美織がトイレから帰ってきた後、その後数十分はおしゃべりが続いたが、今は話せる話題が出尽くしたため、3人は部屋でダラダラ過ごした。 美織は沈黙する部屋をまた盛り上げようと
「そういえば鎌田ちゃんのお家ってすごく広いんだね! 東京じゃあこんな広い家に住んでるお友達なんていなかったよ」
巴もこの話題に乗り
「そうそう! 大きいよね~ こんなに廊下を歩く家なんて初めてよ~ 離れにあったお家も含めて何LDKあるのかな?」
亜月は自分の家にはあまり詳しくなく、少し考え込み
「うぅーーん・・・ 何LDKっていっても、そーゆーのよくわからないなぁー。 広い広いって言うけど、生まれた時から住んでるから2人とは感覚が違うのかな? 宮目ちゃんの家もこんな感じだよ。 家の形は違うけど」
かやぶきトタン屋根の大屋敷に住んでる鎌田家、木造2階建ての大屋敷に住んでる宮目家・・・ 巴・美織・亜月及び学校のクラスメートにはあまり知られてないが、この2つの家系はこの地域のプチ地主でそれなりの裕福層でもある。 亜月は逆に2人の家を聞き
「そういえば美織ちゃんはどんな家に住んでるの? 巴さんはあの最近3丁目にできた新築2階建てのダイワハウスに住んでるんだよね」
巴は困惑しながら驚き
「ええ、そうよ~。 えっと話したことあったっけ?」
というと亜月は苦笑しながら
「田舎は情報が早いからね・・・。 木の枠作る前に誰が越してくるのかなって、このあたりで結構話題になったんだよ。 美織の家はわかんないな・・・ どんな家に住んでるの?」
と聞かれたので美織は
「私の家はこの地域にある昔ながらの家で、古い平屋建てかな・・・。 何LDKかは私もよくわからないけど、でも前住んでたマンションよりも断然広いってのは確かかな」
白川さんは意外そうに
「そうなんだ~。 私も東京からここに引っ越した時、今の家がすごく広く感じたわ~。 じゃあ田舎ならではで結構広い家なの?」
美織は首を横に振ると
「たぶん巴さんの思ってるような家じゃないよ。 広さは何LDKってのもよくわからないから・・・ わかりやすーく言うと、サザエさんの家をもうちょっと広くしたような家、かな。 アハハ!」
巴さんも笑いながら
「LDKで話すよりそのほうがわかりやすいわね~。 うふふ!」
亜月は不思議そうに、だがちょっと言いづらそうに2人に対してこんな質問をした。
「ねぇ、ちょっと失礼かもしれないけど・・・ 2人の住んでる家って、私から見たら小さい方なんだけど、越してくる前はその家より小さいお家だったって事だよね? ちなみにどんな家だったの?」
2人は特に不快になることもなく、巴は
「そうね〜、東京の千住に住んでた頃は戸建てじゃなくて、3LDKのマンションに住んでたのよ〜。 ここに越してくる前は特に狭いと思ったことはないけど、今思うとちょっと狭く感じるね」
美織は懐かしむように
「私も似た感じの所に住んでたよ。 浅草のタワマンは3LDKくらいで、今の家からすると結構狭いね。 住んでた時はこれが当たり前だと思ったけど・・・」
巴さんはタワマンという発言に興味津々になり
「浅草のタワマン!? 美織ちゃんのお家って結構お金持ちなの~? それでタワマンってさ、やっぱ景色とか良いの? 何階に住んでたの? 住み心地はどうだったの~?」
美織は質問されて事を一つ一つ丁寧に
「お金持ちかはわからないけど、まあ、お小遣いは他の子とちょっと少なめだったかな。 景色はー、生まれた時からタワマンに住んでたから、良いか悪いかはよくわかんなかったかな。 住んでたタワマンは21階建てで、私が住んでたところは14階。 あと、住み心地は住む分には良かったけど、地上に出るまでがめんどくさくて大変だったよ」
亜月は頭に?を浮かべながら
