流石にもうないだろうと思って画面を見ている俺に司会者が透明のモノを手に話し始めた。 「次の商品はこちらです!」 広げられたモノはエアベッド。 ここへバキュームベッドで真空パックした安子さんを寝かせて上げるのだろうかと思いながら見守る。 「こちらは空気を注入して膨らませるエアベッドなのですが、一般のエアベッドと少し違います、なんと中へ入れるのです」 そう言うと送風機でエアベッドを膨らませると、エアベッドの真ん中をスライスするように走るファスナーを開いていく司会者。 「この様に上と下に分かれ、間に入る事ができるのです、それでは早速ですが、安藤さんに入ってもらいましょう!」 そう言うとスタッフがバキュームベッドで真空パックされたままの安子さんを運んで来て、エアベッドの下側に置いた。 さらに呼吸用のチューブに延長のチューブを継ぎ足すとエアベッドの外へと出した。 バキュームベッドで彫刻のようになった安子さんの上からエアベッドの上側が被せられると、スライスしていたファスナーを閉めて元のエアベッドへと戻していく、呼吸用のチューブだけを残して。 そんなモノ扱いしかされていない安子さんに興奮しつつも、翠ちゃんがいない事に気がついた。 「お待たせしました!」 そう言って現れた翠ちゃんはナイスバディを惜しげもなく露出した水着姿になっていた。 水着には妙な光沢があった。 「安藤さんがラバーに包まれているので、私もラバーを着てみたいと言ったら、スタッフさんからこのラバー製の水着を渡されたので着替えてみました!」 「いいですね、翠ちゃん!」 「でもこの水着凄いですよ、体に張り付いてきますよ、この感じ嫌いじゃないですね」 そう言う翠ちゃんはラバー水着の下に何も付けていないのだろう、大きなオッパイの天辺には乳首がクッキリと浮き彫りになり、ハイレグになった股の部分にもマン筋が浮き彫りになっていた。 司会者のテンションも上がり、翠ちゃんの株が上がっている事も間違いなかった。 「じゃあ翠ちゃん、そこのエアベッドの上でポーズ取ってみて」 「はい!サービスショットですね」 笑顔でそう答え、エアベッドに乗ろうとして驚く翠ちゃん。 「えっ!これなんですか?中に何か入ってませんか?」 透明のエアベッドからは明らかに黒い何かが入っているのが確認できて、翠ちゃんが声を上げた。 「ああ、それね、安藤さんだよ!バキュームベッドで真空パックされた」 「乗っても大丈夫ですか?」 「大丈夫、大丈夫、エアベッドだから安藤さんは圧迫されるけど潰れたりはしないから」 それを聞くと翠ちゃんはエアベッドに飛び乗った。 エアベッドから伸びるチューブから僅かに呻き声が漏れた事に誰も気づく事はなかった。 エアベッドの上での翠ちゃんのサービスショットの最中、司会者が今日最後の商品紹介を始めた。 「次の商品でいよいよ最後になります、安藤さんとの別れが惜しまれますが、商品の紹介をしていきます」 「そして、お待たせしました商品をご希望の方はこの後申し込みが始まりますので、もう少し商品紹介にお付き合い下さい」 司会者はそう言った後、黒いラバーシートを取り出した。 「実はこちらのエアベッドですが、このラバーシートと一緒に使うとさらに凄い事になるんですよ!」 「どうなるんですか?」 興味深々と言った様子で、エアベッドの上でポーズを取りながら尋ねる翠ちゃん。 「こちらはバキュームエアベッドになるんです!つまりバキュームベッドのエアベッドが合体したモノですね」 「もちろん、翠ちゃん体験してもらえますよね」 不敵な笑みを浮かべる司会者に抗うことごできず、受け入れるしかない翠ちゃんは言葉なく頷いた。 「翠ちゃんが体験してくれる事になりましたので、今から準備を始めます」 司会者がそう言うと、安子さんの入ったエアベッドの空気を抜き始めた。 