ある月曜朝の朝礼での事だった。 担任の理子先生が今日はテンション高めで
「etcっという連絡事項がありましたので、十分注意してくださいねー。 では中学生組のみなさん、いよいよ来週の金曜日には、体育祭が始まりまーす! なので、今日からの体育の授業は体育祭に向けての練習を始めますね。 みんな1位目指して頑張りましょう! ちなみに、体育祭は強制参加でーす! 病気以外の欠席は認められませーん。 ですが体育祭はどうしてもって方や、その日はちょっとという方は後で職員室にて相談しに来てくださいねー。 まあ、体育の成績にも関わるので休むのは得策じゃないですけどね・・・。 とまあ、以上が今週の連絡事項でした。 今日も一日ケガなく過ごしましょう」
この朝礼を聞いた美織は
(体育祭・・・? うん、そうだよね。 学校だし遠足があるんだから体育祭だってあるよね・・・。 でも体育祭って中学生だけだよね? この人数で体育祭するの?)
美織はクラスの周りを見渡してみたが、どう考えたって人が少ない・・・。 クラスメート全員、小学生・中学生その親族合わせて参加したとしても、ささやかな体育祭にしかならない・・・ 盛り上がりに欠けるのではないか、と思った。 その事を昼食中にいつもの3人に話題に挙げると、亜月が先に
「あれ? あ、美織っちは知らないか・・・ 先生説明し忘れてたね。 うちの学校の体育祭は市の中心部にある水湧中学校ってとこと毎年一緒にやるんだよ」
巴も珍しそうに
「そうなのよね~ 私も初めは美織ちゃんと同じ事思ってたから~。 ここの体育祭はその中学校と合同でやるのよね~。 東京じゃあ考えられないけど~」
亜月は笑いながら
「小学生の運動会もそんなかんじでやるよ。 まあ、この学園だけの体育祭ってほぼ不可能だしね」
巴も笑いながら
「そうなったらいつもの体育の授業と変わらないわね~。 ウフフ」
美織は話を聞きながら
「へぇー! ここは他の中学校と体育祭するんだー・・・。 何か斬新で楽しそうだけど、他の学校の生徒とやるのは緊張するね」
そして、それからの体育の授業は体育祭のに向けての練習となった。 内容は徒競走などの個人種目、そして団体種目である。 個人種目はともかく、団体種目はムカデ競争というやつで、これがともかく難しかった。 男女ともに別れ、集団で縦に並んで密着し、足首と足首を紐で縛り、1、2と掛け声に合わせてゴールを目指すとい競技だが、練習中にも関わらずケガ人が続出した。 先頭は巴を始め三年組、後方は一年生組が中心となり、体育祭に向けて練習を続けていた。 練習が終わると、教室に戻り制服に着替える女子達は
女生徒2年「毎年これやるのほんと疲れるよね・・・。 今日も膝擦りむいちゃった」
女生徒3年「水湧中学毎年の伝統競技なんだって、嫌になるわ・・・」
ムカデ競争の生徒の評判は毎年悪い。 そして、さっそうと制服に着替えた亜月は美織の長髪に触れまじまじと見ていた。 美織は照れながら
「亜月ちゃんどしたの? 私の髪何か変?」
亜月は不思議そうに
「そういえば美織っちの髪って若干赤身が掛かってるよね。 もしかして染めてるとか?」
美織は首を横に降り
「ああ、それはね、私生まれつき若干赤毛なんだ。 えっと、そんなに気づくほど赤いとは思わなかったけど・・・」
亜月は驚いた顔をしながら
「へぇー! 美織ちゃんって赤毛のアンと同じ髪質なんだー! ほら、私ムカデで美織の後ろでしょ? 髪はほぼ黒色なんだけど、じっくり見るとうっすら赤身がかってるのに気づいちゃってさ」
するとそこに、着替え途中の大きな巨乳に大きなブラをつけた巴が話に加わり
「へぇー、そうだったんだ~。 いや私も何か美織ちゃんの髪はちょっと赤いなーて思ってたのよ~」
美織は恥ずかしそうに
「そうなんだー。 小学生の時、先生に少し赤いねって言われたけど、クラスメートは全然気づいてなかったよ・・・。 もしかしたら、年々赤色が濃くなってるのかな・・・ 将来染めないといけなくなったら困るなぁ」
そう美織が心配しながら言うと、亜月は笑顔で
「別に気になるような赤色じゃないから大丈夫だよ。 でも染めてないのに髪が赤色ってかっこいいよね! なんか憧れちゃう!」
