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「あ、ぁぁ……ぁぁ……」
まるで刺激的な薬物にでも犯されたようだった。項垂れるアラトは、今すぐにでも抵抗しなければ……、という焦燥感に苛まれながらも、暴力を甘受し、快楽に身をゆだねる状態から動けずにいた。
自分に犯される。自分に罵倒され、プライドを粉になるまですりつぶされた。負け犬と連呼され……、それに牙を立てることすら、億劫になっていく。
そして、……背後から忍び寄る、得も言えぬ快楽。非情なまでの飴と鞭が、立ち上がる意思をそぎ落としていく。
「おいおい、俺らは死闘の最中だろ? 負けたらただじゃすまないって直感してるよな?
だから、降参しないのか? だらだら耐えやがってよぉ~?」
「あ、ぁぁ……んぁぁぁ…………」
「オラ、オラ♪ これでもか? とっととギブしちまえよ。いい加減しつこいぞ、俺♪」
「ぐ、ぉ……こ、んな、もんで……おれ、がぁぁ…………!!」
もう一人に、その性器に、背後から凌辱される。
その硬さ、熱をしっかりと感じ取り、男としての格の差を見せつけるような……、そんな行為が続いた。緩慢に、しかし力強く動き、最奥までを貫き続ける。
喧嘩で負けた後は、その相手のプライドまでもを犯し、屈服させるために、自分も相手を何人も犯してきた。だが、まさか……自分と同じ顔の相手に、屈服させられる日がこようとは。
「あのさぁ、お前だってもうわかってんだろ? 勝負はお前の負け、お前はまた負けたんだよ」
ヌチュ……クリュ……ズチュ……
「ぁ……ぁぁ……」
「殴り合いでも、セックスでも勝てねぇのな。お前ホント、誰に、何でだったら勝てんだ?」
ヌチュ、クリュ!
「んぁ……ぁぁ……もう、……、もう、やめて……くれ……っ!!」
「がばっがばのケツで、これ以上耐えたって無駄だぜ? お前にはもうそんな力もプライドも残ってないだろ?」
首を伸ばし、汗だくの背中に胸を密着させ、耳元で囁く。
耳の裏をなぞる、熱い吐息と、冷徹ながら官能的な声色。性を搾取する悪魔のようなそのささやき声は、自分の声だとは思えなかった。
「オラ、とっととイけよ。連敗続きの負け犬野郎が!」
「ぐ、ぎぃ……ん、ぁぁぁ……ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「テメェはただ、屈強な同期共にケツ振ることだけ考えてればいいんじゃねぇか? お前が番を目指すよりも、番になったやつの肉奴隷にでもなった方がお似合いだぜ♪」
ビュクッ……ビュルル…………。
ここで、屈してしまえば後には戻れない。こいつの犬に成り下がる。
そこまで理解していても、体は快楽にあらがえない。大量の白濁を散らして射精したアラトは、ひくと足先を震わせる。
同じ顔の相手は、それを見下し、ひたすらに嘲笑を深めた。
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jin
2021-02-13 09:32:14 +0000 UTC