SamuZai
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夏休み編 ホテル大浴場

 午後4時半時丁度に3人は湖から上がり、水着から服へ着替えた。 そのまま帰りのバスには乗らず、水湧温泉郷に歩いて向かった。 そこへは歩いてでもそう遠くない場所に位置し、3人は楽しく談笑しながら向かった。 そして水湧温泉郷に着くと、ホテル神無月という大きなホテルに入っていった・・・ ここは日本各地に展開するホテル大手神無月グループのチェーンホテルの一つである。 美織達はこれも事前に計画していて、湖水浴が終わった後、温泉にも入ろうと話し合っていた。 ここのホテルは日帰り客の入浴もできるため、最後にここの温泉に入ろうと決めたのだ。 3人はホテルの涼しいロビーに入ると


亜月「ひゃー! 涼しいなー!」

美織「こーゆーホテルって家族としか行った事ないからなんだか不思議な感じだよ」

巴「じゃあ、あそこのロビーで料金払いましょうね~」


 3人はロビーで入浴料を支払いロッカーのカギを貰うと、すぐさま大浴場へと向かった。 そこの広い更衣室にて荷物をロッカーに入れ、衣服を脱いだ・・・。 







 するとスッポンポンになった美織がフラフラと辺りを見渡して戻ってくると、2人に


「ここのホテル風呂も更衣室すごく広いよ! 洗濯機もあるし、無料のジュースとかもあるし、休憩スペースまであって至れり尽くせりだよ!」


 はしゃぐ美織に巴は笑顔で


「うん、ここのホテルはネットでも高評価なのよ~。 前に一回家族と行って、すごくよかったからここにしたのよ~」


 亜月は微妙な顔をしながら


「やっぱそうじゃなきゃねー。 このホテルの入浴料、結構高かったもんねー」


 美織はテンションが高いまま


「そうだ! 水着とタオルここで洗っちゃお! 私よくプールから家帰ると水泳道具そのままにしちゃって、お母さんによく怒られるんだ・・・ アハハ」


 そう苦笑して、カバンから水着とタオルを出すと洗濯機コーナーに向かった。 すると2人も


巴「あ! 私もそうしちゃお~」

亜月「お、私もそうしよ! 美織っち待ってー!」


 2人も水着とタオルを持ち、洗濯機コーナーに向かった。 そこには4台の立派な乾燥機付き洗濯機があり、美織と巴は1台づつ水着とタオルを入れた。 


美織「料金は洗濯と乾燥含めて300円か・・・ ちょっと高いけどまいっか」

巴「そうね〜。 あ、洗剤は自動で入るんだ〜。 へぇ〜」


 美織、巴、別々の洗濯機に水着とタオルを入れる光景を見て、亜月は疑問に思った事を口にした。


「ねえねえ、どうせなら3人一緒で洗濯機に入れようよ。 みんなで100円づつ出してさ」


 美織と巴は最初そうしようと考えたが、できない理由があった。 水着に着いたウンコのシミが取れないのだ・・・ 実のところここで洗濯する理由の一つがそれでもあった。 美織と巴は数秒間顔を見合わせて、少し考え込み