亜月とは違い巴さんは心配そうに
「あー、美織ちゃんの心配わかるわ~。 ほら、日本人って髪の色は絶対に黒っていうか、そういう同調圧力っていうのが多少あるのよね~。 私も髪の色で先生に進路の時、ちょっとだけ心配されたわ~」
巴の発言に美織はちょっと首をかしげ数秒後、なるほど!という表情をし
「あ! 確かに巴さんの髪も黒と言うか若干グレーがかってますよね。 えっとそれは染めては無いんですよね?」
巴はもちろんと言わんばかりに
「うん。 美織ちゃんの髪と同じように、私の髪も少し黒の色素が薄いの~。 生まれつきなのよ~」
亜月は先ほどの巴の発言を疑問に思い
「ねぇ? 何で染めてもないのに進路に影響するの? だって自然の髪なんでしょ?」
巴は残念そうに
「そうよねぇ~・・・。 本当はそうでなくちゃいけないんだけど、さっき言ったように、髪の色は絶対黒っていう同調圧力があるって言ったじゃない? 高校によっては真っ黒に染めなくちゃい所もあるって進路の先生に聞いたから~。 そうなったら心配だなーっと思って~」
美織も同調しながら
「あ! それニュースかなんかで聞いたことあります! ちょっと髪の色が違うからって、染めるのはやりすぎですよねー」
亜月は怒りながら
「えー!? ひっどーい! 自然の髪なのになんで染めなきゃいけないのー!?」
巴は慌てて説明し
「ううん! 別にその高校が特殊だっただけで、大体普通の小中高は、自然の髪だっていう証明書を出せばいいみたいだよ。 私は出したことないけど・・・」
亜月は考えながら
「ふーん、普通の髪の毛で茶色とか赤とかグレーとか、かっこいいけど生きる上じゃあ不便だね」
美織「そうだね。 普通が一番だよ」
巴「そうよね~、人によっては好きこのんで髪をいろんな色にしたがるけど、日本人は色付きの髪は似合わないわぁ~、黒が一番しっくりくるわ~」
亜月はにこやかに
「えー、そうかなぁ。 私は大人になればもっと明るい茶色とかに染める予定だけど、朝起きたら髪が金髪にでもなってないかなぁ! そーなっちゃったら自然で染まったんだから仕方ないよね! うふふ!」
2人は笑いながら
美織「き、金髪!? 流石に金髪に染まっちゃったら私は困るなぁー」
巴「金髪ねぇ・・・ どっちかと言うと亜月ちゃんは紫って感じがするわ~」
美織「あ! わかります! 紫の髪ってなんとなく亜月ちゃんって感じしますよね」
亜月は自身の髪の色を選定され、微妙な顔になり
「えぇー・・・ 紫ってなんか悪役の髪みたいでやだー・・・ てか何で紫?」
そんなくだらない会話をしながら、着替えの時間はあっという間に過ぎた。 ふと美織はこう思った・・・ 巴さんも亜月ちゃんもパッと見黒色の髪だが、もしアニメ調の萌えアニメ風にでもなったら、赤やグレーや紫など色鮮やかなキャラクターとして描かれているだろう。 なんて思ってたらちょっと可笑しくなり、一人でクスクスと笑った美織だった。
・・・
・・・・・・
そして体育祭当日の早朝! 早起きをし体育着で通学した中学生一同は、通学バッグを背負い、水湧中学へ向かうため遠足で使ったバスに乗り込んだ。 水湧中学校は水湧市中心街の住宅地に位置し、ここから車で40分くらいの所にある。
・・・バスを走らせて40分、山を抜けマンションや住宅が立ち並んだ所にたたずむのが、水湧中学校である。 バスはそこに着き、生徒一同はバスを降り、校庭に着いた・・・ 校庭にはすでに多くの水湧中学生が整列しており、校長の挨拶を待つだけだった。
美織「それにしても・・・ 校庭広すぎない!?」
亜月「え? 校庭ってみんなこんなもんじゃないの?」
巴「東京の学校の校庭って結構狭いのよ~。 でも、水湧学園の校庭も広かったけど、ここの校庭も広いわね~」
田舎の学校あるあるで、地方市街の学校の校庭はやたら広い・・・ ここもおそらく、一周400M走はできるであろう広さで、ムカデ競争はここを一周するのだ。 水湧学園の生徒と先生は、特に指示がなかったため、整列していた生徒の後ろに並んだ。 水湧中学の生徒がこちらの存在に気付くと
「あ、水湧学園の生徒さん!? 今日一日よろしくねー!」
「よろしくー!」
美織「あ、こちらこそよろしくお願いします!」