「地上に出るまでがめんどくさい? どーゆー意味?」
巴さんは意味が分かったみたいで
「あ~、タワマン住みじゃないけど、私も8階マンションの3階に住んでたからなんとなくわかるわ~。 エレベーター来るの待つより、自分で階段上り下りする方が早いのよね〜」
美織は苦笑しながら
「それそれ! 私も3階なら階段使うんだけど、住んでたタワマンは21階建てなのにエレベーターが2個しかなくて、朝の通学時間に出たらもう地上に降りるまで遅くて遅くて・・・ 階数ごとに止まったり、いっぱいで乗れないなんて珍しくなかったよ」
巴は同情しながら話を聞き
「うわぁ、じゃあ大変だったでしょ~? 14階じゃあ階段ってわけにもいかないし~」
美織は懐かしむように苦笑し
「そうそう! 早めに出ないと遅刻しちゃうし、エレベーターのせいで遅刻しましたー! なんて先生に言ってもダメだし・・・」
亜月は奇怪そうな顔をしながら
「うわぁ・・・ 確か東京って人口が増えすぎて住む土地がないから、タワマンとかドカドカ建ってるんでしょう? 何でそこまでして東京に住みたがるのかなー・・・」
美織「たぶん交通の便も豊富だし、いろんな店がいっぱいあって賑やかじゃないからかな・・・」
巴「田舎は遠出するときは車だけど、都会は電車とバスで十分だったよね。 電車なんか遅くても10分に2本は来たし、美味しいお店もいっぱいあったし便利だから集まるんだろうね」
亜月は東京出身者の2人をうらやむような眼差しで
「やっぱそうだよねー! ここは店も遊ぶところも何にもなくて、畑と山しかないもん。 私、将来絶対に東京の大学に行って、東京の会社に就職するんだ! 美織と巴さんは進学か就職とかでまた東京に行くんでしょ?」
巴と美織は苦笑しながら
美織「いやぁ・・・ そこまで未来の事は、まだわからないかな」
巴「そうねぇ~、私も今は水湧高校の受験で忙しいから、それはもうちょっと後の話かな~。 亜月ちゃんは東京に行ったらどの辺りに住みたいの?」
亜月は目を輝かせながら
「うん! やっぱ東京に住むなら渋谷がいいよね! 吉祥寺も捨てがたかったけど、やっぱ立地の良い渋谷だよねー。 渋谷の戸建ては流石に厳しいから、マンション住みだね。 ワンルームは狭すぎるから、やっぱり2LDKはほしいよねー、友達数人とお泊り会なんかして、にぎやかに暮らしたいからねー。 渋谷だったら買い物も大学もetc」
東京出身の美織と巴は、亜月の発言中に困惑しながらコソコソ話で
美織「渋谷って・・・ あの、109のある渋谷の事ですよね?」
巴「まあ、話の流れ的に言ってそうだと思う・・・」
この2人は東京の不動産事情に詳しいわけではないが、渋谷と言う町がどのような場所かは知っていた。 亜月の話はようやく終わり間際になり
「etcで、素敵な公園もいっぱいあるし! 美織も巴さんも東京に来たら必ず、私の家に遊びに来てね! ウフフ!」
巴「そ、そうだね・・・ も、もしかしてその話・・・! 両親に話して了承えた・・・ とか?!」
巴は恐る恐る聞いてみたが、了承していたら鎌田家は相当富豪な一家である・・・ この家の規模を考えたらもしやと思って巴は聞いてみた。 美織も恐る恐る耳を傾けると、亜月は
「話してないよ。 でも前に兄貴が両親にね、東京の大学に進学したいって言った事があったけど、親は学費は出すけど生活費は自分で稼ぎなさいってさ・・・。 私も東京の大学行くんだったらバイトも探さないとねー」
巴「あー、そうなんだ・・・。 でも、東京に住むって夢があっていいよね! うん!」
美織「じゃあ、渋谷で暮らすにはバイトも頑張んないとねー。 アハハ・・・」(渋谷の2LDKマンションで暮らせるほど稼がなきゃいけないバイトってなんだろ?)