美織「そ、そうだね! そうしよっか!」


巴「そ、そうね! そうしましょ! お金の節約にもなるし!」


 なにも事情を知らない亜月は笑いながら


「うんうん、何で最初からそうしなかったの? お金の節約にもなるしさ」


美織「そうだよね、じゃあみんな私の洗濯機に入れてよ。 100円入れてさ」


巴「じゃあ早速洗濯するから、みんな入れましょ~」


 3人とも水着・タオル・100円を入れ、巴が洗濯機の設定を指定すると、自動で洗い始めた。 巴は


「洗いも乾燥も自動でやってくれるから、あとは時間が経ったら取りに行けばいいみたいよ〜」


 美織は心配しながら


「私の水着・・・ ちょっと汚れてるから大丈夫かな・・・」


 もちろん汚れというのは、例の水着に着いたウンコ染みの事である。 巴は若干苦笑で


「私のもちょっと汚れが着いてて〜・・・ あ、でも立派な洗濯機だから終わった頃には全部ピカピカだよ!」


美織「そ、そうですよね! 全部きれいになってるなら、それでいいかな!」


巴「うん、あのくらいの汚れならきれいさっぱり落ちるよ」


 亜月は2人の会話を聞いて、頭に?マークを浮かべたが


「よし! 早速お風呂入ろうよ! 入る時間も限られてるからさ!」


 3人は早速ガラス戸を開け、浴場に入ると


美織「わぁー! ひろーい!」

亜月「お風呂がいっぱいある! どれから入ろっかな!」

巴「やっぱここは広いな〜」


 ガラス戸を開けると、眼前に広大な大浴場が広がっていた。 夏休みなので客はそれなりにいるが、浴場が広いため人と人の間はかなり空いていた。 すると美織は


「あ、私先に体洗っちゃお。 髪も結わなきゃいけないし」


 ほかの2人も便乗するように


巴「あ、じゃあ私もそうしよ~」

亜月「じゃあ私も先に体洗おっかな」

 

 3人は洗い場にて並んで談笑しながら頭と体を洗った。







 洗い場の古風な風呂イスには美織・亜月の発育途上のお尻が乗せられ、巴の大人顔負け豊潤な巨尻もドスンッと容赦なく座られた。 そこで3人は、丁寧に髪を洗い始めた。 すると、亜月は早々に髪を洗い終えると2人に


「ふぅ! 次は体を洗って、ボディソープはこれかな・・・? 美織っちも巴さんも髪が長いから大変だね」


 そう言うと2人は苦笑しながら


巴「うん、長いから大変よ~。 亜月ちゃんもう洗い終えたの~。 早いわね~」

美織「髪が短いからすぐ終わるんだね・・・ うらやましいなー。 髪が長いと結構時間掛かって大変だよー。 ドライヤーも時間かかるし」


 と言いながら2人は、長髪を前方に持っていき手でゴシゴシ洗っていた。 亜月は


「やっぱさ、髪伸ばしてるのはオシャレだから伸ばしてるの? うちの妹は昔、私よりも短髪だったんだけど、今は伸ばしてるんだよね」


 美織は微妙な顔をしながら


「伸ばしてるというか、なんか髪型変わるのって落ち着かないんだよね。 切ったら色々言われてめんどくさいってのもあるのかなー」


 巴は笑いながら


「あー・・・ 何かわかる気がする〜。 美容院のレベルも千差万別だし、思い切ってイメチェンして失敗したらと思うと、中々短髪には踏み込めないのよね〜」


 美織はうんうんと頷きながら


「あー! その失敗小学生の時経験しました! 私、それ以来床屋とかで前髪をちょっと整えるだけで終わりにしてますよー」


 巴は同情的な表情で


「へぇー、そうだったんだ〜・・・ それは嫌だったね〜。 美容院だと高いし微妙な出来栄えだったら、がっかりよね〜」


 亜月は美織に


「髪を切るんなら、田毛橋の真ん前にあるカットスズキがお勧めだよ。 床屋だけど腕が良くて、安いから学校の女の子は大体あそこで切りに行ってんだよ」


 と言う耳よりな情報を教えると


美織「あ! 私あそこ行ったよ! へぇー、そうだったんだー」

巴「私は行ったことないけど知ってるわ~。 通学路のあの店ね~。 じゃあ、今度切りに行こうかな~」


 3人は談笑しながら頭と体を洗った。 体を洗い終えると、3人は一緒になって風呂を巡り、サウナに入り、軽くのぼせながら大浴場を出た。

 体を拭き、ホテルが提供した浴衣に着替えると、広い更衣室の休憩室に向かった。 そこには簡易的なマットとモーフと枕が用意されていた。 3人はマットをくっつけあい、静かな声で談笑すると