巴「よろしくね~」
その数十秒後に校長先生の挨拶が始まり、選手宣誓が始まると、ラジオ体操が始まった。 それが終わると各自持ち場に戻り、競技の始まりを待った。
・・・
亜月「やっぱ水湧中心部の中学校は違うね! 生徒がいっぱいだよー! この人たちみんな中学生なんでしょー!」
美織「うん、これが普通の学校で私達の学校が特殊なんだよね・・・ アハハ」
巴「そうね・・・。 水湧学園の小学生と中学生が同じクラスっていうのが普通じゃないのよね・・・ 転校してきた初日は何ここ?って思ったものよ~」
そんな会話をしていた矢先、先生と水湧中学校の先生から説明があり、この水湧中学校の1・2・3年生合わせて全クラス4組、ここの体育祭は運動会伝統の赤組白組という競い合い方で、1・2組は赤組、3・4組は白組という感じで組み分けている。 そして、水湧学園の生徒は白組に組み込まれることになり、白色のハチマキを渡された。
午前中の競技は個人種目で、100M競争や障害物競走や借り物競争と言った感じで、水湧学園の生徒の成績はまずまずといった感じで、目立った負けはなかった。 やはり田舎生徒は通学・遊び・家事手伝い、どれをとっても町の子供とは運動量が違い、白組の勝利に多少貢献した。
・・・
そして昼食時間、みんな揃って和気あいあいと食べ、3人もおしゃべりしながら食べ合った。
亜月「あれ、そういえばムカデ競争って学年別クラス同士で競うんでしょ? 私達は全員学年違うのに何で参加できるの?」
巴「その事いつかの朝礼で話してけど、私達は特別枠で2年生のムカデ競争に参加するって先生言ってたよ」
亜月「ああ、確かそんな事言ってたね!」
昼食終わりまで20分くらいになると、みんなだらだら気ままに過ごし始めた。
亜月「そういえば、次の競技は団体種目のムカデ競争だよね」
美織「うん、何か緊張するねー!」
巴「そうね~。 みんなケガなくゴールしましょうね~」
するとそこへ青ざめた顔をした先生が走ってくると、残りの昼食時間を気ままに過ごしていた生徒に対して
「みんなごめんなさい! 聞いてくれる! ムカデ競争の事なんだけど・・・」
生徒一同、先生の慌てた姿に何事かと思って驚きながら耳を傾けるた。 すると生徒全員
「「「「えぇー!? ムカデ競争は男女一緒にやらなきゃいけないの?!」」」」
先生の思い違いでムカデ競争は男女別ではなく、クラス一同でやるため男女一緒にやらなければいけないみたいだった! ついさっき先生は水湧中学校の教員と軽く雑談をしていて、ムカデ競争に触れたところ、どうやら男女一緒にやるという事を知り慌てて他の教員に確認したらところ、どうやら本当みたいだった・・・ そして慌てて先生は生徒全員に報告したのが今までの経緯だった。 男子中学生3年の一人は
「いや、今さらそれを言ったって遅いよ!」
女子中学生2年1年の女の子も
「男女一緒?! ほんとなんですか!?」
「今までずっと男女別で練習してたのに!?」
生徒全員も同じ意見だった。 今までずーっと男女別で練習してきたのだ・・・ それを今更言ったって遅いし、しかも昼食時間が終わればすぐにムカデ競争の競技に入る。 中学一年生のムカデ競争が終われば次は自分達だ! 先生は買い物袋から足を縛るロープを持って
「これで今から練習しましょ! 別に歩かなくていいから、掛け声で足踏みして歩調を合わしましょう! 大丈夫!今まで通りの練習を活かせばいいから!」
・・・そうして、しぶしぶ生徒達は了承し、ムカデ競争の最終段階の準備に入った。 男女の順番は男子前女子後ろという形で行い、女子最前列の巴は、男子最後列の矢原優君に
「大変な事になっちゃたね矢原君・・・ でも一位目指して頑張ろうね!」
と励まし、矢原君は目を背け照れながら
「は、はい・・・ 頑張りましょう」
と言った。 そして先生の渡されたロープで生徒達は自分の足を縛り、巴さんは
「あ、矢原君、ロープは私が結んであげるね」
優くんはまた照れて
「はい・・・」
と言い巴は、矢原君の足と自分の足をきつく丁寧に縛った。 巴は立ち上がり、矢原君の脇から腕を掴んだ瞬間、矢原君は
(え?! ・・・こ、ここ、こ! これは!?)