3人は大いに東京の話題で盛り上がった。 そして、亜月が渋谷区に住むための費用と物件を知るのは、まだずっと先の事であった・・・。
・・・
・・・・・・
そして3時を回った頃、ついに会話がつきてしまった・・・。 まだ帰るには時間があるので、3人は何かおしゃべり以外で楽しめるような娯楽がないかと思案していた。 そして、3人が次にとった行動は、亜月の提案で兄貴(総司)の部屋に向かっていた! だが、これは別に総司に用があるわけではなく、兄貴がコレクションとして所有してるゲーム機の一つを借りようと、そこへ向かっていた。 兄貴は萌えヲタでもあるが、ゲームヲタ・ゲームコレクターとしても家族の間では有名で、据え置き機も最新ゲームからレトロゲームまで複数ダブって所有しており、ゲームソフトの数に至ってはその比ではなく、部屋を一つ占領するくらいレトロから最新物まで保有してるらしい。 亜月はその一つのゲーム機と数本のソフトを借り、3人で楽しくゲームをしようと提案したのだ。 美織と巴は亜月の強い提案に若干押された感じて了承し、3人とも靴下で渡り廊下を渡った。
・・・
一方その頃、総司の部屋では
「うおぉぉ・・・! これは初代マニキュア、チョコレート騎士クルミン! 1/7フィギュアじゃないかー!? 初代の放送終わり頃の01年代、大きなお友達向けに限定100体まで作られて、女児向けアニメなのにパンツもとい、その割れ目の細部まで作り込まれたという伝説のフィギュアじゃないかー!? 当時の価格は22000円という強気価格だが、それでも速完売したという・・・ まさかメルカリでお目に掛かるとは思わなかった・・・」
総司は有り余る興奮を押さえながら、値段を確かめると
「66000円・・・ そうだよなぁ。 こんな伝説のフィギュアが安めに売ってるわけがないよなぁ・・・。 ほしいけど今貯金してるし、先月に栗花落カナヲちゃんの劇場版限定フィギュア18000円のやつ買っちゃったからなぁ・・・。 ここは我慢といきたいところだが、今ここで見逃したらもう二度と手にいれる事ができんかもしれん! ・・・状態はどうなんだ? 箱から出してるのがちょいマイナスだけど、パンツのディテールが当時のままだったら、ムフ、ムフフフフ!」
ガラガラガラ! バン!!
「兄貴ー入るよー! 今からテレビゲームで遊びたいから、ちょっとだけゲーム貸してー!」
総司はいやらしくにやけながらパソコンを見ていると突如、亜月の訪問で心臓が止まるくらいドキッとし、総司は慌てて画面を消し
「ブッフォォ! こぉらぁ亜月ぃ! 開けるときはノックするか、声かけるかしろっていつもいつも言ってるだろ! まったくいい加減にしろ! 家族でもTPOというのをだなーetc」
亜月は、はいはいという表情をしながら
「入る前に入るよーって言ったじゃん」
「早いんだよ! ドア開ける前に言えよ! こっちにも準備があるんだ!」
「わかったわかった! どうせエロサイトでも見てたんでしょ? そんなので騒ぐほど子供じゃないって」
「いやいや、エロサイトじゃないし・・・ て、それはともかく何しに来たんだよ」
「何か暇だからさー、ゲーム機とソフト数本貸してくれない? 居間でするから」
「だーかーら! 毎回言ってるがこれは遊ぶためのゲームじゃなく、俺の立派なコレクションなんだ! ついでに言っておくが、いつもいつもコレクション棚からゲーム持ち去るのもやめろ! 何がなくなったかってすぐにわかるんだからな!」
亜月はめんどくさそうに
「いや、それ、私じゃないから。 なんか麦が部屋でピコピコやってたからそれでしょ。 てか! なんでゲーム機が2個も3個もあるのに、全部やれないゲームってどーゆーこと!? コレクションっていうかただ乱雑にゲームが置かれてるだけじゃない!」
総司は亜月を苦笑しながら見下すように
「ふ・・・ 女にはわからない世界だよ。 吾輩は娯楽じゃなく、人類の歴史としてゲームを収集してるのさ! この崇高な意味を理解してないから、ゲームを娯楽としてしかみなんだろうねぇ・・・。 さ、帰った帰った!」
