裕太は兄の裕樹が誰よりも好きだった。
裕太にとって兄の裕樹は誰よりも優しく、可愛い存在であった。
【玄関】
裕太「兄ちゃん! お帰り~!」
学校から帰った兄の胸に早速裕太は飛び込む。
裕樹「おっと、ただいま、裕太、相変わらず甘えん坊だね」
兄の裕樹は微笑んで、裕太の頭を撫でる。
裕太(兄ちゃん、可愛い……)
自分よりも頭数個分大きい兄に抱き着いたままうっとりとする。
事実兄の裕樹は学校でも評判の優等生、美少年で老若男女問わず人気者であった。
成績もよく、誰に対しても優しい美少年。
そんな兄を弟の裕太は自慢であった。
裕太「兄ちゃん、ダン○ンロンパ一緒にやろう!」
裕樹「おっけー、手を洗って来るから待っててね」
裕太「うん」
【部屋】
裕樹「裕太、お待たせ、ダン○ンロンパやってるの?」
裕太「うん、でも難しくてわからないよ、クライマックス推理難しい……」
裕樹「どれどれ……」
お互いの学校が終わった後、いつも二人は兄弟仲良くと遊ぶ。
ゲームをしたり、アニメを見たり、おやつを一緒に作って食べたり等。
【真っ暗】
ひとしきり遊んだ後、夕ご飯を食べて、また二人仲良く一緒にお風呂に入る。
【お風呂】
裕太「ふあ~、やっぱりお風呂は青リンゴの香りだよねー」
裕樹「はは、裕太は入浴剤の通だね」
裕太「まーねー」
裕樹は湯船から上がり、身体を洗い始める。
裕太はドキッとする。
裕太(兄ちゃんのちんちんだ……)
兄の性器は裕太にとって刺激の強いものであった。
可愛らしい兄だが、年相応に成長している。
年相応に生え揃った陰毛に裕太とは少し形の違う性器。
裕太よりも大人の性器。
裕太(……変な気持ちになっちゃう……)
裕太(……ふわ~)
裕太は目の前がぐるぐると回った。
【部屋】
裕樹「裕太っ……裕太っ」
裕太「ふあっ……?」
裕樹「あっ、裕太大丈夫?」
裕太「あれ、僕は……?」
裕樹「お風呂でのぼせちゃったみたいだね……」
裕太「あっそっか……」
裕樹「ほら、スポーツドリンク」
裕太「うん……」
渡されたジュースを一気に飲み干すと裕樹はほっと胸を撫でおろした。
裕樹「はぁ、びっくりしたよ」
裕太「ご、ごめんなさい……」
裕樹「うん、気にしなくていいよ、少し早いけど、もう休みな」
裕太「うん、ありがとう……」
裕樹は優しいなと思いつつ裕太はそのまま眠りについた。
【夜部屋】
裕太「……」
裕太「ん……?」
裕太(……寝ちゃってたんだ)
裕太(もう夜中だ……)
裕太(のどかわいたな~)
【台所】
裕太「ふ~、生き返った~」
裕太「ぷーのオレンジジュースがあってよかった~」
【部屋の前】
「あんっ、あんっ…」
兄の裕樹の部屋から女性の声がする。
裕太「……?」
裕太(テレビの音……?)
裕太(兄ちゃんまだ起きてるのかな?)
兄の裕樹の部屋から漏れる音はテレビ番組にしてはなにか卑猥であった。
裕太はそっとドアの開ける。
DVDの音「あんっ、そこっ…あん…」
裕樹「んっ…んっ……」
裕太「えっ…?」
裕太は目を疑った。
兄はベットの上に座り目の前のパソコンを凝視しながら、自身の性器を握っていた。
パソコンから女性の卑猥な声が伝わってくる。
そしてベット周辺にはエッチなDVDのパッケージらしきものが置いてある。
裕太(兄ちゃんがエッチなDVD観てる……)
兄の裕樹はそのDVDを観ながら、大きくそそり勃った性器を上下に弄っている。
裕太(……)
裕太は衝撃を受けた。
いつも弟に見せる表情とは違うとろとろとしていて時折切なげな表情。
大きくなり濃いピンクの亀頭も全て露わになった性器。
年相応に生え揃った陰毛。
発情した裕樹の性器は裕太にとって刺激の強いものであった。
裕太(す、すぐに部屋に戻らなちゃっ……)
この光景を見る事はいくら自分でも、いや自分だからこそ絶対に見てはいけないと裕太は感じた。
しかし視線は裕樹から外せないでいた。
身体も目の前の刺激的な光景に圧倒され動くことを忘れていた。
裕太(……)
DVDの音「あんっ、そこっ…きもちいいっ…」
裕樹「んっ…はっ……」
パソコンに映る卑猥な映像に熱中しているためか裕太に見られている事も気づかず裕樹はオナニーに熱中している。
普段の優しく純粋な美少年、自慢の兄、そんな兄が今目の前でオナニーをしている。
裕樹「……んんっ…んっ…」
苦しそうで切なそうな高い喘ぎが時折響く。
裕太(……苦しそう)
普段見る事のできない兄の姿に慈しみの心とどきどきした興奮の心が混ざり合った不思議な気持ちになった。
裕樹「……んんっ…んっ…んんっ…」
次第に手の動きが激しくなっていく。
それと同時に切なげで幸福感に満ちた表情に変貌していく。
裕樹「…くっ…んんっ……」
裕樹は泣きそうな表情になりながらつい高い喘ぎを漏らしてしまう。
DVDの音「あんっ、あんっ…そこに入れてっ!」
裕樹「んんっ…んんっ…んんっ…ふっ…」
抑えられない欲望の昂ぶりを象徴する大きく膨張させた性器。
包皮が剥け切りすべてが露わになった亀頭は厭らしく艶めく。
純粋な美少年が顔を火照らせながら、必死さの中に絶妙に混ざる艶めかしい表情をしながらその性器を激しく扱く。
すっかり荒い吐息に混じってたまに漏らしてしまう艶めいた声。
全てが裕太の知る優しく純粋な普段の裕樹とは違う姿であった。
裕樹「ふっ…くっ…ううっ…」
射精が近いのか、一際高い唸り声を漏らし、手の動き、表情に力が入る。
その後―――
裕樹「んんぅっ!!ぅくっ!…っうぁっ!」
裕樹の亀頭の先からどくんどくんと白い液体が飛び散った。
【自分の部屋】
裕太(兄ちゃん、泣きそうな顔しながらちんちん弄ってた……)
裕太のドキドキは止まらなかった。
性器を弄るオナニーという行為、裕太にはまだ少しよくわからなかった。
しかし、それは決しては見てはいけないものだとは理解できた。
その背徳感に裕太は密かに興奮していた。