頭部と肩上部に今まで感じたことのない柔らかさ、巴さんの豊潤な胸の膨らみがこれでもかと言わんばかりに
ムギュ♥
と感じ取れた・・・。 矢原君は興奮しながら後ろを確認してみると、巴さんが後ろから抱きつくように、密着していた! 巴の長髪がヒラリと矢原君の前方に落ち、甘ーい香りが鼻にツンツン伝わってきた。 巴は心配するように
「矢原君、大丈夫? ちょっときつく持ってるけど苦しくない?」
矢原君は少し興奮を隠しながら
「い、いいえ、大丈夫です・・・!」
おそらく体育祭に参加した男子の中でこんなご褒美体制が出来たのは、矢原君だけだろう。 だが良い事だけじゃなかった・・・ 若い男子なら巴さんに抱きつかれただけで、チンチンはもうギンギンに硬くでかくなる。 矢原君は焦りながら
(うあぁ・・・! 勃起したチンコが、ま、前の田中の尻に・・・!)
矢原君の前の田中君は、棒状の物がツンツン尻を突く感触に
(何だ? 矢原のやつ、木の棒かなんか隠し持ってるのか?)
まだ幼い純情の田中君は、尻を突いてる正体が何なのかはわからなかった。 すると、先生は矢原君と巴の密着具合を見るとすぐさま
「あ! 巴さん矢原君! ごめん! 言い忘れてだけど、男女の境目は数センチ空けるのがルールなのよ!」
巴さんは恥ずかしそうに
「え?! そうなんですか?! ならそれを早く言ってくださいよ・・・!」
そう言うと巴は矢原君の背中を解放し、矢原君は残念な気持ちと同時に安心した。 先生は申し訳なさそうに
「ごめんねー! なんせ男女一緒なんて思わなかったから! このご時世に・・・」
矢原君の背中には涼しい風が入り、腰を少し後ろに曲げながら
(よかったーー・・・ チンコが勃起しすぎて田中の尻穴に入りそうだったよーー・・・)
先生は矢原君と巴の間の紐を、追加の紐とハサミで少し長くした。
・・・
先生「1 2 1 2!」
生徒一同「「「「1 2 1 2!」」」」
先生と生徒は掛け声を掛けながら一緒に足踏みをし、歩調を整えた。 50回ほどした所で先生は
「よーし! 上出来上出来! これなら少なくともビリにはならないわ! たぶん・・・」
と不安な一言を残し続けて、最終調整が終わった。 それが終わると同時に、昼食時間は終わり、全校生徒でムカデ競争のスタート準備に入った。 美織は足を縛っていた縄をほどくと、トイレに行こうとした時、先生が
「あれ? 美織さんどこに行くの?」
「あ、先生。 私ちょっとトイレ行ってきますね!」
先生「あ、行ってらっしゃい。 1年生が終わったら、すぐ私達もスタートだから早く済ませてね!」
美織「はーい!」
実は昼食時間にトイレに行こうとしたが、青ざめた先生が来て、そのまま強制的に練習に参加させられてしまい、行く時間を奪われたのであった・・・。
(もう! お腹いたかったのに先生のせいで行けなかったんだからね!)
美織は不機嫌になりながら、校庭に設置された古臭いトイレに向かうと、女生徒達が外まで多少の列を作っていた。 だが回転率は早く、中に入ると甘い香りと糞尿特有の混じった臭いが鼻を刺激した。 おそらくひっきりなしに女生徒が利用してきたんであろう。 真ん中ら辺の個室が空き、入ってドアの鍵を閉め、お尻を下すと外から
「それじゃあ位置についてください! よーい・・・」
パァン!
というスタート合図が聞こえ、生徒達の声援が聞こえた。
(え?! もう1年生のムカデ競争が始まっちゃったの?! 急がないと!)
「フゥーンッ!!」
美織は力いっぱい踏ん張り、肛門から一本糞がメリメリッと這い出てきた。
いつもよりお腹に力を入れたため
ブゥゥゥーーーッ!!