亜月は総司の発言にあきれながら
「は? ゲーム機が人類の歴史・・・? バッカじゃないの」
と、そこに巴と美織が総司の部屋に入ってきて、美織が申し訳なさそうに
「亜月ちゃん亜月ちゃん! お兄さんに悪いからいいよいいよ! ゲームじゃなくて、何か他のことして遊ぼ!」
巴も美織のように
「アハハ・・・ そうね〜。 お兄さんがそう言ったなら、無理に借りようとしちゃあダメよね。 また違う遊びを考えましょ〜」
総司は2人が部屋に入ってくると、バツが悪そうに
「え・・・? おいおい亜月! 部屋の前にお客さんがいるならそう言えよ! てっきりお前一人だけだと、思っただろ・・・!」
亜月は意地の悪そうな苦笑をしながら
「私が一人だけだったら何よー。 ふーん、美織と巴さんになら貸してくれるわけー?」
総司は焦りながら
「ちがっ! いや、あのなっ! お、お、お前はゲームを乱暴に扱うからダメなんだ! 別に巴さん達にはダメとは言っとらん!」
亜月が兄貴に喋りかけようとした時、美織が大きな声で
美織「うわぁー! 懐かしい! このフィギュア、マニキュアのルルちゃんだよね? 小1の時、日曜の朝にやってたの毎週見てたなぁー」
巴「これは機動戦士バンナム? ここにあるの全部そうじゃない!? すごい、全作品のバンナムが揃ってるじゃない・・・ これ、全部総司君が集めたの!?」
美織と巴はいつの間にか総司の部屋奥に入り込み、無数に並べてあるガラス棚の中に陳列された美少女フィギュアやロボットフィギュアを見るのに夢中になった。 興味津々の巴に総司は照れながら
「うん・・・ ほぼ全部自分で集めたやつだよ」
巴は驚きながら
「すごーい! これ全部集めるのに幾らお金使ったの!?」
美織も興味津々で
「ついでにケースにあるフィギュアって細部まで作り込まれてて、安物じゃないですよね? これ一体幾らくらいするんですか?」
総司はちょっと誇らしそうに照れながら
「ま、まあ新品中古含めて平均値7000円位かな・・・ うん。 全部集めた金額は一体7000円くらいと考えると・・・ まあ、ケースにあるぶんの金額ってところかな?」
美織と巴はまた驚き
美織「ええー!? それはつまり、ざっと30万は軽く使ってるってことだよね・・・ いつから集めたんですか? フィギュアはお小遣いから買ったんですか?」
巴「失礼かも知れないけど、総司君のお小遣いって月幾らくらい貰ってるの?」
総司は自慢げにかといって、謙遜を意識しながら
「お小遣いは月5000円くらいかな。 あと、まあ色々バイトとか少々・・・ かな。 フィギュアを買い始めたのは小学校高学年辺りから始めた気がする」
美織「す、すごい・・・! でも、お小遣いとバイトだけでこんなに揃えられるもんなんですか?」
巴「バイトってなんのバイト・・・? 総司君ってまだ中学3年生よね? 新聞配達でもしてるの? それとも親の手伝い?」
総司は自慢げな表情で、多少言いづらそうに
「う、うん。 まあ、そんなところかな・・・。 小遣いだけじゃあ、これほど集めるのは無理だからね」
すると亜月が腕を組みながら
「ふーん、バイトねぇ・・・ 兄貴って肉体労働とか大嫌いだから2人の思ってるバイトとは違うよ。 いつもyoutubeでアニメの女の子を使ってetc」
亜月の発言に総司は慌てて制止し
「だぁーー!! 亜月!余計な事言うんじゃない! ・・・あ、まあ、バイトとは言わんよね、軽くyoutubeをやっててそれを小遣いの足しにしてるって感じかな・・・ ハハハ」
美織と巴は再び驚きながら
美織「え!? youtubeやってるって、いわゆるyoutuberってやつですか!? すごい! 身近でyoutuberをやってる人なんて初めて見た!」
巴「総司君youtuberなの!? あの、ブンブンハローyoutube! て言ってる人みたいなことをやってるの?!」
総司「ま、まあ、それに近い感じの事をやってるよ・・・」
美織「すごい・・・ 私なんかyoutuberなんて絶対できないよ。 ましてお金を稼ぐなんて・・・」
