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「MAD END」が定期的に行っている「フェス」に、アラトが王者であるノボル直々の招待を受ける話となっております! ● 荒くれた男が己を鍛え上げ、殴り合いを興じる場所。 地下格闘技場「MAD END」。 選手や観客の欲望を満たすために、今宵も試合が行われる。そして今夜は特別なイベント……「フェス」の日取りで...
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「はっ……、なかなか踏ん張るじゃねぇか……アラト!」
「ふーっ! ふーっ!」
ノボルの嵐の用なラッシュを受け、何度もロープまで吹き飛ばされた。
アラトはすぐに飛び起き、ノボルに挑みかかり……、また強烈なパンチでダウンする。それを何度も繰り返して、腹筋や胸はひくつき、片方の目はもう腫れた瞼に覆われてしまった。
「ぜってぇ……、負けねぇ……! まだまだ終わっちゃいねぇぞ、コラァッ!!」
が、諦めない。余裕の笑みで拳を振ってくるノボルの挑発に、アラトは唸りながらグローブを叩き合わせ、徹底抗戦を示す。
「はっ……! オラよっ!!」
グボォォォォォォォッ! ドガッ! バキッ! グボッ!
「ぐぉぉぉぉっ!!」
「がははっ、オラァッ!!」
ドゴォォォォォオオオッ!
「がっ……!」
グリュ! グボッ! ドゴォォォォォオオオッ!
「うぉぉぉぉ……がぁぁぁぁあああああっ!!」
「くらえや、オラァッ!!」
ドゴォォォォォオオオッ!
「ごっ……ぁぁ……っ!!」
ビクッ! ビクッ!
「はっ……いい感触じゃねぇか……グローブ越しにも伝わってきたぜ。テメェの腹筋が必死に耐えて、それでも潰れてく感触がよ?」
「がぁぁ……はぁ……はぁ……! く、そぉぉ……っ!!」
重心をかなり落とした、ボディへのストレート。ノボルの全筋肉が収縮された一撃が、深々とアラトの腹筋をえぐる。
一方向に突き抜けるような衝撃に、アラトは腹筋を抱え、すべるようにその場に崩れてしまった。
「はっ、素直にカラダ差し出すってんなら、もう許してやってもいいぜ?」
「ふーっ! ふーっ!」
「お前とも腐れ縁だしな、これでもお前は可愛がってやりてぇと思ってんだがよ?」
自分の膨らんだ胸をさすり、ノボルは言う。あくまで勝者から敗者への情け、だが、あながち嘘だということでもない。
王者の強さを見せつけるという、ジョバーの役割にはすでに十分だ。どのみち、続けたところでこのガキが俺に勝つことなどない。
「はぁ……はぁ……! ざけ、んなぁ……っ! 勝つのは、俺だ……っ!!」
なめられている。アラトは侮辱を感じ、すくと立ち上がる。まだ、ボディへの衝撃は抜けきっていない。
ガタイも違う、経験も違う、そもそも殴り倒してきた人数も違う。
勝利した数が違う……、何度もノボルと殴り合ってきたアラトは、だからこそ、負けるよりなにより侮られることを嫌った。
「はっ……、後悔すんなよ?」
勝つにせよ、負けるにせよ。王者という立場をかなぐり捨ててこうしてむき出しにして殴り合える。そんな存在は、実際にはアラトくらいだ。
ライバルというには物足りない。……仕方がない、もう少ししごいてやるか。
ノボルは、諦観が混じりながらもうれしそうな笑みをこぼし、再び拳を握りなおした。
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前回はこちら ● 「はぁ……はぁ……! だぁーっ、クソっ!!」 「はっ……!」 打ち合いは続く。だが、後半は完全に手加減したノボルがふらつくアラトをサンドバックにし続けるばかり。 手ごたえはあっても、ノボルは全くダメージを気にした様子はない。逆に、相手のパンチは油断したなら一気に意識を刈り取られるほど...
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