SamuZai
ごむらば
ごむらば

fanbox


俳優人生最後の映画 シーン4

俳優人生最後の映画、そして最後のシーンで俺は怪物の着ぐるみを着て演技をする。 しかも檻に閉じ込められるおまけ付きだ。 最後は笑って終われるようにどんな役でも全力で演じようと思っている。 控え室に戻ると男性スタッフが待機していた。 まだ、体のあちらこちらに残るとりもちを取り除いてもらった後、スタッフから手渡されたのは肌色をしたゴムのシートいや全身タイツの様なものだった。 そういえばこの映画の撮影が始まる少し前に体を細かく採寸されたのを思い出した。 このためだったのか。 そんな事を思いながら肌色のゴムの全身タイツを広げてみた。 足先も指先も5本指になっていて、頭の部分まであり、まさに人の形をしているのだがファスナーがなくどうやって着たらいいのか分からない。 そんな肌色のゴムでできた全身タイツを広げ首を傾げているとスタッフから声を掛けられた。 「すみません、全裸になってもらってイスに座ってもらえますか?」 「あっ、はい、よろしくお願いします」 そう返した後、俺は服を脱いだ。 だが、男同士でも全裸になるのは抵抗があったが、仕方なく下着も脱いだ。 全裸でイスに座る俺の足に何か塗り始めるスタッフ。 「これって、何ですか?」 「ああ、これはドレッシングエイドといってラバースーツを着やすくする潤滑剤です」 俺にはその説明で分かった事はゴムの全身タイツがラバースーツだという事、そしてゴムで滑りが悪いので潤滑剤が必要であるという事だった。 俺の足にたっぷりと潤滑剤を塗ったスタッフは肌色のラバースーツを手に取ると前後を確認していた。 前後が分かったようで、俺の左足から着せてくれるのだが、それは顔が露出すると思われる穴が開いた部分から。 こんな到底体が通るとは思えないところに俺の左足を通していく。 5本指に分かれた足先に指を通し、踵まで引っ張って履かせてくれた。 そこから足を擦るようにしながら持ち上げるようにしてシワをなくしていく。 俺の左足がどんどん光沢のある肌色のラバーへと変わっていく。 足に張り付くような感覚と程よい圧迫感は嫌いではなかった。 片足だけならいいが、今度は右足にもたっぷりとドレッシングエイドを塗りスタッフが右足を通し始めた。 “それはさすがに無理だろう” そう思っていたのだが、顔が露出する部分が予想していたよりもよく伸びて広がった。 スタッフは俺の右足も肌色のラバーに変えるとそのまま足を擦り持ち上げるようにしてシワをなくしながら俺の両足を肌色のラバーへと変えた。 今まで感じた事のない妙な感覚に興奮を覚えてしまう。 勃起してしまいそうなので、スタッフの手を借りずに自分で肌色のラバースーツをたくし上げる。 下半身が全てラバーに覆われた俺はえもいわれない感覚に興奮し勃起してしまった。 しかし、当然ラバーで圧迫されると思っていたのだが、圧迫感をほとんど感じない。 気になり自分の股間を見ると、肌色のラバーのペニスケースに収まったペニスが自分の存在を主張するように勃起していた。 恥ずかしそうにする俺を気遣ってかスタッフが声を掛けてくれる。 「実はね、僕もラバースーツは持っているので着るんですが、気持ちいいですよね、体が反応してしまうのは分かります」 そう言われて少し救われた。 同時に俺にラバースーツを手慣れた感じで着せてくれるのは普段からラバースーツを取り扱うお店で働いているのだろうと思った。 その後も体や腕にドレッシングエイドをたっぷりと塗りながらスタッフはラバースーツを着せてくれた。 両手の手先まで指を通し肘までラバースーツに腕を通すとスタッフに言われるがまま腕を上げると体がスルッとラバースーツに呑み込まれた。 体が光沢のある肌色に変わり、毛も何も特徴のない体になってしまって少し恥ずかしさはあったが、包まれている安心感が凄い。 それに体が締まって少し強くなったような気もする。 そんな自分の姿を姿見で確認している俺にスタッフが言った。 「そろそろ行きましょう」 そう言ってバスローブを渡され、それを羽織って控え室を出た。 スタジオにはすでに俺の相手となる女性が全身肌色のラバースーツを着て仰向けに横になり、スタッフと打ち合わせをしていたのだが、その顔は肌色のノッペラボウだった。 