亜月「はぁー・・・ クーラーが利いてて涼しいなー」

美織「すごいねよねー。 更衣室にある寝床って初めてだよ」

巴「はぁー・・・ そうよね~、実質女性専用部屋だからね~。 男性の視線がないからゆっくりリラックスできるわ~」


 巴はそう言うと、仰向けになって寝転んだ。 その時に浴衣がめくれブラとパンツが露になった。 美織はその光景を興味津々で見て


(ほんと巴さんってスタイル良いというか、グラマーだよね・・・。 大きいのはおっぱいだけじゃないし・・・ 羨ましいな)


 そう思うと美織は笑いながら


「巴さーん、パンツとブラ丸見えですよー」


 巴は直そうともせず、意地悪そうな笑顔で


「うもぅ、美織ちゃんのエッチ。 分かってますよーだ」


美織「い、いくら女性しかいないからってその格好ははしたないですよ・・・!」


亜月「いいじゃない女性しかいないんだし・・・ ふわぁーあぁ・・・ 何だかすごく眠くなっちゃった・・・」


 亜月もそう言いながら両手を広げ仰向けに寝転がると、浴衣がめくれ、パンツどころか小さな乳首までも見え隠れしていた! 美織はその光景に驚愕し


(えー! 亜月ちゃんもはしたなすぎ! てか、ブラは着けてないの!? ・・・でも亜月ちゃんの胸なら別にブラ着けなくてもって、なに言ってんだ私!? はぁ・・・ 疲れた・・・ 私もちょっと横になろう)


 美織はそう思うと、浴衣が上下捲れないよう足を閉じ横になった。 そして、目を軽く閉じると・・・ 休憩室と更衣室の微かな喋り声笑い声、亜月と巴の寝息が聞こえた・・・。 まもなく美織にも睡魔が襲ってきて、なすすべもなく寝てしまった。 湖で泳ぎ疲れ、風呂やサウナに入った後に横に寝ればもう寝るしかない。 だが美織は


(あれ・・・ そういえば、バスに乗る時間って何時だったっけ・・・? 時間調べてないなぁ・・・ 亜月ちゃんと巴さんに聞いて・・・ みな・・・ いと・・・)


 美織は3人に聞こうとしたが、猛烈な睡魔で


(まあ・・・ 亜月ちゃんも・・・ 巴さんもしっかりしてるから・・・ 大丈夫だよね・・・ 時間になったら・・・ 起こして・・・ くれ・・・ る・・・ zzz)


 こうして3人はぐっすり深い眠りへと陥っていた。 バスに乗る時間は誰かが把握して起こしてくれると思っていた・・・ 3人にとも・・・。



・・・

・・・・・・



亜月「み・・・ 起! て! きて!」

巴「美織・・・ て! てー! 起きてー!」


 美織は2人が起こす声が聞こえ、寝ぼけながら起きると


「あーー、なーにー? ずいぶん寝ちゃったけどーー。 どしたのーー?」


 美織はそう言いながら寝ぼけた目で、亜月と巴を見た・・・ 2人はすっかり起きていて、深刻そうな顔して


亜月「美織っち、しっかり起きて!」

巴「大変な事になっちゃった~!」


 美織はまだ寝ぼけたままで


「どうしたのー?」


 なんて言うと2人は


亜月「か、帰りのバスなくなっちゃったー! どうしよう!?」

巴「もう8時なのよ! バスの終電終わっちゃったの!」


 美織はまだ寝ぼけた表情で


「バスー? 8時ー? えーっと・・・」


 なんて寝ぼけて言いながら窓の外を見ると、外はすっかり日が落ち真っ暗闇だった。 


(あれー? もう夜じゃん・・・ というか、ここどこーー? あー、確か私達は温翡翠湖に遊びに来て・・・ それでホテルのお風呂入ってそしてーー・・・ え? えぇ?!)

