩をぶつけた。相手も小突き返してきた。空気が緊迫し、胸倉をつかみ合って喧嘩になるのはあっという間であり……、ならばすぐ地下にあるこのリングで決着をつけよう、という運びになった。
二人にとっても、思惑通りの流れだった。……このゲームセンターは、血気盛んな男たちが喧嘩相手を探す穴場となっている。……そして敗者が受ける凌辱もまた暗黙の了解だ。アラトも先輩にこの場所を聞いてからは、腕がうずくたびに通い詰めている。
「ギンギンじゃねぇかよ、そんなに俺を抱くのが楽しみかぁ? クソガキが」
「へっ、オッサンこそ、無駄に盛りやがって……、しょうもねぇオッサンがこんなあぶねぇとこ歩いてたらどうなるか……、ボコった後で、コイツをぶち込みながら教えてやるよ」
全裸なのですぐに見て取れるが、汗で艶めく腹筋の下、二人の性器は固く勃起しきっていた。互いに全裸で殴り合うという興奮材料もあるが、……何よりも、強力な強壮剤を服用したのが大きかった。
店を知っていれば誰でも買えるような薬であり、研ぎ澄まされた感覚からより臨場感を得るためだ。
丸一日高揚感が冷めないような分量を、公平を期すために二人で分割して……、だが、二人の闘争心と性欲を暴走させるには十分だった。
「かるーくワンラウンド回してやったけど……、降参すんなら今のうちだぜ? 年寄りだろうが容赦しねぇぞ。このまま続けりゃ、オヤジ狩りになっちまうだろなぁ」
「勘違いしたガキのしつけも大人の役目だろ。ま、俺の目的は、テメェのカラダだけだけどな。ヤれりゃなんでもいい」
相手の年齢を聞いたアラトは、自らの勝利を全く疑っていない。どうせすぐに体力が尽き果てるだろうし、そうなったら好き放題ボコボコにしてしまえばいい。鼻血を垂らして「許してくれ」と懇願してくる様すらも想像できた。
「けっ、年喰ったオッサンが……この俺に勝てると思ってんのか? まさか、神原の前畑を知らないなんて言わねぇよなぁ……?」
「あ、知るかよ。お前程度の奴なんざいくらでもいるだろ」
……定められたインターバルが収まるまでを待たず、アラトは舌打ちし、三島のコーナーへと迫っていく。
そして三島も、顎を突き出してアラトへと迫る。
キャンバスの中央で、額を突き合わせ、鋭い目つきで睨み合う。まだ2ラウンド目が始まっていない、それだけが、二人の衝突をあと一歩で抑え込んでいた。
「……どうやら、その体に教えてやるしかねぇらしいなぁ……? この神原の学区内で、くたびれたオッサンがイきったらどうなるかをよぉ……。……オッサンだからって容赦しねぇぞ?」
「はっ、生意気だ、つってんだろうが……、こっちこそ教えてやるよ。この界隈ででけぇ面したら、どうなるかをよぉ……」
年上を無残なまでに嬲り倒して、犯す。若者である自分が年配の肉体を支配し、凌辱することには独特の優越があり、アラトは普段の同期同士との試合や喧嘩では感じられない感触に悪い笑みを深めていた。
……だが、相手の子ども扱いな態度には、苛立ちを隠せなくなる。
……そして、インターバルが終わる。二人は再び、グローブを乱雑に叩き合わせた。
yukibou
2020-01-20 05:41:55 +0000 UTCミケ空
2020-01-20 02:13:44 +0000 UTC