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「……へっ、ぽっとでのくせに。テメェが最強? 笑わせんじゃねぇよ……!」
「……あー?」
サンドバック。そう冷酷に、無邪気に告げて品定めを開始したナギサに、アラトは鼻を鳴らして言い放つ。
あろうことかナギサを挑発したアラトの隣では、アキラが目を見開いていた。……ナギサの生贄になるかもしれない恐怖に直面し、アキラが迷っているのを、アラトは見逃さなかった。
「少なくとも、俺はまだ、テメェに屈したつもりはねぇぞ……!」
「……へっ、わかった。アキラを庇ってんのな」
ナギサの言葉はその通りだった、アラトは何も言わず、アキラはただ震える瞳でアラトを見つめている。
ナギサは言うと、ようやく二人のベアハッグを解いて、二人の身体を投げ出した。足元で崩れたアキラを通り過ぎ、大きく息を吸うアラトの肩を掴み、無理やりに立たせる。
「だったらお望みどおりにしてやるよ、オラ、こっちこいや!」
「はぁ……はぁ……」
ナギサにとってアキラはまがいなりにも同じ学園の存在であるし、元よりそうするつもりだったのだろう。
ナギサは手際よく、そこにあった縄跳びで輪を作り、アラトの手首を拘束する。
その輪を、サンドバックを吊るす天井のフックに、アラトごとひっかけ、吊るしてしまう。
「くははっ、人間サンドバックの完成だぜ♪」
「ぐ、ぅぅ…………」
吊らされ、身動きが取れないままで肉体を晒す羽目になったアラトを見つめ、ナギサは嬉々として舌舐めずりした。
「せいぜい力んどけよ? お前がどこまで俺のパンチを耐えられるか、試してやるよ……!」
首の骨をぽきと鳴らしつつ、体を軽くほぐし、さっそく拳を身構える。
……グボオオオォォォッ!!
「がっ……っぁああああっ!!」
「オラオラオラァッ!!」
ドゴオオオォォォッ!! グボオオオォォォッ!!
「おいおい、少しは腹に力込めろや。腑抜けた腹筋で俺のパンチ食らって、死んじまってもしんねーぜ?」
すでに十分に甚振られた後、それもガードもままならない体勢のアラトに、ナギサの驚異的なパンチを防ぐ術はない。
ドゴオオオォォォッ!! グボオオオォォォッ!!
「ごぁぁぁっ!! がぁぁあああああっ!!」
「アラト……、すまねぇ……俺……っ!」
ナギサのほんの気まぐれで、今あの悲惨なサンドバックになっていたのは自分の方だったかもしれない。アキラは、あのアラトをここまで一方的に蹂躙するナギサ……、悪魔の背中を、恐怖の眼差しで見つめ続ける。
「へへ、どうだぁ? 俺のパンチの味は?」
「こ、の……、クソ、馬鹿力、野郎……がぁぁぁ……っ!!」
「相変わらず、ビンビンにしてよぉ? そんなに俺に欲情しちまってんのか?」
ふと、ナギサは拳を下ろすと、悪戯でも思いついたような顔で息も絶え絶えのアラトに歩み寄る。
その顎をくいと掴み、顔を寄せる。
ヌチュ……
サンドバック代わりにしたかと思えば、今度は長々とキスを交わす。舌を突き入れ、食らいつくよう迫り、ままに唇を重ねる。
「んん……んぁ……っ!」
「へ、なかなかエロいぜ、アラト……」
アラトはされるがままに、下を絡ませた感触と熱を引きずり、頬を紅潮させる。
喧嘩の実力だけではない、男として、不良として「最強」だという圧倒的な自信がナギサには備わっていた。ゆえに、自分以外の不良などは一方的に快楽をむさぼるための犯す対象でしかなく。
その傲慢なまでの自信の気配にアラトはあてられてか。ナギサの強さ、自分よりも格上の男であるという畏怖が、ナギサからのキスを拒むことを許さなかった。
「ぷはっ……はぁ……はぁ……」
「お前が素直になるんなら、俺のパシリ兼セフレにしてやってもいいんだぜ? お前は特別に可愛がってやるよ」
ナギサは甘い声色でささやき、筋張った指先でアラトの胸をいじる。だが、アラトは睨み返し、必死にその誘惑を振り払う。
「はぁ……はぁ……、ざけ、んじゃねぇ……っ!!」
「そっか。まだまだ俺のサンドバックでいてぇのな」
ドゴオオオォォォッ!!
拷問じみた責めが再開される。アラトがここで自分に屈するか、まだ耐えるか。そんなことは、ナギサにとってはどうでもよかった。
どうせ、こいつは犯す。俺の最強を証明するための生贄にする。もはやアラトは不良としての脅威どころか、性欲のままにいつでも抱ける存在となり下がっている。
「くははっ! オラァッ!! 喧嘩やるヤンキーが、いつまあでも腹ぁ潰されて、おっ勃ててんじゃねーぞ!」
グボオオオォォォッ! ドゴオオオォォォッ!!
「ア……ラト……っ!!」
「がはははっ、いい顔しやがるぜっ!! なかなかの獲物だなぁ、お前はよっ!」
「がぁぁ……ぁぁ……っ!!」
ビクッ! ビクッ!
腹の奥まで響くボディの鈍痛。その衝撃は深く、下腹部に刺激となってせりあがる。勃起したアラトの性器その先端からは、先走りがあふれ始めていた。
(や、べぇ……こいつは……マジで……強ぇ……、怖ぇ……っ!!)
ナギサはそれに気づいてから、より深く、ねじりこむような殴り方に切り替え、アラトの性器をより押し出すように責め始める。
アラトをより深刻な羞恥に追い込み、それ自体を刺激に変え、絶頂させる。不良にとって、相手に絶頂する瞬間を見られることがどれだけの屈辱かはこの場の全員が理解しているところ。
「さっさと! イっちまえや! アラトォッ!!」
ドゴオオオォォォッ!! グボオオオォォォッ!! ドゴオオオォォォッ!!
それも、無理やりにイかされるのだ、まがいなりにも喧嘩の相手に……。ナギサの残虐な猛攻を、アラトは必死になってこらえ続ける。
(この、ままじゃ……こいつに、屈しちまう……! 耐え、ねぇと……っ!!)
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yukibou
2021-09-24 02:15:45 +0000 UTCミケ空
2021-09-24 01:52:52 +0000 UTC