前回はこちら

前回はこちら ● 「はぁ……はぁ……!」 ドガ……ッ! バキ……ッ! 性器を振り乱しながらも、ノボルの猛攻を必死に耐えるアラト。だが勝負はすでに、防戦一方を通り越して、リンチそのものだ。 腫れた頬や潰れた腹筋で強烈な拳を受け続けながら……、かろうじて拳を持ち上げ、構え続ける。 「まだまだ地獄を味わいてぇらし...
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勝鬨を上げるノボルに、完成の熱も高まっている。ノボルがその力をふるい、勝つ雄々しい姿をかざしている。
そして、その力の前に屈しようとしている哀れな挑戦者。まさしく観客たちが観たかった対比が、狭いリングの上に完璧に体現されている。
「はぁ……はぁ……! クソ……、負け……ねぇ……!」
「はっ、まだやんのか? アラト……」
その巨体から容赦なく繰り出される拳や蹴り、その餌食になったアラトだが、必死に食い下がり、自分を甚振った隆々とした肉体に縋り付いてでも、負けまいと粘り続ける。
「最初っからテメェに勝ち目なんざなかったって、まだ気づかねぇらしいな?」
「はぁ……はぁ……!」
「テメェは負け役、ジョバーなんだよ! この俺の強さを引き立てるためのな!」
「……ふはっ、いい気になってんじゃ、ねぇぞ……!」
「…………あ?」
ノボルの胸に頬を寄せるアラトが、ふと言い放つ。ノボルは怪訝そうに返した。
「俺を呼んだ、つーことは……他のやつ呼んで負けんのが怖かったからだろ?」
「…………」
ふらつきながらも、膝に手をつき、ノボルを離れて立つ。アラトは笑みを浮かべており、露骨な挑発にノボルは逆に笑みを消す。
「はっ、そんなに、大事なイベントで、他のやつに負けんのが怖かったのか?」
「…………」
「ジョバーつって、予防線這ってたのもそのためかよ? だっせぇ」
「テメェ……、アラト……!!」
挑発だというのはわかっている。だが、勝ちを確信しきった今、アラトが自分の思い通りにならないのも不愉快であり……、何より、ここいらでアラトを許してやろうと考えていた手前でもあった。
「オラァ……、まだまだ俺ぁやれんぞ……、続けようぜ、ビビりのでくの坊がよ……!」
「マジで、死にてぇらしいな……!?」
いったいどこに余裕があるのか。アラトはくいと、かかって来いと言わんばかりの笑みをにんまり浮かべ、グローブを振ってくる。
なんだかんだと、アラトも可愛い後輩になりつつある。そんならとの生意気な態度と挑発に、ノボルの怒りはまた再燃する。
「……オラァァァァァァッ!! アラトぉぉっ!!」
「……こいやぁぁっ! ノボルっ!!!」
ノボルが拳を握り、迫る。アラトは倒れ掛かるように……、ノボルにまた、殴り掛かった。
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前回はこちら ● アラトの挑発、それがノボルにとってのトリガーとなった。 「フンッ!」 「ぐぉぉぉぉっ!?」 ドガッ! バキッ! グボッ! グボォォォォォォォッ! ドゴォォォォォオオオッ! 「オラァッ!! 死に晒せやコラァッ!!」 「はぁ……はぁ……! っらぁぁぁっ!!」 再燃したノボルの勢いはすさ...
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