よく見ると口のところに穴があるように見えた。 少し前まで俺が優木さんとキスをしていたベッド。 シーツは取り替えられたようでとりもちはなく、綺麗になっていた。 「お待たせしました、よろしくお願いします」 そう言いながら打ち合わせに入っていくと、全身肌色の女性がラバーマスクを外し始めた。 どんな女優さんなのだろうか。 そう思って見ていたのだが、出てきたのは口元だけが露出しただけでそれほど変わらない姿で少しガッカリした。 全身肌色の女性と打ち合わせをしていたスタッフが俺にも説明を始めた。 地球外生命体イミューの唾液で体をくっつけられ肉塊にされたシーンから始まるのだが、このまま抱き合うだけなのだろうか? そんな疑問を解消するようにスタッフは今、俺が着ている肌色のラバースーツと同じ色のラバーを取り出した。 それを広げて見せてくれたのだが、何とも奇妙な形をしている。 ダボっとした感じの胴体部分から不釣り合いな細い手足のようなものが6本も出ていた。 スタッフの説明ではこれもラバーで作られており、女性と正常位の形で今からこのラバーの中に入るのだという。 確かに刑事役で肉塊にされた姿を見たが、確かにこんな感じだったように思う。 まあ、この中に2人で入れば肉塊に見えなくはない、さしずめ肉塊スーツと言ったところだろうか。 まずは女性が先にスタッフに説明を受けながら肉塊スーツの中へと入っていく。 入り方はこのラバースーツを着た時と同じように肉塊スーツの2つある穴の一つをスタッフが広げて女性が中へと入っていく。 肉塊スーツの中へ入ると、6本突き出た2本に女性は足を太もも辺りまで通した。 そして次は俺の番。 「失礼します」 そう言って肉塊スーツのもう一つの穴からスタッフに協力してもらいながら中へと入る。 肉塊スーツの中で女性のラバーの肌に触れたのだが、俺の肌はかなり敏感になっており、女性の体温を直に感じているような感覚がした。 横になっている女性に覆い被さるようにして、正常位の体勢になりながら、手足を肉塊スーツの残りの4本へと通した。 体が密着し、一気に女性との距離が縮まる。 そんな俺にラバースーツと一体のフードを被せるスタッフ。 肉塊スーツの中へ入ってしまうと、手足の動きはかなり制限されてしまった。 肌色のラバースーツのフードは俺の頭だけでなく目や鼻まで覆い、口だけが露出する格好となった。 だが、細かな穴が開いているので視界は問題なかった。 目の前の女性と同じ姿になった俺は今、全身光沢のある肌色でしかも女性と一体となっている。 「じゃあ、今から空気を抜いていきます」 スタッフがそう声を掛けてきたが、意味が分からない。 俺の頭の中でハテナ(?)が巡っている中で、目の前の女性が言った。 「挿れて!」 「え!なにを?」 そんな会話の中、吸引音が聞こえ始めたと同時に俺のラバーで覆われたペニスがギュッと握られたかと思うと、熱を帯びた締め付けを感じる柔らかいものの中へと入っていく。 「んっ!」 同時に目の前の女性から声が漏れた。 もう説明しなくても分かると思うが、俺のペニスは目の前の共演者の女性の中へと入っていったのだ。 まだ完全に空気の抜かれていない肉塊スーツの中で女性は俺に抱きついたかと思うと、そのままキスをしてきた。 「凄く気持ちいいよ… 」 そう聞こえたが定かではない。 途中で吸引が高くなり彼女の言葉を掻き消してしまった。 一瞬の出来事だった。 初めて会った女性とラバー越しとはいえ交わり、そのままキスをした。 撮影現場の準備中でのトラブルてはいえ、まだ顔をしっかりと見たこともない相手と交わってしまった事に罪悪感を感じてしまう。 「今からマスクを被せて接着していきますね」 そんなまだ心の整理ができていない俺にスタッフがサラッととんでもない事を言った。 マスクとは先ほど共演者の女性が被っていた口のところに穴が開いたラバーマスクの事だろう。 確かにラバーマスクは裾が広がっていたし、この肉塊スーツの入口も接着しやすそうではあったが… 。 そんな事を思っている間に俺も共演者もラバーマスクを被せられて、肉塊スーツと接着されてしまった。 どうにも心の整理ができないまま、準備が整い撮影が始まる。 シーン5につづく

俳優人生最後の映画 シーン4

More Creators