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「もうすっかりグロッキーだなぁ……オッサン?」
「はぁ……はぁ……!!」
「昔は相当やんちゃしてたらしいけどなぁ……? やっぱ、バリバリの「現役」には敵わねぇってことかな?」
シロウが体力の限界を迎えた後、勝負はまさに、元より同世代の中でも抜きんでて体力に自信のあったアラトの独壇場となってしまった。
特に打撃なしの戦いでは、一度傾いた流れを覆すチャンスは生まれ辛い。鍛え抜かれた肉体を重ね、密着が強まる。シロウはもがき、アラトは嬉々として責め立て続けた。
「よる年には勝てないよな。いっとくが、今更逃がさねぇぜ……?」
「クソガキがぁ……なめてんじゃ、ねぇぞっ!!」
シロウは苛立ちのままに掴み返し、アラトの腕を掴んで足に挟み込もうとする。腕ひしぎを狙うも、しかしアラトはたやすくシロウを突き飛ばした。
自分でも呆気ない逃がし方に、シロウも茫然としている。アラトはここにきて手を止め、悠々とした笑みを見せつけ始める。
「へっ、だせぇなぁ? さっきまでの勢いは死んじまったらしいな?」
「ぐっ……アラトぉ……、テメェ……!!」
さも、いつでも仕留められる獲物で遊ぶように……、優勢をひけらかすアラトの嘲笑を前に、シロウは若造から受ける屈辱で頬を紅潮させる。
「へへ……、じゃあ、ゆっくりと甚振ってやるよ……?」
アラトは眉を傾けてほくそえみ、シロウの背後に回る。首を振って逃れようとするのを力づくに押さえつけ、シロウの首に腕を回した。
「ははは……、おらぁっ! どうだ、苦しいか?」
「ご、あぁぁ……!!」
当初のシロウでは考えられないほど、あっけなくスリーパーホールドが決まってしまう。
シロウの熱くも弱々しい息遣いを聞きながら、腕を食い込ませていく。シロウは緩慢ながらも抵抗したが、アラトは足を巻き付け、その体を引き延ばした。
「はは、散々クソガキ扱いしてきた男に甚振られる気分はどうだよ、なぁ……?」
「ぐ……ぉ……がぁ……ぁぁ……!!」
「俺のしつけは、今回は無理だったみたいだなぁ……? もう知ってるだろうけど、俺は一度や二度ボコられたくらいじゃ反省しねぇぜ?」
軍立の学園で格闘訓練を日夜受けているアラトは、スリーパーに捕らえた後自然な流れで体が動いた。シロウの太く隆起した股を巻き込むようにして足を前に交差させ、引き絞るように股を開かせる。
その間には、勃起しきった性器が天高くそびえている。首の圧迫が進むにつれ呼吸は滞り、色黒の性器は小刻みに震え始める。
「こんなもんじゃ済まさねぇよ。 オッサンが現役のヤンキーにガチ喧嘩売ったらどうなるか……その体にたっぷり教えてやるぜ……!!」
抵抗を失った巨漢を前に、アラトがにんまりと笑う。高い棚にあった玩具についに手が届いた、そんな印象の、してやったりの笑みだった。
実際に、アラトは一気に締め落とすことはしなかった。シロウの意識が飛びそうになると腕の力を緩め、残された少ない体力を最後の言って期まで絞り出すよう執拗に攻め続ける。
……その後にも、シロウを相手にどんな寝技やプロレス技を試そうか……、鍛えた肉体を相手にいろいろと試せることこそが喧嘩の醍醐味であると、楽しげに考えを張り巡らせていた。
「簡単には犯してやらねぇぞ。まずは、その無駄に鍛えた体で俺の地獄の攻めに耐えてもらうぜ……? バッキバキになるまでなぁ……?」
(…………。長い夜になりそうだぜ……)
シロウはあいまいな笑みを浮かべつつも……、これから力を持て余した若者の玩具になることを憂い、気が遠くなる思いだった。
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jin
2021-02-13 08:55:28 +0000 UTC