 

 美織はようやく寝ぼけが治り、慌てて壁に掛かってある時計を見ると8時5分を指していた。 美織は慌てて2人に


「外暗い! そ、そういえばバス!? バスまだあるよね?!」


 美織の慌てた発言に2人はもう一度


亜月「だから! バスがなくなっちゃったの! 帰れないの!」

巴「6時半のバスに乗る予定だったんだけど、すっっっっかり寝坊しちゃって、起きたの八時になる前だったの・・・」

亜月「下りの最終便は7時半のやつが最後でさ・・・ 今からどうしようって悩んでるの・・・!」


 美織は自身の状況を理解した・・・ 深刻そうな表情で


「えぇーー!? じゃあ、どうする?!」


 亜月は深刻に腕を組ながらながら


「今それを考えてるの・・・」


 巴は深刻そうな顔で


「みんな、ごめんなさい! ちょっと一休みするつもりで目を閉じてたんだけど、思いっきり寝ちゃって・・・ 慌てて起きたんだけど、もう時すでに遅しで・・・」


 亜月は巴をなだめ


「いや、私もぐっすり眠っちゃって・・・ 6時半のバスには絶対乗らなきゃとは思ったけど、うん・・・ 寝坊して・・・」


 美織も申し訳無さそうに


「巴さんのせいじゃないですよ! 私も寝る前にバスの時間確認しようと思ったんだけど・・・ ぐっすり寝ちゃって・・・」


 当たり前だが3人は誰かのせいにはしなかった。 だが、バスが無くなったのは事実なので、3人はこれからどうするのか考え始め


美織「やっぱ・・・ 歩いて帰る?」

亜月「うーん、ここから私達の里まで結構距離あるよ・・・ 家に着くの何時なるのやら・・・」

巴「タクシーはどうかな・・・ 千円以内に家まで着いてくれればいいんだけど・・・」

美織「タクシーって結構高いですよね・・・ 確か数キロ500円だっけ・・・ ここから家まで幾らくらい掛かるんだろ」

亜月「わかんない・・・。 と言うよりタクシー会社ってまだ営業してるの? あと、私そんなお金持ってないし・・・」


 3人は黙って考えたが、具体的な解決案は見つからず、美織は


「とりあえず私、お母さんに連絡するね・・・ 怒ってるんだろうなぁ・・・」


 すると2人もハッとした表情で


亜月「そうだよ! タクシーとか以前にまずそれからしないと!」

巴「あ! そうだったわ! お母さんに帰るの遅くなるって連絡しないと!」


 3人はすぐさま更衣室に行き、バックの中にある携帯電話を取り出すと、家族の連絡先に電話した。 美織・巴の親は案の定、電話越しで叱ったあと、帰りをどうするか相談すると、タクシーで帰って来なさいと2度怒られてしまった。 美織は電話を切ると巴に


「アハハ、怒られちゃった・・・ やっぱタクシーで帰って来なさいって・・・。 両親とも夕飯でお酒飲んじゃったから迎えには行けないってさ・・・」


「そうだよね〜。 私もそんな感じだったわ〜。 でも、亜月ちゃんお金ないって言ってたけど、どうしましょっか〜?」


「そこも含めてもう1回話し合おうよ。 うん? 亜月ちゃんまだ親と話してるみたい」


 亜月は不機嫌になりながら電話の相手と話している・・・ きっと母親と話しているのだろう。


「だーかーらー! しょうがないじゃん! だって疲れてたんだもん! えー・・・ お金ない・・・ は!? そんなの今は関係ないでしょ!」


 大きな声ではないが、何か母親と言い争っていた。 


「そうなんだよー。 だから私は歩いて帰ろうかなーって・・・ バカってなによ! え? え、うん、ほんとに!? やったー!」


 急に不機嫌からパッと笑顔になり、何やらホテルの場所や住所やらを電話相手に伝えている・・・。 これはもしや・・・ 一通り話し終えると亜月ちゃんが笑顔で


「ねぇ! 電話でね、今からお母さんがこのホテルまで迎えに行って、みんなを家に送るって! よかったね!」


美織、巴は安堵のような笑顔になりながら


美織「あーよかったー・・・ 一時はどうなるかと思ったよ」

巴「亜月ちゃんのお母さんにお礼言わなきゃね。 じゃあみんなもう着替えて準備してロビーで待ってましょうよ」


 こうして3人は亜月のお母さんの車で帰路についた。








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