巴「コレクション収集の足しにしてるって言ったでしょ~。 それって、youtubeで相当稼いでるって事よね~。 ねえねえ!どんなチャンネルなの~? 私も見てみたいわ~」
美織「あ! そのチャンネル私も気になる!」
亜月「両親が心配して言ってたけど、アニメの違法UPとかして稼いでないでしょうね? 警察に捕まるようなことだけはやめてよね!」
亜月の発言に総司はきっぱり否定し
「そ、そんなことするわけないだろ! こちとら通報する側じゃい! ・・・とまあ、長話になったけど、ゲーム機とソフトを借りるのはいいけど、確か居間のテレビは壊れてただろ? どこでゲームやるつもりだよ?」
亜月は、あ!? と何かを思い出したように
「そうだった・・・。 居間のテレビ、前は叩けばついたけど、今はうんともすんともしなくなったんだっけ? おじいいちゃんとおばあちゃんの部屋にもテレビあるけど、そこでするのは・・・ ねぇ」
美織「あー、そうなんだ・・・。 なんか残念だけど、他のことして遊ぼうか?」
巴「そうね~。 ゲームを貸してもらってもテレビがないんじゃね~・・・。 ごめんね総司君、勝手に部屋に押しかけて」
すると総司は
「いや、楽しかったよ。 あとさ! 居間のテレビが使えないけど、こっちの部屋のテレビは使えるよ。 もし俺の部屋でよかったらだけど・・・」
その発言を聞いた3人は
美織「え!? いいんですか!? ありがとうございます!」
巴「あら~、総司君優しいのね~、じゃあお言葉に甘えてここでゲームして遊びましょうか~」
亜月「やった! 流石兄貴!」
総司「うん、で、ゲームは何プレイするの?」
ここで3人は「「「あ・・・」」」と発言した。 正直3人は楽しいゲームなら何でもよく、これがやりたいといったゲームはなかった。 3人の反応に総司は苦笑しながら
「いやいや、そこは考えとけよ」
亜月「で、2人はなにやる? 私はみんなで遊べるゲームならなんでもいけど・・・」
美織と巴はゲーム機やソフトが無秩序に置かれた部屋に行くと
美織「アハハ・・・ ほんとすごい数のソフトとゲーム機だね・・・。 これも全部総司さんが集めたんですか?」
総司「うん。 まあ、ゲームはフィギュアと違って、中古は安くて集めやすいからね」
巴はしゃがみ込み、無造作に散らばってるカセットの一つに手を取ると
「うーーん・・・ やりたいゲームかぁ・・・。 こんなにたくさんあると何で遊ぶか迷っちゃうわね〜。 あ! じゃあ、総司君におすすめのゲーム選んでもらおうかな! ウフフ」
総司「え? お、俺が選ぶの!? なるほど・・・ そうだな・・・ それなら・・・」
総司は部屋の隅っこにあるゲームが乱雑に置かれた箇所に行き、そこへ入り込むとがさごそとソフトを漁りはじめ
「じゃあ、このニンテンドー64のマリオパーティ2でもどうかな? ちょっと古いけどパーティーゲームの王道だよ。 みんなでワイワイ楽しくやるんだったらこれ以外にはないと思うね」
巴「あ! そのゲーム知ってるわ~。 懐かしい~。 家族でwii版をプレイしたこともあったわ~」
・・・
そして、総司は電源ケーブルとテレビケーブルとコントローラを手慣れた手つきで設置して繋げると、ゲームが始まった。 美織と巴は4人で遊ぶゲームなので、総司にもゲームに参加しませんかと誘い、総司は特に断る理由もなかったので一緒に遊び始めた。 キャラクターを選択し、サイコロを振る順番を決め、プレイして早速数分足らずで4人は大いに盛り上がり、時間を忘れて熱中した。 ミニゲーム・トラップ・アイテムを駆使し相手を打ち負かしたり蹴落としたり、総司の部屋は4人の歓声・悲鳴・笑いに包まれた。 そして、スタートから終わりまでの40分前後、時間を忘れるほどプレイした4人だった。 エンディングが終わると順位は決まり、1位が総司、2位が巴、3位が美織、4位が亜月と決まり、1位と2位の差はほんのわずかの差だったが、3位と4位は上位との勝利ポイントが凄まじいほどの格差があった。
総司「巴さんすごくうまかったけど、ほんとに素人ですか!? プロ顔負けの操作でしたよ!?」
