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紛争学園 ~師匠への反逆~ その1


 本格的なゴリゴリのマッチョの話を描いてみたくて作成しました。少し続きます( *´艸`)




 青年会 会議所。 深夜 1時


 紛争学園の上級年、磯辺 カムラは、地域の青年団の活動が活発になる祭りの時期には必ず休暇を取って帰省し、地元青年団の一員として参加していた。


 ……だが……、帰省して早々。青年団の面々の一部が知る、暗黙の了解があった。

 それが、カムラと青年団の団長による、昔から続く師弟関係であり、今は恒例の衝突だった。



 送迎の前祝が終わり、酒の空き缶やたばこの吸い殻の残された青年会議所には、カムラ、そしてカムラよりもはるかに大柄な男の二人きりで、すでに不穏な空気が立ち込めている。



「よぉ……、待たせたな……、お師匠さんよぉ……?」


 いつでも殴り合いの準備はできている、そんな顔をしたカムラが挑発的な笑みを浮かべて言う。都会から帰ってきた後輩の到来に、しかし男はわかりやすく喜ぶことはせず、不敵な様子で鼻を鳴らした。


「電話どころか……、果たし状まがいなメールで呼び出しとは……毎度のことながら、穏やかじゃねぇなぁ、カムラ?」


 カムラの故郷である地方の青年団、現在はその団長を務めている男、穂見(ほのみ) ダン。


 かつて地元で最強の喧嘩屋といわれ、現在も変わらず人並外れたトレーニングを続けながら消防団勤めをしているダンは、かつてカムラが子供の頃に憧れて「喧嘩」の師匠として師事した男であり……、現在は、カムラがその首を狙う地元の強者でもあった。


 遠くに越しても地元の伝統を守ろうとするカムラの帰省は青年団でも喜ばれることだが、ダンにとっては、カムラからの定期的な下剋上を受ける機会となっていた。


「久々に帰ったテメェと、飯でも食いながら語り合いたかったところだが……、そういうところは相変わらずってか?」


 勿論、青年団のメンバーにとってカムラは大切な地元の後輩であり、カムラの子供の頃の無邪気さをことさらに可愛がってきたダンにとっては、それだけにとどまらず可愛い弟子的な存在でもある。


 が、カムラが強くなっていくうち、自信と生意気さは日増しになり……、中等教育に上がってからはより顕著になった。そして今には、神原の多数の生徒に勝つ上級年。ダンにも公然と逆らうようになってしまった。


「へっ……前回……三か月前くらいだっけか? その時はコテンパンに伸されちまったが……、今日はそうはいかねぇぞ?」


「はっ、……生意気な口ぶりは相変わらず、か。見ないうちに、あんまり成長はしなかったらしいがなぁ?」


 青年会で先輩に対しため口などご法度……。だが、今日ばかりはダンは力なく笑みをこぼすばかりだった。


 血気盛んな若者の集まる青年会、その会議所には、先々代の団長が趣味で持ち込み、若者たちが喧嘩を持ち込むためのリングが備え付けられており……、カムラが帰省するたびに、そのリングがダンとの衝突の場となっている。


 二人は再開のあいさつもそこそこに、服を脱ぎ捨て、鍛え上げられた肉体を突き合わせつつ、その上で睨み合っていた。


「そっちこそ、ゴリラっぷりに磨きがかかったんじゃねぇのか?」


「そりゃ、まぁ。鍛えてっからなぁ」






 カムラが、隆起した胸の筋肉の筋を際立たせれば、ダンも同じように胸を膨らませて威嚇する。


 やはり、肉体の厚みはいわずもがな、ボディビルダーさながらの迫力も段違いだ。カムラは少し顔を苦くしたものの……この体格差など今更かと、すぐに笑みを浮かべ直した。


「おっし、さっさとやろうぜ、ダンさんよぉ? せっかく地元に帰ってきたんだからな」


 カムラは吐き捨て、くいと指を振る。年下であり、しかも子供のころから面倒を見てきたカムラからの挑発的な態度に煽られてか、ダンは眉をひそめて舌打ちした。


「……テメェ……、ひ弱なただのガキだったお前に、いったい誰が喧嘩のいろはを教えてやったか忘れたのか、あぁ?」


 ダンは首を傾け、カムラを睨みつけた。その大柄な影に覆われても、カムラの笑みは崩れない。


 体格差は絶望的な上に、喧嘩の経験も段違い。普通なら、勝てるはずはない。……それでも、カムラの勝気な態度が崩れることはなく。


 今でこそ慣れてしまったものの……、最初の帰省と同時にカムラに喧嘩を売られてひどく戸惑ったのはダンの方だった。遠くに行ってしまったと嘆いた可愛い愛弟子が、次には自分に牙を剥く男となって帰ってきた。しかも、これほどまでの体格差を度外視してまで……。


 ……まぁ、それもダンにとっては都合がいい話でもあったのだが。どこか不穏な笑みを浮かべるダンの顔を下から覗き込み、カムラは少し首を傾げる。



「へっ。いつまでもアンタの弟分で収まってると思ってんじゃねぇぞ。今の俺なら、アンタを余裕で倒せるぜ」


「……まぁ、いい。いつも通り、ちゃんとはいてきたな」


 ダンがふと、カムラの格好に目をやる。よほど自分の力や肉体に自信があるのだろう、カムラは恥じらうどころかにんまりと笑みを浮かべる。


「おう、約束だからな。ま、どうせ倒した後すぐにヤれるようにってことだろうけど……、今日は裏目に出ることになるぜ?」


 ダンはカムラからの下剋上に対し、一度たりとも断ったことはない、が、受けて立つ代わりに一つだけ条件を出していた。


 必ず三角のパンツをはいてくること。その理由はカムラにはいまだにわからなかったが……帰省の度にダンに挑み、そして敗北してきたカムラは、敗北した後の凌辱に差し支えがないようにする為かと適当に検討をつけていた。



「ふん……。で、相変わらずお前の目には、この俺が、余裕に体格差を埋めれる相手だってか? それがなめてる、つってんだよ」


「悪ぃかよ?」


「上等だよ、クソガキ……、神原で過ごして随分と思いあがったらしいじゃねぇか」


 ダンが口角を上げ、指の骨を鳴らす。カムラはぞくと肩を跳ねさせたが、怯むどころか、胸を突き出した。


 学園では多数の後輩を持ち、挑発的な態度を隠さない現在では考えられないほどに、幼少期のカムラはひ弱で引っ込み思案だった。


 青年団に入会し、ダンと出会ってから見違えた。それは自覚している。……地元で喧嘩を覚え、神原学園で暴れまわったからこそ……、ダンの強さをより深く理解している。だからこそ、今は師匠である男を倒そうと躍起になっていた。



「お前相手に、拳骨はいらねぇな。打撃なしで受けて立ってやるよ」


「あ? あんまり舐めてっとどうなってもしらねぇぞ?」


「こんだけ煽ってくれてんだ……、打撃だと、勢いに乗ってお前をぶっ殺しちまいかねないからなぁ……」


 ダンはいつものように、一方的な打撃なしを宣言する。相変わらずなめられていると感じたカムラは頬をむくらせたが、不承不承と頷いた。



 ダンが顎を振り、カムラも笑みで答える。


 鋭い眼光が交錯し、互いに一歩だけ下がる。……直後には、二人の間に音のないゴングが響いた。



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紛争学園 ~師匠への反逆~ その1 紛争学園 ~師匠への反逆~ その1

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下着がエロすぎてすごく良い(語彙力)

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