先ほど司会者が手にしていたラバーシートを広げ、空気の抜けたエアベッドを中へと入れていく。 もちろん、バキュームベッドで真空パックされた安子さんはそのままで。 ラバーシートは袋状になっており、安子さんの入ったエアベッドを丸々呑み込んだ。 そこへ翠ちゃんが入っていき、安子さんの上へ横になる。 袋状になったラバーシートの中へと入っていく翠ちゃんは顔を歪めていたが、嫌だとは一言も発する事はなかった。 女性2人が入ったバキュームエアベッドのエアベッドにまず空気が注入されてパンパンに膨らまされた。 もうこの時点で安子さんはエアベッドと翠ちゃんの重みで苦しんでいる事だろう。 同時に口呼吸を確保されている翠ちゃんもラバーシートが体に張り付き、ナイスバディが浮き彫りになり始めていた。 エアベッドが膨らむと、今度は袋状になったラバーシートの口の部分を封をした後、掃除機を使って中の空気を吸い出していく。 バキュームエアベッドの空気はみるみるうちに吸い出されて、水着姿の翠ちゃんが浮き彫りになっていく。 ラバーシートはあっという間に細部まで翠ちゃんの体に張り付き彫刻の様にしてしまった。 「こえ、ふごいでふ(これすごいです)」 「わたひ、つふされてまへんか?(わたしつぶされてませんか?)」 上手く話せない翠ちゃんだが、ある程度言葉を聞き取る事ができた司会者が答える。 「翠ちゃん、とっても綺麗だよ、まるで黒光りした彫刻のようだよ」 その言葉に納得したように頷いていた翠ちゃんだったが、5分も経たないうちに出して欲しいと騒ぎ出したので、スタッフが翠ちゃんをバキュームエアベッドから引き摺り出していた。 涙目の翠ちゃんが映し出されるのを見て、翠ちゃんは5分と持たないのに安子さんはずっと真空パックされたままで大丈夫なのだろうかと心配になってきた。 ここで商品の申し込みの番号が出た。 俺はすぐに電話を掛けた。 今日は金額に関わらず購入すると決めていたから。 そして、体を張って頑張った安子さんへの労いの気持ちと今までありがとうの気持ちから電話を掛けていた。 電話中にテレビ画面には男性、女性それぞれのサイズが出ていた。 標準的なサイズの俺はL寸をパッと見て、身長、体重、ウエストを確認したが、俺にピッタリのサイズだった。 番組内では翠ちゃんに司会者が話し掛けていたが、こちらも電話のオペレーターと繋がっているので内容は聞き取れない。 安子さんがその後どうなったのか気にしながら、電話のやり取りをしながら、テレビから流れる音声にも気を配る。 オペレーターから「本当に宜しいですね」と言う言葉に「はい!」と返事をして電話を切った。 テレビ画面からは司会者が驚いたように発表する。 「凄いですね、もう商品を購入された方がいます、お値段の発表は今からだったのですが… 」 「えっ!そうなんですか?」 翠ちゃんも驚いた様子で司会者に尋ねるその顔には先ほどまで涙目になっていた翠ちゃんはいなかった。 「それではお値段の発表です、今回の商品は全てセットで100万円だったのですが、もの凄く速く購入してくれた事もあり特別に半額の50万円でのご提供となります、お申込み頂いた方ありがとうございます」 「ありがとうございます!」 司会者に続いて翠ちゃんも頭を下げた。 翠ちゃんの水着の胸の谷間に目が行きつつ、その背後でバキュームエアベッドから解放される事なく、安子さんの入ったエアベッドがラバーシートで真空パックされていた。 安子さんはまたここから酷い目に遭わされるのだと不憫に思いながらも、自分も50万円の大金を投じてテレビショッピングの商品を購入した事にソファーにもたれて天を仰いだ。 つづく
Jan Koda
2025-05-31 15:13:43 +0000 UTC