派手なオナラをかましてしまい、恥ずかしく顔が赤くなったが
(い、いや、別に誰がオナラしたかなんてわからないよね! ジャージャー水の流す音とかうるさいし・・・)
美織はトイレットペーパーで股間と尻を拭き、すぐにトイレを出た。 スタート地点に向かうと、クラス一同はもう準備完了状態で
巴「あ! 先生! 美織さん来ました!」
亜月「美織っち早く早く! 急いで!」
美織は申し訳なさそうに
「すいません! トイレが混んでて・・・」
美織は定位置に着くと、すぐさま先生に紐を縛ってもらった。 すると一年生のトップのクラスがゴールし、2位3位と次々ゴールすると、次は美織達のクラスが走る2年組が走る番だった。 クラス一同たどたどしい足取りで
「「「「1 2 1 2 1 2・・・」」」」
と掛け声かけながらスタートラインに立った。 全クラスがスタートラインに立つと、指揮者がマイクで
「続きまして、次は2年生のムカデ競争を始めます! 例年通り今年も水湧学園の生徒がゲスト参加してくれました! それでは皆さん健闘祈ります! 位置について・・・ よーい・・・」
水湧学園生徒同様、他のクラスも緊張感は最大限に達していた。 そして
パァン!
合図がなると、赤組の1組2組が猛烈な早さで
1組「1212121212!!」
2組「右左右左右左!!」
ズドドドド! とスタートし、すばやく激しい掛け声と共に本物のムカデのように走りトップを独占した・・・。 一方、水湧学園以外の白組は出遅れたりを転んだりで赤組に大きな差ができた・・・。
学園生徒「1 2 1 2 1 2!」
私語やよそ見が出来るはずもなく、全員必死で息をぴったり合わせ、堅実に校庭を回った。 現在学園生徒の順位は3位、1位と2位に大きな差ができていた・・・ がしかし、校庭中盤に回ると学園クラス側がジワジワと差を縮めてきた。 赤組は初っぱなの急なスタートで、息を上がっていた生徒が数人いた。 個人の徒競走とは違い、このムカデ競争は個人種目よりも疲れは数倍で、普段運動をしてない男子女子は体力の限界がきて、いつ体力が落ちてすっ転んでもおかしくなかった。 コース終盤になると、学園の生徒が迫ってきて、いつ抜かれてもおかしくなかった。 その時であった、クラスの1組2組かの担任であろう熱血先生が
「よーし!お前らー! 秘密兵器ブースターかけろー! 一位になったらジュース奢るぞー! 行けぇーーー!!」
腕をブンブン回しながら叫んだ。 そして1組2組の悲劇はそこから始まった・・・ ブースターと称し一気に加速した1組の生徒は、クラスメートの一人が合わすのを外し、クラス全員が派手にすっ転んだ!
1組「「うわぁ!」」「「「キャーー!」」」「「痛ーい!」」
1組だけ転ぶのはまだよかったが、すぐ後ろを走っていた2組がその巻き添えに巻き込まれ・・・!
2組「「「げぇー!」」」「「やばいやばいやばい!」」「「「うわぁーー!」」」「ちょっと待ってキャーー!!」
1組2組ドミノ倒しようにバタバタ倒れていった・・・ ゴール目前で・・・。 すると学園生徒のムカデが先頭になり、そして当然の如く
パァン!
一位は水湧学園となった。 先生の思い違いのミスで、生徒達はとりあえず(3位くらいに入ればいいかな)(とりあえずゴールできればいいや・・・)と思う者が多かったため、しばらく数十秒の間、一位という現実感がなかった。 すると先生がはしゃぎながら
「すっごーーい!! 一位なんて教員になって初めてよーー! みんなよく頑張ったわねーー!」
遅れてみんな大いに歓声を上げた。
・・・
3年生のムカデ競争が終わると、次は水湧中学全校生徒のマスゲーム的な体操が始まり、それが終わると次は紅白代表リレーが始まり、そこから赤白の勝利点数が見えなくなった。 水湧学園の生徒はムカデが終わったらもう自分達が出る幕はなく、みな思い思いゆっくりし過ごした。 やがて赤白代表リレーも終わると、全校生徒校庭に集まり、校長や教員が赤白組の長い称え話が終わると、待ちに待った赤白勝敗が決まる時間になった。
結果は点数僅差で白組が勝利・・・ 白組の歓声は校庭中に轟いた。 白組に組み込まれた水湧学園の生徒たちも歓声に浸った。
その後はこの学校の生徒と教員とで軽く校庭のお片付けをし、帰り際に挨拶をし、バスに乗って帰宅した。 生徒は、ほのかな達成感と共に眠りにつきながら水湧学園に帰宅した。