巴「え? そう? 昔にちょろっとやっただけよ? 今でもゲームやってるから得意ってのもあるかもね~」
美織「いやー、2人ともうますぎますよ! 私と亜月ちゃんなんか手も足も出ませんでしたよ! ミニゲームも全然勝てなかったし」
亜月「ほんとよね・・・ プロのゲーマーと張り合えるくらいのレベルよ。 コインすらまともに集められなかったわ・・・」
美織「じゃあ、もう一戦やりませんか? なんだか私コツ掴んできた気がします!」
亜月「私も次はもっと良い成績のこせそう! じゃあ次はこのSFステージ選んでみようよ! んで、次のキャラはヨッシーにしてみよ!」
すると巴は「よいしょ・・・」と言って立ち上がり
「みんなごめんね。 私ちょっとトイレに行ってくるね・・・」
と言いながら部屋の襖を開け、廊下へ出ると、亜月が
「ああ、トイレ使うんなら母屋のトイレ使った方がいいよ。 ここのトイレは・・・ て、行っちゃった」
巴は部屋を出るとき亜月ちゃんが何か言ってるような気がしたが、正直今はそれどころじゃなかった・・・。 猛烈な腹痛がゲーム中盤に襲い、今までずっと腸に溜まったオナラと便意を我慢していたのだ。 廊下を急いで歩いてると、ガラス戸に白ペンキでトイレと書かれてる戸があった。 ここは先ほど美織が使用したトイレで、巴はそのガラス戸を開け、青色のスリッパを履き、一直線に個室へ走って
バタン! カチッ
と、ドアを閉めた。 巴は和式便器にまたがりながら
(へぇ~・・・ 一般家庭の和式トイレなんて初めて見た・・・。 建造から結構年数が経ってるのかしら~・・・)
そんな事を思いながら灰色のスカートを丁寧に巻き、パンツを下げ、和式トイレに安産型の大きな尻を落とした。 もし和式便器に人格があったら、そのお尻の大きさにびっくりしただろう。 和式トイレにお尻を突き出したことで、腸と肛門が刺激されたのか、今まで我慢していたお腹のガスが一気に
ブゥボゥゥ!! ブ、ブブゥゥーー! ブー!
と巴の意思と関係なく、消化器官は派手に放出させた。
巴は顔を赤くしながら
(やだ・・・! またすごいオナラしちゃった・・・ 部屋のみんなに聞こえなかったよね!?)
そして、先程のオナラの合図で、腸にに鎮座していた大きな一本糞が、肛門めがけて這い出てきた! 巴は小さく色っぽい息み声をあげながら
「ウゥッ・・・ ウゥ〜ン・・・ ハァ・・・ フゥン!」
缶コーヒーと同じくらいの太さであろう一本糞が、巴の肛門口に到達すると、強引に粘膜をこじ開け、外界に飛び出した。 そのすさまじい臭気はあっというまに個室を充満させ、トイレ全体を排便臭で侵略する勢いだった。
(臭すぎるよ〜! お願いだから今は誰もトイレに来ないで〜!)
だが、そんな事を思ってはいても排泄衝動は抑えられるはずもなく、巴は力いっぱいお腹に圧をかけ、腸に溜まった異物を吐き出した。
メリメリメリッ・・・ と太い一本糞は、蛇のように肛門口を広げながら、トイレの水溜りめがけて降下していった。 コーヒー缶2個分の糞を排泄すると、重さで肛門から数センチのところでウンコが千切れ、
ベチャッ
と、激しく落下した。 巴は一仕事終えたように
「ンアァァァ~♡ ハァ、ハァ、ホ・・・♡」
肛門にへばりついたウンコを、キュッとお尻を絞り、お団子のようなウンコがはかなく落下すると、膀胱に溜まった尿が
ブシャアアァァァァーーー!
と放水された。 巴は表情を和らげ
「ふぅ~・・・」
溜息をつくと、トイレットペーパーを回しながら、放尿を終えた。 ペーパーで股間と肛門を拭いて立ち上がり、パンツを履きスカートを下ろすと、自分の出した糞の確認をした。 巴は和式トイレでウンコをすると、つい癖でやってしまう行動の1つだった。
(うん、とりあえず、今日も快便ね・・・ ウフフ)
何て恥ずかしくにやけながら、流すレバーを押し
ジャァアアア! ・・・ジャァアアア! ・・・ジャァアアア!
巴は自身の出した巨糞が、2回レバーを押しても少し排水溝の方へ押されるだけで、まさか流すことができないのかと相当焦ったが、3回目のレバーを押してようやく流れていくことを確認し、個室を出た。